2010年04月26日
先週土曜日、例によって 休日出勤の後で観て来ました。 スガイディノスシネマズ札幌劇場、18時の回は 2~3割の入りでした。 フランス映画です。 ロシアのボリショイ交響楽団をクビになり、今は清掃係となっている伝説の名指揮者、アンドレイ。偶然 パリのシャトレ座から入った招請のFAXを見て 一計を案じる。それは、かつての仲間を集めてオーケストラに成りすまし、パリで チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏するという とんでもない計画だった。
ストーリー自体は 特に目新しいものではなく、ほぼ予想通りに展開する。 ほぼ全編コメディータッチで、やや冗長な感じもするくらい。 生活が困窮すると心まで荒み、かつての名演奏家たちには プライドの欠片も残っていない。そんな彼らの 30年ぶりの演奏、生活のために楽器を手放してしまった奴もいて、こんなんで公演が上手く行くわけないじゃん、と誰もが思う。 しかし、あるメッセージがきっかけで 情況は大きく変化する。 それにしても 最後の演奏シーンは 圧巻。 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が 全編演奏されるのだが、そのところどころに散りばめられる回想シーンによって 隠されていた事実が明らかとなる。 音と音とのハーモニーに乗せて、人と人との心のふれあいが描かれる。 静かに感動して、涙があふれます。 とても素敵な映画でした。 旧ソ連の歴史を知らないと 理解しにくい面があります。 旧共産党の一党独裁政治、ユダヤ人の弾圧、KGBに対する恐怖、シベリア送りの悲劇。 旧ソ連の暗黒時代に対する皮肉が あちこちに散りばめられていて、結構笑える部分と 悲劇を実感できる部分があります。 原題は “ Le Concert ” これは コンサートの意味なのかな、コンチェルト(協奏曲)なのかな。 たぶん チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を指しているのでしょうね。 ソリスト、アンネ・マリー・ジャケ役の メラニー・ロランが とても美しく、演技も素晴らしかったです。
ひぐま@雑食
Re:【映画】 オーケストラ!
2010-04-27 08:40
>スガイディノスシネマ札幌、18時の回 …って、オレその前の回にいました(笑)。 今年初めて映画館で泣いた映画でした。 メラニーは「イングロリアス・バスターズ」もすばらしかったですね。
青空
Re:【映画】 オーケストラ!
2010-04-28 00:00
>ひぐまさん 映画らしい映画で 見応えがありました。 最後の演奏シーンは 是非もう一度観たいですね。 「イングロリアス・バスターズ」は 観ていないので、今度 DVDを探して観ようと思います。