2007年03月07日
誰でも知っているサン・テグジュペリ著「星の王子さま」です。 フランスでの出版から60年が過ぎて版権が消失したため、この1年の間に倉橋由美子や池澤夏樹をはじめとして沢山の新訳本が出版されましたが、その中で先日見つけたのが辛酸なめ子の「「新」訳 星の王子さま」でした。 翻訳というよりも意訳、超訳、アレンジという感じで、相当大胆に訳されています。 挿絵も自分で描き直してあり、他の新訳本とはかなり趣が違います。 しかし、全体に品の無い世間擦れした王子様という印象で、ちょっと悲しくなってしまいました。 正直、辛酸なめ子という女性のキャラクターをよく知らないのですが、 名前から勝手に想像したイメージと相通ずるところがある訳文ですね。 もちろん良いところもあるわけですが、やりすぎだろうと感じるところが多々あるわけで、 これではねぇ、、、。 コアマガジン社、1575円。 出版社もかなりマニアック。