2008年02月26日
読み始めて間もなく
あれ? これ 読んだ事あるぞ
でも まだ文庫本にはなっていないはずだし
宮部みゆきは単行本の新刊では買ってないし。。。。。
奥付けを見てみたら
はい 3年前に北海道新聞に連載されていた作品でした
更に読み進めると
あれ? これ なにかに似ているぞ
はい 『誰か』の続編でした
ネタバレあります 注意!
青酸カリが混入された ウーロン茶による 連続無差別殺人事件 並行して起きる 元アルバイトによる想像を絶する多くのトラブル この2つが ラストで絡み合って..... 本当の毒は 人間の心の中に潜んでいる 飢えているんだ。それほど深く、ひどく飢えているのだよ。 その飢えが本人の魂を食い破ってしまわないように、餌を与えねばならない。 だから他人を餌にするのだ。 (本文より) “毒”と言えば 桐野夏生 東野圭吾の『悪意』も“毒”だな でも 桐野の“毒”と 宮部の“毒”は 相当違う 宮部の場合 主人公やその周辺の登場人物は 基本的に善人が多い それが作品全体の雰囲気を救っている この作品もそう 新聞連載分に 最終章を書き足して 単行本化されているのだが この最終章が 読後感を かなり前向きにしている 次回作では 杉村さんは 私立探偵になっているのだろうか? どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。 それが生きることだ。 (帯のコピー) 悲しいことだけど 僕や あなたの近くにも“毒”は潜んでいる その“毒”にやられてしまった ブロガーもいる 僕の中にも“毒”はある 間違いなく ある