2008年02月14日
第138回 芥川賞受賞作です
まだ 単行本にはなっていません
文藝春秋で 読みました
著者は 1976年生まれ
2002年に 歌手デビューするが ヒットせず
CDを知ってもらうために ブログを書き始め
それが 小説になって行ったらしい
2007年に 初めて書いた小説を 発表
これが 2作目
以下 ネタバレあり 注意!
東京のアパートで一人暮らす わたし 大阪から 姉・巻子と 姪・緑子がやってきた 東京で豊胸手術を受けたい 巻子 39歳 ホステス 生理・卵子にこだわる 緑子 小学6年生 初潮はまだ 緑子は口を開かず 言いたい事はノートに書く わたしも仕事がうまく行ってない 不安定な女3人が過ごした3日間の出来事 文章が やたら長かったり 短かったり 句読点の打ち方も バラバラ 標準語と 大阪弁が 入り混じり 一度気になり出したら 内容よりも そっちに気が行ってしまい 読みにくいこと この上ない 内容も 正直 ピンとこなかった ○卵子というのは卵細胞って名前で呼ぶのがほんとうで、ならばなぜ子、という字がつくのか、っていうのは、精子、という言葉にあわせて子、をつけているだけなのです。 緑子のモノローグが ところどころに挿入されているのだが その文章は なかなか描写も巧みで 素敵だ 書かれている内容も 大人への入口に立っている 思春期の女の子の 揺れる想いであったり 母親に対する 複雑な思い 日常の中の 様々な疑問であったりするのだが この部分だけは みずみずしい感性で とても面白かった 僕には 合いませんでした が 奥さんは 巻子に 感情移入できたようで いつになく 面白そうに 楽しそうに 読んでいました