『わたしのマトカ』  片桐はいり 

2007年11月14日

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映画 『かもめ食堂』 のロケは フィンランドに1ヶ月滞在して行われました 
帰国後 出版社の勧めで 片桐はいりが初めて書いたエッセイです 
僕は あまりエッセイは 読まないのですが 映画が面白かったので 
店頭で この本を見つけたとき 迷わず購入しました 
この本も なかなか面白く 一気に 読み終えました


「マトカ」 とは フィンランド語で 「旅」 のこと 
片桐はいりは 旅が 好きなようですね 

この本のなかでは 撮影中のエピソードだけでなく 
ロケが終わった後の ファーム・ステイ体験 
日本に帰国した後の 肉体ではなく 心の時差ぼけ事件 
さまざまな旅のエピソードが紹介されます 

その中でも 旅先で購入した 現地時間に合わされたままの 安時計に囲まれ 
「今もわたしの部屋では、
 世界のあちこちで集めた贅沢な時間たちが、それぞれの時を刻んでいて、
 それを眺めるたび、わたしの時間も少しだけ優雅になる」 
という感性は素敵です 


それにしても 一人で 何処にでも 行ってしまう行動力は すごいなぁ 
感心してしまうし 羨ましい 



片桐はいりは 食べる事も大好きなようです 
映画食堂同様 この本の中にも 美味しそう(?) な食べ物がたくさん出てきます 

フィンランドの“おふくろの味” シナモンロール
塩とハーブの真っ黒な飴 サルミアッキ  
ブスなうえに乱暴なお酒 サルミアッキ・ウォッカ
1リットル単位のバケツで買う イチゴ や ベリー類 
生で食べる さやえんどう や にんじん  
どこにでも出てくる じゃがいも マッシュポテト 
夏の大イベント ザリガニパーティ 
リンゴンベリーのソース(ジャム?)をかけて食べる トナカイ肉 
豚の血が入った 黒ソーセージ


森と湖の畔 青空の下で食べると なんでも美味しそうだけどね



初めてのエッセイということですが 
文章は読みやすく 文中に出てくる比喩 表現も素敵です 
『かもめ食堂』 の映画が好きな方には お勧めの一冊です





フィンランドロケは 2005年の夏 
映画のための書下ろしである 群ようこ著 「かもめ食堂」 が出版されたのは 2006年1月 
映画の封切は 2006年3月 
この本の出版も 2006年3月 
2冊の本は いずれも幻冬舎 
全く 商売 上手いぜ 



(私信)
ダビ子ママへ 
DVDお返しするときに この本も持って行きますね


post by aozora

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本の話 コメント(1)

この記事に対するコメント一覧

ブラコン2号

Re:『わたしのマトカ』  片桐はいり ~ かもめ食堂

2007-11-14 08:32

表紙が素敵 ♪ 北欧チックな装丁ですね。 さてさて、 お借りした本&貸したい本が えっと…7冊ほどあります。(うち4冊文庫本) 京都戦に持参してもいいですか? それとも邪魔ですか? (だって、帰りは祝J1昇格飲み会?)…いやいや、いかん。気を引き締めなければ。

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