2007年09月23日
ブラコンさんが 「川上弘美なら 『センセイの鞄』 を読みたい」と書いていたので 早速 読みました 37歳の独身女性と 70歳前後の元高校教師の 淡い恋物語だけど 大人の恋愛小説ではありません 中年男性にとっての 夢物語 ファンタジーかな 逃げたセンセイの奥さんの影がちらついたり バツイチの元同級生からの誘いなど が絡んで 話が展開されるのだが 全体に ふんわりふわふわ(?) とした会話 が続き 現実感は無いなぁ、、、、 ツキコさんは ファザコンでしょうか? 「干潟」 は夢なのかな? センセイは 「中間みたいな場所」 「境、といいましょうか」 と説明しているが ある種 異次元の世界なのだろうか? 「いるかホテル」の中にある 真っ暗なフロアのような、、、、 この小説の中には 「もののけ」 は出てこないが 川上弘美は このような世界が好きなのですね ....僕も 好きです.... 小泉今日子&柄本明 だけでなく 坂井真紀&沢田研二 でも 映像化されているらしいが どちらも 観ていない 僕は 「センセイ」 と 「チップス先生」 がダブった 生真面目で頑固 不器用だが その裏にある深い愛情 博識だが それをひけらかす事なく いつも飄々 常に折り目正しく 優しい先生 チップス先生と 奥さんの年齢差はどれくらいだったかな? 浮いた噂など全く無かった堅物教師が 若くて素敵な奥さんを連れてきたという事で 同僚からさんざん冷やかされるというシーンがあったように記憶するので 結構 歳の離れた夫婦という設定だったような気がするのだが、、、 結局 男だって いくつになっても恋愛はしたい ということ 違うかな? 因みに はじめての文学にも収録されている「パレード」は 「センセイの鞄」 の 番外編です