2015年10月31日
読み終えたのは 今朝の4時、久々に徹夜して読みました。 トレーラーの走行中に外れたタイヤが 通りかかった母子を襲い、母親が亡くなった。 タイヤが外れたのは 整備不良が原因なのか。 三菱自動車のリコール隠しを題材に書かれた経済小説です。 帯に書かれた 「小説好き諸君! たまには直球の企業小説、読んでみてくれ。」 というコピーそのままに 読み応えのある作品でした。 トラックの構造的欠陥をひた隠しにする自動車会社との対決を中心に、様々な問題が多層的に描かれます。 中小運送会社の社長である主人公だけではなく、その家族、PTA、被害者家族、巨大企業グループの自動車会社、銀行、警察、週刊誌記者など、様々な人間ドラマがあふれています、 全体の構図としては よくあるパターンかもしれませんし、ステレオタイプの登場人物が出てくるもの確かですが、そんな細かい事はどうでもよい と感じさせるようなリアリティと迫力があります。 第136回直木賞にノミネートされながら受賞できなかった作品ですが、個人的には 「下町ロケット」 より こちらの方がずっと良かったです。 半沢直樹や下町ロケットはTVドラマ化されましたが、さすがにこれは地上波では難しいでしょうね。
miho
Re:『空飛ぶタイヤ』 池井戸 潤
2015-10-31 17:10
wowowで見ました。小説は読んでいないのですが、いいドラマだったと思います。
青空
Re:『空飛ぶタイヤ』 池井戸 潤
2015-10-31 17:37
mihoさん DVD化されているのなら、僕もちょっと観たいです。 wowwowはCMが無いですが、地上波でやろうと思うと 三菱グループや自動車メーカーを敵に回してしまいそうで、怖いでしょう。 直木賞を受賞できなかったのも、文芸春秋社の腰が引けたからかもしれない、なんて穿った見方をしてしまいそうです。
真栄パパ
Re:『空飛ぶタイヤ』 池井戸 潤
2015-10-31 22:52
初めまして。 私もこれを読んで、直木賞の「下町ロケット」より面白いと思いました。これだけの長編で、最後まで手に汗を握るような展開が続きますよね。 今、テレビドラマの「下町ロケット」を楽しんでいますが、ご指摘のように、地上波では交通事故のテレビドラマはタブーでしょうね。
青空
Re:『空飛ぶタイヤ』 池井戸 潤
2015-11-01 00:14
真栄パパさん いやホントに面白かったです。久々に読むのを止められませんでした。 池井戸潤はまだ6~7冊ですが、これが一番です。