『100万分の1回のねこ』

2015年10月22日

1445518021-IMG_20151022_213839.JPG



5年前に亡くなった佐野洋子さんの代表作、『100万回生きたねこ』のトりリビュート短編集で、同作を愛する13人の作家が、同作をモチーフにした、同作にインスパイアされた作品を提供しています。

順に
・江國香織  生きる気まんまんだった女の子の話 
・岩瀬成子  竹 
・くどうなおこ  インタビューあんたねこ 
・井上荒野  ある古本屋の妻の話 
・角田光代  おかあさんのところにやってきた猫 
・町田 康  百万円もらった男 
・今江祥智  三月十三日の夜 
・唯野未歩子 あにいもうと 
・山田詠美  100万回殺したいハニー、スウィートダーリン 
・綿谷りさ  黒ねこ 
・川上弘美  幕間 
・広瀬 弦  博士とねこ 
・谷川俊太郎  虎白カップル譚 

こうしてタイトルを並べてみるだけで 読みたくなりませんか?

作風もバラバラな小説家、児童文学者、詩人、ミュージシャンなど、本当に様々な人たちが集まっています。
ストレートに 猫が主人公の作品もあれば、どこに猫がいるのだ? という作品もありますが、今江祥智は 今江祥智らしく、山田詠美は どこまでも山田詠美で、それぞれに作家の個性がよく表れていて、なかなか面白い。
どれか1編を選べ と言われると本当に困ってしまいますが、くどうなおこ かな。詩なのですが、そのまま絵本にしたくなるような作品です。



post by aozora

21:16

本の話 コメント(0)

この記事に対するコメント一覧

コメントする