2015年10月22日
5年前に亡くなった佐野洋子さんの代表作、『100万回生きたねこ』のトりリビュート短編集で、同作を愛する13人の作家が、同作をモチーフにした、同作にインスパイアされた作品を提供しています。 順に ・江國香織 生きる気まんまんだった女の子の話 ・岩瀬成子 竹 ・くどうなおこ インタビューあんたねこ ・井上荒野 ある古本屋の妻の話 ・角田光代 おかあさんのところにやってきた猫 ・町田 康 百万円もらった男 ・今江祥智 三月十三日の夜 ・唯野未歩子 あにいもうと ・山田詠美 100万回殺したいハニー、スウィートダーリン ・綿谷りさ 黒ねこ ・川上弘美 幕間 ・広瀬 弦 博士とねこ ・谷川俊太郎 虎白カップル譚 こうしてタイトルを並べてみるだけで 読みたくなりませんか? 作風もバラバラな小説家、児童文学者、詩人、ミュージシャンなど、本当に様々な人たちが集まっています。 ストレートに 猫が主人公の作品もあれば、どこに猫がいるのだ? という作品もありますが、今江祥智は 今江祥智らしく、山田詠美は どこまでも山田詠美で、それぞれに作家の個性がよく表れていて、なかなか面白い。 どれか1編を選べ と言われると本当に困ってしまいますが、くどうなおこ かな。詩なのですが、そのまま絵本にしたくなるような作品です。