2014年08月26日
日曜日の午後に、札幌駅上のSCFで観てきました。 広めの8番スクリーンだったのだけれど、子供連れで ほぼ満員。久し振りに4列目という かなり前方の席での鑑賞となりました。やはり 前過ぎる席は見辛いですね。 いつものように予約して行けば良かった と しばし反省。
元々が子供向けの漫画、アニメですから 難しい展開は無く、時間的にも短めで、ドラえもんが22世紀からやって来て、のび太くんの成長を助け、見守り、やがて未来に帰っていくというストーリーが シンプルに描かれます。 ただ、シンプルなだけに メッセージはストレートで、諦めずに努力する事や 人を思いやる気持ちの大切さが 強く伝わって来ます。 しかし、全体としての感想は 今ひとつ。 ウルッとくるシーンもありましたが、それほどのものではありませんでした。 何故なのだろう、と考えた結果は・・・・
そもそもは しずかちゃんとの結婚=幸せ、ジャイ子との結婚=不幸せ という設定はどうなのだろう? と思ってしまった事。 これまでのドラえもんのストーリーを覆す訳には行かないでしょうから 仕方のない事ですが、成長したジャイ子は きちんとした漫画家、女性に成長しており、ジャイ子と結婚しても結構 幸せになれたのではないでしょうか。 どちらと結婚したにせよ、のび太が頑張って努力すれば 事業の失敗などの不幸は避けられただろうし、誰と結婚するかは もちろん大事な要素のひとつではあるけれど、それで 幸不幸が決まる訳ではないと思います。 まぁ、しずかちゃんと結婚する事が のび太の一番のモチベーションである訳だから、そうした夢を持ち続ける事の大事さを否定するものではありませんが・・・・。 3Dメガネが苦手なので 2Dで観たのですが、最初にタケコプターで飛ぶシーンや 未来の都市空間を飛ぶシーンなどは、3Dだと相当な迫力なのでしょうね。 ただ、どの3D映画にも 少なからずこうしたシーンがありますが、3Dの為の過剰な演出という気もします。 過剰と言えば 未来の都市空間では Panasonic と TOYOTA のロゴが目立ちました。 スポンサーという関係なのでしょうか。 もう一つ、のび太が結婚するのは10数年後、せいぜい20数年後でしょう? 22世紀ならともかく、その頃までに あのような未来都市になるわけがないだろう とも思います。 未来が変わったら セワシ君は存在しないのになぁ・・・というのもあります。 まぁ、この辺はアニメですから 許しますけど。 CGは髪の毛の一本一本、細かい所まで違和感の無いように丁寧に作られていましたし、映像はなかなか良いと思います。 ただ、僕は ドラえもんの声=大山のぶ代さんの世代なので、今の声優さんには申し訳ないけれど、ちょっと違和感があったかな。 エンドロールのNG集は不要に思いました。 大人の遊び心というつもりなのかもしれないけれど、あまり良い趣味だとは思えません。 NG集ではなく、ドラえもんとのび太のエピソードを短く並べた方が良かったのではないかな。 小学館の子供向け雑誌で ドラえもんの漫画の連載が始まったのは 昭和44年、テレビアニメが始まったのは 昭和48年だったので、当時は 漫画もアニメも見ていません。 見始めたのは 子供が出来てからで、子供と一緒に コロコロコミックや テレビを観ていたのが最初と言って良いのだけれど、あの頃は 近くの公園でドラえもんのかまくらや雪像を作って遊んでいたし、コミック本も揃えた記憶があるから、結構一緒に観ていたのだと思います。 ただ、アニメ映画版は殆ど観ていないので、今回の作品には過去の名シーンがいくつも挿入されているとの事ですが、残念ながら 全編を通して 今ひとつピンと来ませんでした。 僕にとっての ドラえもんは、その作品自体の面白さよりも、子供と遊んだ楽しい記憶の中の一場面という位置付けなのかもしれません。