2011年10月23日
今日は 徳島が勝って、千葉は引き分け。 これで 4位転落ですが、次節で徳島との直接対決を制すれば 3位に復帰ですから、いよいよ正念場ですね。 選手たちは ずいぶんとプレッシャーを感じているようですが、シーズン前半には こんな位置にいられるなんて予想もしていなかった訳ですから、“生みの苦しみ”を楽しむ位の余裕を持って戦って欲しいものです。 さて、『吉里吉里人』。
単行本の初版発行は 昭和56年ですから、今から30年前の作品です。 当時は 日本SF大賞や読売文学賞を受賞し、かなり話題になりました。 吉里吉里国に触発されて、全国に 〇〇国、〇〇共和国が誕生しましたよね。 羊蹄山麓では 倶知安町にポテト共和国というのがあり、親戚が〇〇大臣を務めていました。 単行本は 2段組で 834頁、文庫だと 上中下の3巻という大作で、過去に1~2度、途中で放り出した経験があります。 一度は最後まで読み通そう と思って読み出しましたが、今回も 何度も途中で投げ出しかけ、読み終えるのに 1ヶ月近くかかりました。 “一農村が日本からの独立を宣言する”というストーリー自体は面白いし、農業や経済、医療など、現在の日本にも通じる問題が いろいろな形で提起され、するどく風刺されており、作者の「国」に対する考え方には共感できる面が多々あります。 しかし、延々と続く低俗な下ネタ、冗長な言葉遊び、駄洒落のようなオチには辟易させられ、そういえば前の時も この辺が駄目だったんだよな と思い出しました。こういう荒唐無稽なドタバタは、ハマる人はハマるのでしょうが、僕は笑えませんでした。 この作品は井上ひさしの代表作なのでしょうけど、名作なのでしょうか? 20数年間、ずっと本棚にありましたが、これですっきり処分できます。