最近のトンネルは とても長い

2011年09月14日

「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった。」
(川端康成『雪国』)


この作品が書かれたのは昭和10~12年。
当時の長いトンネルというのは どれくらいの長さだったのだろう。





昭和44年10月に国道230号線の中山峠に今の道が開通した時、1124mの定山渓トンネルの長さに驚いたものだけれど、今となっては全然大したものではない。トンネルに入ったら遠くに出口が見えるし、全く不安は感じない。

現在、国内最長の自動車が通れるトンネルは 群馬県と新潟県に跨る関越自動車道の 関越トンネルの 11055m。
道内最長は 国道336号、今年の春に開通した えりも黄金トンネルの 4941m。
2位は国道236号線の野塚トンネル(1997年9月開通)の 4232mだけれど、この10月に道東自動車道が開通すると、穂別トンネル(穂別IC~占冠IC間、4318m)と 大夕張トンネル(夕張IC~穂別IC間、4175m)が いきなりベスト5に入ってくる。


このところ 北海道内をあちこち走っているので、いろいろなトンネルを通るのだけれど、最近のトンネルは どれも凄い。
どこの道にも 2000m、3000m級のトンネルが たくさんあるのだけれど、これが どれも真っ直ぐではない。単純なカーブだけでなく、S字カーブだったり、登って下がってだったり、入口から出口の見えないトンネルばかり。走っても走っても 出口が見えないと、次第に不安になって来たりする。特に 一人で走っていて、前後に他の車が見えない時は ね。
昔の積丹半島の神威岬に向かう途中のトンネルは、両側から掘り進めた結果、トンネルの方向がずれてしまい、途中で横穴を掘って繋げた為にクランクのような形になってしまっていた。横穴は太陽の明るさも届かず 真っ暗だったのだけど、昔はそんなトンネルが たくさんあったのだろうな。達磨さんの場合は、一人で一方向から掘っていたのだろうから、途中でずれる事はなかっただろうけど。
今は測量技術や土木技術が発達した結果、どんなに離れて掘り進めても殆どずれる事無く貫通している。本当にすごいですね。
青函トンネルなんて 53.85㎞もあるのだもの、4~5㎞なんて 何の問題も無いのでしょう。


ただ、長いトンネルは 途中の空気が澱んで 排気ガス臭いし、万が一 交通事故や火災が発生したら、、、と 少々不安になります。
周囲の景色も見えないし、やっぱり窓を開けて 外を走っている方が断然気持ち良いですね。

吹雪など天気の悪い日には トンネルに入るとホッとして有り難いですが、、、、、



post by aozora

00:32

日記 コメント(0)

この記事に対するコメント一覧

コメントする