2011年04月13日
レベル7まで行ったら戻れないー。 宮部みゆきの小説ではないけれど、遂に レベル7。 最初から相当ヤバイとは思っていたけれど、もう少し早い段階でなんとか抑えられるのではないかと期待していただけに、レベル7は本当に残念です。 日本全体が世界の中で風評被害と戦って行かないといけない中で、レベル7という数字の持つイメージダウンは、対応を誤ると致命症にもなりかねません。 国際的にもレベル5は過小評価だという声がある一方で、レベル5よりは高くないという声もあるようで、この辺の評価は様々な思惑も絡んで難しいのでしょうね。 一度レベル7に上げてしまった以上、実はレベル6でしたと下げるのは難しいでしょうから、今回の評価見直しは 果たして適切だったのか。IAEAも言っているように チェルノブイリとは原因も被害の程度も違っているのだから、いきなりレベル7まで上げる必要があったのか。今後、万が一、格納容器の破損などにより放射性物質が大量に漏出してしまうような事態が起きた場合、評価をどうするのか。いろいろ考えてしまいます。 個人的には格納容器に爆発的な破損が無ければ レベル6でも良いのではないか。 或いは、地震の震度のようにレベル7+、レベル7-、というように、レベル7を細分化するというのもアリではないかと思いますが、これは国際的な評価ですから、如何ともしがたいですね。 それにしても、今回の評価見直しの根拠となった放射性物資の大量漏出は福島第1原発事故の発生当初から数日間に起きたものなのだとか。 ある程度の精査が必要なのはわかりますが、あまりにも時間がかかり過ぎです。こんなに時間がかかっていては、万が一の時に速やかで適切な対処が出来ないわけで、大問題です。 だからこそ、こんな大事故になってしまったとも言えるわけですが。。。。。 政府や東電、原子力安全委員会、保安院の 他人事にような無責任さと 相変わらずのお粗末な対応には本当に腹が立ちます。