2010年12月01日
11月22日は 仕事の都合でデートが出来なかったので、昨日は 1週間遅れで いい夫婦の日デート、映画を観てきました。
選んだのは 家内が観たがっていた 『マザーウォ-ター』。
札幌ではシネマフロンティアのみの上映で、今週金曜日までということもあり、月末なのに 仕事を早めに切り上げて待ち合わせし、18時20分の回で観て来ました。が、客は10数名、ガラガラでした。
『マザーウォーター』は 『かもめ食堂』の製作チームによる『めがね』『プール』に続く第4弾で、オール京都ロケの 癒やし系ムービー。
“京都を舞台に つつましくも豊かに生きる人たちの生活を、水をキーワードに描く 癒やし効果たっぷりの群像ドラマ”というのが宣伝文句です。
以下、ネタバレあります。
家内はこのシリーズが結構好きで、この作品も良かったと言っていましたが、僕としてはかなり物足りない印象。 何も無いのは良いのですが、何も無さ過ぎです。 ヘルシンキ(フィンランド)、与論島、チェンマイ(タイ)のゲストハウスという非日常な舞台を選んできた前3作に対して、今回はオール京都ロケとはいえ 登場人物が標準語を話している事もあって 京都の雰囲気は無く、どこにでもありそうな下町の日常生活という身近な設定なのに 生活感も無し。 無国籍感を狙って あえてそうしているのかもしれませんが、随所に違和感を感じました。 豆腐屋、喫茶店、ウィスキーバーを営む3人の女性は、多分 過去にいろいろあって 今ここでこうしているのでしょうが、その過去に触れる部分はありません。 それは全然構わないのですが、自分で店を営むというのはとても大変なことで、必死に頑張っても難しいはずなのに (かもめ食堂だって大変だった)、店が開いているはずの時間帯に散歩したり 食事したりしていちゃ駄目でしょう。そんなんでやっていけるなら苦労しないよ、と無粋な僕は思ってしまいます。 登場人物は いろいろと良さそうな台詞を口にしますが、どこか薄っぺらで、特に心に残るようなものはありません。 相変わらず 食べ物もいろいろ出てきますが、カツサンドを食べる時のサクサクという音が美味しそうだったくらいです。 もたいまさこが揚げるかき揚げは美味しそうでしたが、一人でポツンと食べる姿は寂しそうで、ちょっと悲しくなりました。 全てを投げ出して ふっとどこかへ行きたくなる事は誰にでもあるもので、行きたくなったら行ってみて、帰りたくなったら帰ってくれば良い。肩の力を抜いて、頭を柔らかくして、しがらみや常識に囚われず、自分の心が思うように生きれば良いのだ。どっちに転んだって大差はないし、人生はどうにかなるもの。幸せの形はいろいろなんだよ、というメッセージ。(合ってるかな?) 同感できる部分も 少なからずありますが、この映画に説得力もありません。 本当にそう生きられれば良いのですが、そうは行かないのが人生。 この映画を観て癒される人は まだ余裕がある人で、本当に切羽詰って 癒しが必要な人は この映画を観る余裕もないのだろうし、この映画を観たら怒るかもしれないな、とも思ってしまいました。 マザーウォーターというタイトル。 賀茂川や疎水に流れる水や、豆腐屋、喫茶店、バーという水が大切な仕事に関わる人の繋がりを象徴しているのかもしれませんが、正直なところ、よく判りませんでした。 今回はサントリーがタイアップだったようで、ビールは プレミアムモルツ、ウィスキーは 水割りは 山崎の12年、オンザロックは 山崎の18年でした。(ワィンは不明) サッポロ&ニッカでなかったのは残念ですが、プレミアムモルツも 山崎も 美味しいですよね。 音楽も無く、ウヰスキーしか置いていない カウンターだけの小さなバー。 悪くはないけれど、常連になるかどうかは マスター(orバーテンorオーナー)次第。 商品を限定している分、マスターの人柄が集客のポイントになるだろうから、マスターにとっては きつい商売になりそうだ。
ボーナス
Re:【映画】 マザーウォータ-
2010-12-02 00:14
>マスターにとっては きつい商売になりそうだ。 いやはや、まったく、お察しの通りで。。。
青空
Re:【映画】 マザーウォータ-
2010-12-02 22:02
>ボーナスさん なかなか行けなくて 申し訳ないです。(汗) いえいえ オフサイドにはウヰスキーとサッカーがありますし、コンササポーターが集う良い店ですよ。 マスターのお人柄ですね。(笑)