2012年10月11日
ここ何年も思っていることですが、札幌の選手は総じてボールが収まらない。 相手選手がプレッシャーをかけると失うことが多く、ここから失点に結びつく。 これではポゼッションしながらの攻撃は厳しいものがあり、カウンター系の攻めしかやりようがないのだと思う。 次期監督のことが話題になっているけど、結局この問題にぶち当たって、結果を出したければJ2ならなおさら誰が監督をやってもカウンター系でしょう。 ボールが収まる選手がいない限り、この問題は続きます。 スタイルがハマって勝ち点が伸びればOKかもしれませんが、昇格したらまた同じ展開を繰り返すかもしれない、というか、その可能性が高い。 では、ボールが収まる選手を獲得できるかというと、移籍選手(特に契約満了選手)に人材を求めるのは無理だと思います。 確かに今シーズンの札幌には、ボールの収まる選手はいました。 ただ、走力や判断力のスピードなどで他チームの選手より劣っていた。 これは本人の問題だけではなく、チーム戦術の問題でもありましたが。 だから、札幌のようなチームに来る移籍選手には期待しない方がいい。 チームの立ち位置や人件費のことを考えると、一芸勝負の選手しか来てもらえないでしょう。 それこそハマればいいですけどね。 ならばどうするか? 若い選手を育てていくしかないと思います。 ただし、条件があります。 育てようとする選手はユース出身か学卒で入団した選手になるでしょう。 それでも学卒の選手は高卒大卒を問わず素質的に厳しいと思う。 Sクラスの選手はもちろん、Aクラスの選手も札幌に来てくれるのは無理かな。 評価の高い選手は他クラブでも同じでしょうから、本人が選ぶとなれば、余程のことでない限り、よりレベルの高いクラブになる。 やっぱり来てくれる選手は一芸勝負の人でしょう。 そうなるといよいよユース出身の叩き上げでしょうか。 本当はクラブの理想形はこれなんですけどね。 札幌もユース出身の選手が出始めて10年以上になります。 今の北海道の高校レベルは札幌ユースが中心で動いているでしょうから、選手構成を考えるならユース選手の昇格をベースに若干名の学卒という所かな。 スカウトは確かに大事なんだけど、より素質のある選手を求めるなら、ユース選手ではないですか。 それまでしっかりしたコーチ陣の指導を受けているわけですから。 こんな話をしていると1年での昇格を求めている人には「我慢できない」ことなのでしょうが、J1定着を願うなら、現状の札幌でやれることの一つはこういった地味な作業でしょう。 移籍選手のことについては後日意見してみたいと思います。
プロフィール
関東の田舎暮らしも長くなりました。 でも「住めば都」でアナログ人間の私にとってはちょうどいいのかもしれません。 正午と夕暮れの音楽が町中に流れる田舎から札幌を追いかけます。
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