2010年12月13日
西本智実さんが指揮するコンサートに行ってきました。 何年か前に彼女の名前を初めて知って以来、私の守備範囲ではよく出てきます。 今までDVDとCDを買ったことはありますが、生で聴くのは初めて。 指揮台でのシャキッとした動きには感心させられましたし、彼女は発するオーラから時の人かもしれないけど「今乗ってるな!」ということは十分わかります。 ロシア系の作曲家の作品を取り上げる傾向があり、この日のプログラムはチャイコフスキーの「悲愴」が中心。 この曲を初めて聴いたのは中学生の時。 最後にCDを聴いてから数年経っています。 第1楽章が結構苦手で、静かな第1主題が終わった後の「ジャン!、ジャーン、ジャジャジャジャン、ジャンジャン…」(大昔のネスカフェのCMで取り上げられた所)になるといつも体がびっくりしてしまい、心臓に悪いったらありゃしない。 だから、ここが近づいた時に指揮者と金管楽器の人達の様子を集中して見てました。 おかげで大事には至らなかったのですが… それはさておき、ラトビア国立交響楽団の演奏がすごくまとまっていて、本当に聴きに行ってよかったです。 楽章ごとにパラパラと拍手が聞こえてきたのも納得できます。 でも、第3楽章は勢いよく終わるものだから、勘違いした人が多く大拍手になってしまい、西本さんもその展開を承知の上ですぐに第4楽章を始めたんだと思うけど、出だしの所が聴き取れなかった。 そんなことはあったけど、全体約45分がとても短く感じました。 まだ40歳なんですよね。 次も何かの機会に狙ってみたいです。
そんな印象を持ったコンサートでしたが、ガッカリさせられた面も。 私の横に座っていたオバサン2人組 前半の演奏中に一人が2人の会話で自慢していた「手縫いのバッグ」から携帯を取り出し、ゴソゴソという音と閉じた時のバチンという音をたてられ、気分が悪かった。 その後何もなかったら流すつもりだったけど、後半の演奏中にもう一人の携帯のマナーモードが鳴り、しばらく明かりが点ってた。 そしてバチンという音。 それと前後して、私の真後ろからカランという明らかに何かを落とした音。 演奏が終わって私の足元を見るとオペラグラスが落ちていた。 それを拾い上げ、苦笑いしながら持ち主のオジサンに渡した。 そして2人のオバサンには、 「携帯の取り扱い、考えてください!」 とはっきり言いました。 「すいません」と言ってくれたのが少し救いだったけど… この日、私が座っていたのは10000円の席です。
プロフィール
関東の田舎暮らしも長くなりました。 でも「住めば都」でアナログ人間の私にとってはちょうどいいのかもしれません。 正午と夕暮れの音楽が町中に流れる田舎から札幌を追いかけます。
リンク集
月別アーカイブ
検索