鹿島から学ぶもの

2008年12月26日

『Number』の最新号を手にした。
頭のほうに磐田の〝苦闘〟の話題が出ている。
その中の後半部分はこれからの札幌のためにも是非押さえておくべきである。

かつて磐田と2強時代を築いた鹿島アントラーズは今季2連覇を達成。
'03年から4年間無冠の時期があっても、トニーニョ・セレーゾに6年間の長期政権を委
ねたことがキーポイントであった。
鹿島のある幹部はこう語っていたものだ。
「短いスパンだと、監督の教えなどなかなか定着するものではない。長くやってもらうた
めにも、クラブの方針を監督に理解してもらい、監督からも意見を聞くコミュニケーショ
ン作業が大切になる」
トニーニョ・セレーゾは居残りで若手を鍛え上げる熱血漢だった。フロントはその点を評
価し、チームの底上げを重視した。中長期計画が描けていたからこそ、今の復活がある。

これはJ1に居続けられるチームだからできることで、J2は昇格することがテーマなの
だから、そんな余裕はないと思う人もいるかもしれない。
だけど、札幌も含めてほとんどのチームは昇格をテーマに掲げても、うまくいった例はほ
とんどない。
お金とかの問題ではないと思う。
また、この文章から感じることはクラブと周囲との風通しの良さだろう。
Jリーグ発足時、だてに10番目に滑り込んだチームではないなと感じる。

あとはその他雑感



浅田真央の記事に目がいった。
実はこの雑誌を買った決め手はこれだった。

彼女が韓国でキム・ヨナに勝った時、まだまだ浅田はヨナより下だという雰囲気があった
らしいが、この記事はそれを見事に否定してくれる。

山田満知子コーチの言葉がすごい!
「踊れるだけならダンサーでしょう。私たちはフィギュアスケートで競っているスケータ
ーなんですよ」

誤解を恐れずに言えば、浅田はフィギュアスケーターだけど、キム・ヨナはダンサーだと
いうことだ。
技術は浅田が圧倒的に上。
ではキム・ヨナがなぜ優勝争いをできるかというと、それは今の採点ルールの申し子だか
ら。

物事控えめに考えるのが日本人のメンタリティーかもしれないけど、これは読んでてその
通りだと思った。

他にも星野ジャパン、シンクロの井村雅代さんの記事など読む値打ちがいっぱいある。


この記事に対するコメント一覧

たじ

Re:鹿島から学ぶもの

2008-12-26 23:47

こんにちは。 >彼女が韓国でキム・ヨナに勝った時、まだまだ浅田はヨナより下だという雰囲気があったらしいが、 韓国国内と一部日本のテレビ番組以外ではそんな雰囲気はありません。 世界中のほとんどのフィギュアファンは真央の方が上だと認識してますよ。

equip

Re:鹿島から学ぶもの

2008-12-27 00:08

>たじさん こちらこそお久しぶりです。 冷静に見ればそのはずなんですけど、それを良しとしたくない人たちがいるのは確かですね。 日本国内だって、世界での評価を素直に受け入れるべきだと思うのです。 何か意図的なものを感じるのはいい気持ちがしません。

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