2007年08月31日
愚痴は極力書かないようにしているんですがね。さすがにこのタイミングでこういうことを書かれるとね。愚痴っとくことで勘違いをちょっとでも防げれば、と。 まぁ、こことここですよ。 もうね、○○か、と。 まだ14試合もあるんだぞ。勝ち点差が43にでもなったのか?なってねぇだろうが。あんなクソゲームの後によくそんなことが書けたモンだ。説得力0%。ウソではないが何の役にも立たないこういうデータは金輪際書かないで欲しい。選手とサポは目の前の試合を闘え!
2007年08月30日
ルパンめー ルパンルパンー!
おっ、なんだここは。まるで笠松ではないか!
んっ……あそこにいるのは!?
ありゃー!これはニセ札だぁー
見てくれ~、世界中の笑い物のニセ札幌だぁー
勝ち点を追っててとんでもない試合を見てしまったぁー どうしよう?
失点はいずれもサイドからのアーリークロスからでした。良い動き出しをした得点者を褒めなければなりませんが、それにもましてお粗末だったのは札幌のCBの二人です。 失点の場面、いずれも曽田がマークを外されていますが、原因はそんなところにあるのではなく、DFラインの深さにあります。 まず、中盤のプレッシャーがかからずに簡単にクロスを上げられている。本来ならサイドハーフが行くべきところですが行けていません。一点目は芳賀が転んでしまい数が足りなくなっているというのもありますが、それ以上に深すぎるDFラインのせいで中盤の選手がカバーすべきゾーンが広すぎたため、クロスの出所に間に合わなかったのです。#4と#15のせいです。 攻撃側からすると、アーリークロスからヘディングでゴールを狙う場合、できるだけゴールに近い位置でクロスに合わせないといけません。遠いとシュートに威力がなくなりGKに取られてしまいますからね。だから守る側からするとアーリークロスに対して怖がってラインを下げるのは御法度。しかもGKとの関係から言うと、無暗にラインを下げるとクロスに対してGKが出られなくなる。ただでさえDFラインの裏のスペースへのケアに難を抱える高木ですから、DFとのゾーンの分担がよけいに上手く行かなくなるわけです。これは何もアーリークロスに限った話ではなくて、実際今日も失点にならなかったけれど高木が中途半端な飛び出しをして危なかった場面がいくつもありました。これも#4と#15に責任がある。前半同点で折り返しならどっちか代えてます、きっと。 何だか#4と#15だけが戦犯みたいな書き方になっていますが、ほかにも個々のプレーに注文を付けたい選手はごまんといます。が、一番悲しかったのは闘う姿勢がこれっぽっちも見えなかったことです。 ロングボール処理におけるCBとGKの連携、真上に上がったボールを周囲に誰もいないのに大塚がヘディングであらぬ方向に弾いてしまう……。ちょっと信じられないボール処理のミスがすごく多かった。たとえテレビを通してでも、コーチングの欠如によるものであることぐらいは分かります。チームとしてのまとまりや仲間を助ける意識に欠けていた証拠です。 ボールへの寄せ、リスクを恐れない勇気あるプレー、水戸の選手は最後まで懸命にプレーしていました。対する札幌は、最初の失点でラインの押し上げを怖がってしまった選手、判定に不満を溜めて冷静さを失ってしまった選手、焦って可能性の低いロングボールばかり蹴っていた選手、そして出場停止で二試合も休んでいたにもかかわらず誰よりも早く足が止まってしまった選手……。
【今節の結果】[ ]内は出場記録・()内は通算得点
こんな酷い試合は久しぶりに見ました。伝え聞くところによれば山形戦も良くないゲームだったとか。中3日でのアウェイ連戦。コンディションに問題を抱えていないはずはなく、そこのところを考慮しなければならないかも知れません。が、そんな慰みは書きたくありません。何より選手達こそがそんな慰みなど欲していないはずだからです。今日の札幌は「ニセ札幌」。サッカーの質をすぐに本物に戻せとは言わない。せめて闘争心は取り戻そうや。
2007年08月29日
ほぼ一週間のご無沙汰でした。野暮用@富山及び帰省で札幌を留守にしておりました。イヤとんでもなく暑かった(笑)。あの暑さでサッカーとか陸上をやっちゃいけませんw 「9.15」賛同エントリー以外に何かを書こうにも情報も時間もなく放置しておりましたが、今日から再開いたします。どうぞよろしゅう。
というわけで明日は水戸戦です。六連戦という厳しいスケジュールに加え出場停止が多かったこの三試合を2勝1敗。勝ち点の上では上出来と言えるでしょう。後半三試合も勝負所を押さえてしぶとく勝ち点をモノにして欲しいと思います。カギは先制点。ホーム・アウェイにかかわらず自分たちのペースに試合を持っていくことが大事だと思います。今節の注目ジョカトーレはこの男、
「王様」#29・西谷正也
です。ポジション争いが激しくなってきたFW陣。彼らを生かすも殺すも西谷次第。というかいかに西谷のパスに合わせるかが競争の生存者を決めると言っても良いでしょう。鋭いパスで前線をガンガン走らせろ!行け西谷!足技見せ、最後まで闘え~♪
福神漬に入ったプラナリアのような形したアレみたいな他会場のカードはこちら(一回休み:東京V)
失点が減り、安定した戦いぶりになってきた水戸。笠松にはあんまり良いイメージがない。おまけに雨の予報。相性・不確定要素・慢心…足元を掬われる要素は十分。これらを一蹴して首位らしさを見せろ!We are SAPPORO!
2007年08月19日
今日に限っては湘南を褒めないわけにはいかないでしょう。お互い中二日という厳しいコンディションの中、両チームの選手ともに球際に厳しく、集中力高く戦った前半、後半に札幌優勢の時間帯が訪れても辛抱強く耐え、相手の足が止まりかけた時間帯に交代選手が決勝ゴール。チーム全体で奪った勝ち点3だったと思います。トータルで自分たちのサッカーを貫いたのは湘南の方。悔しいですが完敗です。 札幌についても書いておくと(ヲイ本末転倒だろうがw)、フィニッシュまで行くシーンがあまりにも少なかったですね。最近の札幌は、行ける時間帯にはボランチがチャレンジングなプレーを選択するとともにSBも押し上げるという攻撃的な戦術を取るようになっていますが、これはフィニッシュまで行かなければ逆襲を受ける危険性が高くなる。前半のシュート3本、トータルの10本はあまりにも少なすぎる。最後まで攻めきる、今後の課題です。 失点の場面。決勝点はこれまでのゾーンの欠点と、ここしばらく出ていなかったブルーノの弱点が出てしまいました。縦パスが入る直前の映像を見ると、石原がブルーノと西嶋の超ど真ん中(打ち間違いじゃないよわざとだよ)に入っています。そしてパスが出た瞬間にブルーノが寄せに行っているのですが、振り向かせない守備ではなくて前で取りに行く守備をしているんですね。ブルーノはほかのプレーに比べてこの「前で狙う」プレーが上手くない。で、簡単に振り向かれてズドン。 痛恨だったのは大塚の負傷交代と、芳賀・西嶋の次節出場停止。ダヴィはあと一試合残っていますから、今度はレギュラー三人を欠くことになります。大事なのは左SBに誰を持ってくるかだと思います。西谷を前に押し出して、なおかつ攻めでも絡むことのできる選手。さて…
2007年08月18日
明日は早くも湘南戦。チームは上げ潮、天候の心配もナシ、安心して試合を迎えられる…わけがない。相手もこれまた上げ潮湘南、しかも曽田・ダヴィ夏休み。「なんちゃってアウェイ6連戦」の二試合目にしてチームの総合力が試される局面が来ました。そんな今節の注目ジョカトーレはこれまた上げ潮なこの男、
「エースを狙え!」#9・石井謙伍
です。その小柄な体躯と可愛いお鼻から愛玩犬を想起するのはオレだけか?しかし西京極での彼は猟犬よろしく切れ味鋭いプレーを連発。今節も彼にかかる期待は大きい。 ちょっと戦術的な理由から彼の重要性を書いておくと、札幌同様に湘南もしっかりした守備から速い攻めを狙うタイプのチームです。中途半端な形で攻めてボールを取られるとアジエルにプレーの選択肢を多く与えることになり危険。対策としては高い位置からのプレスをかいくぐるボール運びに加えて、攻めはフィニッシュまで持っていくこと。シュートで終わっておけば守備の組織を整える時間ができるわけですから。で、これまではどちらかというと中山よりダヴィがフィニッシャーとしての役割を担っていたので、彼がいない代わりに石井がそれをしっかりやらなければならない、というわけです。 というわけで少々強引でもオマエはとにかくシュートを打っていけ。興奮度において早くも今シーズンベストとの呼び声高い前節の決勝ゴールの再現を!行け謙伍よ、ゴール信じ、落ち着いて振り抜け~♪
前節の分を取り戻そうと上位陣が必死な他会場のカードはこちら。(一回休み:愛媛)
センターラインが盤石な湘南と攻守の要を欠く札幌。ちょうど良いハンデじゃないか。相手の士気は高いみたいだぞ。こっちも試合とポジション争い両方をモノにするつもりで闘え!We are SAPPORO!
2007年08月17日
げらげらなニュースを発見。だれかエリクソンにナンバーポータビリティのこと教えてやれw
イングランドで電話にまつわる衝撃的な事件が起こった。明らかに、電話番号の登録を変更していなかったことが原因のようだ。インテルのセザルの代理人は、17歳の女子高校生クリスティーナ・タンバロスに移籍のオファーを出してしまった。イギリスの『サン』紙の報道によれば、この少女は以前からさまざまな選手の代理人から連絡を受けていたとのことだ。問題の発端は元イングランド代表監督スベン・ゴラン・エリクソンの携帯電話にある。
現在マンチェスター・シティの監督を務めるエリクソンは、イングランドを離れる際に電話番号を変更し、電話会社はその後この番号を17歳のクリスティーナに割り当てた。
「私はインテルのセザルの代理人です。彼は左サイドのどのポジションでもプレーできる選手で、移籍金はかかりません。興味があれば電話をください」というのが最近クリスティーナが受け取ったメッセージの内容だった。もちろん彼女はインテルのブラジル人を獲得するための交渉を続けることはできなかった。
2007年08月16日
テレビ観戦でした。素晴らしい試合だったと思います。内容ではなく、「闘い抜いた」という充実感。感じた印象の強さは前節の試合をアッサリと凌駕してしまいました。 前半はほぼ完璧な内容でした。立ち上がり、京都が前から来ないと見るやDFラインから丁寧につなぎマイボールの時間を多く作り、非常に良いリズムで試合に入ったと思います。特に出色だったのは大塚。前節同様、持ち前の守備だけでなく周りも良く見えており、彼のところから左右にボールを散らすことで京都は取りどころがなくなっていました。だからこそ前半終了間際のミスは痛かったし、これが原因か彼が前半のようなプレーが出来なくなったために後半は苦戦したわけですね。 後半は石井をおいて他にいないでしょう。リードされている場面で投入されたわけですが、ボールに対する集中力が素晴らしかった。相手のクリアミスを拾ってGKと一対一になった場面、藤田のクロスに良いポジションを取ってのスクリーンプレーを見せた同点ゴールの場面、素晴らしいコースに蹴った逆転ゴール。その前のドリブルも、ゴールに向かって仕掛ける姿勢があったからこそディフレクションが自分の方へ転がってくるわけで、やるべき事をきちんとこなしたことに対する至極正当な報酬だったと思います。 1点目は仕方ないとして、リスタート時に集中力を欠いた2点目は猛省してもらいたい。同じようなミスがもう一つあったはずです。しかし、上記の二人は言うに及ばず、力を出し切った全ての選手に、今日は称賛を贈らずにはいられません。「自己主張」っつうと言い方悪いけど、選手個人の色がこんなにハッキリと出た試合ははじめてではないでしょうか。いやー、持ち味が存分に出ていたよ、カウエ以外は(笑)。……次は頼むぞヲイ。
【今節の結果】[ ]内は出場記録・()内は通算得点
2007年08月15日
エントリーの日付が昨日になっているのは、昨夜書けなかったことの帳尻あわせなので気になさらずに。さぁ、今日の京都戦のプレビューに行ってみよう。 またしても訪れた厳しい日程。室蘭・函館を挟むため「なんちゃってアウェイ6連戦」。ここからは内容はもういいや、ある程度は。しぶとく勝ち点を拾っていこう。というわけで勝ち点1で御の字の今節の注目ジョカトーレはこの男、
「北日本の壁」#4・曽田雄志
です。京都は中盤のタレントに目がいきがちですが、札幌とやるときはむしろ長いボールを多用して来る感じがします。開幕戦もそうでしたが、まずDFラインめがけてボールを蹴ってきて長身FW(今日は田原か)に収めるか最終ラインを下げさせ、出来たスペースをパウリーニョ・倉貫あたりが使う、というパターン。 だから対策の第一はまず蹴らせないこと…なのですが、おそらく暑さでプレスの掛かりは緩くなると思うので、第二にCBのところでしっかりはね返すことが大事です。そこで天空を制する示申・ソダンにかかる期待が大きくなる、というわけです。 次に、厚別でやったときの前半は、まともにボールを運べない展開でした。原因は京都の前線からのプレス。今日は最終ラインが落ち着いてボールを動かせるか、特にブルーノと曽田が正確につなげるかがカギを握りそうです。
まだマシな時間帯にできて羨ましい他会場のカードはこちら。(一回休み:徳島)
過酷な条件。強敵。勝ち点は1でOK。でも受け身にはなるな。We are SAPPORO!
2007年08月12日
間違えました。本当のスコアはこちら。
札幌4-0C大阪
【得点】藤田/ダヴィ/西谷
【出産】ブルーノ・クアドロス
快勝。私が見た中で今年のベストゲーム。以下、雑感。 【見事に機能した守備】 ここ数試合、相手にボールを支配されて押し込まれ、それでも最終ラインの高さと粘りでしのぐ、という不本意な守り方に終始していたわけですが、昨日はとても良い守備をしていたと思います。 第一に、プレッシャーの起点となるFWの追い込みが効いていたこと。C大阪の最終ラインとボランチに時間を与えず、パスミスを誘発。中山とダヴィはしっかりチームを助けました。 第二に、セカンドボールにしっかり競りかけていったこと。この点はむしろC大阪があまりにも出来ていなかったから札幌の方が良く見えたのかも知れませんが、それでも90分サボることなくセカンドボールを拾い続けたことは大いに評価して良いと思います。 第三に、C大阪の両サイド(WH)、柳沢とゼ・カルロスに高い位置でボールを持たせなかったこと。中盤がフラットな4-4-2のチームが3-5-2の布陣を取るチームとやる場合、中盤のアウトサイドは普通なら2対1の数的優位を保てます。ところが相手にボールを運ばれ、SHが中に絞らざるを得ない状況になると、こっちのSBとあっちのWHが1対1の状況になる。こうなると突破を仕掛けられ危ない状況が生まれる。しかし昨日は藤田・西谷(!)の献身的な守備で、ほとんどの時間で数的優位を保てていた。クロスは数えるほどしかないのでは? というわけで、久々に見ていて胸の高鳴るような守備でした、池内の危なっかしいボールさばきも含めてw 【もう一段のレベルアップが必要な攻撃】 マサやんも試合後に語っているように、2点目を取るべき時間帯に取れなかったことは反省してもらわなければなりません。先制点のあともアグレッシブに行けていたのだからあの時間帯で2点目を取るべきだった。さらに厳しいことを言うと、先制点、二点目ともに最初のシュートを外しているわけですし。今後の数試合ではチャンスそのものが激減する展開が予想されるので、決められるときに決める、これをしっかりと意識してもらいたい。 良かった点をあげておくと、大塚が前線に顔を出す場面が多く、厚みのある攻めが出来ていました。これで長めのシュートが決まれば…ね(笑)。また、円熟味を増しつつある左サイドのコンビネーションも良かったと思います。シーズン当初から「上がらないSB」と言われ続けていたわけですが、昨日の西嶋は何度も攻撃参加を見せ、西谷を助けていました。この二人、今後も注目です。
【昨日のピカイチ君・イマイチ君】
【今節の結果】
というわけで勝ちゲームを現場で見るのは何と19節・京都戦以来。どうりでチームは勝ち点積んでいるのにフラストレーションが溜まる一方だったわけだ。二ヶ月以上見ていないんだから(苦笑)。観客動員にも貢献したし、ボクがタオルマフラーを買うとバカ勝ちするというジンクスも保てたし、何よりの快勝でした。
2007年08月10日
何だか蒸し暑い日が続く今週。本州の人には申し訳ないけれど、28℃に達すると機能が著しく低下する寒冷地仕様になってしまった私にはこの一週間は苦痛でした。 さて、明日はC大阪戦。またもや天気ははっきりしないようですが、そこは全天候対応の札幌ドーム。外の湿気に悩まされることなく、選手は100%のプレーを展開してくれるでしょうセレッソの選手はエエぞ張り切らんでも。とにかく、お互いの持てる力を十分に発揮した好ゲームを、ベンチまで含めた総力戦を期待します。そう、ベンチから登場し今節札幌を勝利に導く注目ジョカトーレはこの男、
「技のデパート」あらため「65分の漢」#8・砂川誠
です。バスケットには6th manって呼び方があって、その選手はスタメンと同等かそれ以上の力はあるけれどベンチスタートで、スタメンの調子が悪いときやゲームの流れを変えたいときに効果的なプレーをするという役割なんです。NBAには6th man賞ってのがあるぐらい、評価の高い役割です。だから○○には務まらないんですよ。で、砂川です。今年はいろんなポジションで投入されることが多いですが、それも彼の経験を買ってのこと。今日めでたく誕生日を迎え30歳になった彼以外に、この役割をこなせる選手がいるか?C大阪のベンチを見ると…森島(大)?切り札は○○には務まらんのじゃ○○には!行け砂川!流れを読み、ゲームを決めちまえ~♪
上位対決はウチだけで何か損した気分になる他会場のカードはこちら。(一回休み:湘南)
何と16節・水戸戦以来の札幌ドーム。座席の座り心地がよいのもケツの肉が薄いオレとしては嬉しい限り。ただ、その座り心地の良い椅子から、何度も腰を浮かし立ち上がるぐらいのスリリングでゴールの多い展開を期待!We are SAPPORO! Thanks Kappa! You are also SAPPORO!
2007年08月08日
WSPに、可笑しくも考えさせられるコラムを見つけたのでスクラップ。
母ちゃん、パスタを鍋に入れといてくれよ!
個人的にはキエーヴォのサポーターのヤツが一番笑えます。スタジアムに暴力は要らない。情熱とほんの少しのユーモアだけ持って行け。
2007年08月06日
小松成美『中田英寿 誇り』(幻冬舎、ISBN:9784344013391) W杯2006・ドイツ大会から一年とちょっと。中田英寿の引退の真相、大会中の代表に起こった出来事を綴ったノンフィクション。正月に読んだ『敗因と』とあわせて読んでおくのも良かろうということで購入。
もちろんあわせて読むことの意味は、『敗因と』に出てこなかった中田英寿の言葉を読むことにありました。
(注意:ここから先は内容に触れています)
で、読む前には「中田英寿側」に立った本書と中田の出てこない『敗因と』の読後感には大きな違いがあることを予想していたのですが、実際読み終えてみると、代表そのものに対する見方はほとんど変わりませんでした。本書が過度に「中田英寿擁護」に傾いていないからであると同時に、『敗因と』もまずまずニュートラルな視点から書かれていたんだなぁ、と改めて思った次第です。 世間で言われているほど自己中心的ではないけれど、一度決めたら絶対に曲げない、という人物像は良く知られていることとして、私自身の新知見としてはマルタ戦のハーフタイムについてと左足の怪我、それとペルージャ時代のエピソードですね。「『福西を代えろ』と進言した」という噂はクロアチア戦のものだとばかり思っていましたし、ローマ移籍に至る過程にそんな困難があったとは知りませんでした。
取材は大会を三ヶ月後に控えた2006年6月からスタートしていますが、最後の方で、ヨーロッパへの移籍から引退に至る過程とそれに伴う困難が綴られています。ノンフィクションの構成としては、これら過去のエピソードをW杯の進行とパラレルに綴っていくという手法もありだったのでは、と思います。クロアチア戦とブラジル戦の間にこの過去のエピソードが入っているのですが、ちょっと長すぎる。 もう一つノンフィクションとしての本書について。作者の小松成美は中田英寿を10代の頃から取材してきた人です。といっても私は前作『鼓動』は読んでいませんが。とにかく彼女自身にとっても中田との関わりにおいて節目となる作品だったわけで、取材対象に対する思い入れが控えめながらもそこかしこに滲み出ています。 この「対象への近付き方」ってのがノンフィクションを生かすか殺すかの分かれ目の一つだと私は思っていて、対象への愛情のないノンフィクションは読んでいて苦痛だし、一方で対象をべた褒めするのも辟易モンです。本書は、筆者自身の愛情・思い入れはちょっと勝ちすぎているんだけれど、文章にそれが過度に出ていないという、ギリギリのところでバランスが取れていると感じました。
中田英寿個人に焦点を当てた本書よりも代表そのものを扱った『敗因と』の方がチームの内情を多角的に描写できており、彼個人にではなくドイツにおける代表について知りたいという方は後者だけでよろしい。中田本人に興味を覚えるという人はこちらをどうぞ。
2007年08月05日
夏の甲子園の組み合わせ抽選が行われました。夏の風物詩、今年は実家に帰る時期が重ならないので球場ではみられないけれど、熱戦を期待…などと悠長に考えながら日程をみていたら……よりによってどこ引いとんねん駒苫(激怒)。開始時間まであわせやがって。
さて、今日の草津戦、某所でテレビ観戦でした。結果は申し分のない3-0。大事な勝ち点3をしっかり獲得しました。が、試合後の砂川のインタビューが物語るように、選手一人一人の出来、チーム全体の出来ともに、ほとんど収穫のない内容でした。 開始直後からスリッピーなピッチと草津の速い出足にボールを全くつなげない札幌。が、最大の問題は「セカンドボールを拾えない」ところにありました。中盤でのルーズボール、DFラインがはね返したボールに、札幌の選手はほとんど競りかけて行くことができず、草津の重圧に押されっぱなし。フィールドプレーヤーは全員高木に感謝の言葉をかけなければいけません。 だいぶ暑そうだったのも確かです。気温はともかく湿度80%は厳しかったのではないでしょうか。とにかく、足が動かなかった前半30分までに失点しなかったことが今日の勝因だと思います。 先制点はまたしてもセットプレーからでした。相変わらずの決定力には感心するとともに、このあとの時間帯にアグレッシブにボールを追えるようになったことは評価して良いと思います。草津が下を向いた時間に2点目を取って優位に進めようという意図が見え、こういう勝負所を逃すまいとするしたたかな試合運びをしていくことが大事です。 後半、飛ばし気味に来た草津は運動量が落ち、札幌がボールを持つ時間が増えますが、なかなか攻めが形にならず。大塚は今日は前線に顔を出す場面が多かったですが、芳賀・砂川は出来があまり良くありませんでした。ただ、それでもゲームの流れを完全に渡してしまわなかった要因は、前半できていなかったセカンドボールへの寄せができていたこと。これを継続することでリズムを掴み、相手のミスから追加点。最後はしっかりゲームを締めることができました。 ただ、こっちから崩して得たチャンスはほとんどなし。今日は相手の自滅。あんなミス、上位チームはやってくれません。某所では京都が負けたことに喜んでいる人が多かったですが、ボクはC大阪が勝ったことの方が気になりますけどね。調子を上げてきて、自信を持って乗り込んでくるでしょう。客が何人はいるかも含めて、週末に向けてあんまり明るい材料はないですね。だからこその張りつめた雰囲気を、11日のドームでは作りましょう。
2007年08月04日
明日は草津戦。台風一過で晴れるのかと思いきや、あんまり天気は良くないみたいです。湿度も高そう。苦しい闘いになりそうですが、チーム一丸となって乗り切って欲しいと思います。 まずはスタメンがしっかりゲームを作ること。前半のうちに失点してしまうと苦しくなる。草津にはゾーンを崩されることが多いので、DFラインと中盤の間のスペースに入り込んでくる選手をいかにケアするかがカギを握りそうです。そこで今節の注目ジョカトーレはこの男、
「闘う坊主」#16・大塚真司
です。ハードワーカー揃いの中盤の4人の中でも、この男の強さはちょっと突出しています。前でのプレッシャー、DFラインの前のスペースでの潰し、奪ったボールのつなぎ(ここはちょっと心配だw)と、アンカーとしていつも通りの働きを彼が見せてくれれば、リズムは必ず生まれてくる。守備のための守備ではなくて、イニシアチブを握るための守備の、その魁となれ!行け大塚!潰しまくり、最後まで闘え~♪
ラーメンに入ったメンマみたいな他会場のカードはこちら。(一回休み:山形)
今年に入って何故か相性の悪い草津。が、やはり期待するのは勝ち点3。ここのところスッキリしない闘いが続いているけれど、今は辛抱。集中を切らさず、攻めの姿勢を貫こう。We are SAPPORO!
2007年08月01日
先週末は札幌を留守にしていました。鳥栖戦は、コンディションが厳しい中で最低限の結果は残した、とまぁ好意的に解釈しておきましょう。PKによる得点のみと相変わらず流れの中から得点できていない点は大いに不満のあるところです。しかも西谷が累積警告4枚。草津戦は左サイドを誰にするか、どんな攻めを見せるか、興味のあるところです。 ところで、マサやんがツモってしまったということで、今千点棒を出しているあと1枚で出場停止になってしまう選手を調べてみました。愛媛戦の後ぐらいからヤバイなとは思っていたのですが、随分多いですね。
シーズンが進むにつれ、こうしたトラブルが起きるのは当然のことですが、同じポジションの選手が綺麗に二人ずついるというのがイヤですね。同時に出場停止とならないように気をつけてもらいたい。西嶋とカウエが一緒に、ってのもできれば避けたいところです。
さて、ついでに全チームのここまでの警告(C)・一試合に2枚の警告による退場(CCS)・レッドカードによる退場(S)の数を調べてみました。
あんまり大きな差はないですが、札幌の警告数はちょっと多いですね。あと、一発退場がないチームが意外に多いという印象です。 で、警告の対象となるファウルの頻度を「荒くれ度」の指標と考えて、警告1枚あたりのファウル数を計算したのがこちら。数字が小さいほど警告対象になる激しいファウルの頻度が高い。
というわけでJ2No.1の荒くれ者集団はC大阪に決定!札幌は第4位。 実際には遅延行為などプレーの激しさとは無縁の警告も含まれているので、反スポーツ的行為・ラフプレー・繰り返しの違反の三つに限定して計算し直すと違う結果が出るかも知れません。が、めんどくさいのでやめます。ちなみにC5(遅延行為)が一番多い「セコセコキング」は札幌で8枚(2位は鳥栖の7枚)。まぁこれもリードを保つためにできることをしっかりやっている、と解釈しておきましょう。ということは上の数字におけるファウルによる警告の数は減るので、荒くれ度もちょっと下がるということですね。
あんまり生産的な作業ではなかったですが、ようするにあまりにも試合から遠ざかっているので退屈きわまりないってことです。草津戦は絶対どっかで観るぞ。
プロフィール
性別:男 年齢:30歳代半ば 出身:兵庫県西宮市甲子園 現住地:北海道札幌市 サッカー歴:素人。たまにフットサルをやる程度 ポジション:アウェイ側B自由席 2007/12:加齢に伴い年齢を実態に即した形に書き換えました
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