2006年11月26日

 かっこいい。漢(おとこ)だよオマエら。かつてこれほどまでに彼らのことをかっこいいと思ったことが…、こんなこと言っちゃイカンかw

 何より0-2からひっくり返したというところがかっこいい。確かに「一泡吹かせてやれ」とも思っていただろうが、それでも昇格も降格も何も関係ない試合にすべてを懸けたプロ意識がかっこいい。その場に居合わせたサポがかっこいいし羨ましいぞw


【今節の結果】[ ]は出場記録・()内は通算得点
  • 注目ジョカトーレ・#10フッキ:マルカトーレ[○](25)
  • 今節のマルカトーレ:#9相川(9)・#13中山(4)

周囲との連携が求められるあの男

2006年11月25日

 今年のリーグ戦も残すところあと2試合。少しでも上の順位で終わるために連勝で締めくくりましょう。明日は柏戦。相手は昇格を懸けている状況なので、激しく来るかガチガチになって思うように出来ないかのどちらか。いずれにしても先手を打って相手を狼狽させることが求められます。そこで注目ジョカトーレはこの男、

「超人」#10・フッキ

です。ハッキリ言って前節は非常に出来の悪かった彼。しかし柏との対戦では2試合2ゴール(18節は出場停止)と相性は悪くない。もう一度良かった頃のイメージを取り戻して、周りを良く見て使っていけ。見せろお前の足技~♪


 ノブリンには最後まで苦しんでもらおうじゃないか。目の前の試合を、一つ一つのプレーを大切にして、次につなげろ!We are SAPPORO! 


第50節・札幌2-0東京V

2006年11月23日

 何で自分たちからわざわざ難しい試合にするの!?以下、雑感。

【「クロスへの準備」を一から教え直した方がイイ攻撃】
 東京Vが中盤で自由にさせてくれたおかげで多くのチャンスを作れた前半。これがことごとく得点に結びつかない。素早くサイドに持っていくまではできているのに、そこからノッキングを起こしてスムーズにフィニッシュに持っていけないのはラストパスに対する中の準備が不足しているから。棒立ちじゃシュートに持っていけるわけがない。
 この点に関しては相手の東京Vもハッキリ言って酷い出来でした。そもそもクロス・ラストパスからして雑すぎ。中盤のプレッシャーはルーズだし、これが西が丘で歯が立たなかった相手か?と思わずにいられない体たらく。だ・か・ら・こ・そ、前半のうちにもっと点を取っておいて楽な試合にすべきでした。

 クロスを合わせるには蹴る側の技術もさることながら中の人間のタイミングの取り方、「ここにくれ」という意思表示が重要です。今日はそれが絶対的に不足していた。ロスタイムのフッキのクロスと中山?あれだけ時間くれれば合うでしょ。前半は酷かったホントに。

【光るプレーが随所に見られた中盤】
 中盤のプレッシャーがルーズだったというのもありますが、今日の中盤は良くボールを回していたと思います。大塚は非常に良い出来だったのではないでしょうか。西谷への大きなサイドチェンジが何度か見られましたが、それも本来は左ボランチの彼がマーカーを連れて右サイドの組み立てに参加することで西谷のスペースが出来るから通るわけです。守備でも効いていました。足の遅さは仕方ないな。
 右サイド・トップ下、そして中山投入後はトップの位置(あとから入って走れる中山が中盤の真ん中に入ったため)で走り回った藤田も褒めてあげたいと思います。守備ではまだまだ軽さが目立ちますが、加賀の上がったあとを埋める動きなど、少しずつチームにフィットしているのではないでしょうか。

【ハラハラドキドキのDFライン】
 曽・田ぁ~。ビルドアップの時には視野を広~く。
 後半何度か危ない場面がありましたが、最後の所で体を張った守備を見せ、失点を防ぎました。ただ、声かけが圧倒的に不足している。GKとの間でバックパスなどのミスが…ちょっと記憶にないほど多かった気がするのは私だけ?オフサイドになったものの海本にネットを揺らされた場面、あとから入ってきた二人にあまっていたディフェンダーは一人。なんっであそこでマークを浮かすのさ?


 しょっぱい試合運びだったわけですが、それも含めてこの三年間で作ってきたスタイルだと思います。イヤ、拙さを作ってきたという意味ではなく、「後半、リードしていたら引いてしまって逃げ切る」というサッカーを指向しない、という姿勢を貫いてきた、ということです。今日だって、そして「去年の今日」だって同じように出ていって、去年の今日は3点取られて、今年は1点取って試合を決めることが出来た。もちろん置かれている状況、相手だって違うわけだし、出来れば昇格争いに絡んで「痺れる状況」でこの日を迎えたかった。でも去年までの、また今年の序盤のチームだったらリードを守れていなかったんじゃないかと思います。そこのところは確かに前に進んでいる。

 周囲の雑音が喧しいですが、まずはピッチの上で起こっていることを注視して、今シーズンの最後まで見ていきたいと思います。


U-21v.s.韓国戦

2006年11月21日

 「言われたことはできるけれど…」という感じですかね。以下、雑感。

【「約束事は守っているんだけれど」な攻撃】
 同点ゴールをアシストした右の水野、サイドバックながら苔口が中へ流れて空けたスペースを上手く使った左の家長と、両サイドは良く機能していたと思います。しかしいかんせんクロスが合わない。クロスそのもののバリエーションや、アーリークロスを使ってみるなどの工夫が必要だったのではないでしょうか。ゴールはあげたものの増田は「ドコにいたの?」と聞きたくなるぐらいクロスに飛び込んでこない。「サイドを起点に崩していけ」という指示は忠実に守ったものの、それが上手く行かないときに融通のきいた攻めをするまでにはまだまだ、という感じです。
 一つの打開策として、「キープ力に長けた梶山を中心に真ん中から崩してみる」というのを多用しても良いかな、と思ったんですが…。前半は37分ぐらいに中央やや左からパスワークで突破を図った場面ぐらいだったでしょうか。

【やっちまった守備】
 前半ロスタイムの失点はいただけない。非常に拙い。あの場面、ボール保持者に3人行っているのですが、誰もボールにいけずに突破を許してしまいました。一番ボールから遠いところにいた(多分)家長はともかく、あとの二人はどちらがボールに行ってコースを限定しどちらがカバーのポジションを取るのか曖昧でした。コーチングがなかったと思われます。
 サイドの守備はある程度やれていたと思います。勉強不足で韓国の選手の区別がつかなかったのですが、両サイドバックが相手の3トップの外側に、水野と苔口が相手の両サイドバックを見るというマンマークに近い形を取っており、特に右SBの中村は韓国の#20にほとんど仕事をさせなかったと思います。ケガが軽傷であることを祈ります。


 韓国は終盤足が止まりましたが、スピードに乗ったときの縦への突破を1対1で止めるのはやはり難しそうです。逆に十分に遅らせればそんなにやられることはなかったと思います。予選でやるときは最初のパスの出所を潰すことができるか、サポートを早くして1対2に持っていけるかが守備のカギとなるでしょう。


崩しが求められるあの男

2006年11月17日

 明日は水戸戦。どうにも相性の悪い相手に加えてこれまた相性の悪い笠松での試合。守備的な相手をこじ開けられずに自滅、という試合が今年もいくつかありました。明日はそうならないように、何としてもこじ開けよう。そこで注目ジョカトーレはこの男、

「業師」#29・西谷正也

です。前節は途中交代するまで良い動きを見せていた彼。キープ力と緩急をつけたドリブルはMF陣のなかでも秀逸。堅い守りをこじ開けるのはお前の仕掛けだ!見せろお前の綺羅パスー♪


 水戸のような守備的な相手とやるのは今年最後。明日一試合勝ったくらいで上記の課題が克服されるというわけではないが、それでも見ている側はある程度はスッキリするのではないでしょうか。納得の試合を。We are SAPPORO!


勉強中

2006年11月16日

 やれやれ、やっとアクセス数も落ち着いてきたぞ。
 
 代表戦は見てません。うん、ビデオでも。だってテレ朝だと思いこんでたんだもん_| ̄|○


 さて、Jリーグキャリアサポートセンター(CSC)のHPから。愛媛戦の前日、お勉強していた選手がいたみたいです。写真2枚目。林!ルックアップ!(笑)あと、画伯と金子の表情が何ともよろしいw

 札幌で「パソコン講習」第1回開始(CSC)


 あと、懐かしい人の話も。
 JリーグOB 岡田直彦さん、司法書士事務所を開設(CSC)

 頑張ってますなあ。


 指折り数えて250エントリー目です、多分。何か中途半端ですがこれからもご愛顧の程を。


第48節・札幌1-1愛媛

2006年11月12日

 一日遅れのレビューでも書いてみるか、と思ったがその前に…

 ま た 長 島 さ ん で す よ、と。

 OB戦へのイチャモンに続きまたやったよ。厳しい質問・指摘も多かったし、城福さんもグサッと来ていたと思うよ。ただね、これだけは声を大にして言いたい。

 「異様な雰囲気」ではなかった。


 さて、試合ですが。

 後半に足が止まったとか、フッキと周りの関係が上手く行っていないとかそういうんじゃなくて、コレ。

取れるときに取っておけよ

何回目だろう?もう飽きた。前半の15分まで、それと40分のフッキからのクロスを相川が詰め切れなかった場面。自分で試合を難しくして「しんどい状態で特に後半の25分過ぎから10分間、なんとか耐えられたこと、1-1で終われたことは粘りがついてきたのかなと思う」なんて言われてちゃあ世話ないよ。

 でもその時間帯、確かに何とか耐えたことは耐えた。そこは本当に頑張ったと思う。西澤は時折危なっかしいプレーはあったがよくカバーに入っていたし、芳賀もねばり強く追っていたと思います。佐藤もキャッチングは酷いけれど飛び出しの思い切りの良さが光りました。しょっぱい引き分けの中にも見るべきものはあった。ホンの一握りだけど


城福さんの話を聞いてきた

2006年11月11日

【11-13追記】
 本エントリーに対し今後コメントいただく際にはチーム強化の話に限定していただくようお願い申し上げます。
 城福強化部長はチーム編成・育成に携わる方であり、ミーティングも強化に限定して行われたものです。ですからここでも本題である強化の話をしたい、というのが管理人の考えです。
 観客動員など運営面については、皆さんのみならず私自身も言いたいことが多々ありますし、HFCの抱える諸問題は突き詰めればみんなここに辿り着くというのは重々承知しています。が、そういった問題について議論を進める力は管理人にはありませんので、どうかその辺をお酌み取りください。これまでに頂いたコメントには返信しています。


 インフォの掲示板で「ウルトラが11日の試合後に城福強化部長とサポの話し合いの場を設けてくれた」というのを知り、行ってきました。自分自身の備忘録的にメモ。


 話し合いは、まず城福さんから諸々の説明があって、そのあとサポからの質問に答える、という形式で行われました。以下はその内容ですが、メモを取っていたわけではないので記憶違いや内容の欠落があると思います。参加された方々、お気づきであればご指摘ください。

  • 城福さんから

 まず、強化部とは何をするところか、という話から始まり、自身の就任した2003年の状況、五段階計画に入った2004年以降の経過、今年の総括、来年に向けての方針と状況が説明されました。
 今年については、チームのポテンシャルをMAXに発揮すれば先日の千葉戦のようなサッカーができるが、いかんせん波がありすぎて所期の目標を達成することはできなかった、しかし、五段階計画で掲げた「育成を重視したチーム作り・攻撃的なサッカーの構築」という点では、計画当初に描いた方向に進んでいることは確かだ、というものでした。
 来年に向けて、会社の経営が厳しいことから、強化部に対して「来年は費用を抑えてやって欲しい」旨が言い渡されていること、そのような状況であってもこれまで通りJ1を目指したチーム作りをやっていきたい、ということが説明されました。

  • フロアからの質問

 次にサポとの質疑応答が行われました。後ろの方に座っていたことに加え、質問者はマイクを使わず喋っていたので聞き取れない質問もありましたが、そこんところは城福さんの答えからある程度推測して補ってあります。順番は自信がありません。

①強化費が減額になる中で昇格を目指すというのは、強化部だけでなく会社の総意と考えてよいか?
答え:そう考えてもらって良い。

②来年はサテライト不参加との報道があったが、育成にマイナスでは?
答え:運営に2000万かかる。もちろん参加した方がよいが、不参加の場合の方法も考えている。例えば、関東では曜日を決めてJクラブや大学が集まって集中的に練習試合をやっている。また、大学などとの練習試合でも例えばウチが10人でやる(退場者を出した状況を想定)とかやり方次第で有意義なものになると思う。

③3年で上がれなかった柳下体制の評価、(仮に契約を更新しないのであれば)後任探しはやっているのか?
答え:柳下の評価はもう少し話し合ってから。他の人間を探すということについては、シーズン中に不測の事態が起こることもあり得るので、常時やっている。

④減額された強化費でどのようなチームを作るのか?
答え:今年に比べると全体の戦力は落ちる。が、トップチームの力量が著しく落ちるのはマズイので、レギュラーの少し下の選手層が薄くなると思う。

⑤練習が少なすぎないか?ちゃらんぽらんにやっているヤツもいる
答え:確かに「勘違い」してしまい、そうなっている選手もいる。が、例えば弱点を補う筋トレを欠かさずやっている者もいるし、そういう見えないところのトレーニングというものもある。「鉄は熱いうちに打て」ではないが来年以降はもっと若手にガンガン練習させたいし、将来的には「トップでやれる力のない者は宮の沢に来られない、東雁来でやれ」というようなこともできれば、と、あくまで理想だが考えている。

⑥科学的なトレーニングはやっているのか?ここ一番に弱い原因では?
答え:心肺機能のデータなんかは取っているし、ユースの選手についてもデータを保存してどう育てるべきかというのもやっている。(再反論あり「それ、大学レベルでしょ?」と)

 ココの下りは質問者の意図が城福さんにしっかり伝わっていなかったのではないかと思います。質問者は先端の「メンタル」トレーニングを取り入れ、追い込まれた状況での強さを養うような努力をしているのか?という意味のことを聞きたかったのでは?

⑦ブラジルのように基本給をうんと低くして出来高の部分を厚くすればハングリーさが育つのではないか?
答え:リーグの規定で一定の基本給を保証しなければならないので難しい。また、大怪我で出られない→給料もらえない→「札幌は非道いところだから行くのやめよう」という選手が出る、というのは避けたい。

 最もグッと来た質問はコレ↓

⑧試合に出られなくても練習への取り組みや人間性に優れた選手がいる(去年の堀井・今年の和波)。そういう選手が切られることがあるが、メディアを通じてではなくて直接クラブから理由を説明して欲しい。
答え:切る・切らないの判断は、選手の伸びしろ・他のメンバーとの年齢的なバランスなどのチーム全体の構成を考慮して決めている。もちろん本人にも説明している。人間として立派な選手はチームに良い影響を与える(ここで「キングカズ」の話題出る)ので残って欲しいのはもちろんだか、そういう事情もある。

 以上がフロアからの質問と城福さんの解答でした。最後に一言と振られ狼狽しながらの門脇さんからの挨拶で散会。一時間強ぐらいだったでしょうか。


 聞き終わっての率直な感想は「来年はもっと厳しいな」というものでした。それを感じたのが④の答え。長丁場のリーグ戦、不測の事態でレギュラーが抜けるのが一番痛い。「チーム内の競争を促進する」との方針で柳下2年目の補強が行われた、という話しも出ていたのですが、それが来年はできなくなるとなるとチーム力の底上げが難しくなってくると思います。

 それでもチームは前に進まなければならないわけで、そのためには城福さんも「有り難い」と言っていたサポの力というのも大事になってくるのではないでしょうか。今回、このような場をセッティングしてくれた素晴らしいウルトラをはじめとして、ボクらがあと少しだけ、何でも良いから努力する、このことがチームのプラスになると思います。金の力がないならマンパワーさ。


 てなことを考えて帰宅してPC開いたら、あったよこんな記事が。

やっぱり企業・・・清水が理念に一石(ワールドサッカープラス)

 むう。エスパにしてこれか…


この日決めずしていつ決める!なあの男

2006年11月10日

 明日は愛媛戦。前回のホーム・札幌ドームでの対戦では「ク ソ ゲ ー ム」をやらかした相手。全員で走ってくる、アグレッシブな戦いを仕掛けてくるチームです。コレ、こっちから見れば今年のウチがコンスタントに出せなかった要素。はっきりと見せてもらおうじゃないか、今年の闘いから何を学んだかを。中2日?知るかそんなモン。明日の注目ジョカトーレはこの男、

「オレがエースだ」#11・相川進也

です。前節値千金のゴールを決めた相川。固め打ちのイメージが強い彼に高まるのは2試合連続マルカトーレ。どの日本人FWもフッキの陰に隠れちゃってる感があるが、真のスピアヘッドはお前。マサやんとのあうんの呼吸よ再び!見せろお前の牽引~♪


 「水曜日の千葉」を忘れるな。「勝ったこと」ではなくて「格下に負けた彼ら」のことを。「格」で勝てると思うな。We are SAPPORO!


「証明」まず一ヶ

2006年11月09日

 まさかといっては選手に失礼になりますが、勝ちました天皇杯4回戦。試合が見られなかったのが残念。メディアの取り上げ方は概ね「千葉コケた」「番狂わせ」といった論調。ま、仕方ないでしょうな。ここが一行も取り上げていないのは西部さんがショックで寝込んでいるからだと言うことにしておこうw(HondaFCは取り上げてるくせに)
 千葉サイドからの見解は、時間がなくてさしあたってJ'sGOALのレポートしか見つけられなかった。いずれスポナビあたりで西部さんのものが読めるかも。

 ともかくこれで「今年のチームは集中すればどことも良い勝負ができる」ということがあらためて証明されたわけなので、「格下に弱い」とかの証明はもうイイですマジで。


天皇杯4回戦・千葉-札幌プレビュー

2006年11月07日

 すでにナビスコカップ決勝のレビューで千葉の印象と札幌の闘い方のカギについては書いたので、屋上屋を架すのはやめます。「中盤の攻防が大事」というのはここと同じ見解。芳賀は真ん中で出るみたいだけどね。ということは守備的中盤は二人とも元・ジェフってことか。

 明日のコンディションは晴れ・15℃前後とのこと。いくらこっちが寒いといってもナイターでこのコンディションなら「暑い」と感じることはないでしょう。(先の話になりますがむしろ札幌に帰ってきてから悪天候が続くようでリーグ戦に向けた調整の方が気になります。)あっちは結構ハードスケジュールだし、絶対に走り負けてはイカン。

 仕事中につき速報チェックも不可。いい夢見させてくれい。We are SAPPORO!


ユースの好成績

2006年11月06日

日本がU-20W杯出場権獲得 サウジアラビアに勝利(スポナビ)

 サッカーのU-19日本代表は6日、インドで行われているAFCユース選手権でU-19サウジアラビア代表と準々決勝を戦い、2-1で勝利を収め、来年カナダで行われるU-20ワールドカップ(W杯)出場権を獲得した。
 日本は前半に河原和寿(新潟)のゴールで先制したが、後半にPKから同点とされた。しかし、試合終了間際に交代出場の青木孝太(千葉)が決勝点を奪い、2-1で競り勝った。

 まずはめでたい。試合、見られんかなぁ。

 この件に関連して金子達仁を引用。

世界舞台で分かる自国リーグの力(ワールドサッカープラス)

 2年前、北朝鮮の17歳以下代表はいくつかの点で日本より勝っていた。しかし、所属チームで磨かれない才能は、Jのトップチーム、もしくは下部組織で切磋琢磨(せっさたくま)してきた日本の選手たちに完全に逆転されていた。
 ちょうど、世界2位になった「ゴールデンエージ」と呼ばれる日本の世代が、そのころは誰も知らなかった世界の無名選手に次々と追い抜かれていったように。
 ワールドユースに出場するのは、もちろん大切なことである。しかし、本大会に出場したからといって、あるいは好成績を残したからといって、チームや選手の将来が約束されるものでは決してない。
 アジアユースでの好成績は、アジアにおけるJリーグの優位性を証明するものではある。ならば、ワールドユースは世界におけるJリーグの劣勢を証明する場になってしまう可能性があるということを、日本人は忘れてはならない。

 「だからどんどん海外に行け!」なんて欧州至上主義者みたいなことは言いませんけどね。確かにそうだよな。ある意味この「ユースの好成績」が「フル代表も世界に通用する!」みたいな幻想を生む原因になってるとも言える。


ナビスコカップ決勝レビュー

2006年11月03日

 千葉が連覇を達成したこの試合。なかなか締まった良い試合だったと思います。以下、雑感。

【ゲーム全体の印象】
 両チームとも良い集中力を保ってゲームに入ったのではないでしょうか。千葉はつなぎのミスが非常に少なく、自陣からマイボールを丁寧に運び、ここぞというところでスペースに飛び出していく選手を使う、というスタイルを開始から貫きました。対する鹿島も大岩・岩政のCBを中心として中央の守備を固め、時折見せるカウンターでいくつかチャンスを作りました。おそらく、千葉の両サイドには比較的自由にプレーさせても良いから中央だけは人数をしっかり揃える、というプランだったのだろうと思います。
 千葉がセットプレーでマークを外してしまう場面が何度かありましたが、鹿島もなかなかそれを活かせませんでした。マリオ・ハースが負傷により交代してからは千葉は前線でのボールの収まりどころを失い、ゲームはやや膠着したまま前半終了。

 鹿島は千葉の攻めを上手く封じていたものの守備ブロックがやや低く、前半のような距離のあるカウンターでは得点には結びつきにくいだろうな、と思っていました。すると後半、鹿島は前からボールに激しいプレッシャーをかけ始めました。千葉はハーフウェーから向こうへまともにボールを運べない時間が続き、苦しい展開に。しかしここで鹿島が得点できなかったことがゲームの流れを決めました。
 70分ぐらいまで運動量が落ちていた千葉が、それ以降再び息を吹き返し、守備的中盤の佐藤・阿部が攻撃に顔を出す場面が増えてきた80分、左サイドで坂本と山岸の良いワンツーから坂本が右へ大きなサイドチェンジ、それを受けた水野が縦へ持っていきファーサイドへ素晴らしい球筋のシュート。かなり長い距離を走った上でフィニッシュまで持っていく、質の高いゴールだったと思います。芳賀もアレをやれ!
 2点目は2分後のCKから。今日、鹿島の深井と再三見応えのある1対1を繰り広げていた阿部が飛び込みゴール。往年の鹿島からは信じられない時間帯(失点直後)の失点でした。鹿島は3人まとめて交代させるも何もできずにそのまま試合終了。

【試合運びの差】
 結果論になりますが鹿島は交代の時期を間違えたかな、と思います。70分あたりで本山を用意していたと思うのですが、その時に投入していれば…。ただし鹿島の攻撃陣はみんな動きは悪くなかったので、誰と代えるかというのも難しい選択ではありました。

 一方の千葉。盤石の試合運びでした。前半はミスを犯さず辛抱するというプランだったのではないでしょうか。ハースを欠いた時点でその戦略はより顕著になったと思います。70分を過ぎてから2列目が何度も飛び出してくる攻めをされると相手はとてもイヤなんじゃないでしょうか。

(ここから先は札幌サポ限定です。特に千葉サポがおられましたらお引き取りをww)


 というわけで次戦の相手・千葉が勝利したわけですが、水曜日に向けての好材料はハースが出られないのではないか、ということぐらいですね。クルプニが戻ってくるので戦力的にはかえって充実してしまうのではないでしょうか。今日も鹿島のFWにはほとんど仕事をさせていなかった守備陣が、札幌にそんなにたくさんチャンスをくれるとは思えません。
 ただ今日のように安全第一で来るとも思えないので、必要以上に消極的になることはない。千葉の守備はマンマークがベースなので、札幌がどのような形でボールを奪取するかが攻撃の形に大きく影響してくるでしょう。できればディフェンダーが前を向いた状態でボールを奪う、横パスをカットするような奪い方をしたい。そうするとマーカーとなる千葉の選手を置き去りにして攻撃に移れる。中盤の攻防を制することができればチャンスはあるのではないでしょうか。

 札幌については、最近、守備的中盤の二人、特に大塚に強いプレッシャーをかけられてボールがつながらなくなりリズムを失う、という展開が多いので、周りは動きだしを早くして助けてやることが大事です。フッキはまた周りを使えなくなっているので、もう一度冷静さを取り戻すことが必要です。また先述のようにセットプレーでマークがぼける傾向があるので、そこを上手くついてもらいたい。

 札幌にとって良いお手本の一つであるチームなので、しっかり勉強させてもらいましょ。もちろんそれだけではなく勝つ気満々で行こう。