還ってくるよ

2008年02月25日

 そろそろ戻ってきてくれないかなと思っていた人が戻ってきました。

 吃驚マークまで付けちゃってオフィシャルの見出しの書き方が尋常じゃないのは昔からのファンの気持ちを察してのことでしょうか。現役時代同様、忍者のように全国を飛び回って良い選手を探し出してもらいたいものです。


 それはさておき、チームの仕上がり具合については芳しい話は聞こえてきません。軸にと考えていた選手がいなくなっただけでも誤算な上に、新しい闘い方がチームに浸透していないようです。攻撃面で重要なカギを握るノナトが依然として結果を出せていないことも気がかりです。
 が、それ以上に心配なのは、戦術面での問題が自信喪失やモチベーションの低下など心理面でのネガティブ要素を生まないか、ということです。すでにそれをにおわせる発言も練習試合後のコメントで散見されます。
 確かにJ1仕様のチームには得点力とアグレッシブな守備ができる戦術の二つが必要です。でも、その基本に据えるべきものを見失ってはならないと思います。

 「チーム全体で闘う」ことと「ハードワーク」と。

 去年だってその基本を忘れなかったから最後まで闘えたのではなかったか。得点力はノナト一人の問題ではないし、戦術以前にやるべき事がある。二週間しかないからこそ、もう一度、原点に立ち戻ってしっかりとした準備をしてもらいたいと思います。そしてサポーターは、辛くストレスフルな長期合宿を終えて還ってくる選手を迎える準備を。悲観も楽観もせずテンション上げていこう。


聞いてきた

2008年02月12日

 サポ集会2008に行ってきました。

 参加者は約250名。途中で抜けたので全体のことは分からないのですが、私がいた時間帯は粛々と進んだという感じです。以下、プログラムに沿って気がついたことをメモしておきます。間違っていたら教えてください>出席者

 まず主催者の挨拶、スタッフの紹介が行われました。毎年のご尽力、感謝いたします。
 次に、HFCの児玉社長から、挨拶と呼ぶにはあまりにも長いお話がありました(笑)。冗長というわけではありません。このあとの強化部・運営サイドからの話につなげるための導入みたいな位置付けの内容でした。
 その中で、サポーター10万人計画というものが出てきました。後援会などの既存の組織を再編するとともに、スポンサー企業の協力などによる新規層の開拓を行い、五年ぐらいを目処にクラブ側把握できるサポの数を10万人に持って行こうというプランのようです。企業の協力については、ニトリさんでは幹部社員の集まりで社長が「幹部社員が率先して活動し、会社規模で札幌を応援しよう」との呼びかけがなされたということです。また、あとの質疑応答でも出てきましたが、後援会については発足当初に比べて支援金が10分の1になってしまっているとのことでした。

 次に強化部から。三上さんはグアムに行っていて不在なので、今年からできたポスト・GMの村野さんが話してくれました。
 何というか、キャラがイイですね(笑)。話の中心は数年規模の長期的なプランで、一気に頂点を目指すのはムリなのでまずはチームの基礎となる力を徐々に上げていくこと、そのためにこれからも育成中心で行くこと(「その方がやりがいがあるし面白い」という村野さんの意見には全面的に賛成です)などが説明されました。
 この点に関して、質疑応答の中で、ユースについては将来的に全寮制にしたい、その拠点として東雁来に施設を作りたいというプランがあることを、「せっかく皆さんもお集まりなのだからここで社長の耳にも入れておきたい」とぶちあげていました。イヤイヤ策士です。そりゃイヤとは言えんだろ社長もw
 もちろん今年の目標についても話があり、「絶対残留」とのこと。アルセウについては、報道されていた内容以上の話は聞けませんでしたが、ここ数年のクラブの方針である「規律を重んじるチーム作り」に馴染まないので切った、とのことでした。この前も書きましたが、さっさと切って良かったと思います。
 チームの状態、今年の戦術、仕上がり具合などについてはひとっつも聞けませんでした(笑)。というかやっぱりこれまで喋りすぎだったのですね。監督の意向か、村野さんは、肝心の所は「他チームを利するようなことは話せない」。質疑応答で出てきた「アルセウ枠」をすぐに補強で埋めるのかどうかについても「話せない」。この点、村野さんが来ていて良かったんじゃないでしょうか。はぐらかし方が上手かったです。去年の印象では三上さんなら真面目に応対しようとして困ってしまったんじゃないかとw

 次に運営についての説明がありました。焦点はもちろん減増資問題。減増資に踏み切る決断に至った経緯、道・市との交渉の経過、今後の予定、資本金とは別に補助金の問題などが説明されました。増資については、名乗りを上げてくれる企業の他にサポーター持株会でも新たに出資(1口1万円)を募るとのことでした。
 この1口1万円というのがミソらしく、減資率を80%にすると1株の額面がこれまでの5万円から1万円になり、キリのよい金額だから新たに持株会会員になろうという人も出資しやすかろう、ということのようです。


 休憩を挟んで質疑応答が行われました。質問は運営に関することがほとんどでしたが、強化部に対する質問も2つほどありました。覚えている限りで我々の関心のある所を挙げておくと…

  • 減資によって持株会会員にはどんな不利益が生じるのか?

  →これまでの無料招待券(SA2枚)は来年以降見直しを検討(今シーズンは昨年と同じ)。新規会員に対する還元は、これも検討中(1万円の出資に2枚=6000円以上の還元はちょっと…)。

  • 育成部の人事について

  →森下と賀谷はよそ(元所属クラブ)からオファーがあり、彼らのためにもなるということで出した。兼任が多いがこれでやっていくしかない。

  • 経営改善の方策について道と同意できているのか?

  →粘り強く交渉中。
 ここのところですね、一番印象に残ったのは。
 道はHFCに対して今後の経営再建計画の説明を援助継続の条件にしているわけですが、その内容をめぐって、地方公共団体とサッカークラブという立ち位置の違いが如実に現れているようです。簡単にいうと、HFCは利益を強化費に回してチームを強化したいのだけれど、道はそれを借金返済に回しなさい、とこういうわけです。
 道の言い分は至極もっともです。要するに強化費というのは一般的に見れば人件費なわけであって、自らも財政に問題を抱えている道がそこを削れはイイじゃないという考えに至るのは自然な発想だと思います。道職員の給与もカットされているわけですから。
 だから、HFCは、サッカークラブにおける人件費(つまり強化費)が単なる賃金以上の意味を持っているということを、道に対して繰り返し説明してきた、交渉が長引いていたのもこのあたりに原因があった、ということのようです。


 休憩を挟んで、恒例の平川さんによるキャンプレポート。去年と違い、平川さん自身からの話はちょっとだけで、「皆さん聞きたいことをどうぞ」ということでほとんどが質疑応答に費やされました。これも「大事なところは喋れない」というクラブの意向を受けてのものなのでしょうか。というわけで私もその意向を受けて喋りませんw 石井のことを言っておきながら平川さんも日焼けが凄かったことだけ書いておきます。

 このあとはサポーターによる意見交換が行われたようですが、私はフットサルに行くためにここで退場。過度に悲観的になるでもなく、かといって楽観材料があったわけでもなく、夢を持ちつつ現実を直視しながら進むしかないな、という思いを新たにした一日でありました。


jCal (for Mac OSX)

2008年02月10日

 Macユーザの皆さま。便利なツールを見つけましたのでご紹介。

 Jリーグ公式サイトからデータを取得し、各チーム用のiCalカレンダーを自動的に作成してくれます。OSX 10.3.9以降対応。リンク先では「2007年度の日程に対応」となっていますが、Downloadページには2008年度版もちゃんとアップされています。もちろんナビスコにも対応。これを使えばいちいち日程を手打ちで入力する必要なし。観戦・遠征の計画はバッチリ。


とうさん!

2008年02月09日

 先日、北海道観光事業株式会社さんとのスポンサー契約締結が発表されました。会社名だけ見て「野口観光に捨てられたのか?」と思ったのですが、要するにテレビ塔の運営会社なのですね。知りませんでした。さっそくバナーがHP右下に貼られております。

 「テレビ塔にロゴのネオンサインを!」とか「テレビ父さんの色を赤黒縦縞に!」とか「ネ申にアンテナ持たせて立たせろ!」とか、夢は膨らみますが、現実的な期待としては、グッズを置いてくれないかな、というところでしょうか。実はまだ登ったことがないので、これを機会に登ってみようと思います。


大人失格

2008年02月08日

 ふざけたサッカー選手もいたモンです。アルセウが辞めてしまいました。

 戦術・練習方法に対する不満が原因と言うことですが、何だか堪え性のない学生がバイト辞める時の口実みたいですよね。思わず笑ってしまいました。
 「強化部の責任だ」みたいなことを言う人もいますが、どう考えても職場放棄したヤツが悪いに決まっているでしょ。そこんところをよく踏まえた上で11日にじっくり説明を聞きましょうや。 


 戦力的には大きな痛手です。方策としてはすぐに新しい選手を獲得するか、現有戦力のままで戦い、少ししてから補強をするかの二つ。前者だと、各チームが補強を終えているこの時期に能力の高い選手が余っているとは考えにくく中途半端な補強になってしまいそうです。キャンプを通じて戦術理解が進んでいる今の選手の中から代役を立てる後者の方がリスクは少ないように思います。もし現有戦力で中盤の底が回せる、となれば補強を攻撃的な選手にすることもできる…とこれは楽観的に過ぎますか。


 とにかく、この件で11日が紛糾したりしないように願うばかりです。最重要案件であることには変わりないですが、他に話をすべき事柄もたくさんあるのですから、○○野郎のことばかりに構ってられない。


その気持ち、分かる(笑)―『オフサイド・ガールズ』

2008年02月01日

『オフサイド・ガールズ』(公式サイト)

 映画の日ということで、シアターキノで『オフサイド・ガールズ』を観てきました。

 イランでは、宗教上の理由から男性のサッカーの試合を女性がスタジアムで観戦することは禁止されています。本作は、そんなタブーを犯してまでも、W杯ドイツ大会アジア最終予選・イラン-バーレーン戦をスタジアムで観ようとする女の子たちを通して、イランにおける「女性の不自由さ」を描こうとした作品です。


【注意】ここから先は内容に触れています。


 冒頭、スタジアムへ向かうバスの中で、ひとり張り詰めた表情で座っている女の子。帽子を目深にかぶり男物のシャツを着ているものの、女性であることは一目瞭然。案の定、ダフ屋にふっかけられてまで買ったチケットで入場を試みるものの失敗。逮捕(!)されスタジアム内の収容スペースへ。そこには同じように捕まった女の子たちが。
 見張りの兵隊に試合が観たいと訴えるものの聞き入れられず。スタンドから聞こえる歓声と、時折兵隊が入れてくれる実況を頼りに、試合展開に思いを馳せる彼女たち。途中、トイレに入った一人の女の子が逃げ出したり、捕まった女の子の叔父がやってきたり。やがて見張りの兵隊たちとも少しずつ心が通い始め、さぁこれから後半!というところへ、兵隊たちの上司、「隊長」が現れて…

 舞台はアザディ・スタジアム。個人的には中の様子に興味津々でした。と言ってもこの映画、上に書いたとおり彼女たちは試合観戦は叶わず、したがって試合の映像もほとんどありません。観られるのは通路とかトイレの中とかばかり。それでも十分w 有名なメイン・バックスタンドの掛け合い(何て言っているのか意味は忘れてしまいました)も聞こえます。

 禁を犯してまで試合が観たい、という気持ち、よく分かります(笑)。私も札幌の試合を観るためにズルしたことは数知れず。違法行為は行ってませんよ。許される範囲のウソ、だけです(苦笑)。ただ、彼女たちが挑む壁は宗教上の問題であって、その点は大いに違いますが。
 可笑しいのは、「なぜ観てはいけないのか?」と彼女たちに噛み付かれた兵隊たちがみんなろくな答えを返せないこと。彼らは彼らで「上司の命令だから仕方ないんだ。田舎に帰れば家族だって、家畜だって養わなきゃならないし…」てな悩みを抱えているわけです。田舎から出てきた男の兵隊が、都会の自由奔放な女に手を焼く。「男と女」に加えて、この「都会と田舎」という対立軸も作り手は見せたかったのかも知れません。

 一人一人の人物描写に不十分なところがあり、ストーリーに深みが若干足りないかな、と。護送車(といってもただのマイクロバス)の中でラジオで予選突破を聞いてみんなが狂喜乱舞する中、冒頭に出てきた女の子だけが泣き出してしまうのですが、その涙の「理由」をもう少し効果的に物語の中で使えば良かったのではないか、と思います。

 テーマはなかなかに深いのですが、とりあえず「サッカー映画」の範疇に入るものとして観たので、ゴールや勝利による興奮・歓喜というのは程度の差こそあれどこの世界でも同じなんだな、というところで。


post by tottomi

23:51

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