明けて草津戦

2009年08月31日

 テレビ観戦でした。
 なかなか良い攻めができていたんじゃないでしょうか。草津のDFラインと中盤の間がスカスカだったことを差し引いても、まず縦に入れ、そこでのコンビネーションで崩せるなら崩す、ダメならサイドを使う、というメリハリの効いた攻撃ができていました。三点目、ダニルソンが縦に入れたことでディフェンスが右に寄り、左サイドで待っていた西が決めたゴールは、まさに狙い通りだったのではないでしょうか。
 守備に関しては、二点目はまぁ仕方ないとして、一点目は古田のポジションが悪かった。直後に交代させられていますが、もう少し早ければ防げたかも知れません。

 結果よりも、攻守ともに積極的だった点を高く評価したい。ミスを恐れずにプレーすることでしか道は開けない。昨日の試合を忘れずに、アグレッシブなサッカーを続けて欲しいものです。こういう良い流れの時に野暮用で観戦にいけないあたり、今年は何ともついてないw


試合の流れは良かった

2009年08月17日

 昨日の岐阜戦、テレビ観戦でした。花火うるさいw

 取るべき時間帯に取って、やりたくない時間帯に点をやらなかった。これに尽きると思います。試合展開だけを見ると、勝つべくして勝ったと言って良いんじゃないでしょうか。

 前節までと異なりクラシカルな4-4-2の布陣に戻した札幌。立ち上がり、「暑かろうが何だろうがこれしかウチにはないんじゃ!」とばかりに前線から猛烈プレス。3分、多分意図とは異なる所に出た古田のパスをダニルソンが猛烈ダッシュで拾い、そのまま先制ゴール。ココのコメントを見ると、岐阜としてはダニルソンが攻撃に参加するというのはあまり想定していなかったようです。最近の試合も見ろよ、前回対戦っていつよw
 札幌の時間帯だった10分までに点を取った、これが昨日の勝ちの一つ目の要因だったわけですが、二つ目として、岐阜の時間帯になった25分から35分までに点をやらなかったという点があげられます。ただこの時間帯、全体的に足が止まったため後ろでしっかり守ってゲームをコントロールしよう、という意図を持っていたんだと思いますが、それは全く上手く行っていなかったように思います。つまり、「やらなかった」と言うよりも「(結果的に)やられなかった」と言うべき内容でした。原因はただひとつ。オン・ザ・ボールでのプレーが淡泊すぎたこと。ライン際でのプレー、ルーズなボールへの寄せ。チーム戦術以前に個人がやるべきタスクをこなしていなかった。自陣でのミスパスの多さも含めて、連敗中を彷彿させる内容であったことは確かだと思います。

 後半、札幌の左サイドを中心に攻める岐阜の方がどちらかというとペースを握るも失点せず。徐々にボールへの寄せの厳しさと切り替えの速さを取り戻してきた札幌。こうなると前がかりに来る相手をよく見てここぞという所でカウンターを出せれば、というところでしたが、見事にその通りになりました。砂川のゴールはさすがの一言。ディフェンダーを滑らせておいてコースを狙って打つ。うーん、「大人ゴール」w 体力的に厳しい時間帯で素晴らしい寄せからマイボールにした西嶋(多分)のプレーも良かったと思います。

 ひとりひとりのプレーは良くなかった。暑さからパスミスが多く、攻撃への切り替えが遅かった点が一番気がかりです。岐阜もよく走るチームですが、次はさらに前からよく走る鳥栖ですから、昨日のようなミスから流れを失う展開には気をつけなければなりません。次節、野暮用で観戦できませんが、前回の対戦では試合後の岸野が喧しくて鬱陶しかったので、今度はお口チャックで帰ってもらうような試合にしておくれ。


うまくハマった

2009年08月10日

 昨日の東京V戦、テレビ観戦でした。

 チャンスの数は多かったものの、フィニッシュの数がそれほどでもなかったこと、三点目が取れずに最後にはもつれた展開にしてしまったことなど、まだまだという点はありますが、それでも終始札幌ペースでゲームを進めることができた点は良かったと思います。

 ペースを握れた理由は前線からのプレスが効いていたからですが、相手のフォーメーションがこっちの形にハマったというのも大きかったのではないでしょうか。

 東京VはCBにケガ・出場停止が出て、本来の形とは異なる3バック。若いストッパー二人と服部を組ませることで後ろを安定させようとしたみたいですが、昨日の札幌に対しては完全にミスマッチだったと思います。
 まず守備。札幌の1トップに真ん中が三人では二人余る形になる。さらに札幌の両SHはいつもより高い位置にいるため、3バックの横のスペースを簡単に使われ、うまく対応できていませんでした。
 次に攻撃。どうやら後ろからのビルドアップも考えての3バックだったみたいですが、服部にはキリノ、両ストッパーには札幌の両SHがプレスに行く形となり、うまく組み立てられていませんでした。だから後半頭から4バックにしてくるのかなと思って見ていたのですが、後半もかなり進んでから変えてきました。それだけ今の東京Vは後ろが信用できないということでしょう。

 というわけで、相手の事情もあって昨日はうまく守れた、という話でした。でも、SHが高い位置から守備を開始できるこの形は、案外他のチームにも効果的かも知れません。ま、そのためにはダニルソンが昨日の化け物のようなパフォーマンスを保ち続けなければならないわけですが。


第32節・札幌3-0福岡

2009年08月05日

 集中力の差が出たと思います。以下、雑感。

【中盤での守備が効いた前半】
 両チームとも中盤でボールがつながらずペースをつかめなかった前半立ち上がり。その中でも札幌が徐々にゲームを支配できるようになったのは、取られた後の切り替えが良かったからだと思います。両サイドハーフが特に頑張っていたんじゃないでしょうか。
 攻撃に関しては、福岡の右サイドが攻撃的に来て押し込まれていたため、必然的にそこで奪ってから札幌の右、というパターンが多かったわけですが、古田と西嶋のコンビネーションはなかなか良かったんじゃないでしょうか。これまでは縦へプレーする藤田が前にいたためアーリークロスが多かった西嶋ですが、今日は左利きの古田が中へ切れ込むことでスペースができ、エンドライン近くまで行くことができていました。前半の二点はその形で取ったものですね。

【カウンターをフィニッシュまで持って行けない前線】
 取られた後の切り替えは良かったものの取った後の切り替えが遅いってのはどうかと思います。後半になって、体力の問題もあるでしょうがかなりペースダウンし、苦しい時間が続きました。
 そういう状況では、相手が前がかりに来るところをカウンターで、というのが定石ですが、これがなかなか決まりませんね。前半にも石井が惜しいところまで行っていましたが、一対一の局面では最初のタッチをゴールに、相手ディフェンダーに向かって行くようにしなければ、相手にとっては怖くありません。スペースに出せばそりゃ前に進みますが、ゴールからは遠ざかる。ドリブルでの仕掛けはもっと積極的に行かなければ。


 上里のゴールを見られただけで今日は行った甲斐があったというもの。最後の吉田コールがなければもっと良かった。


「復習は大事」と言うけれど…

2009年08月02日

 テレビ観戦でした。あれだけ先制のチャンスを逃していてはこの結果は必然でしょう。

 キリノはフィジカルが落ちているのでしょうか。ひところの縦へのスピードがなりを潜め、初速が出ないものだから自信がなくなってボールタッチを必要以上に大きくしてしまい、その結果次のプレーの選択肢が狭まる、という悪循環に陥っているように思います。西の浮き球を受けて裏へ抜け出したものの右へ外したシュートなんかは重心が後ろに残っちゃってて、あれではコースは狙えない。もう一回身体を作り直さないといけないかなと思うくらい悪いです。

 守備については、一点目は仕方ないとして(それでもCKをはね返した後の羽田のプレーはファウルだと思う)、二点目はDFラインが集中力を欠き、三点目はボランチが死んでもやってはいけない自陣での横パスのミス、とこれで勝てという方がおかしい。

 攻めに話を戻すと、一点取った相手が引き気味にやっていたというのもありますが、相手の前でボールを動かしていても危険な攻めはできない。縦へボールを入れること、そこへのサポートを厚くすること、ボール保持者を追い越しDFラインの裏へ飛び出すプレーを増やすことが必要です。今の札幌は、狙い所が絞りやすく非常に守りやすい。

 もうわかりきったことです。なぜ自分たちのペースに持って行けないのか。先制点を与えるからです。ビッグチャンスを外し、こちらから仕掛けざるをえない状況を作り、無理がたたってミスが出る。いまさら高い授業料払って確かめることでもないだろうに。
 だから答えも簡単。失点するまでの内容は悪くなかったのだから、そこで得点すること、それだけ。恐れずに積極的に行こう。