我慢ならない

2010年04月04日

 もう これまでにして 我慢ならない~♪

 言いたくはないけれど酷いゲームでしたね。攻撃・守備ともに去年に比べて格段にレベルが落ちている。

 今年は去年以上に、アウェイで守備を重視した戦い方をしているようですが、前から追う守備だろうが、ゾーンを敷いて待つ守備だろうが、球際の強さとセカンドボールへの意識を持たなければどっちを採っても同じです。守備の最終目的は「ボールを奪うこと」なのだから。立っているだけのアリバイディフェンスでやられるくらいならいっそ去年みたいに前から追えよ。

 攻撃は3-5-2にした意図を選手が一つも理解していなかったみたいですね。前に来ている相手ならともかく、リードして引いている相手にあんなロングボールが効くわけなかろうもん。動きだし、アイディア、何一つワクワクさせる要素なし。

 結果論になってしまいますが、試合前の選手のコメントも心ここにあらず、気分は次の柏戦、ってものが多く、なめてかかっていたのではないか、と穿った見方もしたくなります。

 ヘンに勝たなくてよかったですよ。まぐれで3連勝して、柏にタコ殴りの方がショックでかいモンね。これでちょっとは目を覚ますでしょう。それにしても今年のサッカーは……


難しい試合、勿体ない試合

2010年03月07日

 テレビ観戦でした。厳しい言い方をすると、失点の場面は「またか」という感じです。鳥栖が賢かったのではなくて札幌が迂闊過ぎたと言うべきでしょう。

 ファウルのあとのボールが鳥栖に有利な形になったにもかかわらず審判が笛を吹いたということで、一部の鳥栖の選手が抗議をしていましたが、それで「セットしてから再開だな」と思い込んでしまったんでしょう。ボールの前に立つ選手もなく、後ろも完全に準備を怠りました。去年みたいなポカをまたしても見せられた。試合展開から考えるとやはり勝ちゲームを落としたということになるでしょう。

 とは言え、開幕戦、キリノの不在、DFラインの人不足などの不安要素を考えると、勝ち点1は、良いものとは言えないけれど悪いとも言えないでしょう。
 前半立ち上がりのプレッシャーがきつい時間帯をしっかりしのぎ、先制したあとから後半なかばまで、持てるところは慎重に持ち危ないところはしっかり切るという逃げ切りパターンには持って行けていた。失点を除けば、ゲーム運びという点ではまずまずだったと思います。両チームとも相手にやりたいサッカーをさせない、ある意味つまらない展開になりましたが、開幕戦ということを考えればムリもない。攻めでリズムに乗れない中、辛抱しながら時計を進める、というのは途中まではできていた。
 DFライン、右サイドには最終的に芳賀が入ったのですが、今日に限っては当たりでした。テクニックのある相手の左サイド・金がワイドに張って一対一を仕掛けてくる場面が多かったのですが、頑張って対応していました。ここがもう少し破られていたらかなりきつかった。

 楽観もできないし悲観もできない、という内容。怪我人が戻っくると少し組み合わせが変わる(前線とDFライン)でしょうから、しばらくは組み合わせを模索しながら結果を出していく、という難しい仕事が要求されます。まずは札幌に帰ってきて、リフレッシュして、次節のホームでしっかり勝ってほしいと思います。北京の空に祈っているぜ!


2010シーズン開幕

2010年03月06日

 2010シーズンが開幕しました。ヲイヲイ福岡w

 札幌は明日、アウェイで初戦を迎えます。相手は鳥栖ということで、キャンプ先から直接乗り込むにはちょうど良い。また、実力的にもタフな相手ですし、今年を占うにはこれまたちょうど良い。チーム自体の仕上がり具合に不安はありますが、なかなかに楽しみな開幕戦となりました。

 一番気をつけてもらいたいのは前半15分ですね。™があったとはいえ、公式戦はまた違う緊張感がありますから、上手くリズムに乗ってほしい。何より失点は御法度。

 守備に関しては、大分とのPSMでは前線の二人がかなり良く追っていたので、明日も期待です。誰になるかは分かりませんが中盤の真ん中の二人が高いポジションから行けるかという点も大事です。

 攻撃は……何ともw 落ち着いてボールを動かせればチャンスはかなり作れそうですが、決めきれないのは去年と一緒。セットプレーで取れれば、と淡い期待。一点勝負!


PSM@大分

2010年02月28日

 PSM・大分-札幌、テレビ観戦でした。

 立ち上がりから試合は札幌ペース。中盤でのセカンドボールがほとんど札幌にこぼれてきたこと、大分のDFラインに混乱が見られたことから何度もチャンスメイク。FW二人のディフェンスも効いていたし、""宮澤さんとレフティーモンスター上里""がフィニッシュの場面に絡んでいたのもよかったと思います。
 しかし、肝心なところで決めきれない点、不用意なミスからリズムを失う点は去年のまんま。後半、せっかく先制したのに、カウンターへのケアとロングボールの対応をミスって同点、これまた不用意なファウルで与えたFKから逆転。

 追いついたことは評価できますが、前半なかばから攻めが単調になった気がします。前半は簡単にウラを取れるからロングボールばっかりになったし、後半は近藤がサイドへ流れるため真ん中にくさびを打ってからサイドへ、という攻めがなかなかできていなかったと思います。
 同点ゴールの時間帯はそれができていた。ゲームの中でリズムがよくないときにどう修正するか、流れに応じた選択ができるかが一つの鍵になりそうです。


折れるなと言う方が無理だ

2010年02月19日

 ちょっと目の回る……ほどではないけれど忙しいため、こちらは書いていませんでしたが、これは書かずにいられない。

 キャンプに帯同しない時点でおかしいなとは思っていましたが、まさかもう一回メスを入れることになろうとは。
 当たり前の話ですが本人が一番ショックでしょう。「頑張れ」などと励ましの言葉をかけることすらためらわれるほど酷い。あまりにも酷い。

 まずは術後の経過が良いものであることを祈りたい。


キックオフイベント2010

2010年01月18日

20100118-00.JPG 恒例のキックオフイベントに行ってきました。

 人出は昨年と比べるとかなりのモノでした。朝日によると2000人ほど増えて7000人超だったようです。
 今年は開場時間の13時にも間に合わなかったし、シーズンシートを買わなければならなかったし、会場内で会った知り合いもそうすると言うし、スタンドからゆっくり見ることにしました。したがって、隊長はじめ、選手たちの姿は直には見られず、写真も撮れず。折角良いカメラを買ったのに。

 イベントの内容は例年通り。アトラクションの時間とトークの時間を分けるというわけにはいかないんでしょうかね。ステージで選手がしゃべっているのにうろうろしている人がいるってのは、普段しゃべる側にいる経験から言わせてもらうと、非常にしゃべりづらいんですよね。

 ユニフォームのお披露目もありました。ソックスが黒になるということで、どんな感じになるか期待していたのですが、ボクがイメージしていたよりも赤が多くて、あんまり大きく変わった感じがしません。上はデザイン変更がないということで、今年の購入レプリカは初めての2ndユニに決定!

 ともかく、やっとシーズンが始まった感じです。長いキャンプですが、充実したものにして、今年は開幕ダッシュを。





09年ももう終わる

2009年12月30日

 すっかり更新が滞ってしまいました。サッカー観戦以外のところでいろいろあってモチベーションが落ちていましたが、このまま年が明けるのもアレなので、憶えている限りでここしばらくのことに時間をさかのぼりながら触れてみます。

 問題は09シーズン前。両クラブのフロントが下手を打った、というべきでしょう。仙台には「なぜ買い取らなかったのか」と言いたいし、札幌はあのとき売っておくべきだった。おかげで林は一部でユダ扱いですが、どこでやりたいか、というのは選手の意志であって、レンタルだから帰ってくるのが筋だ、とはボクは思いません。札幌側がなまじレンタルなんてことをするから、惜しまれる形で出してやれなかった。相手のやり方にも釈然としません。

 クラブ史上最大のビッグネームの加入。戦力としてどうか云々以前に、ウチを選んでくれたということが嬉しい。これは中山に限らず他の移籍選手にも言えること。年嵩の選手が少ないことが今年の札幌の問題だっただけに、藤山ともども期待大です。絶対サインもらう!

 さっきの続きで言うと、新潟でハマって「帰りたくない」と言い出しても止める気にはなれない。ただ、この口ぶりからは帰ってきそうな感じはします、現時点では。心配なのは彼本人よりも新潟のチーム状況。降格争いの予感が……

 あの試合は見に行きました。あまりにも劇的な、素敵な幕切れでした。生え抜きの選手が引退するのは残念ですが、そういう選手を輩出するのもクラブの成長の証。チームは曽田を失いましたが、クラブは何かを手に入れた気がします。

 今シーズンは思うような結果を得られませんでした。サッカーの質ががらりと変わり、シーズンを通してそれが向上していることは分かるのですが、何とも言えない「物足りなさ」を感じ続けた一年でした。何かは分かんないし、案外勝ち続ければ解消されるのかも知れません。ま、気のせいなのか、結果がともなっていても感じるのかは来年確かめましょう、勝ち続けるでしょうから


前線の組み方

2009年11月24日

 岐阜戦、テレビ観戦でした。大量点の後の失点、ダメ押し後の失点と、試合運びという点ではちっとも進歩がないのはこの際目をつぶるとして、「来シーズンの前線の組み方」についてあらためて考えさせられる一戦だったと思います。

 試合前数日の報道では、ノブリンのキリノについての発言が大きく報じられていました。その内容は「得点力にはおおむね高評価を与えている一方で、ボールを受けて起点となる動きには不満足」というものだったと思います。
 これはシーズン途中からしょっちゅう言われている問題で、中盤を厚くしてショートパスを重視するスタイルの今のチームに必要なポスト役をつとめることにキリノが苦労している、というのは誰の目にも明らかでした。終盤になってチームが点を取れなくなった原因の一つはバイタルで縦にボールが入らなくなったことで、その原因は狭いエリアでキリノがボールを持てないからでしたしねぇ。
 で、昨日は個々の力の差もありましたが、ポスト役としてはキリノはまずまず機能していた。その結果、得点したのは中盤より後ろの選手。この結果を、チームが、そしてキリノがどう受け止めるか。

 私は、攻撃の中心としてキリノを活かすなら2トップでコンビはポストプレーが得意なタイプ、今シーズンのスタイルを継続するならキリノよりポストプレーが上手いFWを置かないと得点は増えないと思っています。どのみちFWは補強することになるのでしょうが、取る選手次第では来シーズン、キリノの使い方に頭を悩まし、「飼い殺し」という事態になりかねない。

 今のチームの中では、2トップの関係だけなら宮澤と組ませるのが一番かなと思うのですが、とにかくどういう選手を補強するのか、非常に気になるなぁ、と思わせる一戦でした。


曽田の引退

2009年11月17日

曽田の引退
 久しぶりに書く気になった話題がこういうものというのは、何とも悲しい気持ちです。

 両膝に相次いでメスを入れたということ、復帰時期がずれにずれていたこと、いったん合流したと聞いて以降のサテライト・練習試合のメンバーに名前が見えなかったことなど、こういうことになるかなと思わせる材料はたくさんあったのですが、それでも残念ですね。身体能力で勝負するタイプなだけに、怪我した部位が膝だったというのは致命的でした。

 人生の次のステップのことも考えての決断だったと思います。引退後の成功を祈ります。


第38節・札幌3-2愛媛

2009年09月06日

 結果は痛快、内容不愉快。

【できれば忘れてしまいたい前半】
 愛媛は両SBが全く上がらず、サイドのスペースを消し、カウンターを仕掛けるという現実的な戦術をとってきましたが、これが見事にハマってしまいました。
 札幌は、ビルドアップの際にSBが高く構えすぎ、結果CBからボールが入れづらくなり、ダニルソンのところから展開しようとするもパスミスが多く攻めにならない。彼の出来も悪かったですが、周りのボールの引き出し方も良くなかった。
 加えて、キリノに縦のボールが入ったときに愛媛のCBが二人でしっかり応対してキープさせなかったことも、札幌の攻めが停滞した理由だと思います。

【交代選手がみんな良かった後半】
 愛媛の側の見立てでは、札幌がハファエル・中山を入れて3-5-2にしてきたことで中盤の数的不利が生じ、これが押し込まれる原因になったということのようです。私には数よりも配置の問題のように見えました。
 まず、真ん中ではハファエルが入り西がダニルソンと同じラインに下がるという変化が生じていますが、このことでダニルソンがボールをさばきやすくなったことが大きかったと思います。
 次に、ハファエルは2トップの下に入ったのですが、前半は足下で受けることを好む宮澤・西が並んでいるのを愛媛の守備的中盤が一人ずつ見ていたのに対し、ハファエルが二人の間で比較的自由にポジションを取りドリブルで仕掛けるというプレーをすることでマークにズレが生じ、攻めにスピードが出たように思いました。
 そして一番大きかったのは中山を入れたことでターゲットが出来て縦のボールが入りやすくなった。前半はCBがキリノだけを見ていたけれど、中山が入ることでCB二人とFW二人という同数の関係が生じ、結果キリノにもスペースが出来て、前線で時間が作れるようになった。得点こそなかったですが、交代選手のなかで最も効いていたんじゃないでしょうか。

 とはいえ、札幌の良さを消しにかかる戦い方をする相手に、スタメンの選手だけでは全く対処出来なかったのも事実。3点目が入っていれば終わっていた試合だし、実際その可能性も高かった。ミスに助けられただけだと思います。ここのところ前半から非常に良い戦い方をしていたので、それをもう一度取り戻して、次節に臨んでもらいたいと思います。


明けて草津戦

2009年08月31日

 テレビ観戦でした。
 なかなか良い攻めができていたんじゃないでしょうか。草津のDFラインと中盤の間がスカスカだったことを差し引いても、まず縦に入れ、そこでのコンビネーションで崩せるなら崩す、ダメならサイドを使う、というメリハリの効いた攻撃ができていました。三点目、ダニルソンが縦に入れたことでディフェンスが右に寄り、左サイドで待っていた西が決めたゴールは、まさに狙い通りだったのではないでしょうか。
 守備に関しては、二点目はまぁ仕方ないとして、一点目は古田のポジションが悪かった。直後に交代させられていますが、もう少し早ければ防げたかも知れません。

 結果よりも、攻守ともに積極的だった点を高く評価したい。ミスを恐れずにプレーすることでしか道は開けない。昨日の試合を忘れずに、アグレッシブなサッカーを続けて欲しいものです。こういう良い流れの時に野暮用で観戦にいけないあたり、今年は何ともついてないw


試合の流れは良かった

2009年08月17日

 昨日の岐阜戦、テレビ観戦でした。花火うるさいw

 取るべき時間帯に取って、やりたくない時間帯に点をやらなかった。これに尽きると思います。試合展開だけを見ると、勝つべくして勝ったと言って良いんじゃないでしょうか。

 前節までと異なりクラシカルな4-4-2の布陣に戻した札幌。立ち上がり、「暑かろうが何だろうがこれしかウチにはないんじゃ!」とばかりに前線から猛烈プレス。3分、多分意図とは異なる所に出た古田のパスをダニルソンが猛烈ダッシュで拾い、そのまま先制ゴール。ココのコメントを見ると、岐阜としてはダニルソンが攻撃に参加するというのはあまり想定していなかったようです。最近の試合も見ろよ、前回対戦っていつよw
 札幌の時間帯だった10分までに点を取った、これが昨日の勝ちの一つ目の要因だったわけですが、二つ目として、岐阜の時間帯になった25分から35分までに点をやらなかったという点があげられます。ただこの時間帯、全体的に足が止まったため後ろでしっかり守ってゲームをコントロールしよう、という意図を持っていたんだと思いますが、それは全く上手く行っていなかったように思います。つまり、「やらなかった」と言うよりも「(結果的に)やられなかった」と言うべき内容でした。原因はただひとつ。オン・ザ・ボールでのプレーが淡泊すぎたこと。ライン際でのプレー、ルーズなボールへの寄せ。チーム戦術以前に個人がやるべきタスクをこなしていなかった。自陣でのミスパスの多さも含めて、連敗中を彷彿させる内容であったことは確かだと思います。

 後半、札幌の左サイドを中心に攻める岐阜の方がどちらかというとペースを握るも失点せず。徐々にボールへの寄せの厳しさと切り替えの速さを取り戻してきた札幌。こうなると前がかりに来る相手をよく見てここぞという所でカウンターを出せれば、というところでしたが、見事にその通りになりました。砂川のゴールはさすがの一言。ディフェンダーを滑らせておいてコースを狙って打つ。うーん、「大人ゴール」w 体力的に厳しい時間帯で素晴らしい寄せからマイボールにした西嶋(多分)のプレーも良かったと思います。

 ひとりひとりのプレーは良くなかった。暑さからパスミスが多く、攻撃への切り替えが遅かった点が一番気がかりです。岐阜もよく走るチームですが、次はさらに前からよく走る鳥栖ですから、昨日のようなミスから流れを失う展開には気をつけなければなりません。次節、野暮用で観戦できませんが、前回の対戦では試合後の岸野が喧しくて鬱陶しかったので、今度はお口チャックで帰ってもらうような試合にしておくれ。


うまくハマった

2009年08月10日

 昨日の東京V戦、テレビ観戦でした。

 チャンスの数は多かったものの、フィニッシュの数がそれほどでもなかったこと、三点目が取れずに最後にはもつれた展開にしてしまったことなど、まだまだという点はありますが、それでも終始札幌ペースでゲームを進めることができた点は良かったと思います。

 ペースを握れた理由は前線からのプレスが効いていたからですが、相手のフォーメーションがこっちの形にハマったというのも大きかったのではないでしょうか。

 東京VはCBにケガ・出場停止が出て、本来の形とは異なる3バック。若いストッパー二人と服部を組ませることで後ろを安定させようとしたみたいですが、昨日の札幌に対しては完全にミスマッチだったと思います。
 まず守備。札幌の1トップに真ん中が三人では二人余る形になる。さらに札幌の両SHはいつもより高い位置にいるため、3バックの横のスペースを簡単に使われ、うまく対応できていませんでした。
 次に攻撃。どうやら後ろからのビルドアップも考えての3バックだったみたいですが、服部にはキリノ、両ストッパーには札幌の両SHがプレスに行く形となり、うまく組み立てられていませんでした。だから後半頭から4バックにしてくるのかなと思って見ていたのですが、後半もかなり進んでから変えてきました。それだけ今の東京Vは後ろが信用できないということでしょう。

 というわけで、相手の事情もあって昨日はうまく守れた、という話でした。でも、SHが高い位置から守備を開始できるこの形は、案外他のチームにも効果的かも知れません。ま、そのためにはダニルソンが昨日の化け物のようなパフォーマンスを保ち続けなければならないわけですが。


第32節・札幌3-0福岡

2009年08月05日

 集中力の差が出たと思います。以下、雑感。

【中盤での守備が効いた前半】
 両チームとも中盤でボールがつながらずペースをつかめなかった前半立ち上がり。その中でも札幌が徐々にゲームを支配できるようになったのは、取られた後の切り替えが良かったからだと思います。両サイドハーフが特に頑張っていたんじゃないでしょうか。
 攻撃に関しては、福岡の右サイドが攻撃的に来て押し込まれていたため、必然的にそこで奪ってから札幌の右、というパターンが多かったわけですが、古田と西嶋のコンビネーションはなかなか良かったんじゃないでしょうか。これまでは縦へプレーする藤田が前にいたためアーリークロスが多かった西嶋ですが、今日は左利きの古田が中へ切れ込むことでスペースができ、エンドライン近くまで行くことができていました。前半の二点はその形で取ったものですね。

【カウンターをフィニッシュまで持って行けない前線】
 取られた後の切り替えは良かったものの取った後の切り替えが遅いってのはどうかと思います。後半になって、体力の問題もあるでしょうがかなりペースダウンし、苦しい時間が続きました。
 そういう状況では、相手が前がかりに来るところをカウンターで、というのが定石ですが、これがなかなか決まりませんね。前半にも石井が惜しいところまで行っていましたが、一対一の局面では最初のタッチをゴールに、相手ディフェンダーに向かって行くようにしなければ、相手にとっては怖くありません。スペースに出せばそりゃ前に進みますが、ゴールからは遠ざかる。ドリブルでの仕掛けはもっと積極的に行かなければ。


 上里のゴールを見られただけで今日は行った甲斐があったというもの。最後の吉田コールがなければもっと良かった。


「復習は大事」と言うけれど…

2009年08月02日

 テレビ観戦でした。あれだけ先制のチャンスを逃していてはこの結果は必然でしょう。

 キリノはフィジカルが落ちているのでしょうか。ひところの縦へのスピードがなりを潜め、初速が出ないものだから自信がなくなってボールタッチを必要以上に大きくしてしまい、その結果次のプレーの選択肢が狭まる、という悪循環に陥っているように思います。西の浮き球を受けて裏へ抜け出したものの右へ外したシュートなんかは重心が後ろに残っちゃってて、あれではコースは狙えない。もう一回身体を作り直さないといけないかなと思うくらい悪いです。

 守備については、一点目は仕方ないとして(それでもCKをはね返した後の羽田のプレーはファウルだと思う)、二点目はDFラインが集中力を欠き、三点目はボランチが死んでもやってはいけない自陣での横パスのミス、とこれで勝てという方がおかしい。

 攻めに話を戻すと、一点取った相手が引き気味にやっていたというのもありますが、相手の前でボールを動かしていても危険な攻めはできない。縦へボールを入れること、そこへのサポートを厚くすること、ボール保持者を追い越しDFラインの裏へ飛び出すプレーを増やすことが必要です。今の札幌は、狙い所が絞りやすく非常に守りやすい。

 もうわかりきったことです。なぜ自分たちのペースに持って行けないのか。先制点を与えるからです。ビッグチャンスを外し、こちらから仕掛けざるをえない状況を作り、無理がたたってミスが出る。いまさら高い授業料払って確かめることでもないだろうに。
 だから答えも簡単。失点するまでの内容は悪くなかったのだから、そこで得点すること、それだけ。恐れずに積極的に行こう。