2007年03月31日
テレビ観戦でした。最後は冷や冷やモンでしたが、降格組相手にしっかりと結果を残したこの一勝はとても大きいと思います。 今日の一戦、私が見出した一つの光明は「意図のある一本目」です。 五試合無失点が示しているように、守備に関しては結果がさらなる自信を生む、という良い循環が続いているように思います。一方、奪ってからの展開については、この間の湘南戦では、相手のプレッシャーがきつかったこともあり満足のいくレベルにありませんでした。しかし、今日の試合では選手たちはビルドアップの段階で明確な二つの意図を持ってプレーしていました。 ひとつ目は「最終ラインが持ったら前線のFWに長いボールを入れる」。FWがそれをきっちり収める、あるいははね返されたセカンドボールを拾う。これが前半にはしっかりできていました。 二つ目は「中盤がボールを奪ったらまず両サイドハーフに渡す」。C大阪は4-3-2-1というフォーメーションで、「3」の部分で中央を締めようという戦術だったと思うのですが、その結果ポッカリ空いた「3」の横、つまり相手両SBの前に西谷・藤田が前を向いて自由にプレーできるエリアがあった。そこにしっかりとボールが入ることで速い攻撃ができていました。「相手の良さを消して自分たちのストロングポイントを活かす」、これは今季はじめてできていたのではないでしょうか。 この「意図のある一本目のパス」が、攻撃のリズムを生んでいたと思います。今までよりボールがスムーズに回っていたのはこれが大きかった。良い奪い方の次に良い一本目のパス、さてその次には…昨年培ってきたものを見せるその瞬間は、意外に近いのかも知れません(ニヤリ 一方で、後半、特にリードを奪ってからの闘い方は非常に危なっかしかった。ブルーノ・クアドロスは、インターセプトやポストプレーヤーに前を向かせないディフェンスを得意とする、いわゆる「前で勝負できるDF」ですが、反面、カットを狙いに行って交わされると決定的ピンチを招く危険があります。前半・後半一度ずつそういうプレーがあったと思いますが、そうした時に対処できるように周りはカバーリングの意識を高めるとともに、ラインをブレイクして狙いに行くべきでない時には声を掛けて止めてやる必要があるでしょう。 終盤、押し込まれたのはC大阪が前に人数をかけてきたこともありますが、前で取りたい中盤と、何度か裏を取られかけて慎重になったDFラインの考えがずれてきたことも原因かと。ただ、ああいう時に立ったまま待つディフェンスだけは御法度で、その点は最後までしっかりボールにプレッシャーをかけられていて良かったのではないでしょうか。 光明と課題と。両者が非常に良く見えた試合だったと思います。
【今日のピカイチ君・イマイチ君】
【今節の結果】[ ]内は出場記録・()内は通算得点
「どう見てもアウェイ四連戦」の初戦をしっかり勝てた、このことは大きい。醒めた目で星勘定を考えると、これで仙台・福岡には引き分けで御の字。一方でこの二チームの勝ち点はできるだけ削っておきたいというのも本音としてある。今節欠場のダヴィの起用も含めて、次節にどういうプランで臨むか、序盤戦の山場ですよここからが。
2007年03月30日
明日はC大阪戦。今回の旅で大散財し特急・高速バス代が出ない上に鈍行を見ると汗が止まらない体質になってしまったため(ウソ)今回はお休みです。が、いつもの「ご指名」はやりますよ~。今回の注目ジョカトーレは古巣との対戦を楽しみにしているであろうこの男、
「丁髷兄さん」#15・ブルーノ・クアドロス
です。ディフェンスにとってイヤなのは何をしてくるか分からない選手を相手にすること。逆に言えば昨年までチームメイトだったC大阪の選手の特徴を掴んでいる彼にとってはやりやすいハズ。遠慮はいらない。デカもチビも封じ込めてしまえ。行けブルーノ!潰しまくり、最後まで闘え~♪
刺身のツマみたいな他会場のカードはこちら。(一回休み:鳥栖)
天気が心配。風も強そうなのでロングボール・セットプレーには細心の注意を。「ある意味アウェイ四連戦」の最初を、しっかり勝ち切れ!We are SAPPORO!
2007年03月28日
ようやくいい攻撃が繰り出せるようになってきました。チャンスを決めきれないもどかしさは残りますが。 立ち上がりはどちらも慎重、もとい臆病なプレーに終始。日本はセットプレーを中心としたディフェンスでの厳しさに欠けていました。CKの二次攻撃からネットを揺らされましたが、わけの分からない笛に助けられノーゴール。①ニアのボールに守備の選手が重なりクリアが中途半端になり、②セカンドボールへの寄せが甘く、③最後にはボールウォッチャーになってしまった水本のボケがマークを外す、とまぁ失点しない方がおかしいミスのオンパレード(怒 対するシリアは中央に人数を揃えることに腐心するあまり中盤でのボールへのプレッシャーが皆無。プレッシャーがないから最終ラインが上げられない。こちらは「総ウォッチャー化」してしまった感じ。徐々に日本がボールを支配するようになりました。 得点シーンは、まぁどれも見事だったと思います。が、それ以外にも惜しいチャンスが何度もあったにもかかわらず、家長の素晴らしいQBKをはじめとして逸機が目立ちました。1点目を失ってシリアが精神的にダウンしたところをすかさず2点目を決めた、これが大きかったですね。逆にこれがなければもう少し難しい試合になったと思います。
上手くいかなかったシリアのディフェンスですが、日本に対する守り方のヒントみたいなものは見えた気がします。スペースを消して自分たちの前で横パスを回させ、攻撃がスローダウンしたところでか弱い彼らの苦手とする局地戦での体のぶつけ合いに持ち込みボールを奪う。ただ、今日のシリアは中盤と最終ラインの間があまりにも広すぎ、そこに家長、あるいはサイドから水野や本田圭に入り込まれてしまったので守りきれなかった。逆に言えばそこのスペースをしっかり消しておけば、あとはのろいFWだけなので、挟み込んでしまえば怖くない。 さてそうなったらどうするか、についてはまたのお話、ということで。
「これが二次予選最強のライバル!?」と目を疑ってしまったシリアの出来の悪さ。このまま何となく勝ち進んでしまうのがかえって怖い。最終予選が泥沼にならないか心配です。
2007年03月21日
いや~、惜しい試合でした。
立ち上がり、強固な守備ブロックを形成して慎重に試合を進め、相手にパスミスが多く勢いがないと見るや、ゾーンに追い込んでからの厳しいディフェンスで主導権を握る。今シーズンの狙いの一つである組織的な守備が出来ていたのではないでしょうか。
奪ってからはスピードとテクニックのある左サイドハーフを中心に速い攻めを見せ、何度もチャンスを作りました。焦点のサイドの攻防では完全に圧倒。惜しむらくは何度かあった決定機をものにすることが出来なかった。ま、この辺はどのチームも変わらないですから、コンビネーションが合ってくれば、これから良くなるのではないでしょうか。
J1クラスのCB補強は見事に成功しましたね。相手FWに突っかけられて危ない場面もありましたが、ハイボールの競り合い、鋭い読みからの落ち着いたカバーリング、なかなか見応えがありました。
なんにせよ、良いチームです。欲を言えば勝ちたかったですが、貴重な勝ち点1を持って帰れて満足なのではないでしょうか。
よく頑張った!!湘南!
【今日のピカイチ君・イマイチ君】
【今節の結果】[ ]内は出場記録・()内は通算得点
本ブログはちょっとだけお暇をいただきます。今節のクソゲームとは関係ありません。来週の五輪代表戦あたりでお会いしましょう。
2007年03月20日
明日は湘南戦。京都を封じC大阪をロスタイム残念ゴールで屠り、上げ潮で札幌に乗り込んできます。ひそかに強敵なんじゃないかと言われていたシーズン前の評判通り、堅い守備で相手に仕事をさせないそのサッカーは、今年の札幌に通じるものがある。さすれば明日は守り合い。本当はそんなサッカー見たくないけれど、さしあたってしばらくは我慢するしかねぇ。そこで今節の注目ジョカトーレはこの男、
「便利屋」#6・西嶋弘之
です。報道を見ていると大塚は間に合わないんじゃないかと思われる一方で、カウエが復帰するかも知れない。となれば普通の選手だとメンバー落ち。ところが、守備的中盤、両SB、そして事と次第によっちゃあCBだって任せられる彼にはそんなことは関係ない。きっと別のポジションで、素知らぬ顔で先発していることでしょう。飲み屋における「とりあえずビール(not西谷)!」よろしく、なんとなくメンバーに入って、そしていつも確実に働く彼は欠かせない。そう、スタメン予想は「とりあえず西嶋!」で間違いないw 行け西嶋!どこで出ても、最後まで闘え~♪
せっかくの祝日に消化試合をやらされる羽目になった哀れな連中のカードはこちら。(一回休み:山形)
前節の3点は正直言って出来杉君。が、先制点を与えなければ同じ展開に持ち込むことができるかも。前半はおそらく辛抱。後半勝負で行こう。We are SAPPORO!
2007年03月17日
テレビ観戦しました。内容的にはまだまだでしたが、結果は良く辛抱したことに対する正当な報酬だったと思います。 前半、前評判通りに徳島の中盤の出足が良く、ボールキープもままならず。対する札幌も最初から足が良く動いていて、厳しいチェックで相手の攻撃の芽を摘んでいました。まさに守り合い。これはこれで緊迫していて、個人的には面白かったのですが、世間的にはあんまり評判良くないみたいですね。30分過ぎから徳島が中盤でボールをつなげるようになりペースを掴むも、札幌も最終ラインの粘りでしのぎ、0-0のまま前半は終了。二度の決定機をダヴィが決めていればもっと楽だったかも知れません。FKに池内が合わせた場面も惜しかった。マルカトーレは次回以降に持ち越しw 後半の立ち上がりも、徳島が中盤でボールをつなぎ優位に試合を進める。しかし61分、右サイドを突破した藤田のクロスにダヴィが見事な位置に飛び込みゴール!「決めねぇ馬はただの馬だ」とばかりに、自らがドリブルで持ち上がり藤田に預けたボールを自分で決めて見せました。 その後は前がかりになった徳島の隙をつきカウンター。65分、これまた中央で受けたダヴィから全速力で左サイドを駆け上がった西谷へ。十分引きつけてグラウンダーのクロスを送った先にはハイごっつぁん、藤田が決めて2-0。左サイドハーフのクロスに右サイドハーフが飛び込むという、カウンター攻撃の見本。最後は78分、これまた相手セットプレー後のカウンターから西谷がおしゃれに流し込んで3-0。 守備に関しては不用意なファウルから危険な位置でセットプレーを与えすぎていること、中盤のラインと最終ラインの間に入ったFWをケアしきれていないことなど、まだまだ課題は山積。しかし、悪天候・病人などマイナス要素が多かったことを考えると、この勝ちは非常に大きい。慢心にならない程度に自信を持って良いと思います。
【今日のピカイチ君・イマイチ君】
【今節の結果】[ ]内は出場記録・()内は通算得点
2007年03月16日
明日は徳島戦。結局宮の沢で「雪中サッカー」をやって徳島へ旅立った札幌イレブン。昨年の愛媛戦同様厳しい闘いになることは必至。ここは一つ、少ないチャンスをものにする、しぶとい勝ち方で帰ってきてもらいましょう。そこで今節の注目ジョカトーレはこの男、
「点取りDF」#5・池内友彦
です。セットプレーで抜群の嗅覚を発揮するこの男が、インフルエンザでダウン(怒)のブルーノ・クアドロスの代役となるようです(実際にセンターに入るのは西澤みたいですが)。かつては右SBだった彼が、昔のポジションで久々のゴールをたたき込むところが見たいぞ。行け池内!マサを信じ、ゴールへたたき込め~♪
図に乗った勝ちっ放しチーム同士がぶつかる今節の消化試合はこちら。(一回休み:福岡)
コンディション不良は明らか。ホームに戻ったと思ったらこの寒波で、体調不良者が出ているのも宜なるかな。チーム一丸となって乗り切れ!We are SAPPORO!
2007年03月15日
なぜかビデオを持っているので見てみました。次節の相手ですからね。 (思ったより走れていない)愛媛相手に、思ったより走り勝っていました。中盤で出足良くボールを奪い、上手くつないでチャンスを作る、なかなか良い攻撃を展開していたと思います。 が、得点はいずれもセットプレーから。流れからは良いチャンスは作るものの決定的な何かが足りない、という印象。羽地の高さも曽田なら十分対応可能だと思います。 失点場面はエリア前のゾーンにプレッシャーをかけるのが遅れたところをズドン。流れをつかんでいた最中の惜しい失点でした。ずっと集中出来るほどのレベルではないと思うので、上手く隙をついて欲しいものです。 ただ、中盤の構成が2節には変わっているようで、1節はでていなかった外国人が未知数。早めの特徴把握が必要です。 四国、走る相手、季節はずれの雪と、何かを思い出させるものばかりですが、こういう時に結果を残せないようでは去年の二の舞。しっかり仕事をこなせ!
2007年03月11日
形は見えた。完成にはほど遠いけれど。以下、雑感。 【意図がよく見えた守備】 立ち上がり、前節の大敗を払拭せんとする鳥栖の出足に後手に回った札幌。しかし10分過ぎから徐々に札幌ペースに。中盤と最終ラインの距離が上手く保たれ、ボールの入れ所がなくなった鳥栖は苦しい展開に。 ボールの入れ所がなければサイドを変えれば、と言いたいところですが、中盤まで4人のフラットに組んでいる札幌はボールサイドのみならず逆サイドのスペースもしっかり消しており、効率よく守れていました。 それに加えて、セカンドボールへの寄せが非常に良かったと思います。特に両守備的中盤。非常にいい仕事をしていたと思います。相手ボールへのアプローチ、セカンドボールへの寄せ、相手FWにくさびを入れさせないためのスクリーン、入った時のDFとの挟み込みと、特にこのシステムではやること山積み、つまりはやりがい満載。守備的中盤の役割が非常に重要になることをあらためて認識しました。昨日の試合で一番手応えを感じたのは大塚と芳賀なのではないでしょうか。攻めの話になっちゃいますが、芳賀のアシストは他のどんなスルーパスよりも素晴らしかった。こういうものをこそ美しいと言うw ただぁし!リスタートで集中力を欠くのはいけない。同点にされていてもおかしくなかった。要反省。 【正確性の欠片もないフィニッシュ】 一方で、攻撃には怒り心頭です。シュートがほとんどなかったFW陣のみならず、キープ力は発揮したもののフィニッシュに正確性を欠いた西谷には、今後はこういう事がないようにしてもらいたい。 両サイドハーフとFW、というのがこのシステムでの攻め駒の基本的な組み合わせなのですが、昨日は左サイドハーフのクロスに右サイドバックが飛び込む、守備的中盤が一気にFWを追い越す、という基本形から(良い意味で)逸脱した攻めが若干見られました。これは今後も続けて欲しい。と言うか、守備が上手くいけばこういう攻めも自然と出てくるさ。 【今節のピカイチ・イマイチ君】
【今節の結果】[ ]は出場記録・()内は通算得点
2007年03月09日
明日はいよいよホーム開幕戦。例によって私は遅刻です。着くまでに勝負が決しているってのだけはカンベンな、勝つとしてもw さて、今節の注目ジョカトーレはこの男、
「闘う坊主」#16・大塚真司
です。前節は攻撃はおろか守備ですら全くいいところがなかった札幌。その中にあって後半から投入された彼は、持ち前の潰しをしばしば見せていました。鳥栖相手には後手に回ってはダメ、かさにかかってくるから。だから、お前の守備で出鼻をくじいてくれ。行け大塚!潰しまくり、最後まで闘え~♪
明日もヒマな連中が繰り広げる他会場の消化試合はこちら(一回休み:水戸)
寒かった今週、コンディションがどこまで上がっているかも気になるところ。でも、自分の家に帰ったりして精神的にはリフレッシュしたはず。明日は内容とか面白味とか言っている場合ではないよ。家だろココは。"We" are SAPPORO!
2007年03月08日
昨日の続きです。が、その前に肝心なことを言い忘れていました。「全然システムの話が出て来ないじゃないか、3バックとか4バックとか」とお思いの向きもありましょうが、本稿では「4-4-2とか書かれる人の並び方は『フォーメーション』、やり方とか戦術といった言葉で表現されるものを『システム』と呼ぶ」という西部02-21の用法を踏襲しています。「フォーメーション」の是非については別に考えるところがあるのでいずれまた。 さて、続きです。昨日は「組織的な守備は、楽して守ることで攻撃に移行しやすくする手段だ(ろう)」ということを書きました。そうするとチームとして次に考えるべきは「どこで奪いに行くか」ということです。 ちょっと遠回りして去年の話。今だから言いますが、去年の天皇杯のサッカーは「リアクション」でした、誰が何と言おうと。気持ちは攻撃的だったと思いますがシステムはリアクション。低いところでボールを奪ってスペースにボールを入れてフッキを走らせる、離脱後は西谷に預けて砂川・相川…。実は天皇杯での快進撃はポゼッションを基調とする本来の柳下サッカーとは懸け離れた戦術によってもたらされたものでした。 「本来のサッカー」を忘れがたい、という気持ちはよく分かります。僕だってそうです。が、チームはすでに2007年シーズンに入り、いまさら元に戻せというのは無理な相談です。第一、元に戻してまた6位になるつもりでしょうか?閑話休題。 で、今年です。格上と当たるため守備を優先して考えざるを得なかった去年の天皇杯では、結構な距離を走ってもフィニッシュまで持っていけるようなスピード(フッキ及び終盤戦での相川とのコンビネーション等)があった。これに対して今年の攻撃陣には今のところそれが期待できない。これだけは一試合見ただけで断言できます。ダヴィにはフッキのようなスピードはない。一人で長い距離を持っていって決められるような選手ではない。「お膳立て」をしてもらわないと点を取れないタイプのFWです。(余談ですが、だから僕は中山ではなくて相棒を活かすのが上手い相川と組ませて欲しいんですが…) 「だからダメ」と言っているのではないですよ。ダヴィの適正を踏まえた上での「ボールの奪いどころ」を考えないといけない、と言いたいのです。ヤレヤレやっと本題に辿り着いたぞw 「いい攻撃のためにはいい守備が必須」論だと、理想的な守備というのは「フィニッシュのためには相手ゴールからどのくらいの距離でボールを奪うのが良いか?」を考えた上で構築されたものです。低い位置だと守りやすい(はね返しやすい)のに対し相手ゴールまでの距離は遠くなる、高い位置だと奪うためのリスクが大きいがフィニッシュまで持っていきやすい。 今の札幌には、さっき書いたダヴィの特性も考えて、「カズを生かすための加茂ゾーンプレス」(戸塚03-07)的な考えが理想だと思っています。「開幕戦は全く違ったじゃないか」と言われれば確かにそうですが、今はそこ目指してステップを踏んでいる段階なのでしょう。まずはリスクの少ない低い位置でのゾーンから理解を深めていって、徐々にラインを高くする…こんな感じで熟成していけば、と考えています。 というわけで「確かに京都戦は酷かったが、アレが最終形ってわけじゃねえだろう」ということでした。ただコレ、キャンプもTMも見ていない、報道・監督インタビュー及びリーグ戦一試合だけに基づく、まさに「机上の空論」。真面目に読んでいただいた方には恐縮ですが。「そうじゃねぇ!」という方は是非ご指摘ください。
確かに京都戦はつまらなかった。光明は何も見出せなかった。試合終了後、ゴール裏のコア部分から聞こえてきた声には本物の怒気がこもっていました。目の前で展開されたサッカーが去年と全く逆のものに見えたことは事実。でも、去年の反省を活かすにはやっぱり組織的な守備に手を付けることは避けられないんですよ。ここだけは絶対譲れない。 だから、「攻撃」か「守備」かで思考を止めるのではなくて、「攻撃」のための「守備」が出来るようになるまで、つまんなくても我慢して見てみませんか?システムに慣れれば自然と去年の攻撃を思い出して実践できるはず。実際、神戸とのTMでは出来ていたんですから。去年までの積み重ねはそう簡単には消えない。それとも何ですか、柳下が植え付けていったものはそんな薄っぺらなものだと言いたいのですか? 僕はしばらく黙っているつもりです、魂こもったプレーさえ見られれば、そして勝ち点さえ稼げれば。そしてしばらく見た結果、「やっぱり守備だけだ」と言うことになれば、僕だって攻撃サッカーを渇望している一人ですからね、今度こそ本気で、全力でネガティブキャンペーンやります。
2007年03月07日
WSPライター陣がシステム論を展開しています。西部謙司さんが書いた記事をきっかけに自然発生的に始まったみたい。時系列に沿って並べてみました。やっぱりでてますよ、あの人が。Jのチームで真っ先に浮かぶと言うことは、やはりシステマティックなサッカーを志向する監督の代表格と目されているんですね。
それぞれ読み方があると思いますが、僕は守備に対する自分の考え方を整理するために読みました。 とにかく「監督の哲学」(山内02-07)が見えれば僕もアナタも納得するわけでして、そんな「哲学」を、上記のコラム、限られた報道及び「サッカーにおけるセオリー(と私が思っているモノ)」を手掛かりに考えてみます。
サッカーの基本として、「いい攻撃のためにはいい守備が必須」論(長いなコレw何かいい呼び方ないだろうか)というのがあります。要するに、守備というのはボールを「奪って」攻撃につなげるために行うものであって、ボールを「はね返して」相手の攻撃をしのぐためだけにやるものではない、という考え方です(そもそもサッカーってマイボールからプレーをはじめられるのはキックオフの時だけだもん)。だから、守備のトレーニングを重んじる三浦の方針には賛成です。 ヘンな言い方になりますが、今年のやり方は「楽して守る」というところに主眼があるんだと思います。これは決して1on1の局面やルーズボールの競り合いに手を抜くという意味ではなくて、バランスよく人を配置して効率よくボールを頂戴してしまおう、という意図があってのことだと思っています。さっき書いた守備の目的からすれば、奪った時の選手間の距離・バランスが良い(三浦談。京都ではそんな場面一つもなかったが)ことに加え、攻撃に移る体力も残せますからね。その意味で、三浦は決して守備のことだけを考えているんじゃない、というのは押さえておく必要があると思います。 ただ、この「楽して守る」やり方でも、最後の「奪う」のところでは個人の頑張りが必要なわけで、それが京都で出来なかったのは選手に問題があった(フィジカル・気持ち等々等々w)からだと考えています。だから、一試合だけでどうこう言うのは早い、と。 長くなるので明日に続く。
2007年03月04日
想像を絶するつまらなさ。以下、雑感。 【組織以前の問題で崩壊した守備】 立ち上がり、「長いボールを入れてDFラインを下げる」という京都の戦術にうまくやられました。曽田・ブルーノの二人は背後のスペースに意識が向かいラインが下がる、空いた中盤のスペースを使われる。加えて昨日の和波は本当に出来が悪くて、ポジションが中途半端でCBの二人と彼のラインにできたギャップをいいように使われていました。 そうなると、「ひとまず自陣深くてもいいからゾーンを作り直して跳ね返し、相手の攻め疲れを待つ」といきたいところでしたが、サイド・中央ともにボールにプレッシャーがかからず。自分のゾーンを意識することとボールを奪いにいくことの兼ね合いにまだ苦労しているようです。 がしかし、問題はそんなところにあるのではない。ボールを奪いにいけないのはそもそも一人ひとりがしっかり走れていないから。明らかにコンディションが悪い。前出の和波はポジショニングのみならずなんでもないつなぎをミスする、芝に足をとられると、前半で変えられて当然。カウエは運動量が足りない、ダヴィ・中山にはボールが収まらない。CB二人は跳ね返すことはできていたけれど、それだけ。前半の失点、クロスの出所に行ったのはブルーノだったと思いますが、そこで飛ぶか?挙句に中央のマーキングに注文つけて曽田と口論する始末。マークを外した中も中だけど、お前の軽い対応が一番悪い。 昨日の試合を見る限りでは、三浦のサッカー云々はまだ早い。だって選手の問題だもの。 【連動性の見られなかった攻撃】 一方の攻撃ですが、守備に輪をかけて酷かった。中盤でのつなぎにあれだけミスが出ては攻めにはならない。加えて、前半はアレ、指示だったんでしょうな、SBが攻撃参加しないというのは。中盤から前だけで攻めており、厚みがない。後ろからの押し上げがないからセカンドボールも拾えない。運よく転がってきても自分たちのミスで奪われる。 サポ集会で平川さんが「4-4-2そのままの形で攻める感じ」と言っていたのがよく分かりましたよ。後半は砂川がポジションを崩して中央・左サイドにも出てきたし、芳賀・西嶋も攻撃参加するようになってやや形が見えてきましたが、つまらないミスから追加点を許しシオシオのパ~。交代出場の藤田の出来が悪かったと見る向きもありますが、それよりも「ほかの選手が西谷頼みになっていた」と言う方が正確かも。力を出していたのは彼と交代出場の大塚だけ。 余談ですが、このやり方、選手交代が難しいですね。藤田は砂川に代えての投入でしたが、同じポジションごとの交代。中盤の真ん中を削るわけにもいかず、ましてやDFラインはもっといじれない。昨日のように追いかける展開でのベンチワーク、今後の課題だと思います。
巷ではやり方・システムの問題が取りざたされているようですが、「球際の厳しさとミスを犯さない正確なプレー」がまずできないと話にならない、ということが再確認できましたね。天皇杯を勝ち上がったのもそれができたからでしょうが。
…とまぁ、大変に腹立たしい試合でした。今年は去年以上に苦しいし、フラストレーションの溜まる一年になりそうです。 これで「萎えた」という人はどうぞご自由に。「腹立たしい、悔しい」と感じた人は来週のドームでそれをぶつければいいと思います、正しいやり方で。わかりますよね?
2007年03月02日
さて、明日は開幕戦です。まだ準備は終わっていないのですが、どうせチケットとマフラーぐらいしか持っていくものはないので、これ書いてからさっさと済ませるとして、今シーズンも果敢に挑戦!注目ジョカトーレはこの男、
「船長」#18・芳賀博信
です。昨シーズンはフィールドプレーヤーの中で最も安定した働きぶりを見せた彼。「影のMVP」と呼ぶに相応しかった彼が、大本命ソダンを押しのけて今年のキャプテンに就任しました。チームの象徴として、献身的なその働きでチームを引っ張れ!行け博信!チーム率い、最後まで闘え~♪
雑魚どもが集う他会場のカードはこちら(一回休み:C大阪)
長いキャンプの締めくくりは、やっぱり勝利で飾らないと、ねぇ?勝たせるよ明日は。さああと一日。We are SAPPORO!
2007年03月01日
開幕まであと二日となりました。チームは明日、午前中に非公開練習をした後に京都に移動。開幕戦を迎えます。午前中にはセットプレーの確認あたりをやるのだろうと思いますが、厳しい試合が予想されるので、入念に準備して欲しいものです。特に守る方。 スタメンもおぼろげながら見えてきたようですが、各紙まちまちなのがサイドバックとボランチ。大塚のコンディションがどこまで上がっているのか、右SBのポジションに入るのは誰か。このあたりが読み切れないところです。 相手の京都もおそらく4バック。ゾーンとはいえ、一人一殺じゃないですけれど対面する相手に絶対負けないという気持ちで向かって欲しい。前線には力のある選手が揃っているので集中力を切らさずに。 攻撃ではあまり多くのチャンスを作れるとは思えないので、限られたチャンスをものにする、これまた集中力が求められます。ポストやバーにポコポコ当てるどこぞのU-22代表のようでは困ります。慎重かつ大胆に、今季初ゴールという名誉を各選手には狙って欲しいですね。 じりじりするようなロースコアの展開に持ち込めばこちらのペース。前半、辛抱して0-0で乗り切れれば勝ちはグッと近づく。こんな感じで考えています。去年もしょっぱい内容だった開幕戦。過度の期待は禁物。まずは結果が出ればオーライ。あと二日。
プロフィール
性別:男 年齢:30歳代半ば 出身:兵庫県西宮市甲子園 現住地:北海道札幌市 サッカー歴:素人。たまにフットサルをやる程度 ポジション:アウェイ側B自由席 2007/12:加齢に伴い年齢を実態に即した形に書き換えました
最新のエントリー
リンク集
月別アーカイブ
コメント
検索