移籍ルール変更のピンチをチャンスに!

2009年06月30日

以前も触れたが、今季から移籍ルールが変わる。

より正確な表現をすれば、移籍に関してJリーグはJFA(日本サッカー協会)の規則に従っており、
JFAが、FIFA(国際サッカー連盟)の定める選手の移籍に関する世界基準に合わせるため、
Jリーグの移籍ルールもそれに従うことになった。


今までの日本のルールは、30歳未満の選手の移籍に関して、
大雑把にいえば、基本的に若ければ若いほど移籍金がかかる仕組みだった。

それが、FIFAルールだと契約期間を満了した選手に関しては、移籍金がかからなくなり、
契約が終わる6ヶ月前から移籍交渉が出来る。

そのため、選手の流出を防ぐには複数年契約することが基本となる。

選手にとっては、複数年契約による雇用の安定や、実力のある選手は年俸の上昇も予想される。
また、移籍期間も長くなり11月末に0円通知をもらって、
2ヶ月ほどしかなかったチーム探しの期間も大幅に増えることになる。


しかし、高額年俸の複数年契約を結べないチームは、選手が移籍しても移籍金が発生しないため、
選手を育てて、タダで他チームにもって行かれる可能性がある。

これが、自由競争が世界基準とはいえ、このルールの適用が、
Jリーグの弱肉強食化を進めるのではないかと危惧されている点である。


また、選手の育て損の環境を作ってしまうと、ユース世代の育成環境が劣化する恐れもある。
まして、福岡が育成を事実上放棄しているように、
資金難のチームにとって育成は、それほど効率のよい投資ではない。

年間1億円程度ユースにつかって一人か二人の若手を獲得するより、
その1億円で他のチームから選手を採ったほうが確実で安上がりだからだ。


このように、小泉政権ではないが(笑)、Jリーグでも世界標準という掛け声の下、
今、自由競争による弱者切捨てが行われようとしている。

さらに、J2は現状でもかなり経営基盤が弱いチームが多いため、
経営難に陥る(最悪、なくなる)チームが増えることも心配されている。


しかし、この世界の流れに逆らうことはできない。
なぜなら、JFAは上部組織であるFIFAに逆らえないからだ。
つまり、逆らうことは、極端な話、JFAがFIFAから離脱することを意味する。
要は、W杯に出られなくなる。

従って、中小クラブにとって厳しい今回の移籍ルールの変更は避けられない。


では、どうするべきなのか。






現実の世の中のように、最低限のセーフティーネットをJリーグに求めていく必要があるかもしれないが、
自衛手段として、今まで以上に、クラブにはビジョンが求められるだろう。


資金力のないチームは、少ない資源を集中投下するために、
チームのサッカーを確立し、それに必要な選手・監督・スタッフを集めなければならない。

自分達のサッカーをはっきりさせ、それを実現するために必要な選手の見極めが必要になってくる。

そして、必要な選手には複数年契約を提示して移籍を防ぎ、
最悪、移籍しても移籍金をせしめなければならない。

チームの方針さえはっきりしていれば、
補強ポイントもはっきりしてくるし、必要な人材の判別もしやすい。


従って、今まで以上にチームの方針がぶれない必要がある。

その方針が、ぶれればぶれるだけ、少ない資源を無駄に浪費することになる。
そして、資金力のないクラブにとっては、致命傷になりかねない。


しかし、逆にいえば、しっかりした方針さえあれば、この移籍ルールの変更が、
チャンスにもなりえるということでもある。

そのためには、昨年、HFCは中期計画を出しているが、
クラブとチームとサポーターが三位一体となって、
ぶれずに一つの方向を向けるか試されているともいえる。


移籍ルールの変更後、チームに対してぶれない姿勢を維持できるか、
今まで以上に、クラブに関わる人間の底力が試されているのではないだろうか。





○参考


移籍ルールの変更について【西部謙司】2009年04月15日

移籍金撤廃で変わること【山内雄司】2009年04月23日

移籍金撤廃の新たな問題点【戸塚啓】2009年04月29日



もう少し? -第24節 仙台戦-

2009年06月29日

30℃を越える猛暑という難しい環境の中行われたアウェイ仙台戦。

札幌は、後半先制するも、また終盤に追いつかれ1-1で引き分けた。


確かに、いつもの札幌の失点パターンかもしれないが、
私は、いつもより何とかしようという気持ちを感じた試合だった。






後半6分の上里の先制後、引き気味になった札幌に喝を入れるつもりで、
ノブリンは、4-2-3-1から3-5-2にフォーメーションを変更。

それに対し、仙台は4-3-3にして、札幌の3バックに3トップで対抗してきた。

1対1のマンマークで、責任の所在がはっきりするため、
80分の中原のヘッドは、左サイドからのクロスに
目測を誤って触れなかったDFに直接的な失点の原因はある。

しかし、3バックは両サイドの高い位置で相手にスペースを与えてしまう。

結果的に、その3バックによって出来た左サイドのスペースを仙台の梁と関口に起点にされ、
そこから関口に正確なクロスを出された時点で、時間の問題だったかもしれない。


結果論だが、3バックの弱点を覚悟の上で行ったフォーメーション変更が裏目に出た形となった。
【J2:第24節 仙台 vs 札幌】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.06.27)

「そこで1-0で逃げ切ろうという気持ちが見えた。得点した後すぐのピンチは荒谷が防いでくれたが、そういうところでもっと点を取りに行こうという意味を込めて、中山元気を前に入れた。3バックに変更するとサイドが不利になるのは覚悟の上だったが、中さえしっかり守っていれば、というところで、中のポジションのミスで失点してしまったのではないか。」


しかし、1点リードした時点で、なぜ敢えて攻撃的な3-5-2に変えたのかは、
前々節の湘南戦、2-1から4-2-3-1に戻して気持ちの上で引いてしまい、
2-3と逆転された試合の教訓を活かそうとしたのかもしれない。

3-5-2にして、中山をトップに入れたことで、
両サイドのスペースというリスクを負いながら、チームに積極性が戻った。
しかし、それが最後まで続かなかった。

「やはり1点取った後、2点目を取りに行くという気持ちがないと、なかなか勝ちきれないのではないか。」

ノブリンは、“点を取りに行く気持ち”と言っているし、追加点を奪うことも大事なのだが、
攻めることで積極性を維持して、それに付随して、
終盤押し込まれてもDFラインを下げすぎないということ
も重要なのではないだろうか。

終盤足が止まってプレスが弱くなり、ラインを下げざるを得なくなるが、
そこでどこまでラインを高く維持できるかがポイントだと思う。

ラインを高くすることで、相手をゴールから離す効果がある。
大事なものを守る場合、危険なところから極力離すのが最も安全だ。

ラインを下げすぎれば、相手がゴールに近くなって、
今までのように相手に押し込まれてしまう。


そして、それと同時に、吉弘も指摘しているが、
【J2:第24節 仙台 vs 札幌】試合終了後の各選手コメント(09.06.27)
●吉弘充志選手(札幌):
「今日はラインコントロールを意識してやっていた。
前半できていたことが、後半は引いてしまったり、
ボランチとの間が空いて後手後手になってしまった。」

全体的にコンパクトになる必要がある。

しかし、我々はテレビで見ているので上から俯瞰して見れるが、
ピッチ上だと、なかなか全体の位置関係を把握することは難しい。

それと、選手にこうすれば行ける!という自信がないことが、
気持ちの上で引いてしまう原因の一つだろう。

従って、勝てば状況が好転する可能性はあるが、勝つまでが大変かもしれない(;´Д`A ```






攻撃に関しては、上里のゴールが一つの解答を示しているのではないかと感じた。

●上里一将選手(札幌):
「先制点は狙っていないです。早いセンタリングを入れようとして、
インサイドで無回転気味に飛んでいった。
入って良かったし『あ、入っちゃった』という感じだった。」

今回は、たまたまだったかもしれないが、今まであの位置ではクロスしかなかった。
“意外性”があったからこそ入ったゴールだったといえるだろう。


パターン化した攻撃ほど守りやすいものはない。

攻撃はよく“センス”と言われるが、それは、“意外性”と無関係ではないだろう。
そして、私は選手の見せる、“意外性”のあるプレーが見たくてスタジアムに行く。
守備のファンタジーは見たくないけれど(笑)

また、ゴール方向にボールを蹴ったから入ったゴールであり、
遠目からでも積極的にゴールを狙うことの重要性や、
シュートスピードがないフワっとしたボールでも、
コースと相手の意表さえつければ、ゴールできるということを示しているゴールであったと思う。


とりあえず、再び昇格を語る状況ではなくなってしまった。

目の前の試合を勝っていくしかないだろう。





第2クール 7戦中 1勝4分2敗 勝点7


目標勝点(36)まで、残り10戦で@29(10勝ペース)。




審判5人制の試験的導入とその背景。

2009年06月25日

今、何か札幌について書くと、果てしなくネガティブなことを書ける自信がある(苦笑)。

あぁ、指が重い(-"-;A ...




ということで、ちょっと時期外れになりますが、
最近の気になるサッカー関連のニュースから。

審判5人制を試験的導入へ[2009年6月1日8時31分 日刊]

 国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は31日、
試合でピッチに立つ審判員数を現行の3人から5人に増やすことを
来季の欧州リーグで試験的に導入することを明らかにした。

 欧州リーグは各国のカップ戦覇者などが参加する大会で、
今季までの欧州連盟(UEFA)カップを改編して新たにスタートする。
ブラッター会長は「レベルの高い舞台で、シーズンを通した長いスパンで実験できる」と説明した。
2人は両チームのゴール近辺に配置される可能性が高い。






審判5人制導入とその背景に関する解説は、↓のサイトが詳しい。

蹴球計画 ~スペインサッカーニュース~ 0809チャンピオンズリーグ準決勝 チェルシー 1-1 バルセロナ ハンド事件に終止符を


そして、5人制導入に対して、若干的外れな批判をされている方↓

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新) : 第386回 美しくないサッカー審判5人制

サッカーで一番もめるのは、ゴールにかかわるシーン。

確かに、ゴールラインを割ったかどうかは、ICチップを埋めれば分かるかもしれない。
しかし、毎度物議を醸しているビデオ判定を導入しないのであれば、
たとえICチップをボールに埋めたとしても、
現状の審判3人制ではゴール前のハンドに対する有効な解決手段はない。

蹴球計画さんも怒っているが、ハンドは最も“アンチフットボール的行為”だ。

手を使っていいなら、最早サッカーではなくなる。


審判5人制導入の背景にある問題の本質は、ボールがゴールラインを割ったかどうかではなく、
得点に直結するゴール前のハンドや不正を厳しく取り締まることにある。


それに、ICチップやビデオ判定だと、多くのサッカーの試合に適用するには費用がかかりすぎる。

確かに、審判5人制も、審判を準備するのが大変になるが、
比較的試合会場がどこでも実行可能なのは、5人制だろう。

ただ、審判を5人にして、ゴール前の不正をどの程度見破れるかはやってみないとわからない。


映像技術の発達によって、鮮明な映像でリプレーが見れるようになって、
世界的に審判の判定に対する不満が高まっている。
(※つい最近もあった。ブラジル、終盤のPKで辛くもエジプトを下す/コンフェデ)

審判5人制の結果が、ビデオ判定導入の流れを加速させるかもしれないし、
5人制でいいんじゃないかという流れになるのかもしれない。

ビデオ判定導入の流れを人間(審判)の力で抑えこめるのか、今後を注目したい。



チャンスを決めきれない、追加点を奪えない、うっかり失点する原因は、本当に”集中力が足りない”からなのか。 -第23節 横浜FC戦-

2009年06月24日

前回の記事の終わりで↓のように書いた。

本当にJ1に上がるつもりがあるのなら、
大人しいといわれる札幌の選手たちが変わらなければ、このまま失速してしまいそうだ。


その選手の危機感の現れが、↓だったとすれば、

札幌が緊急青空反省会を実施[2009年6月24日9時45分 日刊]

札幌イレブンが“勝ち点ポロリ病”解消を目指し緊急青空ミーティングを行った。

それは、あまり効果がなかったことを証明してしまった
第23節の横浜FC戦だったんじゃないでしょうか。


このミーティングに参加した西嶋のコメント↓。

前節湘南戦では残り3分で逆転負けを喫しただけにDF西嶋は
「技術、戦術を超えた部分。最後の声出しなど何が正解か分からないけど、
何らかのアクションで変わることがあるかもしれない」と話した。

要は、理由はようわからんけど、最後に、失点しちゃうんだよね。
なんでだろ?ってことでしょう・・・(・・;)






そして、試合後の選手のコメントを見ても代わり映えはしない。


【J2:第23節 札幌 vs 横浜FC】試合終了後の各選手コメント(09.06.24)

●西嶋弘之選手(札幌)
「得点を取れたことは良かったが、守備にもミスがあったし、
チームとして追加点が取れなかったことは非常に残念。
そう簡単に解決できる部分ではないが、しっかりと集中して、
気持ちを切り替えて次の試合に準備をしたい」


“しっかりと集中して”


この言葉、一体何度聞いただろうか。

そもそも、じゃあ試合中に集中していないのか?ということになってしまうし、
もし何度も試合中に集中力を切らしているのだとすれば、
そんなDFがプロとしてやっていけるのだろうかという根本的な疑問を持ってしまう。

本当に原因は、“集中力がなかったこと”だったのだろうか?


これに対するノブリンのコメントは↓。

【J2:第23節 札幌 vs 横浜FC】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.06.24)

Q:失点の場面のミスが生まれてしまった要因について
「ここの選手はよくボールをバウンドさせるんですよね。そういうところを
改善していかなければいけないですよね。今日の試合には限らないですけど。
空中でボールが動いている間に処理をしなければいけないという話をしているんですけど、
まだまだ特にディフェンスの選手に甘さがあるんじゃないかと思います」





さて、チャンスは作ったもののなかなか決めきれない、追加点も奪えない攻撃面。


●宮澤裕樹選手(札幌)
「チャンスは作れていたし、あとは決めるだけというシーンはいくつもあった。
ゲームも支配できていたし、ネガティブな印象はまったくない。
ただし、勝てなかったという部分はしっかりと重くとらえて、
次の試合につなげなければいけないと思う」


“勝てなかったという部分は”一体何が原因であったのか、
それをどうやって“次の試合につなげなければいけない”と思っているのか。

他にも色々言ったのかもしれないが、少なくとも上のコメントからは、全く伝わってこない。



●上里一将選手(札幌)
「チャンスは作れていたが、そこをどうやって得点に結びつけるかという部分はここ最近の課題。
しっかりと集中してチャンスを生かせるようにしなければいけない」

宮澤よりは、攻撃への問題意識を明確にもっている上里のコメント。

しかし、その原因は、やはり“集中力の欠如”(;´Д`A ```

~西嶋の時と以下同文につき省略~


これに対するノブリンのコメント↓。

【J2:第23節 札幌 vs 横浜FC】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.06.24)

Q:前半のほうがボールを持っている時間が長かったと思うが、
シュートは前半が3本で後半が16本という数字。その部分については
「後半はサッカーが単純になったということ。
それから、今やっていることからシュートに持っていくという部分がまだまだ足りない。
攻撃でいうと、しっかりボールを動かすというところ。
ボールを持つだけのボール回しではなく、
シュートを打つためのボール回しをするというところが今の課題としてやっている。
もう少しゴール前で工夫が必要なのかと思う。
後半は相手も1-0で勝っているので、精神的な問題もあるとは思うが、
こちらは前に高い選手がいてサッカーが単純になったということだと思う」


失敗しても、その原因はなんであったのか明らかにする必要があるし、
それを単に“集中力の欠如”で片付けるのではなく、
具体的にどうしなければいけなかったのか、具体的な改善案を示さなければ意味がない。


それは、何もサッカーに限ったことではないはずである。




第2クール 6戦中 1勝3分2敗 勝点6


目標勝点(36)まで、残り11戦で@30(10勝1敗ペース)。


札幌と湘南の差。 -第22節 湘南戦-

2009年06月22日

首位の湘南戦は、前半先制され、後半2-1と逆転するも
終盤に立続けに失点して再逆転され、2-3で負け。


“終盤失点病”の原因は分かっている。(課題は攻守における状況判断か。 -第21節 徳島戦-)

分かっているのに改善できない。上里のコメントを見ても分かるように選手もその意識はある。

しかし、ここまで改善できないとすると、意識があっても全然足りないのではないだろうか。


【J2:第22節 湘南 vs 札幌】試合終了後の各選手コメント(09.06.21)

●永田亮太選手(湘南):
「スタメンを掴むのは簡単ではないので、ガリ(猪狩)のように結果を出さなければいけない」

●上里一将選手(札幌):
「後1点取るのか、守りに入るのか意思統一ができてなかった。守り切るよりは後1点取りたかった。練習で集中して直していければと思う」


この二人の言葉が、それほど実力差は感じられない
札幌と湘南の試合結果の差を端的に表していると感じた。

湘南は、レギュラーを突き上げるサブの存在がいて、
結果に対する強い執念を燃やしている。

片や、意思統一が重要という認識を持ちながら、試合中ではなく試合後に、
「後1点取りたかった。」とコメントするキャプテン。
そして、練習で直すという。
まあ、ということは練習でも出来ていないんでしょうけれど(-"-;A ...


●クライトン選手(札幌):
「PKはキリノが蹴ることになっていたが、あの時は誰もボールに近づかなかったので自分が自信を持って蹴った。」

●中山元気選手(札幌):
「最後のところで体を張ったりもっともっとみんなで必死にならないと勝ちきることができないと思う。
本当に細かなところまで集中していかないといけないと思う。」


今年のテーマ「戦」は、本当に良いテーマだと思う。


本当にJ1に上がるつもりがあるのなら、
大人しいといわれる札幌の選手たちが変わらなければ、このまま失速してしまいそうだ。






第2クール 5戦中 1勝2分2敗 勝点5


目標勝点(36)まで、12戦で@31(10勝1分1敗ペース)。



ブログ障害の対応から見えるHFCについて。

2009年06月20日

昨日の私のエントリー(『オフィシャルブログのあり方。』)は、
ちょっとまだ言いたいことがまとまっていなかった感じがしたので、
書き直すことにします(笑)。


まず、私の論点は大きく分けて二つあったつもりでした。

最初の1つは、オフィシャルブログの運営サイドとして、
HFCにサーバー障害の原因の説明と、その復旧状況の経過説明を
もう少し、細かく、わかりやすくして欲しかったということでした。

私が確認した告知は以下の二つ。

コンサドーレオフィシャルブログの障害について 2009年06月16日
【サーバ障害情報】コメント投稿についてのお知らせ 2009年06月17日


公式HPでオフィシャルブログに障害があったことは告知されたものの、
復旧した旨の報告はなかったこと。

オフィシャルブログ内の復旧宣言は、コメント投稿についてのお知らせの追記という形で、
一見しては分かりにくい形態であったこと。

ブログを書いている(もしくは見る)人間にとって欲しい情報だったのは、
①復旧の途中経過、②これからは大丈夫なのか?ということだったと思います。

今回の一件で、その点についてのHFCの対応が
ユーザーフレンドリーな対応であったかどうかはちょっと疑問です。


誤解のないように書いておきますが、
別に、私はお金を払ってこのブログサービスを受けているわけではありませんし、
それほど今回の一件について不満があるわけではありません。

確かに、重箱の隅をつついたような、
典型的な例でいうと、
嫁が掃除した後に、姑が窓の桟に指をこするかのような指摘かもしれません(笑)。

それに、我々ブロガーがブログを書くことで、
HFCに恩恵をもたらしているかどうかは疑わしい(笑)。


だから、HFCに強く改善を要求するようなクレームを言うつもりはありません。

というよりは、もったいないなぁと思うのです。


上のサーバー障害の対応では、ちょっと説明不足な感じがして、
そういう対応をされると、情報を受け取る側としては、
通常の業務や復旧作業でお忙しいところ、我々ブロガーのために時間を使って頂き、
本当に申し訳ございませんという感じがしてしまうのです。

復旧に時間がかかると、ブログの儲けが少ないから作業に人が回せないのかなぁとか、
もしそうなら、良かれと思って今までブログを書いてきたが、
むしろHFCの負担になってるのだろうか?と考えてみたり(-"-;A ...


まあ、実際どうなのかは、わかりませんけどね(笑)。






ただ、こういうことがHFCには多い気がするんですよ。


例えば、昨年、川崎Fとのナイトゲームに行ったときに、
仕事の関係でいけるかどうか分からなかったので、当日券売り場に行ったら、長蛇の列。
券を購入するまで30分くらい待たされました。
試合開始20分くらい前だったので、試合は始まってしまいました。

途中で対応に来た職員もいたんですが、完全にパニクってました。

まあ、コンビニで買わずに、しかも直前に行った私が悪いんですけどね(笑)

でも、その事前に十分予想されうる事態に、
その対応はどーなんだろうとは思うわけですよ(笑)。


あと、これも去年のことですが、
厚別でビブスを着て立ってた兄ちゃん(多分バイトなのかな?)に、
あそこから入っていいの?って聞いたら、

「分かりません」

って言われたこともありました(;´Д`A ```
素直でいい?(笑)

まあ、その対応もどーなんだろうと(笑)。


別に、目くじら立てて怒る気もないんです。

ただ、もったいないなぁと思うんです。


そして、昨日のエントリーのもう一つの論点は、
オフィシャルブログそのものをどう考えるべきかというものでした。

長くなったので、その続きは次回。(※明日の試合結果によります(笑))



オフィシャルブログのあり方。

2009年06月19日

ここ数日、接続できたり出来なかったりが続いたオフィシャルブログ。

何事もなく再開していますが、サーバーが不安定になった原因はなんであったのか?
その原因がどの程度取り除かれたのかについての説明くらいはあってもいいんじゃないかと。

オフィシャルHPで、コンサドーレオフィシャルブログの障害について 2009年06月16日
サービスの復旧状況については明日午前中までには復旧できるよう、現在復旧作業中です。

とサーバーが不安定になっていることと復旧の予定は告知されているのですが、
日々ブログを書くことを日課とし、その推移を見守っていたものとしては、
復旧宣言が出ていないと、個人的には、また不安定になるのかなぁと考えてしまいます。


現状は、使えるようになったから、復旧したんだろ?みたいな感じですよね(笑)。


(※追記、よく見たら、【サーバ障害情報】コメント投稿についてのお知らせにありましたね。
6/17 17:00追記
ご迷惑をおかけしておりましたが、サーバが完全復旧いたしました。
長い時間にわたりサービスが停止し、大変申し訳ございませんでした。)




サーバーが不安定になったことを批判する気はサラサラありません。


ただ、その後の対応が、HFCにとっても、このブログを管理してるWEBOSSさんにとっても、
オフィシャルブログの扱いって、そんなもんかぁって印象を受けました。


確かに、オフィシャルブログのビジネスモデルとしての儲けは多くはなさそうですし、
ブロガーからの要望や苦情に対応する運営や管理側の日頃の労力が
儲けと釣りあっているのかはわかりません。
(その意味では、毎年どれくらいこのブログが直接資金的にHFCに貢献しているのか、
もしくは損失を与えているのかという報告はあるべきなのかもしれません。)


スタッフブログもほとんど更新されません。


また、「しまふく寮通信」が更新されなくなってから、統計資料があるわけではないですが、
オフィシャルブログへの総アクセス数は減少傾向にあるのではないかという感じはしています。

オフィシャルブログが出来てから、5年くらい経つのでしょうか?
何でもそうですが、時間が経てば現状と制度が合わなくなってくるもの。
そろそろ、ブログの再活性化を促すために、
そのあり方を根本的に見直す時期に来ているのかもしれません。


その際に、このブログがチームへの関心を高めていることは間違いないでしょう。
私は、明らかにブログを書くようになってから、観戦数が増えています。
ですから、このブログから得られる直接の利益以上のもの、
目に見えない集客効果があることを、HFCには考え直して欲しいと思います。



課題は攻守における状況判断か。 -第21節 徳島戦-

2009年06月15日

前半は、札幌が押し気味に展開。宮澤のスルーにキリノが反応して先制。

ハーフタイムに、FWがDFラインの裏をもっと突いていけ!
という徳島の美濃部監督の指示を受け、後半、徳島は積極的にDFラインの裏を狙う。

そして、札幌のDFラインが下がる、布陣が間延びする、スペースが出来る、プレスが弱くなる、
プレスが弱くなったので前線に正確なパスが札幌のDFライン付近に出来たスペースに出される。

そして、結局、相手に押し込まれ、CKから失点して、1-1のドロー。


失点パターンは、スタミナ切れからプレスが弱くなるのが先か、
スルーパスを何本か通されてDFラインが下がるのが先かの違いはあれど、
ほとんどこのパターンか、セットプレーから。






守備の課題は、趙は闘争心がないとか、他の選手は終盤集中力が切れると表現していますが、
個々の選手の状況判断とその“意思の統一”ではないかと思っています。

“DFラインが下がる”or“中盤のプレスが弱くなった”ら、ノブリンの戦術は機能しない。
ピッチ上に間隔を狭めてコンパクトに選手がいるから相手にプレスがかかり、
プレスがかかっているから、DFラインを高く保てる。

つまり、プレスとDFラインはセットであるため、どちらかが試合中機能しなくなったら、
どちらかを修正しないと守備にほころびが出来る。

しかし、プレスが弱くなるのはスタミナ切れが原因と思われるので、
終盤までプレスが持続することを期待するのは、合理的な判断とはいえない。

となるとDFラインは下がらざるを得なくなる。それを前提にして考えるなら、
全体的にコンパクトな布陣を維持するために、全体的に下がる必要がある。
全体的に下がることで、少なくても相手に利用される自陣ゴール前のスペースをなくすことが出来る。

従って、守備面では、布陣をコンパクトに保つ意志統一が課題だと思います。
この時間は引いて守ってカウンターなのか、前線から積極的にプレスをして攻めるのか、
ボールを奪う位置をどこに設定するのかを状況判断して、チームとしての意思統一をする。

個々の選手の状況判断、リーダーシップを発揮する選手の不在。
去年と比べて選手の声はだいぶ出てくるようになったと思うのですが、
まだまだ足りないということでしょうね。

趙のいう闘争心は、個々が相手にもっとポジションの修正を要求する姿勢が
足りないと言っているのかもしれないですし、
集中力の欠如は、選手がコンパクトに保つという状況判断が
足りないと言い換えることも出来そうです。

大人しいことで有名な札幌の選手にとって、
この山は想像以上に大きな山なのかもしれません。



攻撃に関しても、着実に進歩しているのですが、こちらも壁にあたっている感じ。

札幌サポ「こんなんでいいのか」/J2[2009年6月15日10時8分 日刊]

石崎監督は「攻撃はセンス。言われたことをやるだけじゃなく、自分で考えてプレーせな」と言う。
ドリブルで切り込んだり、あえて中央を使うなど、サイド一辺倒ではない攻め方も求められている。

監督にサイドからと言われたら、本当にほとんどサイドからしか攻撃しない(-"-;A ...



ノブリンの攻守の戦術がある程度浸透した今、
チーム戦術が、基礎編から応用編に移行している真っ最中で、
壁にぶち当たったといった感じがします。

攻守における個々の選手のより的確な状況判断が、
この壁を乗り越える鍵なのではないでしょうか。






第2クール 4戦 1勝2分1敗 勝点5


目標勝点(36)まで、13戦で@31(10勝1分2敗ペース)。

宇宙戦艦ヤ○トっぽい(笑)。



“第2次銀河系軍団”。

2009年06月12日

C・ロナウドの移籍でマンUとレアル・マドリーが合意

マンチェスター・ユナイテッド(マンU)は11日、クラブの公式サイトで声明を発表し、
クリスティアーノ・ロナウド移籍のためレアル・マドリーから提示された
9600万ユーロ(約132億円)のオファーを受け入れることを公にした。


レアル・マドリードの新会長に就任したペレス氏は、前回の会長就任時に、
いわゆる“銀河系軍団”を作った張本人。

もともとロベカル、ラウール、イエロなどがいたにもかかわらず、
「毎年一人はビッグネームを獲得する」ことを宣言し、
2000年にバルサからフィーゴ、その後もジダン、ロナウド、ベッカム、オーウェンと取りまくる。

しかし、その末路がどうなったかといえば、その一見羨ましい派手な補強は、
名前を見れば分かるように攻撃陣に偏った補強で、チームは特に守備面でバランスを崩し、
世界的な有名選手が、試合に出られないという事態を生んで崩壊。

その後、カペッロが監督に就任し、守備を立て直すも
サッカーが面白くないからという理由で解任され(笑)、
08-09シーズンは、ライバルのバルサの3冠の前にいいところなし。


で、ペレス会長の再就任とともに銀河系軍団復活とばかりに、
ミランのカカをとったと思ったら、次はクリロナですか(苦笑)。

カカは、マンC移籍の時は固持したけど、ミランの財政危機と
マンCにはないレアルというネームバリューに負けた印象。

まあ、とろうと思って、とれる資金力とネームバリューがあるから実現できる話だし、
カカとクリロナのいるチームなんて、普通はありえない(笑)。

それを実現させてしまうレアルというチームは、すごい。
ただ、サッカーファンとして、試合を見たいかと言われれば見たいけど、何か複雑(;´Д`A ```


多分、この豪華補強の裏には、永遠のライバルであるバルサが、
国内リーグ、国王杯、CL優勝の3冠をスペインのチームとして初めて
果たしたという側面もあったんでしょうね。

でも、チームの哲学があって、それに見合った選手を下部組織で育成し
補強もそれに沿った形で行い、華麗なサッカーを作りあげている
バルサのやり方に比べると、どうもねぇ(笑)。

来シーズンのスペインリーグは、
“レアル式チーム強化”“バルサ式チーム強化”の戦いにもなりそうです。


“第2次銀河系軍団”の行く末はどうなるんでしょうか。






さて、話題は変わって・・・


カズ“先生”岡ちゃんの本音代弁?[デイリースポーツ] [ スポーツナビ 2009年6月12日 9:53 ]

J2・横浜FCのFW三浦知良(42)が11日、横浜市立池上小で6年生の児童に特別授業を行った。

“カズ先生”は指揮官が遠慮しているように感じている様子で
「本当は優勝って言いたいと思うよ」。夢の“上方修正”を促していた。



さすが、キング、言うことが違う(笑)。




控えの存在感。

2009年06月11日

W杯最終予選。本戦出場を決めた日本は、カタールと消化試合。
前半開始早々、内田のクロスが相手に当たって先制するも、
後半PKを取られて1-1で引き分け。


闘莉王激怒「腐った試合」/W杯予選[2009年6月11日8時36分 日刊]

 闘莉王 こんな腐った試合ダメっす。もっと1人、1人が打開するために考えなきゃダメだ。あえて言いたいね。今日は負けた試合。サッカーは簡単じゃない。簡単だと思っていたら、また(06年W杯ドイツ大会のように)予選で敗退するよ。サッカーは生きているんだから。

 W杯出場を決めて、慢心はなかったのか-。まず自分たちに勝たなければ、世界で勝つことはできない。「悔しい思いを今後、どう生かしていくかが大事。悔しさを忘れず、次はいい試合をしたい」と岡田監督。17日にはオーストラリアとの最終戦が控える。反省を生かし、日本が本気で世界4強をつかみにいく。

トゥーリオも引退して、もし解説者になったら、セルジオ越後さんみたいになりそう(笑)。


先日のウズベキスタン戦でW杯出場を決めてしまっていただけに、
選手に目標を達成してしまった感はあったのかも。

実質、最終予選1位通過でも2位通過でもかわらないので、
モチベーションとテンションを保つのは確かにきつい。

一方のカタールは、予選3位の可能性を残していて、
中東のチームとは思えないほど前に出てきて、積極的に勝ちを狙ってきていた。

その両チームの気持ちの差が、そのまんま出てしまったような試合に感じた。


カタール戦では、レギュラーに怪我人続出で、今まで控えだった選手が出てきたが、
レギュラー組との差を明らかにしただけだった。
レギュラー組も微妙でしたけれど(-"-;A ...

特に、ボランチの位置でボールが収まらないと試合にならない。
やっぱり、遠藤が居なきゃダメか・・・(・・;)


しかし、今まで控えの選手は、自身がW杯に出られるかどうかの当落線上の選手たちなのだから、
試合の勝敗はもう予選突破とは関係ないが、ここはアピールの場だったはず。


控えがレギュラーを脅かすような存在感を示せないチームは、
やっぱりこういう試合をしちゃうんだろうなと(-"-;A ...





さて、

【道スポ】純日本人攻撃布陣あるかも 14日の徳島戦 (06/11 09:22)

次節、クライトン、ダニルソンが出場できず。キリノは出るような気もしますが、微妙なようです。

札幌の今まで控えに甘んじてきた選手は、その存在感を示すチャンスを活かせるのでしょうか。




“絶望=苦悩-意味”

2009年06月10日

昨日、NHKの番組「爆笑問題のニッポンの教養」を見ていたら、東大教授の福島智さんだった。

福島さんは、先天性ではないが、目も見えず耳も聞こえない。


自身について、宇宙空間に放り出されたような孤独を感じると言っていたが、
後天的な障がいであるために、尚更、その想いは強いのではないかと感じた。

自分なら、目か耳のどちらかが不自由になっても絶望するに違いない。
そして、自分が「生きる意味」を強烈に考えるだろう。


“絶望=苦悩-意味”


ユダヤ人で、第2次世界大戦中、アウシュビッツの強制収容所に入れられていた、
ロゴセラピーという心理療法の創始者、ヴィクトール・フランクルの言葉だそうだ。

絶望とは、意味のない苦悩。苦悩することに意味がないこと。


逆に、上の式の“意味”を左辺に移項すれば、“絶望+意味=苦悩”になる。

つまり、絶望することにもし意味を見出せれば、それは絶望ではなくなるということ。



¢(ーー;メモシトク・・・






自分に与えられた環境が当たり前になってしまうと、それに有り難味を感じられなくなる。
しかし、その環境を奪われてしまうとその有り難味を痛感する、
というか、せざるを得なくなる。

その結果、有り難味を知っている人間の方が、有り難味を感じていない人間より、
「生きる」ということを強烈に意識するかもしれないと太田さんは言ってたんだと思う。

もしそうだとすれば、所与の環境を奪われたことによって、
そのこと自体は不幸なことかもしれないが、
その環境を持っている人間より、より良く生きる可能性があると。

その一方で、そうだとしても福島さんは全員がそうなるわけじゃないし、
絶望した人間が積極的な意味を見出すなんて並大抵のことじゃないと言ってたんだと思う。



(-ω-;)ウーン、他の色々なことにも言えそうですよね。



爆笑問題が“お笑い芸人”であることが免罪符になって、
何でそんなアホな質問をするの?みたいなタブーがないから、
この番組、よっぽどどっかの偉い教授同士の会話を聞くより面白い。



終戦するにはまだ早い。 -第20節 鳥栖戦-

2009年06月09日

13戦無敗のトンネルを抜けると、そこは昇格圏と勝点差12だった(-"-;A ...
しかも、湘南が今日試合で、まだ第20節をやってないので、暫定(;´Д`A ```


後半、最近グラウンダーのクロスからニアにあわせるゴールが多くなって
札幌の一つの攻撃パターンになりつつあるが、キリノが藤田のグラウンダーのクロスから先制し、
その後、惜しい場面を何度か作るも決めきれず。

そのうちスタミナが切れてきて、運動量が減る、中盤のプレスが弱くなる、
DFラインと前線の距離が離れてスペースが出来始める、プレッシャーが弱くなったので、
相手の中盤から前線に良いパスを出される、
DFライン、バイタルエリアに出来たスペースを利用されて失点する。

その直後、失点のショックを引きずってかボールウオッチャーになってマークがはずれ、
あっさり逆転を許して、1-2で逆転負け。






何度、今シーズンこういうシーンを見たかという批判は最もだし、
終盤、スタミナが切れるのは織り込み済みだから、
1点取った後に追加点を取れなかったのが全てという批判も最もだと思う。

1点を守りきる粘り強さもなければ、追加点を奪えるほど攻撃に破壊力もない。
それが札幌の現状で、そんなチーム状況では昇格などできようはずもない。


その結果出てくるのが、今季は、もうダメだ。もしくは、
若手の成長を待って来シーズン、また挑戦すればいいじゃないかという話。
基本的には、わかる。

ただ、この場合、問題となるのは今年の戦力がどれくらい残るのかということ。
ドームで1万人を切るような現状だと、来季もJ2であれば予算は縮小する。

予算が縮小するということは、27人という決して多くない選手数が減るか、
選手数を維持するなら、高額年俸選手を軒並み放出するしかない。
今後の予算の縮小度合いによっては、その両方も十分あり得る。

つまり、来季も昇格を狙えるチーム状況になる保証はない。
むしろ、このままでは来季は今季より厳しい状況になると言わざるを得ない。

来季へ希望をつなぐためには、昇格するのが望ましいが、
観客動員、スポンサーの慰留などを考えれば、
最低でも昇格争いに加わらなければ厳しいだろう。

その場合、問題になるのは、このままいったとして昇格圏と勝点12差の6位という現状が、
昇格争いをしているといえるのかということ。
(※実際、HFCを始めとする集客活動が行われているが、観客動員は減ってきている。)


来季も予算規模が同じ程度確保できるという前提なら、来季あがればいいんじゃないか
という話も最もだと思う。だが、今季、このまま終戦した場合、
2003年からの低迷と同じことを繰り返し、
再び長いJ2暮らしを余儀なくされる可能性が高い。

しかし、実際のところ、それでもいいじゃないかという人も居る。
J1で下位に沈むくらいなら、上がれなくてもJ2で真ん中より上の方に居れば、
そこそこ勝試合も見れるし、その方がいいんじゃないかと。
正直、その考えもわかる。

ただ、その場合、コンサドーレ札幌が北海道のスポーツ文化として地域に根付いていて、
どんだけ負けようが、下位に沈もうがある一定程度の観客は来るという
ある意味、欧州のような望ましい環境があるというならそれもいいと思う。

しかし、昨今のサッカー人気の低迷もあり、
クラブとして上を目指して強くならないと、段々縮小していって、
そのうち応援すべきチームが消えてなくなってしまうのではないかという危惧がある。


クラブの将来のためにも、選手自身の来季以降の職場の確保のためにも、
応援すべきチームの存続というサポにとっての重大問題から考えても、
今季、このまま終わってもらっては困る。
と何を大げさなことをと思う方も居るかもしれないが、
少なくとも私はけっこう真面目にそう考えている。






石崎監督は、昇格するための勝点を100と設定した場合、
1クール勝点33が必要だと計算していました。

第1クール、勝点27だった札幌は、目標とする1クール勝点33に6足りませんでした。
足りない勝点6を残り1クールでカバーするなら、33+6=39の勝点が必要で、
その場合は13勝が必要になる計算です。
残り2クールでカバーするなら、第2、第3クールで3ずつカバーして、
(33+3=36)*2。

どちらにしても、第2クール勝点36が最低ライン。

第2クールは、3試合消化して勝点は4。
残り14試合で、勝点32。“11勝3敗”or“10勝2分2敗”ペース。

ポジティブに考えれば、第2クール、@最高3回負けられる!


終戦するにはまだ早い。
それに、諦めてる状況じゃないし、選手はまだまだやれると思うのです。



祝W杯出場! -最終予選 ウズベキスタン戦-

2009年06月08日

代表戦は、アウェイでウズベキスタンとやって1-0で勝利。
4大会連続のW杯出場を決めました。

試合内容については、いうことはないです。
よくあれだけの徹底的なアウェイのタフな環境で勝ちきった。

解説者のはずの松木さんが、絶叫しまくって
必要以上に日本代表のピンチを煽っていましたが(笑)、
楢崎、中澤、トゥーリオの3人の守備は、安心してみてられました。


まあ、さすがに、↓じゃあ、まともな試合はできません。

不可解判定連発に徹底抗戦!AFCに提訴へ [スポニチ 2009年06月08日 ]
日本協会の犬飼会長がウズベキスタン戦での審判の判定に関してAFCに提訴することを決めた。
同会長は「アジアのサッカーとしてきちっとやらないといけない。判定が公平性を欠いた」と指摘。







さて、これで日本代表は最終予選を@2試合残してW杯出場を決めました。

前回2006年のドイツW杯では、1分2敗と惨敗。
まだ、アウェイのW杯では1勝すら出来ていません。


岡田監督は、W杯ベスト4を掲げ、予選通過後、
「世界を驚かす覚悟がある」というTシャツを選手達は着ていました。

実際問題、今の日本の実力で、
世界の強豪国、スペイン、オランダ、ブラジル、アルゼンチンに勝てるのか?
多分、みんな、ベスト4なんて無理だと思っている(笑)。

しかし、最初から勝てないと思ったら、勝てない。
無意識のうちに自分の中に限界を作ってしまえば、それを超えられない。

岡田監督は、敢えて、目標を高く設定することで、
選手のポテンシャルを引き出そうとしているんじゃないかと思っています。

目標を越えられるんだと意識を高く持って努力すれば、
その結果として、ベスト4は出来ないとしても、
アウェイのW杯で1勝を達成し、予選リーグ突破も見えてくるのかもしれません。


高い意識は、代表の試合での中澤や俊輔の動きを明らかに変えてきています。
(中澤の攻撃参加への意識、俊輔はあれだけ献身的に走る選手だったか。)


札幌の選手も、もっとやれると思うんですがね(;´Д`A ```
そういえば、箕輪がACLに出場するんだって言ってますよね。



求む、有言実行。

2009年06月07日

EPISODE.3 - 吉弘 充志

「怪我からの復帰というのはスタート地点に戻っただけ。
そこから結果を出して初めて評価をしてもらえる。
いいプレーをしても、結果を出さなければ何も意味がない。」


EPISODE.2 - 岡本 賢明

「見ている人を驚かせるようなプレーがしたい」


EPISODE.1 - 藤田 征也

「ボクは華麗なテクニックで観衆を楽しませることができるほどサッカーが上手ではありません。
でも幸い、スピードという武器を持つことができた。
だから、走るんです。走るしかないんです。
ボールがラインを割りそうになっても、敗戦が濃厚になっても、
一歩踏み出すことで何かを変えられるかもしれない。
最後まで諦めなければ、色々な可能性が生まれるはず。だから走る。
スーパーなプレーはできないかもしれませんが、最後まで走り抜ける、それだけは約束できます」


post by whiteowl

21:41

Consadole Sapporo コメント(0)

クライトン頼み脱却の第一歩? -第19節 栃木戦-

2009年06月05日

第19節、埼玉の熊谷で行われた栃木戦は、1-0で勝利。
どちらもアウェイの環境とあって、1,819人と観客は少な目(;´Д`A ```
それでも、売店のぎょうざは売り切れたみたいですが(笑)。

唯一の得点は、相手DFがハイボールをバウンド処理してできた隙を
キリノが見逃さずかっさらって征也へ。
そして、征也が右からグランダーで入れたクロスを砂川が足を延ばしてゴール。

後半、いつも通りスタミナ切れから中盤の足が止まり、栃木も前がかりになってきて、
押し込まれたものの、何とか1点差を守りきり4試合ぶりの勝利。





この試合、砂川の試合開始早々のミドル、その後、西嶋が2回、後半のダニルソンのミドルと
合計4回バーとポストにあてるという珍事が発生。

だいたい、理由はどうあれ、決めきれずにいるとそのうち相手に流れが傾いて・・・という
完全な負けパターンなんですが、
それでいてこの悪い流れの中で勝ちきったというのは、ほんとすごいまあ、そのはじかれた内のいくつかが入っていれば、もっと楽だったのでしょうけれど(-"-;A ...


守備に関しては、J's GOALの大塚秀毅さんの文をそのまま引用。
て、手抜きじゃないんだからっ。
【J2:第19節 栃木 vs 札幌】レポート:敗戦以上に厳しい現実を突きつけられた栃木。札幌は4試合ぶりの歓喜に浸った(09.06.04)
攻守の切り替え、ことにリトリートが早く、コンパクトな陣形を崩さなかったことで、
バイタルエリアを閉められてしまう。札幌にハードワークされ、
強烈なプレスに晒されてはサイドに追いやられてしまい、苦し紛れにボールを蹴らされた。
意図的にサイドバックの裏へとFWを走らせられなかったことが前回との相違点。
ロングボールは屈強な両センターバックに弾き返された。

そして、もう毎度のことですが、最後の15分は相変わらずの危うさで、
早く終われーと念じざるを得ない展開でしたが、何とか踏ん張った。
ボールをゴール前で、プレゼントしちゃった人も居ましたしね(-"-;A ...

試合の終盤で味方の足が止まるため、ラインをそれまでより下げる必要がある。
が、下げすぎるのも危険。ボール奪取のポイントを前半より後ろに下げて、
カウンターを狙うっていう意図だけは感じるかなぁ(;´Д`A ```



攻撃に関しては、クライトン不在の中、ある程度形は作っていたものの、
シュート数が栃木11に対して、札幌が8ということからも分かるように、
ポゼッションをしていながら、シュートまでいけていない、相手を崩せていない。

【J2:第19節 栃木 vs 札幌】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.06.03)
キリノの1トップだと攻撃で、前でタメが出来ないところにまだまだ問題があると思います

キリノは前線でタメを作ることを期待されているのでしょうが、
現状は出来ていないので、クライトン不在の最大の影響は、前線でタメができないこと。
そのため、後半宮澤をFWに上げた方が攻撃が回った。

クライトン不在時に、1トップと2トップでどうするのか、
ここは一つのポイントになるかもしれません。ネタにしようか(笑)

いずれにせよ、このままではちょっとこの先の2試合、点数取れるか不安です。
両SH、ボランチ、両SBがもっと積極的に行くことに期待!
もっとシュート打って!




そして、クライトンの一時帰国が発表されました。
クライトン不在の影響。
帰ってくるまでの2試合、何とかのりきる力強さをみせて欲しいです。


日刊が、こんなデータ↓を示してます。

今季初先発MF砂川が札幌を救った/J2
残り32試合で昇格圏内の3位には勝ち点差10ある。
過去、そこから昇格したクラブはないが、13戦不敗と勢いはうせてはいない。

すでに大変厳しい状況ですが、記録というのは破られるためにあるので、
2009年の札幌の逆襲はすごかったと語られるように、
ぜひ記録を破って欲しいと思います。





クライトン不在の影響。

2009年06月04日

コンサドーレ札幌クライトン選手一時帰国のお知らせ 2009年06月03日

クライトン、帰国ですか (-"-;A ...アセアセ


クライトン帰国 2戦欠場 (道新 06/04 09:56)

HFCの三上強化部長は「父親の病状は現状維持というところだが、
チーム状況やクライトン本人の体が疲れているなどの事情を考慮し、帰国させることにした」

最近の試合、クライトンの動きがあまり良くなかったので、
疲れてるんだろうなとは感じていました。






ここまでのチームの攻撃を牽引したのは、間違いなくクライトンでした。

監督が交代し、新戦術を導入したこともあり、
開幕からチームとして機能するまでに時間がかかった。

そこを抜群のキープ力を始めとする個人の力で、札幌の攻撃を何とか組み立ててきた。

クライトンが、もし今年いなかったら、今の順位すらキープできていたかどうか(;´Д`A ```

ですから、単純に考えれば、彼の一時的とはいえチームからの離脱は痛い。


さて、ここで三上さんがいったクライトンの帰国を容認したコンディション以外の要因、
“チーム状況”についてもう少し考えてみようと思います。

今までは、クライトン自身のコンディションが悪くても、
札幌の攻撃がクライトンに依存していたために休める状況になかった。

しかし、昨日の栃木戦は、クライトン抜きで何とか勝った。

昨日はだいぶバーとポストに嫌われましたが、
この勝利は、開幕の頃と比べて戦術がある程度チームに浸透して、
クライトンに頼らずに攻撃の形を作れるようになってきたという
大きなチーム状況の変化の証ともいえます。


そして、次の2試合は、札幌より下位の鳥栖と徳島。
その後は、アウェイで上位との直接対決、湘南と仙台戦が控えています。

当然、今後を見据えて、コンディションの落ちているクライトンを休ませて、
万全の状態で、上位との直接対決に備えるという意図もあるでしょう。


しかし、札幌より下位とはいえ、鳥栖も徳島も決して侮れない相手。
この2戦に負ければ、足元をすくわれて上位との直接対決どころではありません。

ですが、今後を見据えた場合、そこをクライトン抜きで勝ちぬく力がないと
今後の昇格争いに割ってはいることは厳しいのではないでしょうか。

これからチームとしてさらに強くなるには、
クライトン以外の選手がもっと強くならなければいけない。
そのためには、クライトンに頼らないサッカーをしなければいけない。


また、クライトンに頼るために攻撃が遅くなってチャンスを潰すシーンも目立ってきました。

他の選手は、ボールを受けたらまずクライトンを探すのではなく、
攻撃の全てを彼に任せて頼るのでもなく、
周囲の選手が、彼を使ったり囮にして、自分が勝負するくらいの意識が出てこなければ、
J1に定着やJ1昇格どころか、今の状況では昇格圏のチームに追いつくことすら難しいかもしれません。

それは、チームとして何でもクライトンではなく、
遅攻と速攻を使い分ける、攻撃の幅を広げる、
状況にあわせた攻撃を選択する時期に来ているともいえます。


また、クライトンが日本にいれば、余程コンディションが悪くない限りは、
実績、実力からいって彼を試合に出さざるを得ません。

彼の帰国は確かに痛いのですが、
今後を考えれば、チームにとってはむしろ+になるかもしれません。


これからチームとして一皮むけるために
“チーム状況”が、そういう段階に来ているといえるのではないでしょうか。


栃木戦も何とか勝ちましたし、残された選手の活躍、
特に意識の変化に期待したいと思います。




post by whiteowl

12:24

Consadole Sapporo コメント(2)

クライトンがいないとやっぱりダメだといわれないように。 -第19節 栃木戦てんぼー-

2009年06月03日

前回の対戦は13節。
フォーメーションを3-5-2にして、0-2から3点入れて逆転勝ちした試合。
布陣変更が良い意味でも悪い意味でも試合を動かした。 -第13節 栃木戦-

栃木は、おそらく今節も引いて守ってサイドを起点にカウンターを仕掛けてくるはず。
札幌は、前節、後半途中から3-5-2にするまで、圧倒的にボールを支配していながらも、
引いてきた相手に対して、崩しきることはできていなかった。

栃木の守備を崩す一つのヒントは、あの時は2点決められたこともあり、
追い詰められて出てきた積極性ではありましたが、
その後に見せた素早い動き出し、積極的な飛び込み、アーリークロス。

ボールも人もシンプルに素早く動かすこと。

その意味では、クライトンの不在と砂川の投入は+になる可能性も。


しかし、クライトンがいなければ、
キープ力は下がり各選手が頑張ってキープしないと他の選手があがれない。
決定的なパスも出てこないので、他の選手が積極的にパスやクロスを出さないといけない。
困った時に頼ることも出来ない。

前回の栃木戦の後半を見れば、クライトン抜きでもやれないことはないはず。
しかし、前回の前半のように積極性に欠けるようだと、
クライトン不在もあり、決定的なチャンスを作るのは厳しい。

クライトンがいないだけに、言い訳が出来ない状況。

正にクライトン不在をカバーできるかは、クライトン以外の選手の頑張り次第。
クライトン頼みの攻撃陣が、脱皮するきっかけになれば(;´Д`A ```


前回3-2で、大逆転勝ちしているので、
良いイメージで攻めることができれば、勝ちが見えてくるか。

引き分けはもういらない、勝つしかない!



アラフォー。

2009年06月02日

36歳、ユヴェントスのネドベド、インテルのフィーゴが引退。

16歳からミラン一筋、ずっといるんじゃないか(笑)と半分本気で思っていた
40歳、ミランのマルディーニもついに引退。


その一方で、鹿島でも活躍した39歳のレオナルドが、新しいミランの監督に。


そして、自身も90年代バルサで活躍し、
今季バルセロナをCL優勝に導いたグアルディオラは38歳。



(-ω-;)ウーン



こうして時代は流れていくのですね(;´Д`A ```

歳をとるっていうのは、こういうことでも実感するんだなぁ...( = =) トオイメ



キリン杯の大勝と日本代表。

2009年06月01日

キリン杯で、チリとベルギーに4-0で大勝した日本代表。

様々な選手の活躍が見れて、見所がなかったわけではないけれど、
これだけ大勝してしまうと、かえって素直に喜べない(笑)。

セルジオ越後さんが、予想通りの内容を書いてくれているので、後はそれにお任せします(笑)。
不安隠れる心配な大勝/親善試合
強化にならぬ相手、見直す時期/親善試合

代表の強化を考えるなら、代表チームより、かつてのようにクラブチームを呼ぶというのも、
確かに一つの手かもしれませんね。




さて、

キリン杯チリ戦の視聴率は12・2%
 27日にTBS系で放送されたサッカーのキリンカップ2009、日本-チリ戦の視聴率は
12・2%(関東地区)だったことが28日、ビデオリサーチ社の調べでわかった。

テストマッチにもかかわらず、久々に観客席が埋まっていたので、
代表人気も回復したのか?と思ったのですが、そう甘くはないようで(-"-;A ...。
まあ、積極的に代表人気が回復する理由もないのですが・・・。

郷土の英雄ではありますが、プロボクシングWBC世界フライ級王者・内藤大助選手の防衛戦が、
平均20.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)なんてのを見ると、
やっぱりちょっと寂しい数字に感じてしまう。


次勝てばW杯出場が決まる、最終予選のウズベキスタン戦。
アウェイなんですが、どれくらい国民の注目を集めるか。

今回のキリン杯の大勝で、日本国内が楽勝ムードにならなければいいのですが(;´Д`A ```