拍子抜け(;´Д`A ```

2010年07月24日

昨日、JFAの犬飼会長の再選を見越して、
HFCは今から具体的な対策を練っとけ!って記事を書いたわけですが(-"-;A ...
(※某会長の再選に向けて具体的な反論材料を。)


そうしたら、正に昨日の今日で、↓の報があるとコメント頂戴しました。

サッカー協会 犬飼会長退任、小倉副会長が昇格へ(朝日)


本人も2期目に向けてやる気満々のコメントを出していたので、
てっきりやるもんだと思って昨日の記事を書いたんですが、
どうやら肝心のサッカー協会から信任をえられなかったようで(;´Д`A ```


今回のW杯は終始岡田監督をかばい続けて16強進出を果たし、
22年W杯招致も同会長を中心に積極的に推進していただけに、
むしろ、内部で何かあったのか?と勘ぐりたくなるような今回の劇的人事。

川淵名誉会長からもNOをつきつけられたんでしょうかね?

これで、一応、日本サッカー協会の“次期役員候補推薦委員会”という制度が、
名ばかりではなく、機能してるということがわかりました(苦笑)。


さて、犬飼会長が続投しないことで秋春制移行の議論は一旦沈静化すると思いますが、
これまでここや色々なところで議論されたことが無駄になるとは思いませんし、
JFAには、とりあえず他の方法で次のW杯に向けて、
日本のサッカー人気を支える“代表の強化”をしっかりやって欲しいと思います。




某会長の再選に向けて具体的な反論材料を。

2010年07月23日

暑いですね~(;´Д`A ```


これだけ暑いと、今年はアウェイの気温差を気にしなくても大丈夫でしょうか(笑)。

ただ、“内地”との違いは、北海道は夜になったら気温が下がるところ。
向こうは、夜でも25℃以上の熱帯夜。

寝苦しいったらありゃしない・・・。

その点、昼間の最高気温の気温差が少なくて、
体力的には夜に寝られるかどうかは結構でかいんで、
むしろ札幌の方が有利!?(苦笑)






まあ、それは冗談としても、
確かに、某氏が言うように、7月~8月上旬にリーグが休みになるのは、
夏の気温差の点や、キャンプ地が北海道になったりと、
北海道にとっても悪い話じゃない側面もあります。

北海道の場合は、丸々夏休みと被りますが・・・。


ただ、その代わりに、北海道で12月中旬~1月と3月上旬にサッカーをするってのは、
“等価交換にはならない”と思うんですよね(-"-;A ...

そもそも、7月を休みにすることに、“特別な経費”はかからないんですが、
北海道で冬にサッカーをするには、それなりに特別な負担がかかります。

ただまあ、代表選手に休みがなくて疲労が蓄積するとか言ってますが、
日程的にはかえって厳しくなりそうですけどね。

要は、秋春制の問題を煎じ詰めれば、
この“特別な経費”を一方的に負担させられるのが嫌だって話だと思うんですよ。


私が、この問題がシーズンの開始時期の問題じゃないと思うのは、
春に始めて秋に終わるのが日本の伝統だって主張されてる人がいましたが、
サッカーに限っていえば、つい最近までJリーグは前後期制でやってましたし、
現行のシーズン制が伝統になっているとはいいがたいからというのもあります。

それに、バスケやバレーなど他のスポーツもそうですが、
そのスポーツのシーズンが年度と必ずしも同じである必要性はないでしょうし。


某氏もおそらく9月に再任されるでしょうから、
実際に冬にサッカーしたらこれくらいかかるんだ!
という具体的な反論材料がないとまた平行線になりそうです。

ただ、スタジアムや練習場の改修とか大規模な費用だけではなくて、
某氏が主張する雪国は冬季間アウェイのみという無茶な場合も
一応試算しておく必要はあるんじゃないでしょうか。




秋春制問題。 -犬飼会長のインタビューから-

2010年07月15日

少し前に出た『サッカー批評』の47号に、
日本サッカー協会(JFA)の犬飼会長のインタビューが載っている。


このインタビューの中で、
同氏は “日本のサッカーを世界標準にする” という。

これ自体に反対する人は、おそらくいないのではないだろうか。


今回のW杯で日本は活躍したが、その実力の限界も示されたと思っている。

更なる高みを目指すには、もっと多くの日本人プレイヤーが、
欧州のトップリーグで活躍するようにならなければ無理だ。


問題は、その目標を実現するための1つの手段として
犬飼会長が掲げる“秋春制”の導入だろう。


私の立場は、北海道民ではあるが、秋春制導入絶対反対派ではない。

ただし、秋春制を導入するなら、少なくとも1月と2月を
ウインターブレイクにしなければ、物理的に無理だと思っている。


しかし、今回の犬飼会長のインタビューを見る限り、
この問題に関する同氏の認識は甘いとしかいいようがなく、
このまま強行された場合、大変なことになるのではないかと危惧している。






まず、この問題に関する同氏の発言を抜粋すると、

>「北海道だとね、1月だけなんですよ (中略) 試合が増えるのが、
1月フルでも2試合だけなんですよね、ホームゲームが。」

>「12月は今でもやっていますから (中略) 
12月っていうのは天皇杯の予選とかで試合やってるんですから。」

(※会長の案は、“2月”は休み。
3月始まりでも、暑い夏季の“7月~お盆過ぎ”までを中断期間として
Jリーグを開催するつもりのようだ。)

どうも、会長の中では、12月と3月は、
今もやっているのだから問題なくやれるという認識のようである。

さらに、これは会長自身のヨーロッパでの体験から冬でもやれるということらしい。


しかし、世界有数の豪雪地帯と積雪の比較的少ないヨーロッパを同列に語られては困る。

基本的に、12月~3月の4ヶ月間は、
北海道で“屋外”でサッカーをするには無理がある。

これは岡田監督あたりから、会長に是非説明して欲しいくらいだ(-"-;A ...


それを現状でも札幌は無理をして12月初旬と3月下旬に開催している

という認識がこの人にはない・・・(・・;)


彼に最も伝えるべきメッセージはこの部分だろう。


まして、この期間の練習場をどう確保するつもりなのだろうか(-"-;A ...






どうも心配していたことが現実になりつつある。


今回のインタビューを読んで、“秋春制反対”という強烈なメッセージが伝わった結果、
会長の中で、じゃあ、“秋春制じゃなければいいんだろう”という
問題に摩り替わっている印象を持つ。


しかし、当ブログでは繰り返し言ってきたが、札幌を含めた雪国にとって最大の問題は、
“秋春or春秋”というシーズンをいつ始めるかという制度の問題ではなく、
冬季に試合を開催されることのはずである。


私が感じてきたこの問題の違和感は、
秋春制導入反対と同時に“冬季開催反対”を表明していたものの
結局、秋春制反対という制度の問題に集約されてしまって、
そこの一番譲れないはずの部分が、明確にはなってこなかったことだ。


本当に譲れない部分は何なのか、譲れるところは何なのか。
そこがはっきりせず、お互いにお互いの意見を主張するだけでは、
最終的に、“全肯定or全否定”のどちらかしかなくなってしまう。


この問題に強硬に反対するだけでは、犬飼会長の主張する“世界標準”という
大目標を達成するための“犠牲”として、
押し切られてしまう可能性があるのではないだろうか。


そして、この危険性が現実味がある理由として、
そもそも、JFAの会長は、決して民主的に選ばれているわけではないので、
良く言えばリーダーシップを発揮しやすく、
悪く言えば民意を聞く必要がない立場であるということだろう。

道義的に民意を聞く必要はあるのかもしれないが…(・・;)




秋春制導入の目的。

2010年01月14日

日本サッカー協会、JFA会長がこだわる秋春制導入の大きな目的の一つは、
“日本代表の強化”にあることは明白でしょう。

よく、秋春制のメリットとしていわれる
“本州のうだるような夏の暑さの中、サッカーをしなくてすむ”
というのは、おそらく“副次的な理由”だと思います。


秋春制導入が、犬飼会長個人の希望であったとしても、
それは“日本サッカー協会の会長”として、
“日本代表強化”につながるなら、十分な大義名分になるでしょう。


また、会長が日本代表の強化にこだわる理由は、
昨今の日本でのサッカー人気の低迷が背景にあることも容易に想像できます。

最近の代表戦の観客動員、視聴率の低下。

また、一時期、サッカー選手が1位だった子供の将来なりたい職業ランキングでは、
1位にプロ野球選手が返り咲き、その差は開く傾向にあります。


さらに、日本のプロ野球との関係でいうなら、野球のオフにあたる冬期間に
サッカーを開催することで、放送時期をずらすことでサッカーの報道量を
増やせるのではないかという意図もあるでしょう。


他に、日本のプロ野球がWBCを2連覇してしまったこともあり、
以前は、サッカー日本代表は、W杯に出場することが目標でしたが、
もはやW杯に出ることは当たり前とされ、
W杯本戦で勝つことが求められるようになってきています。






つまり、


① 日本でのサッカー人気を回復するためには、日本代表を強くしなければならない。



② 日本代表を強くするには、欧州のトップリーグで活躍する選手をたくさん輩出する必要がある

③ 欧州のトップリーグで活躍する選手を増やすには、日本の選手が移籍しやすいように、
ヨーロッパのトップリーグと同じ開催時期の秋春制を導入する方が良い。


という理屈だと思われます。


そして、おそらく、本人は“日本サッカー界のためになる改革”だと思っていますから、
そのためには、“一部の反対”を抑えても実現しようとするでしょう。


まあ、この理屈に反論することは簡単です。

一部に多大な不利益を被らせてまで達成する全体の利益にそこまでの価値があるのか?
と問えばいい。


ただ、おそらく、本人は“日本サッカーのため、日本代表強化のため”と思っていますから、

少なくとも秋春制の導入が、そのためにならないとか、効果が薄いとか、
もっと他に良い方法があるという説得力のある選択肢を示さない限りは、
強引に秋春制を導入しようとする行為をやめないと思っています。






ちなみに、会長が日本代表強化のために雪国を切り捨てるなら、
独立リーグを作ればよいという案には、私は賛成しかねます。

なぜなら、FIFAが、1国1リーグ制しか認めていないからです。
JFAから独立した時点で、そのリーグから日本代表は出せません。


また、秋春制を導入しても、良い選手は勝手に海外移籍するはずだから、
移籍する人数は増えないだろうという反論がよくされます。

これは実際やってみないとどうなるかわからない面が大きいと思いますが、
これまでの海外移籍の実情を見ると全く効果がないとも思えません。

あとは、導入する場合、秋春制のデメリットをどこまで少なくする工夫をするのかと、
この効果がデメリットを上回るだけの価値があるかどうかの判断は、
個人によっても変わってくることかと思います。



秋春制に反対するよりも、冬期開催に反対すべき。

2010年01月13日

秋春制については、ここのブログでも討論してきました。

(※過去の議論に興味のある方は、右のカテゴリにある“秋春制について”を見てください。)


さて、以前は、「秋春制=冬期開催」ということで、
雪国の人たちは大反対していたわけですし、
JFAの会長もそういうつもりで言っていたようですから、議論の余地もありませんでした。


なぜなら、冬期開催は、現状の環境では不可能と考えるべきだからです。

降雪地帯の全てのクラブのスタジアムと練習場に、
最低限、“屋根”をJFAからプレゼントしてくれるとかでもしない限り無理です。

もし、札幌ドームでやるとしても、公式試合でつかえる人工芝はあるのか、
それは誰が用意するのかという話になります。


冬期開催を前提とした秋春制は、議論の余地もありません。

無理です。

したがって、私は冬期開催については反対です。







しかし、色々とハードルはありますが、
冬期休業(ウインターブレイク)を挟んだ秋春制については、議論の余地がある。
したがって、現状の秋春制反対運動に私はずっと違和感を持ってきました。


なぜなら、現状の春秋制でも、3月上旬開幕、12月上旬閉幕。
今でも、天皇杯を入れると12月下旬までサッカーをやっている。

という既成事実を笠に着て、現状でもやれているのだから、
試合期間は変えずに、開幕と閉幕の時期をずらして1、2月を冬期休業にして、
秋春制を導入すると言ってきたら、今もやっているので無理とはいえない。


したがって、もし、JFA側がそう主張してきた時に、“秋春制反対”では、
一方的に札幌が不利益を被る可能性があります。


なぜなら、JFA側は、3月と12月は今でも試合がやれているのだから
問題ないと考えている可能性がありますが、
札幌の場合、実際は、かなり無理矢理3月と12月は開催しています。

一番の問題は、秋春制の導入ではなく、冬期にサッカーの試合をするということが、
雪国のクラブにとって大きな負担になるということのはずです。


おそらく、ここをJFA側が認識しない限りは、“秋春制反対”というなら、
春秋制でシーズンの開催期間を出来るだけ延長して、
(※実際、開催は早くなって、閉幕は遅くなっています。)
冬期休業期間を短くするという既成事実をつくった上で、
同じ開催期間で開幕と閉幕の時期だけずらすという荒技を繰り出す可能性があります。

(※というか、私が協会の人間ならそうします(苦笑)。)



現行の春秋制であっても、既成事実を盾にして冬期開催期間を延ばされる可能性がある。

しかし、冬期に試合を開催されることが、雪国クラブにとって大きな負担になるわけですから、
“秋春制導入反対”ではその最も大事な主張が隠されてしまう可能性がある。

実際、今までの春秋制でシーズンを延長する場合は、それほど大きな反対はなかった。


したがって、私は“秋春制”にこだわるよりも
雪国のクラブは↓を主張すべきと考えています。


まず前提として、巨額の設備投資をしない限り、

積雪期間はサッカーをやることが不可能であるということ。


その上で、


①冬期休業期間をできるだけ長くすること。

②どうしても、冬期休業を短くするor冬期に試合を開催する場合は、
 何らかの補償をすること。


争点は、秋春制導入に賛成か反対かではなく、
冬期開催に賛成か反対かではないかと思うのです。



秋春制は、より本質的な議論であるべき。

2009年04月01日

スポニチのサッカーコラムサイト World Soccer Plusで、
Jリーグの秋春制導入問題に対する3者の意見が出ている。

何のための議論だったのか【戸塚啓】2009年03月18日

高温多湿でのサッカーこそが異常【金子達仁】2009年03月19日

秋春制は日程の問題【西部謙司】2009年03月26日


注目すべきは、3人とも秋春制継続審議に賛成であるという点。

ただ、札幌を含む多くの雪国クラブにとって、現状の犬飼案では到底承服できない話でもある。
(※秋春制に対する私の意見については、コチラ。
秋春制のメリット・デメリットのまとめついては、
秋春制のまとめ -メリット編-秋春制のまとめ -デメリット編-)




↑で戸塚さんは、(※以下、青字が引用。)

 ヨーロッパのシーズンに合わせると、日本人選手は移籍しやすくなる。外国人選手を取りやすくもなる。1月や2月に慌ただしくコンディションを整え、国際試合に臨む必要もなくなる。しかし、先日の山形-名古屋戦のような豪雪を見せられると、シーズン移行への抵抗感は強まる。

 ずっと感じていた疑問がある。
 シーズン制の移行は、何を出発点とした議論なのだろうか。(中略)
犬飼会長と鬼武チェアマンの対立がクローズアップされるばかりに、問題の核心が見えにくくなっている気がしてならなかった。
 議論の出発点は、「いいサッカーをしたい、リーグ戦のレベルを上げたい」ということのはずである。「Jリーグのレベルアップを、日本代表などの代表チームへつなげていこう」というのが、協会とJリーグに止まらず関係者に共通する思いのはずだ。


戸塚さんが指摘するように、マスコミが犬飼氏と鬼武さんの対立ばかりを煽って、
『協会vsJリーグ』の対立構図として、この問題を取り上げたことに私も違和感があった。
(※「犬飼vs鬼武」の報道について -秋春制-)

「いいサッカーをしたい、リーグ戦のレベルを上げたい」という本質論になる前に、
そんなもん無理だし、デメリットも多いから
やろうというやつがおかしいになってしまった感がある。

秋春制を導入しないにしても、そこの本質論を棚上げしていては、
日本におけるサッカーを取り巻く現状は悪化していくばかりだ。


例えば、先日の日本代表のバーレーン戦の視聴率は、19.4%
(バーレーン戦視聴率は19.4%=サッカー)

他のW杯最終予選、ホームの試合に限って視聴率を見ていくと。
(※WBCの盛り上がりとサッカー日本代表戦の視聴率の低下。)
(※時間帯は、いずれも19時から22時の間。)

2009年2月11日(水)オーストラリア戦:22.9%。
2008年10月15日(水)ウズベキスタン戦:16.3%

2005年2月9日(水)北朝鮮戦:47.2%
2005年3月30日(水)バーレーン戦:40.5%
2005年8月17日(水)イラン戦:26.0%


前回ドイツ大会の最終予選の視聴率を一度も上回っていない。

日本におけるサッカー人気そのものが低迷しては、
Jリーグにおける各クラブの観客動員にも影響が出る。
秋春制だけが解決方法ではないが、事は日本代表だけの問題ではないはずだ。




金子さんも、日本のサッカーの質をあげるために、
高温多湿の真夏は避けるべきだとしている。

ただ、

 資金面などでいま以上の苦労を背負い込むことになる北国のクラブの反発はわかる。だが、高温多湿な中でのサッカーこそが異常だという認識は、絶対に忘れないでいただきたい。秋冬制に移行できない理由が資金面の問題でしかないのであれば、Jリーグは文化を語る資格を失うことになる。利潤を第一目的とした文化などありえないのだから。

金子さんに言うとすれば、
まず、“高温多湿の中でのサッカー”よりも“雪上サッカー”の方がましなのか?ということ。

次に、利潤を目的とした文化はありえないとしながら、雪国で冬にサッカーをするなら、
その文化に参加する入り口を金銭面で狭めることになってしまう。

少なくとも屋根付の練習場を自前で用意できなければ、Jリーグに参加できませんでは、
誰のための文化なのか?ということになりはしないのか。




西部さんの意見には、ほぼ同意です。

 まず、設備投資は諦めたほうがいい。ない袖は振れないし、J1からJFLまですべてのクラブに対策を施すのは無理で、メンテナンスも必要だから出費はどう考えても莫大なものになる。つまり、真冬にリーグ戦は開催できない。

 そうなると、日程を調整するしかないのだ。しかし試合数を減らすとクラブの収入が減ってしまう。試合数をなるべく減らさず、冬に積雪地域での開催を避けるにはどうしたらいいか。

私も秋春制の問題は、“北海道で冬にサッカーをやるかどうか”ではなくて、
スケジュール調整の問題であると認識しています。
(※その点については、以前かなり前の段階で、equipさんも指摘していました。
秋開幕のシーズン 2006年07月19日)


この問題が、今後、本質論的な展開になっていくことを願っています。


秋春制、先送りについて。

2009年03月11日

犬飼会長が秋春移行を継続検討の考え表明

この問題については、犬飼氏は、秋春やりたいなら、
そのメリットを明確にして、地道に主張して理解を得ていくしかないでしょう。
メリットよりもデメリットが多ければ、そこまでして誰もやろうと思わない。

さらに、性急にトップダウンで上からものを言っても、下は反発しまっせ。


会長が主張している、秋春のメリットが、暑い夏にサッカーをしなくてすむとか、
秋春にすれば、北海道がキャンプ地になる程度じゃ、誰も賛成しないと思うし。


あと、デメリットは、冬場の観客動員だけが、問題といっているが、
その認識がそもそも甘すぎだろうと・・・(・・;)

そこが最大にして、秋春の実現を不可能にしている理由なわけで。
1、2月を休みにせずにシーズンを継続する前提なら、
色々と設備に多額の投資せにゃならんわけで、
そのお金を各クラブ持ちにされては、
北国のチームはJリーグに参加するなと言っているようなもの。

そこを協会が、全額負担するとかじゃない限り無理。
そして、協会がその資金を出せないなら、秋春の実現も無理。

※私の基本的なスタンスは、↑ですので、お間違いなきようお願いします。





ただ、犬飼氏がほとんど言ってないメリットもあるわけで、

秋春制はどこへいったのか【西部謙司】2009年03月04日
ヨーロッパからの選手獲得は現状でも可能だが、
Jがメインの補強をする冬はマーケットの規模が小さい。
“ショウウインドウ”に並ぶ選手たちが少ないし、値段も割高である。
逆に、夏は“出物”が多いかわりにJのほうがシーズン途中ですでに編成が終わっている。

選手の移籍の問題です。日本人が海外へ移籍することもさることながら、
西部さんが指摘してますが、世界不況の折、海外から日本への移籍が実現しやすくなっている。

で、Jリーグの質が上がる可能性があると。日本人の海外移籍も進み、
そんでもって、結果的に日本代表が強くなるかもしれないと。


この手の話をすると、大体、実力あるやつはほっといても海外に移籍するし、
日本人の出場機会が奪われるだろうで一蹴されるんですが(笑)。


でも、私は、秋春制が再燃する可能性があるとすれば、
それは、日本代表が、2010年W杯南アフリカ大会に参加するも
グループリーグで3戦全敗したときだと思っています。
まあ、最終予選でこけたら、もっとすごいことになりそうですが・・・(・_・;


今回、鬼武さんがきっぱり無理って言ったのは、その時議論が起こっても
秋春導入は無理という流れを強める可能性はあります。

ただ、その時、犬飼氏の作る予定の委員会が、きっちりメリットを指摘してきたら、
また再燃する可能性はあるんじゃないかとも思ってます。


日本がWBCで活躍し、W杯でこければ、野球とサッカーの人気の格差も広がるでしょうし。
(※WBCの盛り上がりとサッカー日本代表戦の視聴率の低下。)
秋春制が、サッカー人気拡大に貢献するという明確なメリットと具体的な道筋を示せるか。
犬飼氏側に、それができなければ、今後も秋春の導入はないと思っています。


「犬飼vs鬼武」の報道について -秋春制-

2008年11月19日

アメリカ大統領選挙のとき、日本のマスコミは盛んにオバマvsマケインの対立構図で煽った。
その際、両者の政策の違いは、ほとんど日本では触れられていなかった。

それと同じ構図を犬飼JFA会長と鬼武Jリーグチェアマンの秋春制を巡る対立報道で感じる。
(※私の秋春制移行問題に対するスタンスについては、こちら。)


今までの報道から推測される犬飼JFA会長の主張する秋春制は、9月開幕の翌年6月閉幕で、
1月と2月にウインターブレイクを入れず、7月と8月を休みにする。
(従って、キャンプを涼しい北海道ではるチームが多くなり、北海道にもメリットがあると主張している。)

積雪地帯での冬期間の試合については、人工芝の使用を許可し、
練習場については、屋根をつけて対応し、その資金にトトのお金を当てるらしい。
このようにインフラの整備を考えると、2010年の開始は難しいが、
期限を切らないと具体的な話にならないからということであった。
犬飼会長「ドームに人工芝、練習場に屋根つけよ」(11月10日報知)

一方、犬飼氏に楯突いているとされている鬼武さんの言葉は、
犬飼会長改革案にJ鬼武チェアマン反発(11月19日日刊)
>(1)シーズン制移行 委員会では9月開幕~5月末の秋春制で試合日程をシミュレーション。
>11年1月のアジア杯(カタール)など日本代表の活動期間を考慮すると、
>リーグ戦8~9試合が未消化になると結論付けた。欧州のように、
>8月中旬から前倒しで開幕する例もあるが、鬼武Cは「猛暑や雷雨があるから
>7、8月はやらないという(シーズン移行の)大前提が崩れる。
>準備が必要だし、10年からは無理」と断言した。

大事なことは、鬼武さんは準備が必要だし、10年からは無理と言っていることである。
それすなわち、秋春制導入を拒否という報道になっているが、現場サイドの人間として、
現実的に10年の移行は無理だといっているだけなのだ。

その前には、出来ないということを前提に話をしても仕方が無いという旨の話もしており、
鬼武さんは、秋春制導入に絶対拒否という立場ではない。

そして、10年に導入は無理ということは、強硬に導入を主張している犬飼氏も
薄々感じていることであり、鬼武発言をもって秋春制そのものがぽしゃったわけではない。


マスコミが両者の対立を煽って盛り上げて、穏健派の鬼武さんを抵抗勢力とみなし、
その結果、犬飼さんが強権を発動してJリーグチェアマン人事に介入してこないとも限らない。
私にはマスコミが対立を煽って、現実を掻き回して、ややこしくしている様にしか思えない。

この国は、もう少し中身のある話は出来ないものなのか・・・(・・;)


動き出した秋春制移行問題。

2008年10月29日

オシム報道の間隙を縫うかのように、日刊で毎日のように報道される秋春制移行への問題。

正直、私が想定していたスピードよりも早く事態が動いている。
犬飼さん、真剣にやる気のようです。


J秋春制川淵氏が支持、10年移行へ追い風
>日本代表を含め国内日程が過密になっている点など変化を指摘。
>その上で「ノーから入って議論しても意味がない。イエスの前提から入って話し合い、
>ノーなのかやってみようかというふうになるのか、きちんと議論していきたい」。


日本協会がJリーグ秋春制移行を本格検討
>鬼武健二委員長(Jリーグチェアマン、日本協会副会長)は「Jリーグだけでなく、
>日本サッカー界全体の構造をどう構築するかの問題」と話し、
>下部リーグや学生リーグなども包括した議論が必要


Jリーグ秋春制移行に選手会慎重論も
>事前に実施したアンケートでは「条件付きも含めて賛成7、反対3という感触」だったが、
>降雪地のクラブの選手を中心に、サポーターやクラブ経営への悪影響を指摘する意見も出た。

>藤田俊哉会長は「選手だけの立場ならメリットが大きいが、意外に慎重な意見も多かった」




秋春制移行へのメリットとデメリットの比較は、以前した。(※下記参照。)

秋春制のまとめ -メリット編-
秋春制のまとめ -デメリット編-

正直、現状はデメリットの方が多いので、秋春制への移行は馬鹿だと思うような状態である。
しかし、「変化」というものは、往々にして誰かの鶴の一声で趨勢が変わり、
一部の不利益者の意見を封殺して進んでしまうのも常である。
(※小泉元首相の郵政民営化、WBC監督問題のイチローのコメントなどなど。)


秋春制は、積雪地帯ではありえないから検討する価値もないというサポが多かったが、
ありえないからとそこで思考停止すると、そうなってしまった時に後手を踏むことになる。

HFCがなすべきことは、秋春制、絶対反対ではなく、
秋春制移行で、札幌に発生する具体的な不利益を試算して、Jリーグ側に示すことだ。

ただ反対しているだけだと、"All or Nothing" になって、
何の補償もないまま、エイヤァっと、ただ結局切り捨てられる可能性が高い。
それならば、こちらから譲歩を示せば、相手からの補償も引き出しやすい。

そうしないと札幌の話を聞いてもらえないまま、先導者が悲壮感を漂わせながら
改革には痛みが伴う、自分は英断をした。功績は後年の人間が認めてくれるだろう。
などと偉くかっこつけて、結局、地方を切り捨て、秋春制移行なんてことは十分にありえる。

だからこそ、秋春制導入に伴う不利益をどう補償してもらえるのか?
という点をただ反対するだけではなく、具体的に主張していく必要がある。
それで、十分な補償を引き出せたのなら秋春制導入も止むを得ないというくらいでなければ、
この問題、札幌にとって何の得もないまま終わってしまう可能性がある。
(※少なくても、室内練習場をJリーグの金で作ってもらわないと割に合わない。
できれば、積雪地帯への毎年のJリーグ分配金の増額もお願いしたいところだ。)


昨日の話(コレ)ではないが、選手だけではなく、フロントも駆け引き上手になる必要がある。


Jリーグと日本代表

2008年07月30日

秋春制に反対する人への疑問のコメント欄に、
日本の四季さんという方から、コメントを頂きました。
まだまだ秋春制の議論は続きそうです(笑)。


返事が長くなったので、記事にさせていただきました・・・(・・;)

日本代表を強化するためだけに、地域密着のJリーグが存在するのではない
という意見も無視できません。


以下、投稿されたコメントを全文抜粋させていただきます。


「『ナショナルチームが強い=そのスポーツ全体が盛り上がる』
というのが本当に正しいのか?」というのが一つの疑問。
もしそれが正しいとするならば、それこそ「Jリーグ不要論」に
つながる話だと思う。別に国内リーグなど作らず、エリートは
JFA(アカデミーやトレセン)で育てて海外のリーグに送り込み、
そこで活躍した選手を集めた代表にスポンサーを付ける…みたいな
やり方だってある。結局「日本代表のためにJリーグがある」という
考え方から抜け出せないから秋春制などという発想が出てくるのであり
本当に日本のサッカーを盛り上げようとするなら「Jリーグ人気と
代表人気は別物」という考え方にシフトすべきだと思うが。
今はクラブ世界選手権もあるんだし。
(イングランドがEUROで予選敗退したからと言って。イングランド国内での
サッカー人気が下がったなどという話は聞いたことがない)

あと、FIFAが「春秋制」を勧奨していることに加え、クラブチームの
外国人選手数を今以上に制限しようとしているから、今から日本が
秋春制を始めたところで明らかに「周回遅れ」だけどね。


以上、全文抜粋終了。


>『ナショナルチームが強い=そのスポーツ全体が盛り上がる』

この命題に疑問があるなら、反例を一つ挙げれば事足りるのではないかと思います。
ナショナルチームが世界的に強いのに、国内的に全く盛り上がっていないスポーツ。
もしかしたら、あまりよく知られていないスポーツではそういうこともあるかもしれませんが、
そのような関係が成り立っている例があるのですか?

その上で、
>もしそれが正しいとするならば、それこそ「Jリーグ不要論」につながる話だと思う。

なぜ、ナショナルチームが強く、国内的に人気の高いスポーツなのに、
国内で敢えてプロスポーツ興行をしないのでしょうか?
その国で人気があるスポーツならば、普通に考えてお客が入るのではないかと、
なぜ、Jリーグは不要になってしまうのでしょうか?


>「日本代表のためにJリーグがある」

確かに、代表のためだけにJリーグは存在するものではないと思いますが、
車の両輪のごとく共存共栄関係にあるのではないでしょうか。

代表強化をいうと、コンサドーレがあれば代表などいらないという人が出てくる。
私はどちらかを切り捨てるというような極端な話ではないと思うのです。

どこかの野球チームのオーナーが、別リーグを立ち上げると息巻いていましたが、
( http://ja.wikipedia.org/wiki/川淵三郎 ※VS 渡辺恒雄 参照)
FIFAが、一国一リーグ一代表しか認めていないので、その構想は妄想に終わりました。
サッカーの場合、昨今の代表人気の低迷は言われていますが、W杯という絶大な権威を持つ
国際大会があるために、結局、代表に結びつかないサッカーリーグには魅力がありません。
(※この論争をみると、Jリーグが野球のように企業スポーツとしてではなく、
曲がりなりにも欧州型の地域密着型のスポーツクラブを目指せているのは、
ある意味、日本代表人気のお陰といえる面があります。)

ここまでJリーグが成功したことは、各クラブの頑張りが一番でしょうが、
日本代表がW杯出場の常連となりつつあるまでに強くなったことと無縁ではないはずです。
(※メキシコオリンピックでの3位躍進の時は、日本のサッカー界はどうだったのか、
調べると面白いことが分かるかもしれないと今思ったので、ちょっと後で調べてみます(笑)。)


>本当に日本のサッカーを盛り上げようとするなら「Jリーグ人気と代表人気は別物」
>という考え方にシフトすべき

この根拠として挙げられているイングランドは、確かにEURO2008で予選敗退しましたが、
日本とはサッカーの歴史と伝統が違います。
W杯優勝経験もありますし、現在の世界ナンバー1プロリーグは、イングランドでしょう。
日本は代表もJリーグもトップクラスとはいえず、事情が異なります。
確かに、代表人気とリーグの人気が別物になればいいのかもしれませんが、
現状すでに日本ではそのような状況にあるのでしょうか?

これから日本代表がW杯にも出場できないほどに弱くなっても、
日本におけるサッカー人気が続くのか?という危惧に明確にそれはないと言えるのでしょうか?


>FIFAが「春秋制」を勧奨している

勧奨であって強制ではないですよね。
まして、それこそ各国の事情を無視してFIFAがそれを勧める理由はなんなのでしょうか?


>クラブチームの外国人選手数を今以上に制限しようとしているから、
>今から日本が秋春制を始めたところで明らかに「周回遅れ」だけどね。

周回遅れだから諦めろということなのでしょうか?
では、他にどうしたら日本代表は強くなるとお考えなのでしょうか?

それとも、日本代表は強くなくてもいい、コンサドーレがあれば良いということなのでしょうか?
この話の根底にこの考え方があるのではないかと思ってしまうのですが、
その場合は、日本代表人気という牽引車がなくても日本のサッカーが盛り上がるための
別の要素が何か無い限り、サッカーそのものの人気低迷は避けられないのではないですか?