2009年03月31日
決定力不足は、何も日本代表や札幌の専売特許ではないようで・・・(・_・; 昨年の欧州選手権でベスト8になったポルトガル代表が、W杯予選でこけている。 ポルトガル代表のW杯出場に黄信号 地元紙は一斉に絶望視 スポーツナビ 2009年3月30日 11:42 ポルトガルは、欧州予選のここ3試合で57本のシュートを放ちながら無得点 1試合平均 19 本ものシュートを放ちながら、無得点。 より深刻です・・・(・・;) しかも、ポルトガル代表といえば、昨年クラブ世界一になったマンU所属、 世界最高選手の証とされるバロンドールも取ったクリスティアーノ・ロナウドがいる。 しかも、C・ロナウドは、昨季のイングランド・プレミアリーグの得点王。 中盤には、“11人のデコは11人のロナウジーニョにも勝る”と言われたチェルシーのデコもいる。 多くの欧州クラブは今がシーズン終盤で、シーズンオフではないという意味で、 選手のコンディションが落ちているということはないだろう。 現に、C・ロナウドも、昨季ほどではないものの、今季も所属チームであるマンUで活躍している。 考えられることは、シーズンと同時平行で予選が行われるため、日程が過密なこと。 しかし、おそらく過密日程による一番の問題は、コンディションよりも、 代表チームとして練習する時間がほとんどないということだろう。 日本代表の欧州組みのように、試合前に集まって、 試合が終わったらすぐ解散するという感じでは、チーム内での連係を高めるのは難しい。 パスは、お互いの意図が噛み合わないと、たった10センチ狂っても通らない時がある。
その一方、就任時に物議をかもしたあのディエゴ・マラドーナ率いるアルゼンチン代表は、 テべス、アグエロ、メッシを3トップに据えてW杯南米予選で、ベネズエラに4-0で快勝。 マラドーナは、今回がW杯予選初采配で、これだけで評価することはできないが、 準備期間が短いのであれば、それを大前提に、各選手、特に攻撃の選手が やりやすいように、チーム編成そのものを組んでしまうのも一つの解法か? 守備よりも攻撃の戦術を浸透させるのは、難しいこととされる。 ならば、アルゼンチンは、組織を切り裂くその豊富なタレントに頼り、 その能力を思う存分に発揮させることで、攻撃力を維持しようとしているのかもしれない。 マラドーナらしいといえば、マラドーナらしいやり方か(笑)。 奇しくも、WBCの原監督もそのような手法で優勝した。 ただまあ、発揮されるタレントが、 世界で通用する場合にのみ限られる手法ではあるのですが・・・(・・;)
2009年03月30日
日本代表のバーレーン戦は、1-0で勝利。 結果に関しては、勝つことが重要でそれは果たした。 札幌のJ2第5節は、岡山と。 前半、上里のミドルで先制するも、後半、岡山に追いつかれて1-1で引き分け。 今季J2に昇格した岡山ではあるもの、他の上位とも引き分けており、 アウェイで勝点を取れたことは最低限を果たせたのではないだろうか。 ただ、内容は、札幌の試合を観ても、代表の試合を観ても、 率直な感想は、そろそろ決定力不足は勘弁して欲しい(苦笑) 西部謙司さんが、テクニックが突然上がるということはないのだから、 決定力不足で最後の精度を上げるとしても、技術的にいきなり改善されることはない。 だとすれば、精度を上げるなら、“判断の早さと精度”を上げることだ と書いていたのを思い出しました。 味方選手のプレーの特徴を把握するなど、 決定力不足には連係の熟成が、地味だが最も効果のある対処法のはず。 また、“攻守の切り替えの早さ”と“連動した動き”は、 ノブリンサッカーのキーワードのはず。 元旦、天皇杯決勝での柏のサッカーは、ガンバに負けはしましたが、 この二つのキーワードをノブリンサッカー3年間の集大成として、 見事に体現した試合内容だったと思います。 あの試合と比べると札幌は、まだまだと感じることが多いのも事実。 攻撃面は、劇的な変化は望めないものの、上向いてきたかなぁという感じ。 代表よりは、連係を熟成できる時間がありますし、先に課題を克服して欲しいですね☆
さて、守備面では、前節の湘南戦の前半、キリノと上里が負傷退場した後、 クライトンがFWの位置に入り、中盤がフラットに並ぶ4-4-2になりました。 この布陣は、昨年の三浦監督が採用していたもの。守り方も縦方向に相手を挟んで 積極的にプレスをかける今季のやり方ではなく、ゾーンでやっていました。 (※それぞれのやり方について:ゾーンディフェンス、プレスの仕方) ロングボールを前線に蹴るか、サイドが上がらないと攻撃の形を作れない という攻撃面の課題は昨年のままでしたが、二人の負傷退場で困惑していた札幌を 守備の面では、落ち着かせられたと思います。多少バタついたものの、前半は無失点でした。 一昨年J2で優勝したものの、圧倒的な力不足を突きつけられて、 昨季J2に再降格したため、否定されがちな昨季までの守備システムですが、 今季は試合の最中にゾーンとプレッシングを使い分けていくようです。 CS4月号の征也のインタビューでも、そのようにしていくことを言っていました。 全試合90分間、相手に積極的にプレスをかけ続けるのは無理ですから、 状況にあわせた守り方が出来れば、チームとしても一皮剥ける。 一気呵成に、勝負どころでラッシュをかけられる。 ガンバは、試合状況にあわせて自在にシステムを変えてきますが、 現状では、札幌は選手交代などで外部からスイッチを入れないと変わらない。 ただ、柏時代のノブリンサッカーは、プレッシングサッカー一辺倒だったので、 時に単調なサッカーと言われたり、疲労が蓄積する後半戦に 成績が失速しがちなのが、課題と言われてきました。 その反省を踏まえてか、今季の札幌は、柏の時よりも守備に関しては、 昨季の戦術的な遺産もあり、柔軟な戦術をとろうとしているようです。 ですから、それがチームとして熟成された時が、大変楽しみになってきました。 今の札幌は、攻撃面でも守備面でも、より大きなチームになろうという意図は感じますし、 可能性も感じます。しかし、今のところ結果が付いて来ていない。 結果と内容。どちらも追求するのは、難しい問題ですが、 このサッカーが、形になっていくのを私は期待して観たいと思います。
2009年03月27日
水曜の湘南戦は、友人を引き連れて現地観戦してきたんですが、 一日置いたらポジティブになれるかとも思いましたが、まだネガってます(苦笑)。 選手は、試合後のコメントで試合内容は良かったと言っていますが・・・ 【J2:第4節 札幌 vs 湘南】試合終了後の各選手コメント(09.03.25) ポジティブになれないのは、内容もそれほど良かったとは思えないから。 相手を上回る14本のシュートうち、チャンスも多かったとしても、 単純に内容で勝ったとは思えない試合でした。 湘南は、4-3-3、札幌は4-5-1。 試合の展望で、中盤を支配できるか。とは書いたものの、 そもそも、中盤の人数で圧倒しているのだから、中盤を支配できなければいけない。 問題は、そこからの攻め。 それに、あの程度で試合内容が良いというなら、今季の札幌の昇格はないと思う。
まず、決定機に何本のシュートが、そもそも枠に飛んでいたのか? 選手が下手だからしょうがないという以前に、最後の詰めの部分での連係不足を感じました。 ノブリンのシステムがまだ手探りで、ある程度自動で選手が動いていないので、 選手が迷いながら攻撃している。 だから、ボールがどう来るか分からず、動き出しが遅くなり後手になっている。 その結果、相手に守備を整える時間を与えて、よりプレッシャーが厳しくなって状況を難しくしている。 確かに、あと少しでゴールだったかもしれないのですが、 その“少し”が、少なくとも私には、まだまだ大きい様に見えました。 4試合で、流れの中での得点は砂川のボレーのみという事実が、 それを端的に表しているのではないでしょうか。 また、サイドから攻める意図はわかるものの、攻めが単調。緩急もなく、攻めまくるだけ。 サイドからクロスしかないんじゃ、相手も守りやすい。 そして、サイドを崩すのに、クライトンがサイドに流れて人数をかけるので、 (クライトンのトップ下と攻撃の形。) 中央に人数がいないし、中に走りこむ選手も居ない。 ノブリンも、【J2:第4節 札幌 vs 湘南】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメントで、 今日はクロスに対してゴール前に入っていく動きはだいぶ改善できていると思いました。 そこにクロスの精度、やはり、上げたボールが味方に当たるといった部分を改善 とは言っているものの、このように圧倒的にボールを保持し、チャンスが多くても、 チャンスの質の問題がある。 最後に、ノブリンのサッカーは、“素早い攻守の切り替え”が、キーポイントだったはず。 しかし、ボールを奪ってから、走り出す選手が全くといっていいほどいない。 前半、上里とキリノが負傷退場してから、クライトンをFWにした4-4-2になったが、 去年の三浦サッカーを見ている様だった。 動き出す選手がいないから、パスが出せない。止まったままの選手が多い。 だから、お互いの布陣である4-3-3と4-4-2のまま、 札幌がボールを所持しても、ボールが動かないという状況を何度も見た。 かといって、最終ラインでボールを回しているというわけでもない。 後半、両サイドの砂川と藤田が積極的に仕掛けるようになって試合が動いたが、 もっとボールを呼び込むために走ったり、積極的にサイドから仕掛けたりしないと そもそもボールが前に行かない。かといって、去年のようにロングボールを放り込むでもない。 負傷退場という緊急事態であったとはいえ、 今年は、昨年とは違って、ホームでは面白い試合をするのではなかったのか? 決定機に決められなければ、相手に流れが行くのがサッカーというもの。 このままでは、攻撃しまくっても、あっさり失点する ヤンツー時代の札幌の再来と揶揄されても仕方がない。 守備と違い、攻撃の形をつくるのに時間がかかるのはわかるし、 ヤンツーの時ほど、守備はざるでもない。 しかし、攻めまくるのは良いが、もう少し攻めに緩急をつけたり、 サイドチェンジとかしないと、攻めが単調し過ぎやしないかと。 結構、攻めの部分は深刻で、まだまだ内容が良かったとは到底思えませんでした。 最後の詰めの部分の精度を上げる工夫が、必要なのではないでしょうか。
2009年03月25日
札幌は、今日、ドームで湘南戦。 札幌の予想布陣は、4-2-3-1。 芳賀が初先発 きょう湘南戦(道新03/25 08:57) キリノ 西 クライトン 藤田 上里 ダニルソン 西嶋 吉弘 趙 芳賀 佐藤
対する湘南は、4-3-3。
前節、甲府戦で前半、札幌の右サイドをマラニョンにチンチンにされたことから、 右SBの藤田を一列前に出し、芳賀をSBに。 そして、ダニルソンを元のボランチに戻すらしい。 (我慢してボランチで使った方がいいかも?) 今回は布陣の上で、弱点は見当たらないくらい守備的な印象。 ただ、芳賀のところに高さがないので、札幌に不利な点を上げるとすれば、高さか。 湘南のCFの高さに対して、サイドからのクロス、セットプレイは要注意だろう。 札幌のキーポイントは、【J2:第4節 札幌 vs 湘南】プレビューで、斉藤さんが言うように、 プレスが中盤でしっかりかかるかどうかだろう。 湘南の中盤から3トップに良い形でボールが渡ってしまうと、札幌は防戦一方になる。 逆に、中盤を支配できれば、湘南の3トップにボールを出させず、 布陣を間延びさせ3トップと中盤の距離を離させ中盤にスペースが出来る。 そうすれば、札幌が優位に試合を進められる。 ↑から考えて、今節は、セットプレイの守備と中盤のプレスが、ポイントか。 ノブリンのサッカーは、まずしっかり守備が効いていないと良い攻撃につなげられないので、 受身になってはいけないが、まず、札幌は、しっかり守備をすることができるかではないだろうか。
2009年03月24日
今日、決勝戦のあったワールドベースボールクラシック(WBC)。 決勝の相手は韓国。韓国とはここまで2勝2敗で5度目の対決(笑)。 最後までもつれ延長まで行きましたが、5-3で優勝! 最初は心配だったのですが、試合をする度にチームにまとまりが出来てきて、 段々調子をあげていった印象。 そして、最終的にやりましたね侍JAPAN。 個人的には、一つの見方として結果論にはなりますが、 『ネーミングの勝利』だったのではないかなと。
いつの頃からか、日本代表チームを『監督名+JAPAN』で呼ぶようになりました。 長嶋JAPAN、王JAPAN、星野JAPAN、岡田JAPANなどなど・・・。 今回のWBCの監督は、現役監督の巨人の原監督。 今までの慣例だと、当然、『原JAPAN』と呼ぶべきところですが、 原監督はここでマスコミに先手を打って、 WBC日本代表チームを『侍JAPAN』と命名しました。 命名の由来は、チームへの自己犠牲の精神(≒侍)を選手に持って欲しいから。 この時は、代表チームの呼称に自分の名前が入ると今までの偉大な監督と比べられて プレッシャーになるから、『侍JAPAN』にしたのかなくらいに思っていました。 しかし、今回のWBCで一番自己犠牲(≒我慢)したのは、 イチローも大変でしたが、原監督なんじゃないかなと。 今回召集してベンチに入ってた選手は、全員、試合に出たはず。 そして、不振の選手を安易に代えなかった。イチローを始め不振の選手を使い続けた。 そして、交代も含めてサインなどの采配そのものが、 選手たちに気を遣っていると感じるものが多かったように感じています。 (※例えば、今日の7番に、急遽召集した栗原をいきなり入れたり。) 監督の存在感の希薄さの最たるものといえば、 優勝監督の胴上げで、原監督は3回しかあげられず、 それであっさり終わってしまったこと(笑)。 良い選手は、大体プライドも高いもの。 良い意味で、そんな監督の存在感のなさというか控えめなところや、気遣いが、 プライドの高い代表チームを上手く纏め上げ、選手が余計なプレッシャーを感じず、 活躍しやすい雰囲気をチーム内に作り出したのではないのかなと。 その辺りは、普段から世間の注目も大きく、プライドの高い選手の集まりである巨人軍 というチームを率いている監督であったということもあったのかもしれません。 過去の偉大な代表監督と並べられて『原JAPAN』と呼ばれることを謙遜しての 『侍JAPAN』という命名であったのかもしれませんが、 原監督の日本人らしい選手への気遣いを感じる今回のWBCでした。
2009年03月23日
札幌は、日曜日にアウェイで甲府とやって、1-2で敗け。 前半は、甲府に2点決められ、後半、布陣も4-2-3-1から4-4-2に変更し、 左SHに砂川を入れて盛り返したが、征也のクロスから西嶋が頭で決めた1点どまり。 甲府の安間監督が、『前半はDFラインのギャップを狙っていった』とコメントしているように、 前半は、次節、布陣はどうなる?で心配した札幌の右サイド、 守備が苦手な征也と攻撃が得意なマラニョンのミスマッチをつかれた印象。 結果的に、右サイドの攻防から前半に2失点し、それで試合が決まった。 右サイドでの征也の守備や、FKでのGK佐藤の対応、 その前の宮澤のファールは、責められるかもしれない。 しかし、それはある程度想定できたことで、 正直、2失点したことよりも、1点しか取れなかったことの方が重症だと思う。 しかも、得点は、クライトンのCKのこぼれ球を征也が上げたセットプレイがらみで、 今季3戦で、流れの中からの得点は、鳥栖戦の砂川のボレーしかない。あのボレーは常に狙って出来るものではないだろうし・・・(・・;)色々と布陣をいじって先発メンバーを変更していることや、 降雪によってしっかり練習できていないこともあるのかもしれないが、 なかなか攻撃の形が見えてこないし、機能しているとは言いがたい。 何より、試合の内容が段々悪くなっているのが気にかかるところ。
しかし、J'sGOALのレポートで、甲府担当の松尾潤さんが、 札幌について↓のように書いている。 【J2:第3節 甲府 vs 札幌】レポート 記者会見で「甲府の攻撃と札幌の守備(の対決)とみられていたゲームだが」 という質問に対して札幌の石崎信弘監督が答えた。 甲府の攻撃を過大評価し、札幌の攻撃を過小評価した質問かもしれない。 今節の対戦を甲府担当の視点で振り返れば甲府の守備が昨年より進化したと感じる内容だった。 一方、監督が交代し多くの選手も入れ替わった札幌は昨年とは別のチーム。 「いろいろ試している段階」という石崎監督の言葉通りで、広島弁以外の色が出るのはこれからだろう。 「試している」のは勝てないことへの言い訳ではなく、石崎監督の経験と自信が 51試合という長いリーグ戦を見据えて出した答えだろう。 34試合しかないJ1なら違う答えを出したかもしれない。 でも、ここでアタフタしてはいけない。新しいチーム・札幌が51試合目のゴールで 昇格というテープを切ることが出来るかどうかは分からないが、 石崎監督は目先の勝利だけを見ているのではなく、J1で勝てる土台を作るために 育てながら勝とうとしているのではないかと感じた。 高級(高給)な選手を何人も補強できるチームなら目先の勝利だけを追えるだろうが、 そうでないなら若い選手を育てるしかない。 当ブログでは、結果が出るまでもう少し時間がかかるか?と書いてはきたものの、 試合内容が悪く負けてしまうと、それでもやはり心配になってしまうもの。 が、甲府の担当にまでそう言われては、札幌も今が我慢のしどころか(苦笑)。 そうはいっても、次節のホーム湘南戦は水曜日とすぐ。 望むのは、開幕の同じ札幌ドームの仙台戦で見せた試合内容をもう一度見せて、 今度は、流れの中で得点を決めて勝ってほしい。
2009年03月19日
まだ、チームとして、しっくりきていない札幌。 色々とポジションをいじっているようです。 【道スポ】キリノ、愛妻パワーで点取る 右サイドに挑戦も不安なし(03/19 09:23) ↑の道スポの記事によれば、
宮澤 ダニルソン クライトン キリノ 上里 西 西嶋 吉弘 趙 藤田 佐藤
4-2-3-1の3-1の記述はあったけど、4-2の記述はなかったので、↑のように、なるのかな? 開幕仙台戦の時の石井をイメージすれば、右SHのキリノは、 FWの時よりも前にスペースが出来るので、1トップより向いているのではないかという印象。 そして、引き気味の相手に対しての1トップなら、裏に抜けるスピードよりも ポストプレーが重要で、宮澤の方がポストプレーは上手いだろうし。 ダニルソンも、ボランチとしての動きの質や、バランスが悪いので、 現状だと左サイドでそのスピードとミドルを活かした方が、相手にとっては脅威かも。
ただ、理にかなった布陣変更かなと思う反面、 ダブルボランチと右サイドの守備に不安も・・・(・_・; ダニルソンはボランチの位置で、攻守の要としてチームにマッチしているかは疑問ですが、 あれ程高い身体能力の選手が、自陣ゴール正面のバイタルエリアに居るだけで、相手にとっては脅威。 だから、守備では、それなりに効いていたんじゃないかと思うんです。 ただ、今の札幌には、しっかり守備が出来て、確実にパスをつなげる大塚みたいなボランチが居ない。 ダニルソンが、そういう選手になれる可能性があるのか、 コンバートや移籍も含めて他から持ってくるか。 でも、まずはチームとして連動してプレスをかけて、そこからカウンターという 流れを作りたいのなら、現状だとボランチに西と上里のが良いのかなぁ。 また、次節の甲府が、多分4-2-3-1で来ると思うので、札幌は多分4バック。 で、甲府が、左SHにマラニョンを置いてきたりすると、 右SBに征也をマッチアップさせて大丈夫かなぁと・・・(・・;) 甲府としっかり打ち合いするなら、前はイケイケでも、最終ラインの硬さは必要だと思うので、 左右SHにダニルソンとキリノなら、バランスとって左右SBには西嶋と芳賀とか? まあ、甲府が札幌に対してどういうサッカーを仕掛けてくるかにもよりますよね・・・(・・;) お互いの攻撃的なサッカーを展開すれば、 面白いサッカーが見られそうな一戦だと思うのですが、さてどうなるか。
2009年03月17日
開幕から2試合、トップ下に入ってるクライトンが中央からサイドに流れることが多い。 (-第1節 仙台戦-) これが、札幌の攻撃がうまくいってないことの一つの現れではないかと思っている。 (チームの得点の形がまだ見えてこない。 -第2節 鳥栖戦-) まず、トップ下では、ちょうど相手のボランチの守備網にひっかかり(※下図参照)、 札幌の攻撃のキープレイヤーでもあるクライトンに対する マークも厳しくプレッシャーがきつい。
図1:●…相手(4-4-2) ○…味方(4-2-3-1) ☆…クライトン ● ● ● ● ● ○ ● ● ● ☆ ● ○ ○ ○ ○ ● ● ○ ○ ○ ○ ○
現代サッカーで、これまで日本で花形ポジションとされた
『司令塔≒トップ下』が流行らなくなった理由は、
組織的な守備力の向上と運動量の増加によって
相手ゴール前近くにいるトップ下のプレッシャーがきつくなり、
トップ下が機能しなくなったからだといわれている。
それでも、トップ下が機能するためには、
最後のトップ下といわれる元フランス代表ジダンのように、
自らの屈強なフィジカルと卓越した技術で、
前線で囲まれても容易にボールを失わないキープ力が必要とされる。
しかし、“クライトンの鬼キープ”は誰しもが知るところで、
J2なら容易に相手からボールを奪われることはないだろう。
だから、クライトンのトップ下が札幌で機能する可能性はある。
その一方、トップ下の位置で、クライトンに簡単に前を向かれたら、 そのチームは決定的なピンチを迎えるとなれば、相手もそこを必死になって抑えてくるだろう。 クライトンにボールが渡ったとしても、クライトンからボールを奪うことは難しい。 となれば、相手の狙いは、そこから決定的なパスを出されないこと にだけ注意すれば良いことになる。 また、クライトンにボールが入っても、そこからすぐにパスを出されなければ怖くない。 クライトンからボールを奪わずに攻撃を遅らせさえすれば、守備を整える時間が出来る。 常に数的優位をつくって待ち構えていれば、 クライトンからボールを奪えなくても、パスを出させないことはより易しい。 そして、そこでディレイ(遅攻)できれば、パスの出し所をなくせる。 クライトンが前を向こうとして、サイドに流れたくなるのもわかる。 だが、クライトンは、決して縦への突破が速いわけではない。 それに、サイドに流れると横にタッチラインがあるためにパスの出せる方向が180°に限定され、 周囲360°でパスが出せる中央よりも怖くなくなる。 従って、現状ではクライトンにボールが収まることや、サイドに流れるのは、 相手にとっては予想の範囲内で、かえって相手に上手く利用されており、 それほど相手に脅威を与えていないといえそうだ。 第2節の鳥栖戦で、開幕の1トップから2トップにしたのは、このような状況を打開するために、 クライトンの前へのパスの出しどころを増やす目的であったと思う。 また、1トップは、相手4バックに対して相手CBを二人相手にしなければならず、 いくらキリノが上手くても、CB二人相手にマークを外すのは難しいし、相手も付きやすい。 クライトンとの連係もそこまでまだ取れていない現状では、相手の裏をかくことも難しい。 さらに相手が引いてDFラインの裏にスペースがなければ、スピードがあっても裏には抜けられない。 この状況を打開するには、1トップから2トップのように クライトンの前線へのパスの出し所を増やすとともに、 サイド攻撃をしかけて、中央の守備をサイドに分散させたり、 ミドルを打って相手を引き出したり、オフザボールの動きなどでスペースを作る必要がある。 つまり、クライトンのトップ下とFWのキリノをこのままの形で活かすなら、 両SHとボランチ、2トップならさらにポストプレイヤーが、積極的に仕掛けたり、 彼らのフォローなりをして、彼らのためのスペースを作る必要があるということ。 『クライトンとキリノを活かすには、周囲のサポートが必要だ』 という至極まっとうな結論で終わりますが(笑)、 攻撃の形が機能するかは、クライトンやキリノ次第というよりも むしろ他の周囲の選手の頑張り次第ではないかと思っています。
2009年03月16日
積雪のある札幌を再び離れ、熊本でキャンプを張って挑んだアウェイ初戦の鳥栖戦。 結果は、札幌が2-1で勝利。久々の勝利となりました。 札幌の初期布陣は↓
キリノ 宮澤 西 クライトン 藤田 ダニルソン 上里 西嶋 吉弘 趙 佐藤
札幌は、変則4バック。 守備時にWBの西or藤田が、最終ラインに参加して4バックを形成。攻撃時は、3バック。 西嶋が、SBとCBが出来るというのを最大限活かした布陣という印象。 FWは、開幕のキリノの1トップから、宮澤を入れた2トップへ。 この2トップは、宮澤のポストで、キリノのスピードを生かし、 クライトンが前を向いた時の選択肢を増やそうという意図であったのだと思います。 一方の鳥栖は、4-4-2。 鳥栖は新加入の島田が、怖かった・・・(・_・; FKは見事の一言。
【J2:第2節 鳥栖 vs 札幌】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.03.15) 前節、ホームでよい試合をしたが、結果的に0-1で負けてしまった。 一週間、トレーニングを積んで、今日こそ良い形で良い結果出そうとしたが、 内容は鳥栖のアグレッシブさに札幌の中盤で負けていたところが多い。 砂川のボレーは上手かったけど、いつもできるプレーじゃない・・・(・・;) キリノの初得点も、得意の裏に抜けるプレーではなく、セットプレーから。 得意の形からのゴールではないので、彼らの能力の高さを示すプレーではありますが、 札幌は、こうやって点数取るんだ!っていう、得点パターンがまだ出来上がっていない感じはします。 そんな中で、何とか勝ったことは良かった!
札幌は、今回2トップにしてますが、4-2-3-1より、 FWが一人増えたから攻撃的かと言われれば、むしろそうではくて、 前線に目標を増やして、より後方からのカウンター狙いだったのかなと。 開幕戦は、中盤の3の両SH、石井と岡本がかなり前目でプレーしていたので、 4-3-3といっても良かった。 4-2-3-1は、前の4人が常に攻撃参加する一方で、 変則4バックの3-5-2だと、攻撃は、2トップ+クライトン(+西or藤田)なので、 むしろ守備的なのかなぁと。 あと、最終ラインも変則4バックになりましたが、常にDFラインにCBタイプが3人いるので、 4バックの時のCBタイプ二人よりもCBが居る。 西 西嶋 趙 藤田 の並びだと守備が不安なので、 (西) 西嶋 吉弘 趙 (藤田) の変則4バックにしたのかなぁと。 3-5-2も4-4-2も、4-2-3-1も今のところ機能してるかは疑問ですが、 色々と作戦にバリエーションがあったほうが良いことに間違いはないので、 形になるまで時間がかかるかもしれませんが、継続して挑戦して欲しいと思います。
相手チームは、開幕の仙台戦から考えれば、 ある程度引いて、札幌のDFラインはかなり高いので、 カウンターでDFラインの裏を狙いたくなる。 あと、攻撃は必ずクライトンを経由するので、 クライトンさえ徹底マークすれば、決定的な場面は早々作られない。 相手の弱点を突き、相手のストロングポイントを消す。 戦略的には常套手段なんですが、今後、札幌と戦うチームはこうしてくることが多そうだなぁと。 ↑のように、開幕前にノブリンもいってましたが、 今季はチームを作りながら戦うことになりそうですね。 でも、次節の甲府は、やっぱ前がかりに来るのかなぁ。
2009年03月12日
先日の仙台とのホーム開幕戦は、21,908人と札幌ドームで久々の2万人越え。 札幌は、J2では、2003年以来の2万人越えとなりました。 皆さんは、この人数、予想より多かった?それとも、少なかった?でしょうか。 ホーム開幕戦は、2003年から3月に札幌ドームで行うようになってから、今年で7年目。
2009年3月8日(日) 第1節 仙台戦 21,908人
2008年3月15日(土) 第2節 横浜FM戦 25,225人
2007年3月10日(土) 第2節 鳥栖戦 13,568人
2006年3月11日(土) 第2節 水戸戦 16,858人
2005年3月13日(日) 第2節 鳥栖戦 17,607人
2004年3月13日(日) 第1節 甲府戦 18,308人
2003年3月15日(土) 第1節 横浜戦 23,590人
今季と同じようにJ1からJ2に降格した1年目の2003年は、2万3千人でしたが、 その後、2004年から2007年まで順調に数を減らし・・・(・・;) 2008年は、J1昇格によって久々の2万人越え。 今年はJ2に降格しながらも2万人越えと、 当初のHFCの目標であった2万5千人には届かなかったものの、 過去のデータを見る限り、HFCによる開幕に向けたアピールの成果が、 ある程度出たと言っても良いのではないでしょうか。 あとは、久々に開幕前からJ1昇格が期待されているシーズンである ということも影響しているかもしれません。 でも、個人的には、対戦相手が比較的近く、前評判の高い仙台ということもあり、 2万3千人くらいは行くかなぁと思っていたのですけれど、甘かったようです・・・(・_・; 観客動員へのアピールは、勝つことと面白いサッカーをすることが最も大事だと思います。 その一方で、今回、T-SQUAREの伊東たけしさんが来ましたが、 昨年末、HFCによって発表された中期計画に基づく様々な施策も、 まだ準備段階なのかもしれませんが、どんどんやって欲しいと思いました。(ある意味、今までが受身だったので、費用対効果の問題はありますが、基本的には、積極的にやればやるだけ成果が出ると思っています。)5段階計画は、“チーム”と“経営”が車の両輪でステップアップしていく計画だったはず。 その最終章と位置づけられた今年は、 HFCにも、J1のクラブとしての経営力があるのかも当然問われてくるはずです。 チームの今後の成績が一番でしょうが、今シーズンの観客動員をどこまで伸ばせるか。 HFCにとっても昇格に向けた“戦い”は、始まっているのではないでしょうか。
2009年03月11日
犬飼会長が秋春移行を継続検討の考え表明 この問題については、犬飼氏は、秋春やりたいなら、 そのメリットを明確にして、地道に主張して理解を得ていくしかないでしょう。 メリットよりもデメリットが多ければ、そこまでして誰もやろうと思わない。 さらに、性急にトップダウンで上からものを言っても、下は反発しまっせ。 会長が主張している、秋春のメリットが、暑い夏にサッカーをしなくてすむとか、 秋春にすれば、北海道がキャンプ地になる程度じゃ、誰も賛成しないと思うし。 あと、デメリットは、冬場の観客動員だけが、問題といっているが、 その認識がそもそも甘すぎだろうと・・・(・・;) そこが最大にして、秋春の実現を不可能にしている理由なわけで。 1、2月を休みにせずにシーズンを継続する前提なら、 色々と設備に多額の投資せにゃならんわけで、 そのお金を各クラブ持ちにされては、 北国のチームはJリーグに参加するなと言っているようなもの。 そこを協会が、全額負担するとかじゃない限り無理。 そして、協会がその資金を出せないなら、秋春の実現も無理。 ※私の基本的なスタンスは、↑ですので、お間違いなきようお願いします。
ただ、犬飼氏がほとんど言ってないメリットもあるわけで、 秋春制はどこへいったのか【西部謙司】2009年03月04日 ヨーロッパからの選手獲得は現状でも可能だが、 Jがメインの補強をする冬はマーケットの規模が小さい。 “ショウウインドウ”に並ぶ選手たちが少ないし、値段も割高である。 逆に、夏は“出物”が多いかわりにJのほうがシーズン途中ですでに編成が終わっている。 選手の移籍の問題です。日本人が海外へ移籍することもさることながら、 西部さんが指摘してますが、世界不況の折、海外から日本への移籍が実現しやすくなっている。 で、Jリーグの質が上がる可能性があると。日本人の海外移籍も進み、 そんでもって、結果的に日本代表が強くなるかもしれないと。 この手の話をすると、大体、実力あるやつはほっといても海外に移籍するし、 日本人の出場機会が奪われるだろうで一蹴されるんですが(笑)。 でも、私は、秋春制が再燃する可能性があるとすれば、 それは、日本代表が、2010年W杯南アフリカ大会に参加するも グループリーグで3戦全敗したときだと思っています。 まあ、最終予選でこけたら、もっとすごいことになりそうですが・・・(・_・; 今回、鬼武さんがきっぱり無理って言ったのは、その時議論が起こっても 秋春導入は無理という流れを強める可能性はあります。 ただ、その時、犬飼氏の作る予定の委員会が、きっちりメリットを指摘してきたら、 また再燃する可能性はあるんじゃないかとも思ってます。 日本がWBCで活躍し、W杯でこければ、野球とサッカーの人気の格差も広がるでしょうし。 (※WBCの盛り上がりとサッカー日本代表戦の視聴率の低下。) 秋春制が、サッカー人気拡大に貢献するという明確なメリットと具体的な道筋を示せるか。 犬飼氏側に、それができなければ、今後も秋春の導入はないと思っています。
2009年03月10日
先日のホーム仙台戦は、ホームで面白いサッカーを展開するといった ノブリンの公約通りの試合だったのではないでしょうか。某国の政治家の皆さんも、この不景気に足の引っ張り合いしてないで、政策で勝負してそれを守って欲しいものです。さて、ホームは仙台戦の勢いで良いと思うのですが、今度は、 あれだけ運動量の激しいサッカーを51試合継続するのは、難しいのではないかという心配が・・・。 そして、過去のノブリンサッカーの例を見ても、夏場以降に失速することが多い。 (※昨年の柏は、前半戦の17節までの成績は、9勝6敗2分。 後半戦、18節からは、4勝8敗5分。 2007年は、前半戦、7勝5敗5分。 後半戦、7勝7敗3分。 2006年(J2)、前半戦(26節まで)、15勝5敗4分。 後半戦(27節~)、12勝9敗3分。) まして、北海道のチームは、土地柄、ホームならまだ良いのですが、 アウェイでは必ず長距離移動というハンディがあって、さらに夏場は、気温差もある。 後半戦に入れば、疲労の蓄積と怪我人が出ることも予測され、 アウェイでのコンディション調整が、より難しくなっていきます。 まあ、まだ2節で、アウェイは初戦なわけですが(笑)、 アウェイでの戦い方が、今後、大きな問題になってきそうです。 アウェイでは、面白いサッカーをしても札幌にはお金が入らないので(笑)、 アウェイ仕様の戦い方をするといったノブリン。 その一方で、ノブリンは2-1で勝つことを目標としているとも。 それは、例えば、札幌が先制して、1-0になった時も、 さらに2点目を取りに攻めに行くということ。 しかし、アウェイでは、1-0で逃げ切るような試合運び、 リスクをかけずに無難に勝点をとっていく戦い方も必要になるのではないでしょうか。 そのためにも、セットプレイでの守備も課題ですが、今季は、良いキッカーが居るので、 セットプレイからの得点も積極的に狙っていって欲しいと思います。 次節、アウェイ鳥栖戦、当然、勝ちにいくことが大切ですが、 今季のJ2、51節という長丁場を乗り切るために、 指揮官は、どういう戦い方を見せてくれるのかにも注目しています。
余談です(笑)。 今年のオフィシャルブックを眺めていたら、 P81に、公式ブログを紹介する画像があって、 もしかしたら載ってるかな?と思って、 よ~く みてみたら、 何と、このブログのタイトルを発見! すげー、ラッキー(笑)。
2009年03月09日
2009年シーズンが始まりましたね。 開幕は、ホーム札幌ドームで、昨季のJ2、3位の仙台を迎えての一戦。 両チームの初期フォーメーションは、↓の感じ。
キリノ 岡本 クライトン 石井 ダニルソン 上里 西嶋 吉弘 趙 西 佐藤
中島 平瀬 梁 関口 千葉 斉藤 田村 渡辺 エリゼウ 菅井 林
仙台の梁と関口の攻撃力は、かなり脅威でした。前線の2トップの動きも良かった。
エリゼウは高さと強さを発揮して最終ラインに安定感を与え、林もあたっていた。
仙台の左サイドの梁を警戒して、札幌の右SBに征也ではなく大伍を入れたのかなと。
土曜の鹿島と浦和の試合でも、今季、3バックから4バックに変えた浦和は、
左WBだった平川を左SBに起用していましたが、カウンターからの2失点ともに
平川とマルキーニョスの1対1からのまずい守備で失点しています。
(※今まで中盤だった平川と昨季得点王のマルキーニョスでは、
ミスマッチだったといえるかもしれませんが、相手の弱点を突くのは当然でしょう。)
その平川は、後半、山田に代えられましたが、SBの守備の重要性を感じた試合でもありました。
SBは、DFラインの一員として相手のエースもしっかり抑えなければならない。
優也の右手に救われましたが、大伍も前半、トラップミスから相手にかっさわられて、
シュートを打たれていました。札幌の右SB、今後どうなるか。
あと、昨季、J1の試合では、ぶったおされるのは大体札幌の選手だったのですが、
昨日の試合で倒れるのは、仙台の選手が多かったように感じました。
石栗フィジカルコーチのお陰なのか、よりプレッシャーのきつかった昨季のJ1での経験からか、
各自の筋トレの成果が出てきたか。いずれにせよ、観ていてとても頼もしく感じました。
この試合を、ポジティブに総括するなら、ノブリンのサッカーの可能性は見えた試合だし、 セットプレイ以外での守備はある程度機能していて、流れでの失点はなかった。 高い位置からのプレスが効いて、仙台を慌てさせていた。 助っ人も、仙台のエリゼウは良かったですが、朴とソアレスが、調整不足。 その一方で、札幌の4人の外国人選手は、 その能力をしっかり示せたのではないでしょうか。 ボランチの位置で、ダニルソンの強さと速さと運動量は効いていたし、 CBの趙も強さを見せていた。クライトンは相変わらずの存在感。 キリノも無難にポストをこなしていました。 ネガティブに総括するなら、まずは、内容で勝っても勝点を取らねば意味がないということ。 特に、攻撃面での連係不足は明確で、しばらくは得点力不足に悩まされるかもしれません。 今の札幌は、相手にリトリート(引き篭もり)されるとそれを崩せるだけの力がない。 現状では、始めから引いてくる相手や、先制点を奪われて守りに入られると厳しい。 原因として私が感じたのは3つ。 【J2:第1節 札幌 vs 仙台】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.03.08) キリノについては今日のうちのシステムは4-2-3-1という形だったが、 ディフェンスのところで前線で頑張ってくれたが、ポストプレーのところと、 センターフォワードなのでもっと点を取りにいくというところを改善していかなければいけない 1つ目は、昨日の試合、キリノの1トップは、機能していたのかという点。 キリノは、器用なのである程度何でも出来るのでしょうが、あのポストプレーだと 宮澤の方がいいと思いました。(ただ、後半入ってきた宮澤には、 時間の経過とともに段々良くはなってきましたが、ちょっとがっかりしました・・・(・・;)) キリノは、何度か大きなストライドで足が速いところを見せていたので、 (後半は裏にスペースがありませんでしたが、)裏に抜けるシーンをもっと作って欲しかった。 1トップなんだし、キリノには、もっと点数を取りに行って欲しい。 その辺りの役割の明確化が必要なのではないでしょうか。 2つ目は、クライトン。その存在感は、J2では断トツ。 ただ、J’sのレポートで、斉藤さんが書いてますが、 【J2:第1節 札幌 vs 仙台】レポート:J1昇格を目指すライバル同士の戦いは試合巧者の仙台に軍配が上がったが、敗れた札幌も大いなる可能性を見せた。(09.03.08) 攻撃面について言及するならば、常に複数のパスコースを確保していることは良いが、 それによって攻撃にシンプルさを欠き、攻撃に手数がかかっていた印象がある。 もう少しいうなら、ほとんどの攻撃がクライトン経由に。 クライトンを経由することで、ボールを失わないしパスに精度があるので、 確実性はあがるし溜めも作れる。しかし、ボールを奪ってからの すばやいカウンターを狙うなら、クライトンを経由しない方が良い場合がある。 開幕のプレッシャーで落ち着けず、焦っていたのかもしれませんが、 その意識が他の選手にどれだけあったのかは、疑問でした。 それと、クライトンが、張り切っていっぱい守備もして走り回るのは良いのですが、 サイドに流れすぎていた。サイドに流れるので、キリノとの距離が離れてしまい、 キリノとクライトンのホットラインは機能していなかった。 あと、クライトン、試合中に審判にめっちゃ何か言ってたけど、 審判に抗議できるのはキャプテンだけのはすですから、 今日はもらいませんでしたが、そのうち抗議で、審判からカードをもらわないか心配です。 カード対策として、ゲームキャプテンをクライトンにしといては? 3つ目は、ダニルソンと上里のボランチのコンビ。 すごく可能性を感じました。上里からのそこのスペースへ走りこめやパスは、 もっと出して欲しいと思いました。ただ、本人も言うように、 【J2:第1節 札幌 vs 仙台】試合終了後の各選手コメント(09.03.08) プレーの部分についてはダニルソンとの連係をもっと良くしていきたいと思う。 お互いにミドルがあるので、カバーしあいながら攻撃面をお互いにうまく引き出せると 怖いコンビになるのではないでしょうか。 守備面では、右SB。あとは、ボランチの連係。 そして、攻撃面では、全体的に、まだまだ改善の余地がありそうです。 しかし、改善の余地があるということは、まだまだこれから伸びる可能性があるということ。 ゴールを奪うために攻撃をするというのがノブリンのサッカーのはず。 そこの意識と連係を改善して、次節は、また難敵の鳥栖ですが、 今季初勝利を掴んで欲しいと思います。
2009年03月06日
昨日は、3バックも練習していたみたいです。 【道スポ】紅白戦で流動的4バック試す(03/06 09:09) 4日は、中盤をダイヤモンド形にした4-4-2だったが、この日はさらに攻撃重視とした3-5-2へ。 MF西大伍(21)と、MF藤田征也(21)をウイングバックに配置し、 状況に応じてDFを4枚にする「流動的な4バック」(石崎監督)を試した。 フォーメーションは重要だと思っています。 ただ、試合前の静的な布陣の優劣だけで試合は決しない。(※分かるって人も居ますが(笑))そこに、試合中の動的な選手の連携や動きが加味され、相手の出方によって、最終的な結果になる。 実際の戦いでも、関が原の戦いで、明治時代に東軍と西軍の初期布陣を見たドイツ軍人が、 “西軍が勝つ”って言ったけど、歴史の結果は小早川の裏切りなんかもあって、 東軍が勝っちゃった例もあります。 よく、『サッカーは、布陣でするものではない』と言われます。 私も散々フォーメーションの話を書いてますが(笑)、そうだと思います。 一番大事なことは、ノブリンのサッカーのコンセプトを選手が理解して、 それをピッチ上で表現すること。選手が試合でどう応用するか。 フォーメーションは、それを表現するために、選手の適正を含めて、 どれがより向いているかというくらいの位置づけしかないと思っています。 だから、昨日のコメントでプリオールさんが書いてましたが、 4-2-3-1だろうが、4-4-2だろうが、3-5-2だろうが、 やろうとしていることに大差はないという指摘は最もだと思います。 繰り返しになりますが、監督のサッカーコンセプトという基本を理解した上で、 それを試合という実践でどう応用するかという点を選手は問われているのだと思います。 観る側の人間としても、そこで良い意味で期待を裏切ってくれる選手の活躍を見たい。
多分、ノブリンもそう思っているのではないかと思うわけで。 だから、サービス精神だけで、練習を非公開にしていないわけではないと思うんですよ。 鬼武CがJクラブの非公開練習にダメ出し(日刊6日) 各クラブは練習を公開しない理由として(1)戦術を知られたくない (2)セットプレーを見られたくない(3)選手が集中できる環境で練習させたい 佐々木一樹常務理事 練習で集中できないなら、1万人以上集まる公式戦で集中できるはずがない。 セットプレーのパターンが1つだけなら見せられないけど、3つも4つもあれば、 見られても平気なはず。戦術も含めて、工夫が足りない。 ファンに練習は来るな、試合だけ来てとは、あまりにも都合がいい話だ。 ファンに見てもらうのは、プロとしての仕事だ。 ノブリンは、多少見られたり、情報が漏れたりしても構わないと思ってんじゃないですかね。 それなら、相手の予想を、動きの質と量、バリエーションともに上回っていけばいいと。 むしろ、開幕は、練習で1回くらいしかやってない布陣を試合でやるっていう方がギャンブルなんで、 札幌は、4-2-3-1以外もあんだぞーって、マスコミに宣伝してもらった方が、 相手を惑わすことができるかも知れませんしね☆
2009年03月05日
昨日、攻撃的に行く時は、4-4-2にすんじゃないかって書いたら、練習してたようで。 「超攻撃的布陣」試す(03/05 道新) 石崎札幌に超攻撃型布陣の秘策あり!(日刊5日) でも、記事にしちゃったら、“秘策” じゃないと思う(笑)。 で、魅惑の目くるめく「超攻撃的布陣」は、こんな感じ?
宮澤 キリノ クライトン 上里 石井 ダニルソン 西 吉弘 趙 藤田 佐藤
中盤は、運動量に難のあるクライトンを前目にしてより攻撃に専念させるダイヤモンド型のようです。 パッと見ですが、実戦で機能するかは、ダニルソン次第という感じがします。 4-2-3-1でも、4-4-2でも、守備的MFの位置に入る選手が、重要になってきそう。 二人置く場合は、ダニルソンの相方が誰になるのかはわかりませんが、 正に、攻守の舵取り役としての“ボランチ”の力量が問われそうです。 あと、曽田、箕輪が復帰した時に、趙も含めて、 この三人をつかわないのはもったいないので、3バックもあるかなと。 箕輪は、川崎時代、ノブリンの下で、3バックでやってましたしね。 CS3月号のインタビューで、ノブリンが、 『わしに3バックを作らせたら天才』とも言ってたんで、あり得そう。 サイドの選手が怪我で人手不足とかになったら、やるかも。 ノブリンのシステムを機能させるなら4バックの方がいいんでしょうが(※プレス。)、 メンツ的にSBがいないので、3バックの方が向いている。 箕輪の復帰が予想される中盤までの成績や怪我人の状況次第でしょうけれど、 我慢してSBを育てるか、箕輪復帰と同時に3バックに変えちゃうか。 途中で変えることになると、緊急事態になってそうですけど・・・(・・;) いずれにせよ、基本になるであろう4-2-3-1が機能するかは、 両SBの出来と守備的MFの位置に入る選手次第という側面が強いかなと。 で、役割が重要なのに、そこに新しいポジションに挑戦する若手が多いので、 フタを開けてみないとどうなるかわからないと。 機能すればいいですが、機能しなかった時に我慢して引っ張るのか、 それともどこかでスパッと変えちゃうのか。 ということをノブリンが考えなくて済む様に、守備的MFにはいるであろう上里と 右SBに挑戦する藤田は、特に頑張ってくれー!(笑)
2009年03月04日
開幕スタメンは、もう決まっているのかと思いきや、 怪我人などによる調整不足で、指揮官はまだ悩んでいる様です。 それとも、開幕相手の仙台に対して開幕スタメンを煙に巻く作戦か、 野村監督流にマスコミを通じて、サブ組のスタメン奪取に奮起を促すコメントか・・・。 助っ人4人衆、動きシャープ 熊本合宿 紅白戦そろい踏み(03/04 09:12) 「遅いよね。もうちょっと早くないと」と指揮官。 開幕を5日後に控えようやく「助っ人4人衆」が間に合い、苦笑いしながらもほっとした表情を浮かべた。 ダニルソンは「4人が(練習でも)そろう機会は少ない割に、連係はうまく取れた」 あくまで、“機会が少ない割”であって、 実戦でどこまで連係がとれるかが不安といえば不安ですね。 ただ、開幕で助っ人カルテット揃い踏みとなりそうなので、 開幕の楽しみにしたいと思います。 【道スポ】11対11の紅白戦 1本目はSB西(03/04 09:11) 石崎監督は「開幕スタメンはまだ決まっとらん」。 7試合中5試合、右SBで先発の藤田に対しても、 「けがが多すぎて練習できていない」と、悩める胸の内を明かした。 西が、ここでもユーティリティーっぷりを発揮。 どこでもできるっていうことは、サッカーセンスがあるんでしょうね。 ただ、このままだとただの便利屋になってしまいそうなので、 今シーズンを通して、コレっていう武器を持てるか。 【道スポ】砂川、復帰(03/04 09:11) 実績、実力から考えれば、右サイド、石井と藤田をつかうより 砂川、芳賀の方が、守備は安定するんじゃないかなと。 ノブリンサッカーは、きちんと守備をした上でのショートカウンターが武器なので、 確かに三浦さんのときよりは攻撃的ですが、ヤンツーよりは守備が大事。 また、長丁場のJ2では守備の安定が不可欠でしょうし、開幕の相手が仙台というのもね・・・(・・;)
というわけで、この間、開幕スタメンを報道からの情報で予想しましたが、 若手の成長を期待しての布陣でしょうし、これだと守備が心配なので、 守備面を重視すると↓のようになるかなと、
キリノ 岡本(上里) クライトン 砂川(藤田) ダニルソン 西 西嶋 吉弘 趙 芳賀(藤田) 荒谷(佐藤)
で、攻撃的に行く時は、4-4-2にするのかなと、
キリノ 宮澤 岡本 砂川 ダニルソン クライトン 西嶋 吉弘 趙 藤田 佐藤
Fの炎で、平川さんが言ってましたけど、宮澤とクライトンが入れば、 攻撃に変化をつけられて、攻撃の幅が出てきます。 ただ、宮澤は90分走りきるスタミナ面で課題があるよう。 また、ダニルソンはまだ荒削りで守備が不安な様で、クライトンは1対1は強いですが、 あまりちゃんと守備をする人じゃないので、クライトンとボランチを組むのはかなりリスキーです。 だから、負けていて、どうしても勝ちに行きたい時とか、 後半から4-4-2とかはあるかもしれないなと。 とまあ、開幕スタメンの妄想は尽きないので、今日はこの辺で(笑)。
2009年03月03日
先日、『20世紀少年』の第2章を観てきました。 第1章を観終わった後に、漫喫に入り浸って全巻読破しました。 面白かったけど、後半はちょっと引き伸ばした感じがしていました。 なので、第2章は、原作とストーリーがちょっと違うんですが、 漫画では、話を長くするために引き伸ばされた感じがしたところを 上手く削ってまとめてつないだ感じがして私は良いと思いました。 元々すごく長い話なので、それを3章立ての長編映画にしても 多くの部分を削らなければなりません。 原作の世界観をあまり壊さずに再編集した感じのつくりや、 原作のイメージを壊さないような配役にも 『トリック』で有名な堤幸彦監督には好感が持てます。 内容については、3部作って、どうしても真ん中がつなぎの回になるので、 これが最終回でどう落ちるのかなぁといったところですね。
で、何って、映画館行ったら、映画『ドラゴンボール』の宣伝をしてるわけですよ・・・(・_・; 原作者である鳥山明さん自身も、原作とは別物っていっちゃったアレです。 んで、宣伝文句も、開き直って『今まで見たこともないドラゴンボール』って、 我々が期待しているものは、原作と全く別物のドラゴンボールなんだろうかと(笑)。 以前、NHKスペシャルで、ハリウッドで『アトム』もCG映画化されるみたいなんですけど、 マーケティング調査をしたら、アトムの顔が幼すぎるとかいって、 ハリウッドの人が、やたら大人っぽいアトムにしてて、手塚プロの人じゃなくても怒るわなと。 ハリウッドには、ハリウッドのヒットする映画の法則みたいなものがあって、 それにもうなんか、がんじがらめになってるみたいですね。 映画制作に巨額の投資をして、こけたらまずいですから、 そういう調査も大事だとは思うんですけどね。 ただ、ハリウッド映画もネタ切れって言われてて、 日本の漫画やアニメのコンテンツとしての魅力が注目されるようになっていますが、 原作の雰囲気をぶち壊してまで、 無理矢理、映画化する必要なんかあるんでしょうかね・・・(・・;) だって、ヨーロッパとかアメリカのアニヲタの人々は、日本のアキバ文化が好きなわけでしょう。 日本の文化がアメリカ化されて、アメリカのお墨付きをもらって 世界発信されるっていうのが、なんていうかそのまま日本の文化を 発信することに自信がないのか、受け入れられないと思っているのか。 それとも、日本のコンテンツはアメリカ化さえすれば、世界に受け入れられると思っているのか。 まあ、いずれにしても、原作とかけ離れてるのに、原作と同じ名前にして、 あんな映画つくっちゃって、どうすんだろう(笑)。観る気も起こらないけど、意外と面白かったりするかも?(笑)
2009年03月01日
なんやかんやで、もういくつ寝ると開幕戦。 今までの情報を考えると、 フォーメーションは、4-2-3-1。 スタメンは、↓の感じでしょうか。
キリノ(宮澤) 岡本 クライトン 石井(砂川) 上里(西) ダニルソン 西嶋(西) 吉弘 趙 藤田(芳賀) 佐藤(荒谷) SUB:宮澤、砂川、西、芳賀、荒谷
あ、CBの控えがいねぇ・・・(・_・;J2のサブ5枠って確かに少ないですね。 遠征費を安くあげるためとかでしょうか・・・。
大怪我はないようですが、怪我人が多いみたいで、 今日の練習試合もベストメンバーは、組めなかったっぽいですね。 でも、長丁場の今季のJ2では、ベストメンバーで戦えることの方が少ないかもしれません。 開幕戦は、長いシーズンの51分の1ではありますが、 ノブリンサッカーのお披露目もかねており、今季への期待も膨らむ試合でもあります。 怪我人が帰ってくることを期待しつつ、 札幌ドームでの開幕スタメンの発表を楽しみにしたいと思っています。
プロフィール
当ブログは、ただのサッカー好きが、地元北海道のプロサッカーチームであるコンサドーレ札幌の情報を中心に、サッカーの話やそうでないものをチラシの裏的に書いたものです。 “whiteowl”の由来は、“ドーレくん”から何となく。 特に、サッカーの戦術やプレーに興味があり、他のスポーツも観ます。空手は、黒帯。 最近は、気分転換も含めて、スタジアムの色々なこところで観てます。 始めは純粋にサッカーだけに興味があったのですが、このチームは経営がもっとしっかりしないと強くならないと感じるようになってからは、HFCの経営に関する記事も書いてます。 尚、記事が長いのはデフォルトです(-"-;A ... コメントについて: 当ブログでは、長文コメント大歓迎です。 頂いたコメントに、すぐ反応できない場合が多くて申し訳ないのですが、極力返事をする方針です。 ただし、感情的なコメント、悪意が感じられるものについては、スルーするかブログ主権限において削除する場合があります。 ※当ブログはリンクフリーですが、コメント欄にでもこそっと書き込んで頂けると嬉しいです。
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