2009年11月27日
話題になってるから確認してみたら・・・ありましたね。 名古屋 札幌のダニルソンにオファー[ 2009年11月27日 スポニチ] 名古屋がJ2札幌のMFダニルソン(23)の獲得へ正式オファーを出したことが26日、分かった。 一応、“正式”って書いてますけど、スポーツ紙なので(苦笑)、 これが事実だとすればですが、 岐阜戦でのストイコビッチ監督生観戦の効果たかっ。 確か、3億だか4億の違約金(移籍金)が発生するし、本当にその話があるなら、 ダニのポテンシャルだけでいえばJ2レベルじゃないから、 私は誰にとっても悪い話じゃないと個人的には思いますけれど(-"-;A ... 出ることは素直に喜べませんけど、 そんだけありゃ、J2レベルならこれで一気に来季に向けて戦力整えられますからね。 ユース専用の寮もつくって欲しいし・・・ 現時点の札幌は、そうやって選手を売却して、 “わらしべ長者”していくしかないと思いますしね...( = =)
それと、29日のホーム最終戦盛り上がってきたみたいですが・・・ 本当は、こっちがメインの内容になる予定だったのですが(笑) 現時点でのホーム25試合の観客動員数が、 243,913人 2009Jリーグ ディビジョン2 クラブ別入場者数 1試合平均だと、9,757人です。 ホーム最終戦の観客動員数1万6千人超で、平均1万人越え達成となります。 さて、この辺りの数字も注目したいと思っています。
2009年11月26日
コンサドーレ札幌 石崎 信弘 監督 契約更新のお知らせ 2009年11月25日 当ブログでは、 2009年11月11日 来季の監督人事については早急に決めるべき。 と求めてきただけに、最優先課題だった監督人事が、 石崎監督の続投決定でとりあえず一安心。 あと、フィジコ、分析担当も、経済難でも育成と結果を求めるなら維持すべきかと・・・。 これで来季は、大きなチーム戦術の変更もなく迎えることが出来ます。 補強ポイントもはっきりしてきます。 監督の求める補強は、ポストプレーの出来るFWらしい。 今季は、4-2-3-1の“1トップとして”、 キリノにもあまり得意ではないポストプレーも要求してました。 そこでキリノに無理にポストプレーを要求するのではなく、 ポストプレイヤーを入れて2トップにすることでポスト役を軽減して、 キリノの特徴であるDFの裏へ抜けるスピードを最大限活かし、 得点力アップを狙う意図でしょうか。 今季もトップにタメが作れる大伍が入った時、キリノがやりやすそうでしたしね。 現有戦力に合わせた合理的な要求かと思います。 来季は、4-2-3-1から4-4-2を主体にするってことでしょうか。
問題は、人件費削減の中で、移籍金もトレーニング費用もかからない25歳前後、 ポストプレーが得意で、得点力もある選手をとれるか。 話題的にも、マイク、良いと思うんですが、レンタルでも無理かな・・・。 あとは、試合の流れを変えられるFWも必要なんですけどね(-"-;A ... そこは、今いる選手に残り試合でアピールして欲しいところ。 左SBも薄い印象ですが、岩沼の更なる台頭と上原の成長に期待でしょうか。 来季に望みをつなぐなら、選手数を削減しても現在のスタメンは維持すべきでしょうね。 ポジションのバランスを図りながら選手数は維持して欲しいですが(-"-;A ... しかし、選手数削減となると、来季に向けた育成と補強の狭間で、 石崎監督の続投も決定され、選手に求められるプレーもはっきりするので、 残り試合でそこをアピールできないと、人件費圧縮の影響もあり、 リザーブ組のサバイバルは例年にも増して厳しそうです・・・。
2009年11月25日
経営問題に一応勝手な区切りをつけました(笑)。
HFCには中期経営計画の事業評価とその公開をして欲しいと思いますが・・・
まあ、ぶっちゃけ自分でも、それほど明確なゴールを持って書いていないことは
読み返してみるとわかりますね(苦笑)。
ただ、ゴールとして漠然と思っていたのは、誰か他の人に頼らない姿勢。
自分たちで何とかしていくことの重要性です。
だから、現時点で、他の誰かが助けてくれるというシナリオ、
行政が助けてくれるとか、親会社が現れるという可能性を否定したかった。
親会社が、未来永劫つく必要がないということを主張しているのではなくて、
まず、自分たちだけで何とかしようとする気持ちがないといけないだろうと。
日本人は、時代劇が好きです。例えば、「水戸黄門」。 天下の副将軍が、ただのじいさんを装いながら、 忍者をつかって風呂場のシーンで視聴率を稼ぎ事実を解明し、正義を実現する。 単純化するなら、“偉い人”は、庶民の感情をくみとって、それを実現する。 その構図は、「暴れん坊将軍」も「大岡越前」も「遠山の金さん」でも同じです。 もう少しいうと、ちょっと変化球ですが、「相棒」もそうだと思います。 こういう感情が日本人にあるから、時代劇が受け入れられる。 しかし、結局時代劇は、フィクションなんですよね。現実は違う。 現実が違うからこそ、フィクションが好ましいものとして受け入れられているわけですが、 フィクションの中に日本人の理想があるともいえます。 フィクションだとわかりつつも、日本人は、どっかで偉い人がちゃんと見てて、 どっかで困っている人を助けてくれると思っている。 そして、その傾向は、一度道外に出たからわかったことですが、 北海道はより強いという印象です。 どっかの政党のあの人がやたら人気あるとかね・・・。 “白馬の王子様”は簡単には現れないから、“白馬の王子様”なんです(笑)。 HFCにも、周囲の人間にも困ったら誰かが助けてくれるのではないか といった似たような精神風土を感じます。 日本人の理想とするフィクションとは真逆、 偉い人は助けてくれない、自分たちで何とかするという現実を見つめる必要性。 確かに、それにも限界はあるかもしれませんが、 始めから退路を用意していたのでは、大きく変われないのではないでしょうか。
2009年11月24日
昨日、HFCの経営問題を考えるのまとめ。 -その1-で、 HFCは、大前提として黒字経営をしながら、負から正へイメージの転換を狙っていくべき と書きました。 しかし、予め書いておきますが、もし私に何かを期待されている方がいたら、 おそらく、その期待には応えられないでしょう。 私が、経営問題を解決するための何か画期的なアイディアを持っているわけではありません。 私に出来るのは、HFCに経営問題があることを表に出し、その背景を整理して提示するだけです。 だからといって、この問題の解決のために私に何も出来ないとか、 関係がないといっているわけではありません。 しかし、経営問題解決の主体となるのは、HFC自身であって他の誰でもない。 したがって、HFC自身が危機を認識して、変わろうとすることが最も効果があると考えます。 そして、前回、そのキーワードになるのは、“長期的視座”と“地域密着”だ と書きましたが、そのような計画がHFCにないわけではないのです。
北海道フットボールクラブ 中期経営計画2009-2011 当社は2008年11月27日発表の「2009北海道フットボールクラブ経営方針」に基づき、2009 年から2011年の3年間を経営の新たな変革期と定め、北海道フットボールクラブ中期経営 計画2009-2011(以下「中期経営計画」)を下記の通り策定し、実行いたします。中期経 営計画では「経営基盤の確立」を最重点課題とし、「コンサドーレ札幌の基盤構築強化」 と北海道を思う人々だれもが参加可能な「場と空間の形成」を最優先に掲げ、経営理念で ある『共有体感』の完成度を高めるための施策を遂行します。 ↑に書いてあることは、最もなことばかりです。 問題があるとすれば、その到達度、本気度です。 この計画を画餅にしないためにも、しっかり今季を評価して来季に繋げて欲しいと思います。 そこに我々も参加するとすれば、判断材料が必要です。 例えば、項目に沿って、気付いた点をざっと書いていきます。 ・コンサドーレの歴史、支えてくれている人々や団体・企業、市民クラブについての背景教育を実施します。 ・コンサドーレの一員として自信を持って発言できるよう、情報発信教育を行います。 コンサドーレ札幌は、ファイターズほどではないですが、それなりにメディア露出があります。 そこで、次節はホームでこういうことをスポンサーとやるから来て欲しいとか、そのメディア自体のスポンサーとの絡みもあるでしょうが、本当に、メディアを最大限利用して、集客のためにHFC自ら発信してきたのでしょうか? 選手は、“コンサドーレの一員として自信を持って発言”してきたのでしょうか? これらの点に関して、HFCはどう思っているのでしょうか? また、実際、今季、この計画に基づいて、どのような対策をしたのでしょうか? ・試合会場に総合案内所を設置するなど、来場客への利便性を高めます。 総合案内所は設置すればいいという類のものではないはずです。 私は、傍目から見ていただけですが、利用状況や利用内容はどうだったのでしょうか? ・北海道色を前面に打ち出したイベントや演出を実施します。 イベントも何もしないよりかは、やればいいというものでもないはずです。 確かに、大きなイベントは費用をともないますが、 例えば、ハロウィンの企画などは、雰囲気作りも含めて中途半端に感じました。 また、あのイベントのコンセプトは何だったのでしょうか? サッカー場で、ハロウィンを祝うことに特別な意味は見出しにくい。 厳しいことを言いますが、あのイベントを通じて、HFCがどうしたいのか全く見えてきません。
とにかく、私がHFCにやって欲しいのは、この中期経営計画の今年度の評価をして、 それを出来れば今年中にHP上に公開して欲しいということです。 このブログでも、そのうち勝手に評価するかもしれませんけど(笑) 昨年の11月、村野さんが、“コンサドーレ札幌は、あなたたちのチームだ” と言ってHFCが出してきた中期経営計画ですから、HFCがサポーターにやると約束した内容です。 その経過がどうなっているのか我々にも知る権利があるはずです。 そうしないとただの絵に描いた餅になってしまう。 HFCが材料を提供すれば、厳しい批判も予想されますが、 貴重な意見も出てくる可能性があるでしょう。今さら、どんな批判を恐れる必要があるのかと思いますがね(-"-;A ...とにかく何かやったというHFCの自己満足で、観客動員が増えるわけではありません。 それは、今季の目標の30万人に届かなかった観客動員数が如実に示すところです。 HFCがメディアに注目されず隠れてやってきた事業のアピールにもなるでしょう。 HFCによる自らの中期経営計画の今年度の評価とその公開をHFCに求めたいと思います。
最後に、今まで長々とHFCの経営問題について書いてきましたが、 お付き合いいただきありがとうございました。 こんなに一杯HFCの経営問題について書いておいてなんですが、 普段、このブログを見ていただいてる方はわかると思いますが、 私は“サッカーそのもの”に興味の軸があるので、 本当はあまり経営問題には興味がなかったんです(-"-;A ... しかし、チームの強化を考えると、 どうしても経営問題にも興味を持たざるをえなくなり、今にいたります(苦笑)。 私は、早く経営問題を心配せずに、純粋にサッカーが楽しめる日がくることを望んでいます!
2009年11月23日
今まで長々とHFCの経営問題について色々と書いてきましたが、 そろそろまとめていこうかと思います(-"-;A ... まず、問題の出発点として、HFCは経営危機にあるのかという認識ですが、 昨季、累積赤字解消のために減資、増資を行ったHFCですが、 それによって累積赤字が完全になくなったわけではありません。 したがって、HFCが引き続き経営危機にあるという認識はもたねばなりません。 具体的には、株式会社 北海道フットボールクラブ 決算・予算より、 昨年、25億5千万円あった資本金を7億9千万円に減増資して累積赤字を減らしましたが、 尚、7億3千万円の累積赤字を残しています。 つまり、 資本金(7億9千万円)-累積赤字(7億3千万円)=@6000万円 今季、6千万円を越える赤字額を出すと、再び債務超過に陥ります。(≒事実上の倒産状態) また、このような恒常的な赤字体質を生み出した原因は、 結果を出さなければサポーターもスポンサーも付いてこないからという理由で、 本来的には、経営責任の所在がはっきりせず赤字ができない経営体質でありながら、 毎年、HFCは博打的な予算を組むことを強いられていること。 このような昇格への圧力が生まれる背景として、 クラブの収入(2007年)は、上から5、6番目で昇格圏にない事実より、 観客動員数(2007年)は、仙台に次ぐ2位の昇格圏にある事実が過大評価され、 これだけ他のチームよりたくさんの人が応援しているのになぜ強くならないのか? という一般的な不満があることが推測できます。 このギャップを埋めるために、赤字を補填してくれる親会社の存在もなく、 行政への借金(すでに5億円)も期待できないにもかかわらず、 HFCは、経営規模に合わない(≒“身の丈”ではない)選手補強を続けてきたため、 放漫経営が続き、累積赤字をこれまで解消できずにきた。 まず、ここを厳しく反省しない限り、 HFCは常に存続の危機にあるといえます。 したがって、このような恒常的な経営危機にあるHFCに絶望を感じ、 親会社待望論や、HFCを潰してもう一度作り直せといったリセット論が出てくるわけです。 しかし、このような放漫経営の企業を肩代わりするような物好きな親会社が表れることは望み薄ですし、 リセットしたとして、昨今の大分やヴェルディといった日本サッカー界を巡る厳しい状況を鑑みれば、 今のHFCの状態より良くなるという保障もありません。 ですから、チーム存続を最優先と考えれば、 “身の丈”経営をして毎年黒字を出すことが大前提となります。
しかし、HFCはまた“マジック”をしようとしています。 (≒無いものをあるように見せかけようとしている。) 【道スポ】来季観客増へ総動員 29日ホーム最終戦にトップ、ユース全選手参加 ホームゲーム激減に危機感 (11/12 10:05) 目標動員数は今季実績並みと“弱気”にも聞こえるが、それも来季のホームゲーム減少の可能性があることを見据えてのもの。今季のJ2は、18チーム3回戦制で、過去最多の51試合だった。来季、1チームでもJ2チームが増えれば2回戦制になることが濃厚。 つまり、ホームゲーム数が今季の26から、最悪18ゲームまで激減する可能性がある。矢萩社長は「19チーム2回戦制ということを想定している」と、1試合換算では、今季(25試合消化現在約9760人)を上回る、1試合1万3000人強の観客動員を目指すことになる。 この報道が事実であるとすれば、 来季の1試合あたりの観客動員を平均3000人も上げるという予算を組もうとしています。 来季の観客動員増加の具体的な方法も、その効果も曖昧な中では、 また観客動員数を水増しして、見せかけの来季の予算を確保しようとしているようにしか見えません。 来季、平均1万3000人の観客動員を達成できなければ、再び来季も赤字です。 現状維持の戦力を無理矢理捻り出すための苦肉の策ともいえますが、 来季も博打的な予算が組まれることになりそうです。 こうして赤字経営は続き、その責任を負って社長は代わりますが、 負債は残り、確実にHFCの経営を蝕んでいく。 来季も赤字になったら、その時はどうするつもりなのでしょうか(-"-;A ... その“負の連鎖の繰り返し”です。
したがって、HFCの行動をサポーターが厳しく監視していかないと そのうち本当に無くなってしまうと思います。 こんな借金まみれのチーム残す価値もないとか、無くなってしまえという場合を除いて、 チームが存続しなければ、J1に上がることも、 ACLに出て世界クラブトーナメントに出て世界一になることも、 あの選手をチームに補強して欲しいという願望も、 監督の戦術や選手のプレーに文句を言うことも出来ませんから、 チームが存続することが最優先だと考えます。 しかしながら、そんな現実的な話ばかりしていても夢がありません。 私は、プロスポーツの興行は、古代ローマのコロッセオに始まり、 少なくとも現実の厳しさから逃れ、夢を見るためにあると思っています。 人間、苦しそうなところにわざわざ首をつっこむ人はいません。 人は、楽しそうな雰囲気のところに集まります。 HFCは、今までの負のイメージを払拭し、 コンサドーレ札幌は、強さ以外のところで残す価値があることを 対外的にアピールして、正のイメージを作る必要がある。 HFCがこれまで身の丈以上の強さを常に求めてしまうのは、 コンサドーレ札幌が、試合の勝敗以上の価値を観客に提供できていないからだともいえます。 負のイメージを正のイメージに転換することは、 マイナスをプラスにするわけですから生易しいことではないでしょう。 しかし、大前提として黒字経営をしながら、イメージの転換を狙っていかないと、 現実を見すぎることで夢がなくなり魅力を失ってしまう。 私は、そのキーワードになるのは、“長期的視座”と“地域密着”だと考えています。 まとめようと思ったのですが、まとまらなかったので(-"-;A ... 次に、今後の展望を書いて終わりにしようかと思いますm(_ _"m)ペコリ
2009年11月19日
前回の記事で、HFCの構造的な経営問題の本質は、 結果を出さなければサポーターもスポンサーも付いてこないからという理由で、 本来的には、経営責任の所在がはっきりせず赤字ができない経営体質でありながら、 毎年、HFCは博打的な予算を組むことを強いられている と書きました。このことに気付いている方も多いと思います。 ですから、実際、無理に昇格を目指すのではなく、 基本的に、“身の丈”経営をして毎年黒字を出すことが望ましく、 また、それを望む方も多くなってきたと思います。 しかし、その一方で、強くないと飽きられる、 “J1昇格の看板は下ろせない”という現実があることも認めねばなりません。 ですが、まず、その前に、 コンサドーレ札幌は、J1昇格を目指すのが当たり前のチームなのか? を客観的に検証する必要があります。 確かに、J2のチームとしてJ1を目指すのは当たり前ではありますが、 何が何でも上がらなければいけないとか、上がるのが当然のチームなのかを検証するという意味です。 手元に2007年の資料しかないので、 札幌がJ1に昇格した2007年を見ていきたいと思います。 観客動員は、35万人のトップ仙台に次ぐ2位の29万人です。 (※年度別入場者数推移(1999~2009)) 確かに、観客動員数だけで見れば、札幌は昇格圏であるといえます。 しかし、よりチーム強化に直結する“営業収入の総額”の順位は、 上から、ヴェルディ、京都、セレッソ、仙台、福岡、札幌の順で、 13チーム中6番目でした。 (※双葉社 『サッカー批評』 43号 P41 参照。) 札幌の営業収入は、トップであるヴェルディの約27億円のおよそ半分、12.5億円です。 (※ちなみに、昇格した2007年の札幌の収支は、約2億円の赤字です。 つまり、実際に使った金額は、5番目の14.5億円。) J2でも、札幌の営業収入は真ん中より少し上です。 真ん中より上ではありますが、収入だけでいえば昇格圏にいません。 まず、ここの部分で、 札幌はJ1、J2で見ても観客動員数は多いのだからJ1に上がれる と思っている人は誤解をしている可能性があります。 確かに、他の上位のクラブとの差は広告料収入の差なので、 HFCは広告料収入をもっと上げるべきだという批判はなりたちます。 しかし、HFCの肩を持つ気はありませんが、実は、札幌の広告料収入は僅かですが仙台より高いです。 この点に関して、このままで良いとはいえませんが、特に悪いというわけでもないということです。 前児玉HFC社長もよく言ってましたが、 このように単純な経営規模でいえば、札幌はJ2でも昇格圏にいないのです。
では、議論を最初に戻して、経営規模から見れば札幌は昇格を諦めざるをえず、
“身の丈”経営に専念するしかないのでしょうか?
実は、それはそれで、経営が消極的・現実的になりすぎることで、
どんどん経営が縮小していってしまう危険性もあります。
“強くないと飽きられる”という現実の要請も認める必要があります。
また、サッカークラブは経営規模が全てではないことも事実です。
それは、2007年の営業収入が6番目だった札幌が
J2を優勝したことで自ら証明していることです。
(※赤字額を足せば、使った金額は5番目。)
したがって、経営規模以外の所で、何か工夫することで昇格できる。
そこに希望があるともいえます。
ただし、工夫にも限界があり、
それだけではJ1残留は難しいことを知ったのが、札幌の2008年でした。
したがって、札幌の現状は、J1昇格を目指すことは不可能ではないが、
経営規模でいえば昇格は難しく、何らかの工夫が必要であること。
さらに、J1残留を目指すには、さらなるチーム強化の工夫と同時に、
やはり基本的な営業収入をさらに増やす必要があります。
このような現状から、チームを長期的に強化するビジョンの重要性と
営業的にも、チームが“強い”ことをもはや前提にできませんから、
“強い”以外の付加価値をチームに見つける
必要があることが推測できると思います。
次回は、このような視点からHFCの経営問題を考えてみたいと思います。
2009年11月15日
まず、前回、問題があることを認識することが大事だと書きました。 では、次に、その問題をどうやって解決するかという話になります。 しかし、その問題の存在を認識したとしても、複雑な利害が絡んだ結果、 それを解決する具体的な手段は、自己矛盾を抱えてしまう結果になりがちです。
例えば、前回同様に環境問題なら、これを根本的に解決しようとすると、 CO2などの温室効果ガスの排出を今すぐ全面ストップするべきだという話になる。 そうなると、我々の今ある「大量生産、大量消費の生活スタイル」そのものを変えねばなりません。 しかし、これを完全に実行すると産業界の大きな反発を招きます。 大きな生活スタイルの変更を求められれば、一般大衆の受けも悪いでしょう。 発展途上国は、先進国だけが今まで散々CO2を出してきたのにと不平を言います。 だから、温室効果ガスの排出を抑えつつ、産業の発展も同時に目指すという 自己矛盾を抱えた玉虫色の“持続可能な開発”という話になります。
HFCの経営問題の場合、経営を万年赤字体質から脱却し累積赤字を完全に解決するには、 予算を昇格前提で過大に見積もるのではなく、厳しく見積もった上で、 その収入見込みにみあった強化費の範囲内で、(≒“身の丈”の)経営をし、 毎年、黒字を出さねばならないという話になります。 HFCには親会社がありませんから、赤字を補填してくれる存在がいません。 したがって、赤字を計上し続けると再び債務超過に陥り倒産状態になります。 つまり、赤字を続けることはチーム消滅を意味します。(←当たり前ですけど・・・。) しかも、このような赤字経営を続けていると財務状況を理由としてJ1に上がれません。 であるにもかかわらず、今までのほとんどの予算が、 単年度で昇格を前提とした博打的な予算になってきました。 具体例を挙げれば、今季30万人と見積もられた観客動員は、 2007年のJ1昇格時の観客動員数を基に出されています。 したがって、当然の結果として、昇格に絡めないと大赤字になります。 しかし、昇格前提の予算だったのだからと無理に昇格に絡もうとすると、 さらにチーム強化費の増加を招き、2003年のように、 トップチーム人件費ばかりかかって、成績は向上しないという泥沼になると、 残されるのは多額の負債ばかりという最悪のケースになる可能性もありました。 今季は、2003年より傷は浅そうですが・・・。 先ほども書いたように、現実問題として、このような事態に陥っても、 HFCには赤字を補填してくれる親会社がありませんし、 そう頻繁に減資や増資をするわけにもいきませんし、 財政赤字の行政にこれ以上借金を頼むわけにもいきません。 (※返済も残ってます。) したがって、基本的にHFCは、 “身の丈”経営をして毎年黒字を出すことが望ましいはずなのです。 しかし、一方で、“身の丈”経営を実行した場合、 2003年の反動で極端な“身の丈”経営を行った2004年のように、 (注:2004年から5段階計画が始まりました。) 成績が低迷してJ2最下位になる可能性もある。 そして、その結果、昇格争いからも遠ざかり多くの人間の関心をよべなくなって、 結果を残さないと事態がより悪化してしまうことになりかねないという人たちが増えていく。 (※まだ、声を上げる人はましで、声も上げずに他に興味の対象が移る人が大半であるともいえます。) すると、やっぱり強くないとダメだという話になる。 想像するに、そういう雰囲気だからJ1を目指さないと スポンサーの受けも良くないと思うわけです。 そして、一部のこうした声が反映され、 選手補強に積極的に投資をしても結果を出せば元が取れる、 また、結果を出さなければサポーターもスポンサーも付いてこないからという理由で、 本来的には、経営責任の所在がはっきりせず赤字ができない経営体質でありながら、 毎年、HFCは博打的な予算を組むことを強いられていると予想されます。若干、好意的な表現ですが・・・。それが、HFCの構造的な経営問題の本質だと思います。 だから、HFCとして、 「J1昇格を掲げながら、経営の健全化も図る」 という“方針そのものに矛盾を含んだ”困難な方針を、 HFCが目指さねばならないことに事態の難しさがあります。 この問題を来季の話に具体的に当てはめるならば、 「来季の昇格にできるだけ望みを残したまま(≒チーム人件費の維持)、 経営の健全化を図る(≒チーム人件費の削減)」 ということになるでしょう。 さて、次回はこの現状を認識した上で、どうすべきか考えていきたいと思います。
2009年11月14日
近年、“観測史上最大”、“観測史上初”という異常気象が立続けに起こっても、 「環境問題などない!」という人たちがいることも事実です。 例えば、地球温暖化は科学的に確かな根拠がなく、勝手に騒いでいるだけだと。 実際にあったとしても、大騒ぎするほどの影響はない。 むしろ、CO2の排出抑制は、経済成長に悪影響を与えるだけだと。 コンサドーレ札幌の経営問題もコレに似たところがあります。 経営のド素人が、よくわかりもせずにHFCの経営問題をアレコレいうのはおかしいし、 実際に周囲の人間が、どうにかできるわけではない。 むしろ、無闇に不安を掻き立てる方が、チームをネガティブな雰囲気にして害があると。 しかし、年々、様々な異常気象が伝えられ、実際に体感するにつれて、 一般人の間でも環境問題がないという意見は少なくなってきました。 HFCの場合もそうです(笑)。 様々な経営のお粗末が伝えられるにつれて、 HFCに経営を任せておいて大丈夫か?という声が次第に大きくなり、 支持されるようになってきました。 残念ながら、今のHFCの現状は、経営のド素人に 文句を言われても仕方のないような経営しか出来ていないともいえます。
では、そういう意識を一般人が持つことが無意味であり、むしろ有害なのか?
私は、無意味とも有害とも思いません。
環境問題や経営問題をなかったことにしたり、
仕方がないと諦めても問題が根本的に解決するわけではないからです。
しかも、環境問題は、人類生存の危機です。
HFCの経営問題も、コンサドーレ札幌存続の危機です。
レベルとしては全く一緒にはなりませんが(笑)、まず問題があることを認識して、
根本的に解決しないと早晩自らの身を滅ぼすことになりかねない
重要な問題という意味では同じだからです。
無くなってから、あーだこーだ言っても遅いわけです。
環境問題に取り組む方からすれば、一般人の危機意識の低さであったり
現状の意識の浸透度に不満があるのは重々わかりますが、
環境問題への関心の高まりから、一般大衆の意識の変化が起こり“エコ”ブームを生み出した。
一人一人の意識の変化は小さいかもしれませんが、全体としてみれば大きな変化になる。
つまり、まずどこに問題があるかを周囲が認識することが大事だと思うのです。
そして、それが、もし建前でも、本音であっても、
こういう意識の変化が、その後、お互いの“共通理解”になっていけば、
その共通理解がお互いの意識の上での前提となるので、
実際に少しずつ世の中に影響を与える力になる。
つまり、少なくとも地球環境が危機だという認識が一般レベルでなければ、
“エコ”はブームになりえないのと同じです。
実際のコンサドーレ札幌の危機については、ニトリ様撤退による2億の減収、
それ以外にも、来年のJ2のホーム試合数が8試合減る可能性があること、
不況による他スポンサーの経営状態の悪化、今季の赤字額、
道と札幌市への5億の借入返済など、挙げれば限がありません。
さて、私だけがこの問題に気付いていたなどという気はありません。
岡田監督が“身の丈”と発言した頃に始まり、前々回の2002年のJ2降格辺りから、
サポの間で本格的に意識されるようになってきた問題です。
しかし、その後出された5段階計画が当初5年計画であったものが、
5年でなくなったのは、もっと長期的に選手を育成していくためではなく、
もっと早く昇格を目指すべきという圧力があったからでしょう。
このように、HFCは長い間、
“J1昇格を目指す”ことと、“身の丈経営”の狭間で揺れてきました。
次回は、コレについて書こうかと思っています。
2009年11月11日
大口スポンサー様撤退の報でゴタゴタな観のHFCですが、 来季の監督人事については早急に決めるべきではないでしょうか。 確かに、来季の強化費が見積もれない現状で、来季の選手の編成や補強もままならず、 来季の監督オファーを出すことは決して良いこととはいえません。 しかし、残されたリーグ戦3試合の選手のメンタルを考えても、 来季の監督人事に関しては早急に決めるべきですし、 何より、暗い話題が続く札幌にとって、 来季に向けて“明るい話題”が必要と思われます。 その際、まず、石崎監督に包み隠さずHFCの置かれている状況を説明するべきです。 強化費から考えても、来季は補強による早急なJ1昇格は難しい。 ある程度腰をすえて選手を育成していくと明確にHFCとしての意志を伝えるべきです。 育成ということであっても、今季からの継続性を考えても石崎監督が第一候補でしょう。 今季の戦力に大した補強もせずに、 是が非でも来季J1昇格を目指してくれという方が無理難題というものです。 むしろ、そっちの方が断られる可能性が高くなるでしょう。 そこは明確に伝える必要があると思われます。 その上で、もし断られたとしても、 監督人事に関しては今後のチームの根幹に関わる部分である以上、慎重に選ばねばなりません。 しかし、これ以上人事が後手後手になっては、 更に来季に希望が持てない結果になりかねません。 従って、監督人事だけでも来季に向けて早急に決めるべきと考えます。 (※報道を見る限りそういう流れのようではありますけれど(-"-;A ...) スポーツライターの西部謙司さんが、 先日降格が決定した千葉についてスポーツナビで書いています。 降格した際に重要な点は、フランス1部で今や強豪となったリヨンの例を挙げ、 長期的な視野にたってクラブがビジョンを示せるかだと書いています。 (※続きに引用文あります。) HFCは、希望が持てない時こそ、 将来に希望を持てるビジョンを周囲に示す必要があるのではないでしょうか。 そして、昨年J2降格が決定した後に、 HFCは『中期経営計画2009-2011』を出しているわけです。 それに基づいたチーム作りをHFCが、今こそ強烈に主導していかなければ、 HFCの構造上、再び経営が混迷することは過去の経験が示すところです。 いきなり苦しい立場で、HFCの社長になりたての矢萩社長ではありますが、 今後のビジョンを明確に周囲に向けて発信してほしいと思います。
西部謙司 スポーツナビ 千葉の降格決定=「犬の生活」 第31節 川崎 3-2 千葉 2009年11月9日(月) さて、来季は「1シーズンで昇格」が目標として掲げられるのでしょうが、あまりそれにこだわらない方がいいと思います。今季の戦力を維持できれば、昇格は可能かもしれません。しかし、厳しい言い方をすれば、降格した戦力のまま2年経過して、見違えるように強くなるとは考えられません。主力の半数以上が入れ替わっているぐらいでないと、上がってもすぐに降格の危機を迎えるでしょう。 カギを握るのは育成になりそうです。補強もいいですが、自前でチームを支えていく選手を作るのが第一でしょう。とはいえ、それは1年や2年ではできません。中長期的な展望を持って計画的に、ある程度時間がかかることも覚悟して、腹を据えてかかるべきではないでしょうか。どんなチームならJ1で安定的に勝てるのか、ファンの支持を得られるのか、それには何が必要なのか。そのイメージを持つ必要があります。 フランスリーグを7連覇したリヨンは、2部で仕切り直してから初優勝までおよそ20年かかっています。しかし、ジャン・ミシェル・オーラス会長は2部の時から「ヨーロッパのリヨン」という目標を掲げていました。おそらく、彼には将来の絵が描けていたのだと思います。リヨンの20年は、起用する監督のタイプ、長期的に任せること、テクニカルディレクターが変わっていないことなど、明らかに継続性が見られます。継続する根気も大したものですが、信じられる「将来の絵」が描けていたのが大きかったのではないでしょうか。 J2からの仕切り直しになる来季、千葉はどんな「絵」を描けるのか。そこが大きなポイントになりそうです。
2009年11月10日
分が悪くなってくると、やれやれさん得意の“論理のすり替え”が発動されましたが、 前回の記事に引き続き、↓で、「HFCは、大企業に身売りするべきか?」から 経営の問題に関して相変わらずやっております(苦笑)。 "Consadole SAPPORO Information"の激論掲示板での進行。 まあ、ようやるわ!って方が多数とは思いますが、 3人だけでやるのも寂しいので(笑)、お付き合いいただける新規参加者大募集中!やれやれさんも、ひっそりやりたくないそうなので宣伝しときます!(笑)私は、やれやれさんの持論である 「HFCには親会社がなく、経営責任の主体がはっきりしないため、HFCは構造的な欠陥を持つ」 という指摘には一理あると思っています。 従って、そこから導き出される「HFCは親会社をみつけて経営譲渡するべき」という意見は、 私はそれなりの支持を集める意見だと思っています。 しかし、それは現実を直視しない逃げの議論だとも思っています。 ぶっちゃけ、やれやれさんの話は最終手段だと思ってます。 しかし、私には、手を尽くしているようには思えません。 しかも、やれやれさんはそれでHFCが消滅というシナリオはないといいますが、 昨今のJリーグ、日本サッカー界の状況を鑑みると、現状維持やそれ以上を望むのは難しく、 消滅に関しても私は保証はないと思っています。
2009年11月08日
ニトリ様が、今季結果を残せなかった札幌にスポンサー撤退という厳しい査定を下したわけですが、 企業としても慈善事業でやってるわけではないですから、 費用対効果が薄いと判断されればそういう決断もありうるというのが、大人の事情でしょうか。 こういう話題が頻発する札幌は、「親会社がないから弱い」 という趣旨の発言をされる場合も多いです。 そこで、「HFCは親会社を見つけて、そこに身売りしてしまえ!」というのが、その主な論調。 その代表格(?)が、"Consadole SAPPORO Information"によく出没され、 このブログもたまに見て頂いている(?)、やれやれさん。 私の立場は、親会社がついていない現状、まず身売りありきではなく、 ないことを前提にどうするか考えるべきという立場です。 そのために、コンサドーレ札幌を地域で支えていく枠組みをつくるべきと思っています。 で、この方とは、かな~り前から論争して平行線なんですが(苦笑)、 この度、元々の千葉の話から脱線しまして(-"-;A ...(スレ主さん、ごめんなさいm(_ _"m)ペコリ)久々に相変わらずやっておりますので、やれやれさん賛成派 whiteowl賛成派、いやどっちも違う!というのも含めて興味のある方はどうぞ! "Consadole SAPPORO Information"のメイン掲示板での進行。 "Consadole SAPPORO Information"の激論掲示板での進行。
2009年11月06日
昇格もなくなり、天皇杯も敗退してしまった今、 話題の中心が来季の話になってしまうのは仕方のないところでしょうか。 【道スポ】コンサ石崎監督、続投に前向き 来季へ1対1トレ開始 (11/06 09:41) 石崎監督は「個人の技術と戦術を上げていかなければ。まずは1対1」と、練習の狙いを説明した。 約50分間に及んだ基本中の基本メニューを終え、選手たちも充実の表情を見せていた。 (-ω-;)ウーン J1を目指すなら、技術も足りてはいないでしょうが、 今の札幌の選手に一番足りていないと感じるのは、“個人の技術”より“個人の戦術”の部分。 「石崎サッカー≒“チャレンジ&カバー”」が、 機能する一つのポイントになるのはカバーの部分。 特に守備面は、SBの中央への絞りをはじめ、 選手がチャレンジした後に出来るスペースをどう埋めるか。 CBとして重要とされる1対1に、決して強いわけではない石川が来季の最重要補強 と強化部にいわれる理由はそこだと思っています。 オシムが日本代表監督だったときに、千葉の選手を代表に入れて、 日本代表にオシム流を浸透させたのと同じような役割を石川には期待されているのかもしれません。 この方向性で来季もいった場合、より面白いサッカーが観れそうではありますが、 「昇格の可能性はそれほど高くない≒時間かかりそう」 というのが今のところの印象です。
あとは、オバマじゃないですが・・・、石崎サッカーを具現化するには、 "Can you change? Yes, we can." で選手のメンタルが変わらないと厳しいかもしれません(-"-;A ...来季のスローガンはコレだっ(笑)某氏のいうように、試合中に何本かに一本まじめにダッシュしとけば、 やる気がないとはいわれないというような小手先のやる気ではなく、 札幌の選手には、常にファイトを前面に出してチャレンジする姿勢を見たい。 私が観た今年の天皇杯決勝の柏を美化する気はないのですが、少なくともそういうチームでした。 札幌の選手は大人しいとか、声を出さないといわれますが、 石崎サッカーを実現する上で、より問題の本質だと思うのは、 シュートを打てるところで打たないとか、勝負できる場面で横パスを選択することだと思っています。 かといって、自陣の低い位置でリスクの高いプレーを選択されても困るわけですが・・・ 特に攻撃面では、そこが変わらなければ、石崎サッカーは札幌に浸透しない。 そして、その“チャレンジ&カバー”の攻守のバランスが良くなってはじめて、 石崎監督が目指すべきサッカーの出発点にやっと立てるといった感じでしょうかねぇ...( = =) トオイメ その道程は、長い長い道のりになってしまうのか、 我慢できずヤンツーの時のように途中で降りることになるのか。 観客動員も固定化されつつあり、 様々な意味で来季は“Change”が必要なのかもしれません。
2009年11月04日
昨日、行われたナビスコ杯決勝。 FC東京と川崎フロンターレの対戦は、“多摩川クラシコ”の再戦となり、 両チームとも首都圏のチームということもあってか、国立も大盛り上がりな様子。ヤマザキ・ナビスコの社長さんも喜んでいることでしょう(笑)。さて、試合結果は、2-0でFC東京が2回目の優勝。 川崎フロンターレが、またしてもタイトルを逃しました。 無念のあまり、授与されたメダルをはずしちゃったようです。 鬼武チェアマン川崎Fに激怒/ナビスコ杯[2009年11月4日 日刊] その無念は、鹿島のV3阻止、リーグ初制覇で是非晴らして欲しいですね。
試合内容は、サイド、それがダメなら中央のワンツーをつかって攻めまくる川崎に対して、 中盤をフラットにした4-4-2で、3ラインの強固な守備ブロックを形成して 必死に川崎の攻撃をしのぐFC東京というのが基本的な構図。 FC東京も、守るだけではなくサイドから攻めようとしてましたが、 石川、長友不在では、サイド攻撃にもそれほど迫力を感じず・・・。 しかし、FC東京が起死回生の米本のミドルで1点取ってからは、 ますますバランスを崩して前に出てくる川崎に対して、 より3ラインの間隔を狭めて、危険なスペースを消してきたFC東京。 ところが、FC東京が陣形のバランスが崩れないこのシステムを活かしたカウンターで追加点。 押していた川崎ではなく、FC東京が先制点をとったことがやっぱり大きかった。 川崎は負けていたこともあってか、 全般的に前がかり過ぎで守備のバランスを崩していた印象。 一本のパスで、あっさり突破されるシーンもチラホラ。 川崎の攻撃力は魅力的なものの、この辺りがタイトルを逃してしまう理由なのかなと。 川崎が本当に怖いと思う瞬間は、速いカウンター。 川崎の強力3トップにスペースを与えると、本当に破壊力がある。 しかし、初タイトルを意識したのか全体的に前がかりになって、 自らスペースを失っていたように見えました。 それが結局、守備を固めてきたFC東京の術中にはまってしまったような感じがしました。 一方、FC東京は石川と長友が先発から外れており、 川崎の攻撃力に対して真っ向から張り合うのではなく、 守ってカウンターしか手はなかったのかもしれません。 何度か惜しいシーンをつくられたものの、あの川崎の攻撃力をもってしても こじあけられなかった3ラインの守備力を改めて実感した試合だった。 また、そのFC東京のCBにはまっていたのが、ブルーノというのも何とも(苦笑) あとは、パスの判断の早さと正確さは、さすがJ1だなと思いましたが、 川崎の攻撃力をもってしても、攻めっぱなしじゃ点数はとれないんだなと。 この辺りは、日本サッカー全般にいえる課題なのかもしれませんけれど(-"-;A ...
プロフィール
当ブログは、ただのサッカー好きが、地元北海道のプロサッカーチームであるコンサドーレ札幌の情報を中心に、サッカーの話やそうでないものをチラシの裏的に書いたものです。 “whiteowl”の由来は、“ドーレくん”から何となく。 特に、サッカーの戦術やプレーに興味があり、他のスポーツも観ます。空手は、黒帯。 最近は、気分転換も含めて、スタジアムの色々なこところで観てます。 始めは純粋にサッカーだけに興味があったのですが、このチームは経営がもっとしっかりしないと強くならないと感じるようになってからは、HFCの経営に関する記事も書いてます。 尚、記事が長いのはデフォルトです(-"-;A ... コメントについて: 当ブログでは、長文コメント大歓迎です。 頂いたコメントに、すぐ反応できない場合が多くて申し訳ないのですが、極力返事をする方針です。 ただし、感情的なコメント、悪意が感じられるものについては、スルーするかブログ主権限において削除する場合があります。 ※当ブログはリンクフリーですが、コメント欄にでもこそっと書き込んで頂けると嬉しいです。
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