2009年07月31日
J1降格圏の3チームが、全て監督を代えた。 18位の大分が、シャムスカからポポヴィッチへ。 17位の柏は、高橋氏からネルシーニョへ。 16位の千葉は、ミラーから江尻氏へ。 秋春制のシーズンオフにあたる今の時期に監督交代をするのは、 より幅広い監督の人選という意味で、好機ではあった。 昨季の札幌も、監督を代えるなら、このタイミングであったと思う。 心配なのが、大分。 昨季は、ナビスコ杯をとり、リーグ戦も4位。“地方の星”と言われた。 しかし、今季は、元々選手層は厚くなかった上に 昨季の疲労が出て、選手が揃わなかった。 今の成績だと監督交代をしてもかなりきついだろう。
来季のことを考えるなら、降格したとしてもポポヴィッチ監督を 来季も続投させるかさせないのかが、また一つの分かれ目になりそう。 降格して監督も交代させると、札幌よりは経営規模は大きいが、 経営状態に決して余裕があるわけではないので、 草刈場になって選手が流出し、J2暮らしが長くなる可能性がある。 一昨年の広島のように、監督交代で試合内容が改善されて、 降格したとしても来季に希望のもてるサッカーが出来るか。 監督解任の意味【西部謙司】2009年07月29日 「この環境では一貫性のある強化がやりにくく、失敗への恐れが チーム作りを硬直化させる結果に陥りやすい。監督は何人も代わっているが、 チームはほとんど変わらない、全く進歩がないというパターンだ。」 残留を目指すのが当然だが、最悪の事態も見据えて堪えきれるか。 西部さんのいうように、その場しのぎの監督更迭を続けても、 一時的なチームへの不満は減るが、チームそのものが強くなるわけではない。 苦境にあっても、場当たり的ではなく、長期的な計画性と継続性を持てるか。 それが、あるのとないのでは、リカバリーの差になって表れてきそうだ。
2009年07月30日
昨日ネタにしたハファエル。 今日の報道では、紅白戦の情報が出ていた。 コンサドーレ倶楽部 新加入のMFハファエル 逆襲のキラーパスを (2009/07/30) 石崎監督は「球離れはいいし、何かありそう」、 横野は「クライトンとは全く逆のタイプ」と印象を語る。 クライトンのようにキープすることは少ないが、 ワンタッチでさばき、リズム良く攻めるプレーが得意のようだ。 シンプルな攻めという意味では、クライトンより石崎サッカーに合いそうな感じ。 ただ、球離れがよく、あまりキープしないとなると、 結局、チームとしてどこでゲームをコントロールし、アクセントをつけるのか?
多分、それは、クライトンが居なくなった今、 今まで以上に、ポルトガル語でハンドルを意味するボランチの役目になりそう。 今のところボランチで出場しているのは、ダニルソン、上里、宮澤、西、芳賀。 サイドへの展開力のある上里と縦へ鋭いパスを出せる宮澤のコンビは、 攻撃のアクセントとしてはなかなか良いコンビ。 ただ、二人とも危険なゴール前のバイタルエリアを 体を張って守るという守備の点では、まだまだ不安。 そこは、イエローコレクターになってはいるが、 驚異的な身体能力でゴール前をカバーしているダニルソンが強さを見せている。 展開力と守備のバランスを考えると、 ボランチの主軸になるコンビは、(ダニルソン+宮澤or上里)か? そこに、総合的な力はあるが、絶対的な武器がないため器用貧乏に陥ってしまっている西と (考えようによっては、それもユーティリティープレイヤーという武器かもしれない。) 気配り上手、カバーリング職人の芳賀を入れた5人のボランチの組合せを代えることで、 相手によって対処したり、試合中にゲームをコントロールしていく采配も今後見られるかも。まあ、全員の良いところを足したら、すごい選手になりそうですが(-"-;A ...
2009年07月29日
実際のプレーはまだ見ていなものの、ハファエルをどこで使うのか想像が膨らむところ。 登録は、MF(攻撃的ミッドフィルダー)。 ハファエル選手(ブラジル) コンサドーレ札幌加入のお知らせ 2009年07月15日 本人も“前目の攻撃的MF”、“トップ下のイメージ”と言っていた。 しかし、前々節、前節の4-4-2の場合、トップ下がない。早速ブラジルで古巣と契約したらしい(苦笑)クライトンの代わりなら、 4-2-3-1に戻して、トップ下で使うということなのだろうか。 【道スポ】MFハファエル、紅白戦で2発 豪快25メートルミドル決める (07/29) MF西大伍(21)と、主力組の2トップを組み 終了間際には自ら持ち込み、ゴール正面約25メートルの位置からのミドルシュートを決めて見せた。 2トップなら、キリノとどう共存させるのか、前節、結果を出した西は? など色々と疑問がわいてくる。 ただ、前線で張るポストタイプではない様なので、2トップなら、 キリノよりも前線でキープできる西とコンビを組んだ方が相性がいいかもしれない。 そうなるとキリノの行き場がなくなる。 もしそうなら、縦への速さを活かして、両SHで使うのも手か。
西 キリノ ハファエル 藤田 ダニルソン 宮澤
イメージ的には、こんな感じか? 本来なら、西と宮澤のポジションが逆なんでしょうけれど・・・。 あと、4バックの人選と、上里をどこに置くかも、結構悩みます(;´Д`A ``` 上里 吉弘 趙 西嶋 (石川) 石川をCBで使った方が良いとすれば、↓なんかもアリかも。 西嶋 石川 吉弘 趙 ハファエルが次節に間に合うかどうかわかりませんが、今回の2名の補強で、 セレッソ戦のスタメン争いは、結構熾烈になりそうです。
2009年07月28日
昨日も話題にしたCS8月号の石崎監督のインタビュー記事。
その中で、キャンプ中に、攻守の切り替えについて、
スペインのバルセロナの映像を見ていたことについて。
「奪われたときに引いてしまわないで、奪われたときこそ前に出てプレーしている。
だから、カウンターをなかなか受けないんですよね。
ボールを奪われたからといってポジションを下げると、
相手に簡単にパスを蹴られてしまうからカウンターを受けてしまう。
だから、カウンターを受けないためにも、
ボールを奪われたらすぐに前へ出ることを選手には強く意識させています。」
空手の“かわし”のコツと同じだなぁと。
人間は相手に攻められると怖いので、だいたい後ろに下がって避けようとする。 しかし、後方に下がって避けようとすると、 相手の突きや蹴りの勢いが増すために十分な助走の時間も与えてしまうので、 結果的に、下がると突きや蹴りの勢いは増してしまう。 そして、勢いがついた突きや蹴りは、止めにくくなるし、当たると痛い。 だから、そこであえて相手の方に踏み込んで攻めを“かわす”。 攻守が入れ替わって、相手が技を繰り出す瞬間や直後は、 技にまだ勢いがないので、案外脆いし弱い。 突きや蹴りは、伸びきる一歩手前の瞬間が強い。 そこで相手の懐に敢えて飛び込むことで、 相手に技の勢いを増すための助走の時間を与えない。 そして、飛び込むことで、当たったとしても一番強いところで当たるのではなく、 勢いの乗っていないまだ弱い段階で当たるので、 実際、当たったとしてもそれ程痛くはない。 攻守の切り替えの際、最初の守備を相手に攻撃的に行うことの重要性。 それは、多分、空手もサッカーも同じだろう。 しかし、理屈がわかっていても、これを実践するのはなかなか難しい。 なぜなら、相手が迫ってくるその方向に自ら飛び込むからだ。 単純な話が、刃物を持った人間でも、近づいた方が危なくないと言っているのだから(苦笑)。 それが一番被害が少ないと頭ではわかっていても、 相手の懐に飛び込むのは怖い。 人の本能的な部分で恐怖を感じて、腰が引けてしまう。 しかも、前に出たとしても、腰が引けているとかえって危ないので、 自信を持って前にスッと入らなければいけない。 守りに替わった瞬間に、自信を持って前に出られるか。 今の札幌の守備の課題も“かわし”のコツと同じなのではないかと。
2009年07月27日
CS8月号、石崎監督のインタビュー記事を読みました。 昨年、札幌がJ2に1年で再び舞い戻る結果になった最大の理由は、 監督の戦術云々の前に、選手の力量不足だと私は感じていたので、 選手の育成に定評のある石崎監督の就任は喜ばしいことでした。 その一方で、石崎監督は、川崎で02、03年と2年連続、 本当に惜しいところで昇格を逃していて、 結果が出るまで、時間がかかりそうというイメージもありました。 しかし、その後、石崎監督は解任されてしまいましたが、 翌年に昇格を果たし、今の川崎は、ACLに出場するまでになりました。 そして、柏をJ1に昇格させ2季残留。昨季の天皇杯では準優勝。 過去の例を見ても、成果が出るまで時間がかかる場合もありますが、 本当に石崎監督が関わったチームは、強くなっているので、 選手はもう少し結果を出して、周囲を納得させて欲しいと思っています。
さて、話は変わりまして、 お陰様で、昨日、当ブログが30万アクセスを達成しました。 (*゜▽゜ノノ゛☆パチパチ 毎度、ありがとうございます! ブログを始めた頃は、こんなに続くとは思っていませんでしたし、 30万もアクセスされたということを考えると本当に途方もない数だなぁと。 それに、ファンサイト的要素の強い、この公式ブログで、 自分の存在はかなり“KY”だという自覚はあります(苦笑)。 が、まあ、何か色々あって、かえって開き直れてしまったのでΣ(- -ノ)ノ エェ!? これからも細々と続けさせていただこうと思います。 また、毎回、皆さんから、興味深いコメントを頂きありがとうございます。 大変刺激になっていますし、勉強になります。 そういう雰囲気を醸し出してないのは重々承知しておりますが(苦笑)、 お気軽にコメントいただければ幸いです。 最後に、更新しなかった次の日に、何人もの方がアクセスされたのを見ると 大変申し訳ない気持ちになりますが、非常に励まされております。 これからも出来るだけ更新していこうと思いますので、 今後ともよろしくお願い致します。
2009年07月26日
もう、30節なんですね・・・(-"-;A 雨の厚別で行われた岡山戦。 前半、キリノと西の両FWがゴールして2-0。 こっから楽に勝てないのが、今の札幌。一進一退の緊迫した試合展開に(-"-;A ... 後半8分、西野に1点返されて2-1。 後半15分、西が荒谷のGKのこぼれ球に反応して3-1。 後半22分、右からのクロスにトップ下の保坂に決められ3-2。 そして、試合終了間際の後半44分、上原が決めて4-2で、札幌が今季厚別初勝利! 【J2:第30節 札幌 vs 岡山】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.07.25) ●石崎信弘監督(札幌): 「なかなか勝てない状態が続いてですね、 ホームの厚別で今季初勝利ということで結果としては良かったと思います。 やはりゲーム内容のところで、なかなか今まで点が取れなかったのですが今日は点が取れたので、 結果としては良いと思うのですが、ゲーム内容と試合運びのところで まだまだたくさんの問題があるんじゃないかと思います」 今まで組み立ての部分にこだわって、綺麗にいこうとしていたのを シュートの意識を強めて成功したのが今節だったのかなと。 確かに、内容は良くありませんでしたが、 それもひとつの“破”だと思います。 監督も、結果を出しちゃったら、怒るに怒れませんからね(笑)。 ただ、シュートの意識を強めた分、冷静な判断や組み立ての部分はやや物足りなかった。 岡山には悪いですが、雨天で技術の差が出やすかったこともあり、 岡山だから、がむしゃらにやって通じたという側面はあると思います。 普段のサッカーをしつつ、昨日の試合のような最後の部分で勝負をする、 シュートの積極的な意識があれば、監督も納得したのでしょうけれど(;´Д`A ```
その攻撃面について。 1点目、ノブリンは、 「ひとつはアーリークロスがたまたまキリノの前にこぼれて」と言っていますが、 西嶋のアーリークロスに、あの時ゴール前に3人“も”いました。 今までは、ほとんどゴール前にキリノしかいませんでしたから、 たまたまというには、チャンスの質、得点の可能性は、こっちの方が上といえます。 2点目は、西のキックの能力。まず利き足ではない左足だった。 そして、左に蹴ると見せて最終的にインサイドで右に流した。左足だったから、そのまま思いっきり左に蹴らずにインサイドで右に流して正解だったかも(笑)3点目も、ノブリンは、 「もうひとつはヘディングで競ったのがディフェンスラインの裏に流れたもの。」 と仰っておりますが、GKからのこぼれ球を狙ってた。 この試合、特に積極的な姿勢を出していたのは西でした。 それが他の選手にも伝染した感じ。前節、はげおさんと、西は、後は結果出すだけだとコメントしたのが通じたか(笑)しかし、今までも、1試合突然活躍する選手はいましたが、いかんせんそれが続かない。 続かないと、それは実力とは見なされない。 ゴールへの積極的な姿勢は、継続して欲しいと思います。
守備に関しては、相変わらず後手に回ってる印象。 【J2:第30節 札幌 vs 岡山】試合終了後の各選手コメント(09.07.25) ●西嶋弘之選手(札幌) 「失点の部分については対応もできていたし、いい体勢でシュートを打たせたわけでもない。 でも、そこに至るまでにミスが重なっていた。充分に防げる失点だったと思う。」 西嶋は対応が出来ていたというし、確かに、相手はいい体勢でシュートを打ってはいない。 J2レベルならそれで良いかもしれない。蹴った選手が上手かったと。 しかし、J1を目指すなら、J1では、あんな体勢からバンバン決めてくることを 実体験したのではなかったのだろうか? 代表の中澤を見てると、ボールばかり見ずに、常に周囲をキョロキョロ見回している。 だから、フリーの選手を見逃さない。 プレッシャーのかかり具合の差は、ほんの僅かな違いかもしれないが、 その辺りが大きな違いなのかなと(-"-;A ... まあ、とにかく、勝って良かった!
2009年07月24日
第29節の富山戦は、前回4月のドームでの対戦と同様にドロー。 引き分けの回数なら、上位2チームの対決に相応しい結果に(;´Д`A ``` いいところまでは行く、だけど結果が出ない。 【J2:第29節 富山 vs 札幌】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.07.22) ●石崎信弘監督(札幌): 「(点が)入らないのであれば、もっともっとチャンスを多く作り、 崩しの最後の選択のところで勇気をもってやるべき。 そこで逃げてしまっている選手が多い。ミーティングでも話したが、勇気を持ち、 失敗を恐れずに最後の選択のところで責任をもってプレーしならければいけない。」 積極性のなさは、もう少し言えば去年もそうだった。
去年は、三浦監督が採用していた極端なゾーンディフェンスに批判が集中していたが、 あの時も、それぞれのゾーンでの1対1の守備で選手が積極的に行けなかった。 (※その辺りは、ゾーンディフェンスを考える。 -その1- ゾーンディフェンスを考える。 -その5- ゾーンディフェンスを考える。 -その6-をどうぞ。) 最近の責任の所在論で言うなら、監督に全く責任がないとは思わないが、 私は“選手>監督”だと思う理由の一つが、この選手の積極性のなさ。 札幌の積年の課題と言っても過言ではないと思う。 これを変えるのは、よっぽどじゃないと変わらないというのが個人的な見解。 もし無理矢理、今すぐに結果を出そうとするなら、 監督を代えて引き篭もりカウンターサッカーをするか、 ノブリンサッカーが出来る選手を連れてくるしかない。 今すぐ結果を求めるなら、監督の采配を批判したり、 選手にもっと練習しろというより、これらを要求していくべきだと思う。 どっちも無理と思うか、嫌なら、今は我慢するしかないというのが私の意見。 Q工夫が足りなかったとのことだが、意識しすぎて逃げるようなパスを選択したのでは? 「それを僕は工夫だとは思わない。選手の判断ミスとか、エゴというか、 もっと強いパスで出せば味方が有利になるのに球が緩かったりとかする。 攻撃とは結果ですから、それが成功すれば良かったのだろうけれど、 結果が出ない分違う選択もしていかなければならない」 相手に合わせるのではなく、俺はこうしたい! だから、ここにボールをくれ!という要求が選手にほとんど見られない。 私と違って(苦笑)、いつも温厚なほほやんさんまでもが、 ついに声を出せるかと選手に問題提起した。そういう意味でも、本当、深刻かもしれない(;´Д`A ```
【J2:第29節 富山 vs 札幌】試合終了後の各選手コメント(09.07.22) ●石川直樹選手(札幌): 「若いチームですし、1点取れれば波に乗れると思う。もっと自信をもってやっていい。 僕たちにできるのは、なるべく多くチャンスを作ること。 FWが頑張っているので、点を取らせてあげたい。 レイソルのチームもすぐに完成したわけではない、日々何かをつかんでいけばよい。 みんな上手いのでひとつひとつ加えていくだけ。」 プレー含めて、いい選手を補強したなと思います。
2009年07月23日
今のチーム状態を招いた一因に、マスコミにも責任があるだろう。 4月12日、昨日と同じように富山戦に引き分けた後、 6月3日の栃木戦まで13戦負けなしだった。 この頃、このままいけば昇格できると 楽観的な記事を書いたのは、他ならぬ北海道新聞である。 しかし、現状は3位仙台との勝点差19と開く一方だ。 この結果に対して、担当記者はどう思っているのだろうか? 確かに、当時、負けてはいなかったが、内容がともなっていなかった。 このころから勝ちきれずに引き分けになる試合は多かった。 しかし、この時、チームへの危機感を喚起するどころか、 昇格を楽観視した記事を書いた責任はないのだろうか? マスコミは、他人の責任を追及するのは得意だが、 自分の書いた記事に対する責任は負おうとしない。 そして、まるでそれがなかったかのように手のひらを返して、 今度は批判の記事を書く。 逃げるプレーで無得点 (07/23 09:50 道新) 監督が特に問題視したのは、ゴール前での藤田のバックパスに象徴される積極性の欠如だ。 積極性の欠如は、何も今に始まったことではない。 第4節湘南戦では、14本のシュートを打ち無得点。逆に、カウンターをくらい敗戦。 当時と比べれば、チャンスの質は上がっているが、 この頃から、大事なところで勝負を避ける選手の消極さは、 本質的に、ほとんど何も変わっていない。 私が以前、この件で切れたことを正当化する気はないが、 何を今さらという感じである。 チームが苦しい時に今さら批判を始めるくらいなら、 チームを擁護する記事を、初志貫徹、書き続けて欲しいものである。
2009年07月22日
19日の私の『まず、自分のためにサッカーをして欲しい。』に、 2つもトラックバックをいただいて、意外な反響の大きさにちょっとびっくりしています。 しかし、そのことが示すのは、 選手の「サポーターのために勝つ」という言葉に違和感を持った人が結構居たということ。 08-09シーズン、ドイツ・ブンデスリーガを初制覇したヴォルフスブルクのマガト監督が、 「普通の人間の何倍も努力をしないと、人を感動させることなど出来ない。」 というようなことをシーズン中に、長谷部を含む選手に言ったらしい。 だけど、他人のために頑張るのは、正直しんどい。 他人から全く期待されないよりかは、期待された方がいいが、 他人の期待に応え、その上で結果を出すのは、 本人に他人の想いまで背負う覚悟がなければ出来ない。 そんないきなり重いものを背負っては、思うように動けないだろう。 ましてや、プロ選手の背負う他人からの期待は、何万人という数になる。 そんなものに真正面から向き合って克服出来る人間など早々居ない。 しかし、人間はそれ程強くはないはずだが、人はそれを別の人間には求めがちだ。 だから、まず、他人のためではなく、自分のために頑張って欲しい。 そして、自分に精神的な余裕が出てきたら、チーム、次に、サポーターの心配をすればいい。 また、周囲は選手のプレーに覇気がないので、言葉だけでも欲しくなる。 しかし、選手、サポーター、誰にとっても必要なのは、言葉ではなく結果のはず。 そして、自分のために頑張ることが、結果的に他人を喜ばせる。 他人の想いを感じるのは、それからでいいと思う。
まあ、ああいえばこういうでは、 正直、試合後のインタビューになんて答えればいいか、わからないかもしれないけれど(苦笑)
2009年07月21日
第1節 21,908人(ドーム) 第4節 10,786人(ドーム) 第7節 10,579人(ドーム) 第9節 11,035人(ドーム) 第11節 11,242人(ドーム) 第13節 15,696人(ドーム) 第15節 10,371人(ドーム) 第17節 10,002人(厚別) 第18節 6,359人(厚別) 第20節 9,899人(ドーム) 第21節 5,708人(厚別) 第23節 7,266人(厚別) 第25節 22,707人(ドーム) 第27節 6,376人(厚別) 第28節 5,353人(函館) ホーム15試合累計 165,287人(平均11,019人) (※参考:Jリーグ公式記録)
今のところ累計ではトップですが、平均で仙台の11,735人に抜かれているので、
実質は、ホームが14試合の仙台の隠れ1位です。
平均観客動員が、1万人を越えているチームは札幌、仙台、甲府の3チーム。
仙台、甲府は上位ですから、順位のわりには健闘しているといえます。
しかし、残りのホーム開催は11試合。内訳は、ドーム2、厚別7、室蘭1、未定1。
厚別での開催が多いので、平均観客動員が今後下がることが予想され、
このまま行くと、ホーム試合数が過去のJ2よりも1~2試合多いものの、
HFCが目標とする観客動員30万人を大きく下回る予想になります。
(26万人前後か?)
ちなみに、2008年のJ1は、もう遠い記憶になりつつありますが(・_・;
リーグとナビスコの20試合で、247,305人(平均14,547人)
2007年は、ホーム23試合で、290,676人(平均12,112人)。
2006年は、ホーム24試合で、251,476人(平均10,476人)。
観客動員は、ある程度前年の順位と昇格争いに絡んだかと相関関係があるので、 これから順位をあげて昇格に絡むのが最も効果のある集客活動でしょう。 ただ、今のチーム状態からいうとかなり難しい。 HFCも何かやっても、チーム状態が悪いと効果があまり期待できない。 とはいうものの、HFCにも、もう少し頑張ってもらわねば来年大変なことになりそうです。 おそらく予想よりも観客動員がかなり下回りそうなので、 選手の年俸をかなり下げても、今居る選手を残すことも厳しくなりそう。 さらに、選手との移籍ルールが変わり複数年契約が基本になることもあり、 保有選手の見直しは、例年より厳しくなる可能性が(;´Д`A ``` (2009年06月30日 移籍ルール変更のピンチをチャンスに!) スポンサーのニトリ様は不況知らずとはいえ、基本的に世の中は不況。 このままだと本当、色んな意味でまずいっす(-"-;A ...
2009年07月20日
函館で行われた第28節の草津戦。 試合は、前半12分に都倉に、ゴール前のFKを壁の下を通され失点。 その2分後、右サイドのFKから逆サイドの田中にヘッドで折り返され、 松下に豪快なシュートを決められる。 【J2:第28節 札幌 vs 草津】試合終了後の各選手コメント(09.07.18) ●熊林親吾選手(草津) 「(アシストの場面は)セットプレーでは相手がゾーンで守るのがわかっていた。ゾーンは内側に寄るので逆サイドの選手がフリーになることもわかっていた。うちは高さがないので、どのチームもハイボールで勝負を挑んでくる。そこでよく踏ん張れたと思う」 ●松下裕樹選手(草津) 「得点シーンは、田中がフリーになっていたのが見えたのでこっちに落とすように声をかけた。試合全体としては中盤を越えるボールが多かったが、しっかり対応することができたと思う」 前半20分、右CKにダニルソンが上手くDFの背後から前に飛び出してヘッド。 後半は、中山を投入し、中山をターゲットにひたすらパワープレー。 最終的に、前半の1-2をひっくり返すことができず2連敗。
この試合も、シュート数では、札幌:草津=14:7。CK数では、15:1。 試合は、圧倒的に支配している。 また、前半24分のチャンスは、上里のサイドチェンジに 右サイドの征也が、マイナスにグラウンダーのクロスを入れて西がシュートをうったし、 同じく前半、左サイドを深くえぐって上里がマイナス気味に出したクロスに ゴール前に飛び込んで反応したのも西。 どちらも、枠に飛ばなかったが、クライトンでは見られないプレー。 両サイドの積極的な上がりから、サイドチェンジを織り交ぜながら マイナスのクロスをあげて中央に飛び込むというのは、 クライトンがチームを去った今、よりノブリンが今まで目指していた 得点パターンが形になりそうな予感。 両サイドが積極的に切り込んで、マイナスのクロスを上げれば、 最後のシュートをうつ選手が、ゴールとボールとGKを同一視野に入れられるので、 横からや後ろからのクロスよりもゴールしやすいと言われている。 この試合のサイドの頑張りは、敵将も認めるところ。 【J2:第28節 札幌 vs 草津】佐野達監督(草津)記者会見コメント(09.07.18) ●佐野達監督(草津): Q:攻撃が中央に偏りがちだった印象だが。 「相手の藤田選手や、あるいは上里選手といった選手の攻め上がりがあって、 サイドバックがなかなか攻撃に参加できなかったと思います。 もっともっとサイドからの崩しもしたかった。 相手のプレッシャーが非常に厳しくて、サイドチェンジも非常に少なかったと思います。 サイドと中の使い分けをしたかったですね」 ゴールできないなら、チャンスの質を上げるしかない。 そして、その質の変化はこの試合の前半は特に見られた。 しかし、如何せんゴールが決まらない。 【J2:第28節 札幌 vs 草津】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.07.18) ●石崎信弘監督(札幌): 「クライトンが抜けたところで、ボールがおさまるところということで西をフォワードという形で置いて。 攻撃のところはですね、随分いい形があったし決定的な形が作れていたんじゃないかなと思います。 ただ、これはいつも言っている話なんですけど、決めるところを決めきれないというのと、 チャンスを作っていかなければならないところでやっぱりミスが出てしまう。 そういうところを改善するのはなかなか難しいのですけど、 それをやり続けていかなければならないんじゃないかと思います。」 J2のDFをこじ開けられなければ、J1のDFをこじ開けることなど不可能だろう。 J1に昇格するだけではなく、残留することを目的とするならば、 J1のチームから点数をとって勝って、勝点3を取らなければならない。 しかし、J1で通用する得点力を養成することが課題だが、 現状ではJ2でも通用していない。
得点力不足には、まず、昨日も書いた精神的な部分。 そして、草津の熊林のように、相手の隙を突く冷静な判断力。 また、武道では、“守破離”という言葉がある。 札幌は師の教えを「守る」段階から、 師の教えを自分なりにアレンジして工夫する 「破る」段階に移行する過程で躓いている感じだ。 まだ、師の教えを完全に「守る」ことが難しくとも、 そろそろ、良い意味で師の教えを「破る」段階に踏み込む勇気が必要なのではないかと。
2009年07月19日
【J2:第28節 札幌 vs 草津】試合終了後の各選手コメント(09.07.18) 札幌の選手のコメントを見て思ったのは、 まず、サポーターのために勝つことより、 自分たちのことを心配するべきではないかということ。 このままだと正直、今季のオフに何人残るかわからない。 “プロ”と“アマチュア”の一つの違いは、 自分たちのやるべきことをしっかりやった上で、人を感動させられるかではないだろうか。 例えば、高校サッカーや高校野球なら、ミスに対してある程度寛容であり、 教育の一環として、ミスをしても今後の糧にしてくれれば、何てこともしばしば言われる。 しかし、プロの場合、同じミスを繰り返していれば、普通プロでいられなくなる。 プロが自分たちのことができていないのに、他人を感動させることなどできようはずもない。 サッカーが好きなら、まず、自分のためにサッカーをして欲しいと思う。 他人を感動させるのは、その次ではないだろうか。
また、最近の試合を見て思うのは、選手の精神的な余裕のなさや焦り。 選手に、この状況でプレッシャーを感じるなとか、焦るなといっても無駄かもしれないが、 プレーに余裕が感じられず、常に焦っているように見える。 人間、不思議なもので、力を発揮しようと力めば力むほど力を発揮できなくなる。 筋肉は、“棒”ではなく“繊維”なので、突っ張らずに柔軟に使った方が、 力を発揮するしコントロールも出来る。 例えば、私の専門でいうなら“蹴り”。 力むと色んな意味で良いことがない。 まず、こいつをぶっ倒してやろうという強烈な気迫をもって蹴りを出す瞬間に、 フッと力んで全身を硬直させると相手にすぐばれる。 蹴る前に蹴るのが分かっては、相手に当たらない。 当たらなければ、いくら強い蹴りを出したところで意味はない。 だから、空手ではノーモーションで自然に蹴りが出せるように稽古をする。 また、蹴りのスピードを上げようと思ったら、筋肉を硬直させていては上がらない。 筋肉を柔軟につかって、しならせる必要がある。 わかりやすい例でいうと、 ボールを投げたり蹴ったりする時にスピードガンで初速を計測しようとすると、 多くの人が次はスピードを上げようとして力むがそれほど効果がない。 その上、コントロールが利かなくなる。 スローモーションで、プロ野球のピッチャーの腕のしなりを見てもらえれば、 彼らが力まず、腕を柔軟にしならせて使っているのがわかるし、 ピンチを迎えて抑えようとして力むと、コントロールが悪くなるのも説明できる。 蹴りも同じで、力むと本人に疲労感があるので達成感はあるが、 大して力が発揮されるわけでもなく、コントロールも利かなくなる。 私には、今の札幌の選手のプレーは、“力んだ蹴り”にしか見えない。 そこには、プレッシャーや焦りといった、 メンタル、精神的な部分の影響が大きいように感じる。 決して、簡単なことではないでしょうが、 まず、選手にはそこを克服して欲しいと思う、最近の試合であります(;´Д`A ```
2009年07月17日
今週、HFCから矢継ぎ早に発表されたクライトンの退団と新加入選手の発表。 コンサドーレ札幌 クライトン選手との契約解除のお知らせ 2009年07月14日 石川直樹選手(柏レイソル) コンサドーレ札幌加入のお知らせ 2009年07月15日 ハファエル選手(ブラジル) コンサドーレ札幌加入のお知らせ 2009年07月15日 クライトンは、柏でいうとフランサの役割だったと思う。
攻守の切り替えの早い石崎サッカーは、それを続けると選手が休むところがない。 相手からボールを奪う>ショートカウンター>ボールを取られる>すぐにプレスをかける(以下ループ) 目まぐるしく選手が動くが、そのためにスタミナの消耗も激しい。 また、これを繰り返すだけだと、どうしても一本調子になりやすい。 ボールをキープして、その単調になりがちな攻撃に緩急のアクセントをつけ、 味方を休ませる役割を担っていたのがクライトンだったと思う。 しかし、札幌ではその存在感の大きさが故に、周囲が頼りがちになってしまい アクセントをつけるどころか、必ずクライトンを経由して攻撃するチームになってしまった。 また、最近は、札幌対策として相手が引いてしっかり守って、 プレスを嫌がって中盤を省略してロングボールを 札幌のDFラインの裏に放り込んで来ることが多くなり、 引いた相手に対して、典型的なトップ下の役割である、 決定的なラストパスの供給源としても期待されていた。 なんだかんだいって、クライトン中心のチームだったことは間違いのないところ。 さて、クライトンがいなくなっておそらく一番困るのは、 誰がキープして攻撃のアクセントをつけるのかということ。 クライトンが一時帰国していた時期、攻めがより単調になってしまっていたのも事実。 クライトンの代わりは誰も出来ないが、 誰がどこの位置でキープして攻撃のアクセントをつけるのか。 そこが課題になってくるのではないでしょうか。 また、守備に問題のあったクライトンは、トップ下にしかはめる位置がなかったのですが、 フォーメーションは、より柔軟性をもてる可能性も。 可能性として高いのは、4-4-2。 2トップを縦に配置すれば、今までの4-2-3-1と同じとも。 今一度、キャンプ時のチーム戦術に戻って、立て直して欲しいと思います。
石川の加入については、元々SBは選手層が薄かった上に、 曽田と箕輪の試合への復帰が遅れたために層が薄かったDF陣に、 CBが本職で左SBもこなす左利きの石川が入るのは、良い補強だったか。 ムードメーカーでもあるようなので、そこにも期待。まあ、しかし、これだけメンタルが弱いと、フィジカルコーチに続いてメンタルコーチも必要なんですかね(;´Д`A ```ハファエルは、言い難いこと以外はわかりません(笑)。 選手が入れ替わって、流れも少し変わればいいんですがっ!
2009年07月16日
試合の感想は、今のところ皆勤賞なので、 少々遅い更新の上に、負け試合なのですがご容赦ください。ドラクエ9をっ(-"-;A ...アセアセ前回ドームで、HFCによる集客大作戦によって、久々の2万人越えをして迎えた第27節熊本戦。 その反動か、第18節の6,359人に次ぐ、今季下から3番目の観客数6,376人。 その差、わずかに17人!(苦笑) ホームで勝たないと集客効果が持続しないことを証明してしまいました。集客に貢献しないと、選手は年俸上がらないよ!さて、前回の試合は、クライトンが退場し0-4で負けたので、 是非リベンジして欲しかったのですが(-"-;A ...
今回は、前半39分に熊本の原田が連続でカードをもらって、熊本に退場者が。
残りの半分以上の時間、札幌の数的優位に。
しかし、後半25分に、西が空ぶった球を吉井に決められ、
ほぼこのワンチャンスのみの熊本が1-0で勝利Σ(- -ノ)ノ エェ!?
退場者が出てしまったことで、圧倒的に試合を札幌が支配するものの、
シュート2本の熊本が、シュート23本の札幌に勝つという珍事が発生。
こんな試合をしていては、終了後の大ブーイングも仕方ないでしょう。
しかし、札幌が数的不利に陥って勝った横浜戦のような試合もあるので、
何が幸いするかわからないのがサッカーの恐ろしさでもあり、面白さ。
数的不利に陥った方は、しっかり守ってカウンター、
カウンターが成功しなくても、セットプレーには数的不利は関係ないと、
やることが明確になるだけに厄介ではあります。
それに比べて、札幌の“意思統一”のなさっぷりが敗因ではないでしょうか。
後半から西をリベロにおいて、いつもの4-2-3-1から、
攻撃的に行く3-5-2にフォーメーションチェンジをしたわけですが、
4-2-3-1のままの方が良かったかもというのが、私の意見。
まず、3-5-2が守備的といわれる所以は、3バック時にできる両サイドのスペースを
大体、中盤の両WBが戻ってカバーするためにWBがDFラインに吸収されて、
(※ボランチがカバーするという選択肢もあります。)
5-3-2、つまり、5バックになってしまうことが多いからです。(↓図参照。)
図):●…選手、○…スペース ● ● ●(WB) ● ●(WB) ↓ ↓ ● ● ○ ● ● ● ○ ●
↑の典型例としては、岡田監督時代の札幌を思い浮かべてもらうと分かりやすいかと思います。 しかし、現在の札幌が攻撃的に行く時に使っているノブリンの3-5-2は、 両WBがDFラインまで下がらないので、3-5-2でも攻撃的というわけです。 ですから、札幌は数的優位を活かすために、 4-5-1からDFを一人減らした3-5-2にするというのは、一見合理的な選択のように見えます。 しかし、この変更が結果的に裏目に出たのかなと。 当然、熊本は数的不利とはいえ、まだ0-0でアウェイなので、 引いてしっかり守ってカウンター、引き分け狙いでいい。 どんな試合でもどんな状況でも、引いてきた相手を崩すのは難しいことですが、 サイドからの攻めは、中央からの攻めより崩しやすい。 従って、引いた相手を崩すにはサイドからというのが定石です。 しかし、先ほどの3-5-2の場合、サイドに張っている人数がWBの一人しかいない上に、 札幌の左WBの砂川が熊本の市村に抑え込まれてしまったので、 完全にサイドからの攻撃が止められてしまいました。 そこで、上里を左にもってきましたが、上里は縦に突破するタイプではないので、 クロスは上がりますが敵陣深く切り込んで(相手のゴールに向かって)マイナスのクロスを上げるより、 早めにゴール前にあげる(相手のゴールに向かう)プラス方向のクロスが多くなります。 それが、おそらく両監督のコメントの差異になったのだと思います。 【J2:第27節 札幌 vs 熊本】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.07.11) Q:後半立ち上がりから3バックにして、すぐに中山を入れてパワープレーをしたが? 「いえ、パワープレーではありません。ゴール前でクロスに対して、相手は4-4-1。 クロスは上がっていくんですけど、ゴール前での工夫というところ、 クロスに対する入り方というところがまだ足りなかったので、 そういうところでアクセントをつけたかった。」 【J2:第27節 札幌 vs 熊本】北野誠監督(熊本)記者会見コメント(09.07.11) ●北野誠監督(熊本): 「札幌が早めにパワープレーをしてきてくれたので、セカンドボールが取れるようになった。 で、それでカウンターもまた狙えるかなと思いました。」 ノブリンの意図は、サイド攻撃だったのだと思うのですが、 結果的に、サイドを崩しきれないために敵陣深く切り込むことが出来ず、 サイドの浅い(自陣側の)位置から前線へのロングボールが多くなってしまった。 これをサイドからのアーリークロスと見たのがノブリン。 前線へのロングボールと解釈したのが熊本の北野監督であると思います。 ですから、引いた相手を崩すために有効であるはずのサイド攻撃を、 札幌が有効に機能させられなかったことが、敗因ではないでしょうか。 私が後半も4-2-3-1のままで良かったのではないかという理由は、 サイドを崩すために、局地的にでも人数を置けばいい。 ならば、SHとSBがサイドに居た方が3-5-2よりサイドの人数が多い。 (※この辺りは、“あの杉山茂樹さん”の著書が詳しいです(苦笑)。) まして、相手は4-4-1の1トップですから、こちらは2バックでいい。 極端な話が、両SBをSHの位置まで上げて、両SHをFW位置までそれぞれ上げて、 2-5-3で良かったのではないでしょうか。 3トップで相手の4バックを押さえ込めれば、相手の中盤は4人ですから、 中盤の5人の選手がサイドを突破することはより容易になるはずです。 要は、相手の4-4-1だと守備が8人なのに対して、 3-5-2だと、攻めての人数が7人になり、数的優位を活かせない。 2-5-3にすると、攻めと守りが8の同数になった上で、DFも一人余る。 まあ、杉山さんのようにフォーメーションだけで全ては語れないと思いますが、 より自らに優位な状況をつくり出すことは可能であると思います。
さて、以上のように考えると、ノブリンの采配ミスともいえますが、 その上で、私が考える敗因は選手の状況判断の甘さだと思います。 おそらく、ノブリンは、3-5-2にした時に、3バックの両ストッパーに、 4バック時のSBのように攻撃に参加する役割を期待したのだと思います。 そうすれば、先ほどの2-5-3と同じように攻め手の人数を8人にできる。 しかし、数的優位にもかかわらず札幌のDFが、相手の1トップに対して、 律儀にも3バックのまま残ってしまい両ストッパーが上がらないため、 3-5-2のサイドでの数的不利をカバーできず、数的優位を活かせなかったのだと思います。 結果的に、札幌が点を取りに行く時に採用している いつもの3-5-2と全く同じ攻めをしてしまった。 選手に札幌の方が一人多くいつもと違う という状況判断が足りなかったのではないでしょうか。
2009年07月12日
前回の私の野次に関する記事に対して、 様々なコメントを頂きありがとうございます。 チームが勝つことを期待して、このタイミングで議論を始めたわけですが、 いきなり目論見がはずれました(苦笑)。 しかし、過大な期待を寄せられても困るので、予め申し上げておきますが、 野次について何か画期的な解決法があるとは思っていません。 なぜなら、どうやったところで野次はなくならないと思うからです。 私が考えるのは、“野次の根絶”ではなく、“野次との共存”です。 また、野次を全否定するつもりもありません。 ですから、前回、野球の野次の例を挙げた意図は、 まず、野次といっても全てが即“悪い”という訳ではないのではないか? という問題提起のつもりでした。 これについては、ある程度、共感を得られたものと考えています。 すぐるさんが表現した“聴かせる野次”というのが存在する。 また、Ryosukeさんが、前回の記事に対して、 >適切であれば多少の言葉の悪さは我慢します。 というコメントを寄せてくれています。 そこに、野次との共存のヒントがあるのかなと。 そのポイントは、おそらく“的確な野次”と“ユーモアのある野次”は、 意外と周囲の人に受け入れられる可能性があるということです。 したがって、野次に関する最初のアプローチは、 野次そのものをちょっと変えてみようという話です。
まず、“的確な野次”を叫ぶには、サッカーについてある程度知識が必要です。 しかし、これはある程度、時間が解決してくれる可能性がある。 私も少佐さんのように、札幌の試合で面白い野次を聞いたことはありますが、 オオドサさんも挙げていますが、野球の野次の方が概して深みもあるし、面白い(笑)。 そういう“野次の文化”というか、“野次の流儀”が、野球と比べて歴史の浅いサッカーには、 まだ醸成されていないのかなと思っています。(野次との相性もあるかもしれません。) だから、時間がある程度、解決する可能性はあると思っています。 (※だからといって、別に、野球を美化する気もないです。 実際、かもめさんがおっしゃるように野球にも罵倒しかしていない人はいます。 そういう人とは、棲み分けるしかないと思っています。これはまた別の機会に。) また、“ユーモアのある野次”を叫ぶには、精神的な余裕が必要です。 多くの人にとって、サッカーは娯楽の一つなので、日々の憂さを晴らしに来ているのに、 更にストレスを溜めるようなサッカーを見せられちゃ、 罵声の一つも浴びせたくなります。 今でこそ違いますが、昔の阪神は弱いのが普通でした。 しかし、チームが最下位になっても降格するわけでも、 営業収入が大きく減ってチームが消滅するわけでもない。 負け続けても、そこは余裕があった。 だから、サッカーの方が、弱肉強食の過酷な状況に置かれているため、 観客の野次も尖鋭になりやすいのかもしれません。 そして、チーム状況が悪くなると、 多くの人は野次を言うことなく、チームの応援から去っていきます。 その点では、野次を言う人は、声をあげることで何とか応援はし続けようと 精神的なバランスを取っているともいえるわけです。 しかし、スタジアムは、実社会のように様々な人が集まる場所なので、 お互いがある程度歩み寄らないと共存できない。 共存できないと、野次を飛ばす人も、周囲と揉めて嫌な気分になり、 野次を聞かされている人も嫌な気分になって、 結局、お互いが、スタジアムから居なくなってしまう。 それは、共通の目的であるはずのコンサドーレ札幌を応援するという 共通の利益から考えれば、一番まずい結果といえるのではないかと思うわけです。 ここは、かなり難しい要望ではあると思いますが、 私が、昔スペインのセビージャで感じたどこか冷静なチームに対する状況分析、 ちょっとだけ精神的な余裕が、試合を観る側にも必要なのかもしれません。
また、アルコールの販売が、野次をエスカレートさせている可能性はあります。 しかし、それでは、アルコールの販売もやめて、一切、野次も禁止にする。 何でも禁止にすれば、問題は解決するのかといえば、 私は、そんな窮屈なスタジアムには、誰も行きたくないとも思っています。
要は、ただの罵倒、「馬鹿」とか、「アホ」とか、「死ね」とか、 そういうのは、ほぼ周囲の誰にも受け入れられないと思うんです。 私は、ブログと野次って、結構、似ている側面があると思っていて、 どっちも誰か特定の人に向かって言っているわけではないけれど、 結局、自分の主張を誰かに聞いて欲しいんです。 だから、大体、静かな時を狙って野次りますよね(苦笑)。 でも、私もたまにやるので、偉そうなことは言えませんが(苦笑)、 単なる個人的なストレス発散に近い場合、 それはブログでも野次でもあまり周囲から受け入れられない。 そして、それがあまりに多いと周囲の人は嫌になってしまう。 だから、思わず叫んでしまう前に、何回かに一回でもいいので、 野次を言いたい人は、一工夫して欲しいと思うんです。 「どこ向かって蹴ってんだ、下手糞!」ではなく、 「そっちの方向にゴールはねぇぞー!」とか。 「もっと練習しろ!」ではなく、 「そのクロスじゃ、身長2mあっても当たらないぞー」とか。 まあ、しかし、↑の例も、どこからが迷惑な野次で、 どこからがそれほど迷惑に感じられない野次なのか、 そこに線を引くのは、非常に難しいと思います。まあ、whiteowlは野次のセンスがないという声も聞こえてきそうです(笑)。それは、選手をネタにしたオオドサ劇場に対する賛否両論のコメントを見ても明らかです。 ただ、一つの判断基準として、周囲をわらかしたら、 野次将軍も周囲に共感されていると感じていいと思うのです。 そして、野次将軍のストレスもある程度緩和され、周囲の人間のストレスも緩和されるので、 お互いにとって、こっちの方が建設的だと思うのですが、いかがでしょうか。 あの人の野次は、気に障るけど、面白いとか、 まっとうなことは言っている、という逃げ道が周囲の人にあれば、 野次をそこまで許せなくなることもないと思うのです。
2009年07月10日
LOBOさん、○たさんのところで話題になった野次の問題。 野次と言えば、個人的に思い出すシーンがある。
私が小さい頃、旭川のスタルヒン球場でパ・リーグの地方開催の試合を見たことがある。 内野席だったが、まあ、昔のパ・リーグの試合だから、人はまばら。 そして、野次将軍が、この試合にも居た。人が居ないから野次も通る通る(苦笑)。 今でも記憶に残っているくらいだから、インパクトがかなりあったのだと思う。 (まあ、子供への教育上の大人の配慮というこの一点だけでも、 野次を批判するには十分かもしれない。 子供は大人の真似をして育つわけですし。) おっさんが、低く大きな声で罵声をあげていると基本的に怖い印象は残っている。 ただ、私の聞いた野次には、少なくともユーモアがあった。 しっかり、何回かに1回は周囲を笑わせていた(笑)。 例えば、こんな感じ。大振りの三振をしたバッターに、 「地方に来たからって、昨日飲み過ぎて、まだ頭ふらついてんじゃねーか」とか。 まあ、あとシモネタも多々あったような気がするので、一般受けするかは疑問ですが(;´Д`A ``` (少ない人数のコアなファン層に対しては、 この程度の野次は、結構許容されているような雰囲気だったと思います。) そして、野球をちゃんと見ていた。 変化球で2打席連続で三振したバッターに、 「さっきの打席と同じ球、からぶってんじゃねーよ」みたいな感じだったと思う。 以前、“Fの炎”に出ていた金子誠が、東京ドームと札幌ドームの観客の印象の違いを聞かれて、 札幌の観客は温かい。東京の観客は野球を知っているというような回答をしていたと記憶している。 観客が少なく静かな環境だと、内野席の野次は、けっこう選手に届いているらしい。 だから、金子は私が昔聞いていたような野次を東京時代、聞いていたのではないかと推測する。 (野次をかき消すには、より多くの観客が集まればいいということも示唆しているかも。) そして、野球の場合は、野次将軍専用席みたいなものが、一応あるような気がする。 内野席、ベンチの上あたり。選手に野次を聞かせるには、そこがベストポジションだろう(笑)。 それに比べれば、外野ののどかなこと(笑)。 (サッカーの場合は、この棲み分けがまだ明確ではないような気がする。) 日本における野球とサッカーの歴史の違いもあるように思う。 日本のサッカーは、まだ野球のように野次将軍の棲み分けや 野次の技術(?)も進んでいないのだろう。 ただ、野球を基盤としてサッカーも応援しているおじさんは多いのかもしれない。 周囲の気分をただ害するだけのような野次は、百害あって一理もないと思うが、 正直、ユーモアのある野次は、私はそれほど嫌いじゃない。 まあ、その線引きは難しいところかもしれませんが(;´Д`A ``` 書くといっておきながら書いていないものもありますが、 この話、今後、もう少し掘り下げて書きたいと思います(-"-;A ...
2009年07月09日
第26節愛媛戦は、まず前半、右からのクロスに反応した内村に先制されて0-1。 後半開始とともに中山を入れて4-2-3-1から3-5-2へチェンジ。 その後、石井、上原とFW3人を投入。その上原が、芳賀>クライトンのヒールから泥臭く当てる。 その後、クライトン>上里の左からのクロスに、逆サイドの芳賀がジャンピングニーを決めて逆転。 愛媛の終盤の猛攻を何とか防いで、2-1で逆転勝ち。 本当に、よく勝った。 正直、途中まで全く勝てる気配がなかった(;´Д`A ``` 特に前半は、狭いところを通したクライトンからのパスに反応したキリノのシュートのみ。 むしろ、決定的なシーンは愛媛の方が多いと感じたくらい。 特に69分、左からのクロスに人に付かずにボールを見てしまい ゴール前で愛媛の選手が3人もどフリーになっていたり、 90分には、バイタルを空けてしまいそこからミドルをうたれたり(;´Д`A ``` どちらのシーンも決まっていても、おかしくなかった。 それに、今季の守備の課題をここでも露呈しており、 そこが修正されたから勝てたわけではないということも示している。 この試合の内容は決していいものではなかった。 それはインタビューを見る限り、選手も感じていたよう。 データにもそれは表れていて、愛媛のシュート数15に対して、札幌は10。CKも、6対4。
なんで勝てたのか、本当によくわからない試合だった。 その中で勝因をあげるなら、ノブリンのハーフタイムでの“喝”と 後半からのフォーメーション変更と選手起用が当たったともいえるが、 裏を返せば、先発メンバーだけでは何も出来なかったということ。 ただ、先発でも“芳賀の意地”は感じた。1点目にも関わっているし、 逆転となる2点目を決めたのは芳賀だった。そして、逆サイドにきっちり詰めていた。 逆サイドのあの位置に詰めるというのは、征也の場合、ほとんど見ないプレー。 クロスをいくら上げても、ほとんど誰も突っ込んでいかないので、 中の枚数が足りず、質の良いチャンスになってこなかった。そのお手本を示した。 流れを変える働きをした後半投入の3人のFWについては、 もっと貪欲にシュートをうって欲しかった。 上原は得点を決めたし、石井も中山もシュートをうってはいるが、 FWだけに、もっとシュートをうって、得点に絡んでアピールしていかないと、 今後、1トップであるキリノの先発を脅かす存在にはなれないだろう。 何はともあれ、久々の勝利! しばらく勝てていなかっただけに、精神的に前向きになるきっかけになれば! 選手にとっても、サポにとっても勝ったことが、精神的に良かったのかも。
2009年07月08日
サッカーにおいて、一番評価のしやすいポジションは、FWではないだろうか。
『良いFWの条件は、たくさん点数が取れること。』
京都の柳沢が、オフザボールの動きではワールドクラスでも、
今まで評価されてこなかったのは、まさにこれだろう。
確かに、FWの欲しいところにパスが来なかったり、
ボールそのものがFWに来なければ、シュートすらうてない。
だから、こういう言い方が適切かどうかはわからないが、
自分がシュートをうつために、FWはボールを求める権利があると思う。
俺が決めるから、ボールをよこせ!
結果さえ残せば、そのわがままが許されるポジションが、FWというポジションだろう。
また、裏を返せば、結果を残せなければ、一番評価されないポジションでもある。
“すぽると”で、カターニャの森本に、中田英寿氏がアドバイスをしていた。
その時、パルマ時代にチームメイトだった
現フィオレンティーナ、ルーマニア代表FWムトゥの話をしていた。
その話をまとめるとこんな感じ。
「FWはわがままなくらい要求しても、結局、結果を残したやつが評価される。
森本はまだ日本人っぽいところを残してるから、結果を残したいならもっとわがままになれ。」
さて、私は今季の開幕前から札幌で気になるFWが一人いた。 TVの企画で、今年の年始だったか若手を集めた飲み会を放送していた。 そこでの質問で、「海外に移籍したい?」という質問に一人手を挙げなかった選手がいた。 それが、FWの石井だった。 選手名鑑の尊敬する人に、村野明子さんと書く優しさを持つこの若者は、 本当は海外移籍の願望があったのかもしれないが、 サポーター心理を考えて、敢えて手を挙げないという選択をしたのかもしれない。 まあ、本当のところは、わからない。 ただ、この放送を見たとき、私は“FWとして”ある種物足りなさも感じた。 今季開幕の仙台戦、石井は右SHとして先発した。 特に前半の立ち上がり、積極的にシュートをうつ石井の姿があり、 私の心配は、杞憂だったかと思った。 しかし、その後、石井の開幕戦以上の輝きを、まだ見ていない。 故障者続出 控え奮起に期待 (07/08 09:40 道新) 「チーム力がかかった一戦で負けられない。 ぼくのサッカー人生にとって重要な試合だと思っているし、チャンスをものにしたい」と石井。 もし、今日の試合に出られたら、その覚悟、是非見せて欲しいと思う。
2009年07月07日
ネガっても仕方ないんで、ポジティブシンキングに切り替え中です。 (このお方のマインドを見習って。) で、昇格圏まで勝点差16も離されてしまったので、昇格はとりあえず置いておくΣ(- -ノ)ノ エェ!? 昇格を諦めた訳ではないですが、 ただ、順位も9位だし、今どうやったら昇格できるか考えても先が見えない(;´Д`A ``` だから、勝点6差、5位のヴェルディにとりあえず追いつこうじゃないですかと。 5位を通過しないと昇格圏の3位にはなれないわけですから、 精神安定として昇格は一時封印して、 とりあえず、5位になってから考えようと勝手に切り替えたところです。 スモールステップ、スモールステップ(笑)。
さて、土曜のホーム札幌ドームでの水戸戦。 HFCによる“わしのナツコン”集客大作戦が成果を挙げ、 22,707人と今季最高の観客動員を記録。 (※HFCにはやりっぱではなく、ちゃんと事業の再評価をしてほしいと思います。) 後は、チームが勝つだけというお膳立てが出来上がっていたのですが、 まさに、画竜点睛を欠いてしまいました(-"-;A ...アセアセ 久々の大観衆の前で、選手は気合が入っていたことと思います。 (これで気合が入ってなかったら、プロじゃない。) 選手は勝つことに対して、すごいプレッシャーを感じていたと思います。 だから、先制点が欲しかった。 点が欲しいから、札幌は前がかりになる。DFラインもあげて、中盤のプレスもきつい。 さて、この状況で水戸のやれることといったら、プレッシャーのきつい中盤をすっとばして、 高崎をターゲットにして、高いDFラインの後ろに出来たスペースにロングボールを入れること。 そして、そのセカンドボールを拾う。それで、いきなり吉原にバーに当てられました(-"-;A ... そして、このままの感じで試合が進むかと思いきや、 DFラインの裏の広大なスペースをカバーするため、DFラインの負担がでかかったか、 前半22分に、西嶋がPA内で高崎を後ろから引き倒してしまい、 5分の黄紙と併せ技で退場。きっちりPKをその高崎に決められ0-1に。 さらに、残りの70分を10人で戦うことに・・・(゜゜;) まず、確かに、この試合の審判の判定は不安定でしたが、 審判の判定は、他人がコントロールできるものではないというのが私の考え。 コントロールできるのは、己の精神のみ。 そこで、選手は焦ったか、頭が真っ白になってしまったんじゃないでしょうか。 ましてや、この大観衆。そのプレッシャーたるや、ものすごかったでしょう。 さて、次の日の日曜、鹿島も前半33分で日本代表の内田が退場。 ほぼ同じような時間帯に、同じようにSBがいなくなり、1点ビハインド。 札幌と同じような状況で、J1連覇中の王者は違った。 本山は、SBの内田が消えたことで、「まず守り」。 「でも、それだけじゃ追いつけない。普段の1.5倍は動こう。」 そして、ドリブルを多用して複数の相手を引きつけ数的不利を緩和しようとした。 小笠原は、パスを回して相手の疲労を狙った。 寺田のバックパスをカットしたのはマルキーニョスですが、 興梠は「こんな状況で得点の確率が高いのは逆襲」と読んでいた。 鹿島はアウェイ、札幌はホーム。相手も違う。 単純には比較できませんが、↑のような精神的な違いが、 札幌と鹿島の似たような状況での、この結果の違いを生んだのかなと。 札幌は、やっぱり若手が多いからなのか、 精神的なプレッシャーの前に自分をコントロールできず、 結果、試合をコントロール出来ていないように見えました。 まあ、負けてしまったものは反省する必要はありますが、 ネガティブに考えても仕方ないので、 次こそ勝って、とりあえず5位に追いつきましょう!
2009年07月06日
勝負事には必ず勝ち負けがあるとわかってはいても、 勝てない時期が続くと辛いですね。 毎度、読んでくださっている方、 すいません、更新する気力がわいてきません(*ノ-;*) 去年も凹みました。9月くらいがピークだったでしょうか・・・。 去年は、選手の実力がJ1に足りていないと感じたので、 来季に気持ちを切り替えることで、精神的に建て直しました。 今年は、7月の頭でピークなのかまだ続くのか・・・。 今年の性質の悪いところは、勝てそうで勝てないところ。 昇格は、最早奇跡でも起こさないと無理なレベル。 ただ、諦めるにはまだ早い気がするし、 うまく流れが変われば、勝てる実力はあると思うんですよね。 それに、これから巻き返さないと、 たとえ昇格できなかったとしても来季に繋がらないだろうし。 ノブリンも補強が必要と言い始めているようですが、 (【道スポ】石崎監督明言「補強は必要」 (07/06 09:54)) 現有選手ではもうあかんと、半分さじを投げられてしまったんでしょうか(;´Д`A ``` まあ、こんな辛い思いをする上に、まだそんな弱いチーム応援してんのかとか 言われると反論も出来ず、さらに凹みますが、 止めたくても止められねぇんだなコレが・・・(・・;)
2009年07月02日
今年の元旦、天皇杯決勝の柏の石崎サッカーと 今の札幌のサッカーの具体的なイメージの違いは、 まず、ボールホルダーに対して挟みこんでプレスをかける際の甘さだろう。 札幌は、数的優位をつくってプレスをかけても、ボールを奪えない。 これが結果的に守備の甘さを招いている直接的な原因ではないだろうか。 後手にまわって後ろからファールをして、カードだけはたくさんもらっているが、 相手の縦をまず切らないから後手に回るし、 味方のフォローがあって挟み込んでも、プレッシャーが弱いからクロスを上げられる。 また、積極的な前線からのプレスでボールを奪えないので、 石崎サッカーの真髄である、そこからの素早いカウンターに移れない。 天皇杯決勝の時の柏は、味方がボールを奪うことを信じて、 カウンターを仕掛けるために、すでに他の選手数人がスペースに動き出していた。 一方の札幌は、確実にボールを奪えないからなのか、 たとえボールを奪ったとしても誰も動き出しておらず、 ボールを奪ってからパスの相手を探している状況では、チャンスにならない。 まず、しっかりと相手を食い止める守備が出来ていないため、 そこからボールを奪った後、連動して鋭いカウンターを繰り出せないという 悪循環に陥っているように見える。
また、以上の一連の流れは、何も前線からだけやるというものでもないはずで、
これを実行するには、どこのポイントにボールホルダーを追い込んで
どこで確実に挟んでボールを奪いにいくかという
チームとしての“意思の統一”が欠かせない。
足が止まってくる後半や試合状況、暑さや疲労、試合展開を考えて、
ボールを奪うポイントを後ろに下げれば、ゴールまでの距離は遠くなるが同じことは出来る。
押し込まれても鋭いカウンターを繰り出せれば、相手も軽々に攻め込めなくなる。
おそらくこれが、終盤の対応として石崎監督が選手に求めていることなのではないだろうか。
そしてこの戦術は、ボールポゼッションがJ2と違って
不利になるであろうJ1であっても、有効な戦術であると言えるだろう。
しっかりとした守備からのカウンター、それが石崎サッカーの真髄だと私は思うし、
開幕の頃に比べると、そこの意識が次第に薄れているのではないだろうか。
2009年07月01日
今年の元日に行われた天皇杯決勝、柏vsガンバ。 もうすっかり札幌は、石崎色に染まっておりますが(笑)、 その時の柏の監督は、石崎監督。 (※当時の感想は→。2009年01月02日 天皇杯決勝。) あの試合、柏は延長の末、播戸に決められて負けてしまったのですが、 前半は、フランサ抜きで前線から積極的に相手を上下から挟み込んで プレスをしてボールを奪い、そこから攻守の切り替えの早いショートカウンターをかましていました。 柏での石崎サッカーの集大成をそこに見た気がします。 過密日程で体力的にきつかったこともあってか、前半と目先を変えることを狙ってか、 (※ノブリンは、試合中にけっこう大胆に選手やシステムを変える傾向があるようです。) 後半はフランサが出てきて、フランサを起点とした攻めに変わりました。 フランサを起点にして(フランサ自身はほとんど動かないので)、 周りの選手がパスを受けるために走り回っていた印象があります。 ガンバはクラブW杯に出た直後で、あまりコンディションが良くなさそうではありましたが、 ガンバに攻めの形を作らせず、良いサッカーをしていたのは柏だったと思います。
よく石崎サッカーはポゼッション重視で攻めのサッカーという言葉を聞きますが、 それはJ2だからそうなるのであって、しっかりと守備をした上での素早い攻め(カウンター)こそ、 石崎サッカーの真髄であり、それを体現していたのが天皇杯決勝の前半の柏だったと思います。 それで今年の天皇杯の決勝まで行ったわけですから、 J1で通用するサッカーといってもいいのではないでしょうか。 去年も大宮で昇格し2季J1に残留させた実績を持つ三浦監督に対して、 選手に合わせた戦術ではない、もしくは戦術そのものが悪いといった批判が起きました。 今年も石崎監督に変わってから特に6月は結果がでず、 最近は、戦術批判、監督批判もちらほら見るようになりました。 確かに、監督に非が全くないとは思いませんし、 大宮だからできた、柏だからできたという面はあると思います。 しかし、他のチームで実績を残した監督が、札幌に来て実績を残せないのは、 監督自身に問題があるというよりも、他に要因があると考えた方が、 私は筋が通るように思います。 そして、今勝てるサッカーをやって、J1に対応できずにすぐ降格するよりも、 今勝てなくても、J1でも通用するサッカーをすることが大事であったはずです。 一方、札幌は経営的に今勝っていかなければいけない面もあることも事実です。 また、選手は、今のサッカーをぶれずにやっていけばいいと言っていますが、 結果を残していかないと説得力をもたないし、結果が出ずに批判されるのは、結局監督です。 選手が今のサッカーを続けたいのなら、今のサッカーで結果を出すしかない。 したがって、今勝つことも、札幌にとっては重要なことと言えます。 過去のイメージは美化されがちですが、天皇杯決勝の柏のイメージが、 私の頭にはあるので、今の札幌のサッカーは非常に物足りなく感じています。 何も逆立ちしながらサッカーしろとか無茶なことを要求しているわけではないので、 選手はまだまだやれるはずですし、その力は持っていると私は信じています。
プロフィール
当ブログは、ただのサッカー好きが、地元北海道のプロサッカーチームであるコンサドーレ札幌の情報を中心に、サッカーの話やそうでないものをチラシの裏的に書いたものです。 “whiteowl”の由来は、“ドーレくん”から何となく。 特に、サッカーの戦術やプレーに興味があり、他のスポーツも観ます。空手は、黒帯。 最近は、気分転換も含めて、スタジアムの色々なこところで観てます。 始めは純粋にサッカーだけに興味があったのですが、このチームは経営がもっとしっかりしないと強くならないと感じるようになってからは、HFCの経営に関する記事も書いてます。 尚、記事が長いのはデフォルトです(-"-;A ... コメントについて: 当ブログでは、長文コメント大歓迎です。 頂いたコメントに、すぐ反応できない場合が多くて申し訳ないのですが、極力返事をする方針です。 ただし、感情的なコメント、悪意が感じられるものについては、スルーするかブログ主権限において削除する場合があります。 ※当ブログはリンクフリーですが、コメント欄にでもこそっと書き込んで頂けると嬉しいです。
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