2010年12月27日
最近、ニュースを見ていて、ちょっと空恐ろしいと思ったことがある。 しかも、そのニュースを伝える当の本人たちは、いたって真剣だから余計に怖い。 それは、アメリカのクリスマス商戦を伝える某国営放送のニュース。 アメリカ国民が、以前のように“クレジットカード”を使って買い物をしないので、 米国の本格的な景気回復は程遠いという話。 一見当然に聞こえる、この話。 でも、要は、米国民が、以前のようにクレジットカードを使って、 じゃんじゃん借金して買い物しないから、景気回復しないというわけ。 (・-・)・・・ん? でも、以前が異常で、むしろ、今が正常な“経済”のあり方なんじゃないの?と。 まあ、確かに、米国の個人消費の冷え込みの原因はそうなんでしょうが、 他国民がじゃんじゃん借金することで自国の輸出が増えて、 それで景気回復するってのは、いかがなものかと思うわけですよ。 まして、アメリカの自己破産者は年間約150万人。 (※日本は、最近増加しているといわれるものの約30万人。) 日本人じゃなくてアメリカ人だから、 たくさん借金して、たくさん消費して、自己破産しても、 自分の国の景気さえ回復すればいいってことなら、もっとひどい話。 それを、某国営放送が、当然のことのように報道するんだから、 世の中、よく検討もせず、これが常識だとか言ってることは、 まず疑ってみることが大事だと思うわけです。
ちなみに、日本語の“経済”は、中国の古典に由来する“経世済民”。 文字通りには「世を經(おさ)め、民を濟(すく)う」の意味。 http://ja.wikipedia.org/wiki/経世済民
2010年12月24日
次々と移籍が発表になってますね。 サポーターには、ちょっと寂しいクリスマスになりそうですが、 私は良い傾向だと思ってます。 なぜなら、選手は上を目指してやるという意識がないと上手くならないと思うからです。 コンサドーレ札幌 西嶋弘之選手 徳島ヴォルティスへ完全移籍のお知らせ 2010年12月23日 札幌西嶋が自ら徳島移籍明かす[2010年12月23日 日刊] >「札幌はサポーターも環境も素晴らしかった。でも長くいることで選手として甘えが出てしまうのでは」と決断した。 なら、 サポーターはどうすりゃいいんだ!? と思う方もいるかもしれませんね(苦笑)。 ただ、代表候補に選ばれた大伍の刺激もあったと思うんですよ。 だから、“長くいても選手として甘えの出ない環境” を作っていくしかないんじゃないでしょうか。 最近、OBの大森さんもその辺りのことを様々なところで言うようになってきてますよね。
さて、新潟に移籍報道されていた二人が正式に決定。 コンサドーレ札幌 藤田征也選手 アルビレックス新潟へ完全移籍のお知らせ 2010年12月23日 SHとして伸び悩んでいたようにも見受けられたので、 個人的には、J1に挑戦して欲しいと思ってました。 行くからには、是非、フル代表を目指して欲しいですね。 それが、コンサドーレのユースの選手たちの新たな目標にもなるでしょうし。 石川直樹選手 アルビレックス新潟へ完全移籍のお知らせ 2010年12月23日 個人的に、一番残念なのが、石川。 ただ、重要な選手なのに完全移籍できなかったのが痛かった(;´Д`A ``` ので、今では仕方ないと思ってます。 J1レベルの速くて強いFWに対応できるか、簡単な挑戦じゃないと思います。 さらに、追加で移籍の報道。 札幌チーム崩壊危機 上里も東京へ[2010年12月24日 日刊] 同じJ2なら、敢えて移籍することもないような気もしますが(-"-;A ... まして、移籍をして環境を変えれば必ず良くなるわけじゃない。 FC東京の場合だと、チーム内の実績0の状態から、 今いる選手を押しのけてレギュラーの座を確保できるか。 ただ、挑戦する価値は、あるかもしれませんね。 移籍するなら、出来れば、選手の皆さんには移籍金が発生する状態で移籍して欲しいですけどね(-"-;A ...
しかし、日刊さん、チーム崩壊と悲観論をぶちあげるのは感心しませんよ(笑)。 チームがなくなるわけじゃないし、ネガティブになっても良い事はない。 チームも崩壊はしないし、これを今まで控えだった若手が チャンスに変えられるようなチームにならなきゃいけない。 そして、選手が流出しないようにするには、 HFCが長期的なビジョンを持って、経営が安定するしかない。 まあ、HFCは何やってんだという声は高まりそうですが・・・ 戦術は継続するわけですし、予算も限られているので、 その状況をよく分かっている人間が、しっかりとピンポイントで補強して欲しいと思います。 むしろ、これだけ主力が入れ替われば、雰囲気も相当変わるでしょうから、 この先、2010年のオフがターニングポイントになったといえるように、 チームが良い方向に変わるきっかけにして欲しいと思います。
2010年12月22日
後ろの方の選手の加入情報もチラホラ出てきました。 高木貴弘選手 コンサドーレ札幌へ新加入のお知らせ 2010年12月21日 札幌で活躍した後は、怪我もあって出場機会に恵まれなかったよう。 高原復帰後の第一GK争いは、熾烈になりそうです。 GKの心配は、あとは3人にするのか4人にするかかなぁ。 ちなみに、今回は、前回と違って“完全移籍”みたいですね。 レンタルの選手が主力として活躍しても、保有権のないチームには、 優先的に契約することも、移籍金(違約金)も入らない(-"-;A ... レンタルでは、札幌も過去に色々と痛い目を見ていますから、 HFCも自前で揃えることにこだわるようになってきたわけですが・・・ CBに関しては、完全に後手に回っている感じ。 札幌 横浜MF河合獲りへ[2010年12月22日 日刊] 石川の去就に関わらず、ベテランCBは必要でしょう。 来季に向けたチーム補強の最優先課題といっても過言じゃないかも。 ただ、最近怪我が多いらしく、再び注目される“充実した施設面”から 札幌を選ぶのだとすれば、そこがちょっと心配(-"-;A ... あと、CBには、ブラジルの選手の名前があがってるようですが、 CBが、どうなるのか、今一番の不安です。
2010年12月20日
過去のシリーズは↓ 2010年11月26日 パスサッカーと4バック。 -その1- 2010年12月07日 パスサッカーと4バック。 -その2- 2010年12月13日 パスサッカーと4バック。 -その3-
さて、まず、前回の続きから。 今まで説明してきたサッカーは、 ドン引きサッカー(≒DFラインを下げたカウンター狙いのサッカー)に弱いという話。 これも“オフサイド”というルールと関係があります。 オフサイドは、自陣側でしか、かけられないからです。 (参照: http://ja.wikipedia.org/wiki/オフサイド_(サッカー) ) 相手が相手ゴール前に密集しているからと、相手陣内までDFラインを上げても、 センターラインを超えてしまうと、オフサイドトラップをかけられない。 つまり、DFラインの上限は、センターラインまでということになります。 また、相手DFラインが相手ゴール前に張り付いている場合、 そこまで味方FWが追いかけていってプレッシャーをかけ続けるのは難しい。 (※FWよりDFの数が多いし、こちらの布陣も間延びしてしまう。) そして、DFラインにプレッシャーがかからないと、 そこから自由にFW目がけてロングボールが出されることになります。 相手FWは、味方DFとのハイボールの勝負にさえ勝てば、後は、 高く上げられたDFラインの裏の広大なスペースへ進入することができる。
似たような状況で、危うい場面や失点するケースを招くことが、
今季の札幌にも何度かありました。
特に、観客が多くて選手の気合が入った試合で、
その気合がDFラインの強気な設定につながり、DFラインを高めにするものの、
それが裏目に出て相手の逆襲をあっさり喰らってしまう
というパターンが多い(-"-;A ...
試合の状況にあわせて臨機応変に“チームとして”DFラインを設定することが肝要ですが、
対策の1つに、相手のDFでキックの下手な選手にボールを集めさせるという手があります。
DFラインから正確な前線へのロングボールを出されると厄介ですから、
比較的パスの下手な選手にパスを出させるように仕向ける。
これは、パスの上手い選手へのパスコースさえ塞げばいいので、比較的実行しやすい。
(※あのドログバですら、一応やってます。)
逆を言えば、DFラインにパスが上手い選手が多いと
相手は止められないということになります。
したがって、DFラインにパスが上手い選手が求められることになります。
(※この場合は、ロングパスの精度。)
また、DFラインにパスが上手い選手が多いと、
布陣がコンパクトになっている時も有利です。
なぜなら、DFラインから攻撃の起点として、
“有効な縦パス”(≒受け手が前を向けるパス)が出せれば、
その後、攻撃を有利に進められるからです。
(※この場合は、ショート~ミドルパスの精度。)
DFラインでボールを奪って、そこから素早く攻撃に移る時に、
攻撃の起点として横パスやGKへのバックパスでは、攻撃のチャンスを失います。
ちなみに、このパスがチームで上手いのが石川。
だから、このサッカーをやる上で、
他の選手ではなく石川が攻守でキーになるわけです。
2010年12月17日
公式から、また一人、移籍の発表がありましたね。 コンサドーレ札幌 佐藤優也選手 ギラヴァンツ北九州へ完全移籍のお知らせ 2010年12月17日 GKはポジションが1つしかないので、なかなか試合に出られない。 プロは試合に出てナンボだと思うので、出場機会を求めての移籍だと思ってます。
さて、そうなると、高原がアキレス腱をやってしまったので(-"-;A ... 第2GKの存在が重要になってくるわけですが、 札幌が新潟GK高木獲得へ[2010年12月17日 日刊] >来季は高原と曵地に加えて、高木と現在交渉中の韓国・東国大3年の李昊乘(イ・ホスン=20)が入り、GK4人体制となることが有力になった。 新潟からですか(苦笑)。 高木については、実績があるので問題ないんじゃないかと。 高原が復帰した後は、熾烈な第1GK争いになりそうですが・・・。 問題は、第3GKの座。 まず、選手の人数が減るかもしれない中、GKを4人にするより、 フィールドプレイヤーを増やした方がいいんじゃないかと思うのが1つ。 あと、移籍の噂にあがっている韓国のGKは、 外国籍枠をつかってまで獲得する選手なのか?ということ。 来るとしても、試合出場を求めて来るのだろうし、 そうなるとGK争いは熾烈になりそう。 そして、GK4人体制にして一番心配なのが、曳地。 優也が移籍できたのは、試合出場の実績があったから。 今まで出場機会のない曳地にとって、GK4人体制はさらにチャンスがなくなる。 経験が重要とされるポジションなだけに、 どのGKにとっても練習より実戦経験を積める環境が重要。 まあ、3人でも4人でも、控えのGKの実戦経験の問題は重要ですけどね・・・。 色々考えると、高原が来季前半ダメだからGK4人というのは、 少し安易な気がしてますが、難しい問題ですね(;´Д`A ``` まあ、確かに、3人だと、高原が怪我をしているので、 もう一人GKが怪我してしまったら、GKの控えがいなくなってしまうのですがね(-"-;A ...
2010年12月15日
チームの成績に関わらず、活躍した選手への客観的な評価だと思うんで、 個人的には、J2の選手がJ1、J1の選手が海外に挑戦するのって、 基本的に良いことだと思ってます。 まあ、ただ、そう単純に割り切れない面もあるわけで・・・
ダニルソン選手 名古屋グランパスとの移籍期限延長のお知らせ 2010年12月13日 (・-・)・・・ん? これは、ちょっと意外。 最早、J1で優勝した名古屋にとっても、 欠くことの出来ない選手になりつつあるダニルソン。 しかも、今期のHFCの半期報告書で、債務解消のために、 “必要に応じて選手の移籍による移籍金収入の獲得も検討していきます。” とHFCも売る気満々に思えたんで、 名古屋がお買い上げだとてっきり思ってたわけですよ(-"-;A ... ところが、レンタル延長。 J1飛び越して、一気に来年の6月辺りに欧州に行っちゃうのかなぁ。 ダニの場合は、むしろ日本でやってること自体が不思議。(笑)
さて、 石川 新潟が獲得交渉<北海道新聞12月15日朝刊掲載> 大伍の次は、石川か(苦笑) 個人的には、喜んで送り出してあげたいところなんでございますが、 ダニルソンの身体能力も得がたいんですが、こっちも代えがきかないのでまずい。 特に、石川が来季も札幌にいることを前提に、 今まで『パスサッカーと4バック』を書いていたといっても過言じゃないわけで(-"-;A ... そのサッカーをやる上で、キーになる選手が石川。 まして、DF陣は、他の選手も大量に抜けてるんで、DFの中心が抜けてしまうと 守備を作り直すことになって、来季もスタートダッシュは期待できず・・・(*ノ-;*) 札幌の“バンディエラ”になれる男と見込んでいた大伍と DFリーダーの石川を持っていかれるとなると、流石にきついですよ、新潟さん(;´Д`A ```
2010年12月13日
パスサッカーをする上で、3バックで中盤や前線の人数を増やして、 パスの三角形をたくさん作るという従来の方法ではなく、 4バックでラインディフェンスをして全体をコンパクトにする 一般的な考え方について説明してきました。 その1では、分かりやすい例として、漫画『GIANT KILLING』のシーンから、 その2では、3バックではなく、 4バックでラインディフェンスをする理由について触れました。 今回は、4バックでラインディフェンスをした上で、 更に、全体をコンパクトにする重要性に触れたいと思います。
前回、ラインDFをするのは、特に相手FWをオフサイドにかけるためだと説明しました。 それは、積極的にオフサイドトラップをかけることで、 DFラインを上げることが出来るからです。 オフサイドは、“待ち伏せ禁止のルール”ですから、 DFラインが上がって、DFラインの後ろに広大なスペースが出来ても、 そのスペースで相手選手は待ち伏せすることが出来ません(≒相手選手は入れない)。 ですから、近年、DFラインを上げることによって、以前よりGKの守備範囲が増えていると言われています。 ただし、DFラインを上げることが目的ではありません。 DFラインと前線のFWまでの距離を短くする(≒コンパクト)ことが目的です。 全体をコンパクトにすることによって、 味方選手間の距離を短くしてパスを繋がりやすくし、パスサッカーを実現するというのが、 4バックでパスサッカーをする上での基本的なコンセプトです。 また、単純にDFラインを常に高く設定すれば良いというわけではなく、 こちらがオフサイドトラップを仕掛けるには、 相手選手がパスを出すタイミングを予測する必要があります。 (※相手がパスを出すタイミングでDFラインを上げて、オフサイドをとるため。) 予測するためには、相手ボールホルダー(保持者)に対して、 プレッシャーがかかっている必要があります。 プレッシャーがかかっておらず、相手選手に余裕があれば、 フェイントされたりとパスを出すタイミングが限定しにくくなります。 更に、全体をコンパクト(≒密集)にすることによって、 相手選手へのプレッシャーもかけやすくなるというメリットがあります。 そのため、全体をコンパクトにしてボールホルダーに対してプレッシャーをかけることと DFラインを高く維持することは、お互いに独立して存在できないのでセットと考えられます。 ちなみに、DFラインを上げるのは相当勇気が要ります。 後ろを抜かれたらどうしようと少しでも躊躇するとオフサイドを取れません。 従って、オフサイドトラップを成功させるには、 常にDFラインの選手が、前へ出る意識を持つことが重要ですが、 中盤できちんとプレスがかからず、オフサイドをとれずに何度かDFラインを突破されたりすると、 DFが怖がって、DFラインが次第に下がっていってしまうのが普通です。 しかし、そうなってしまうと、全体が間延びして、 パスが繋がらない、ボールを奪われる、カウンターを喰らう、 間延びしているのでプレスがうまくかからない、オフサイドトラップをかけられない、 DFラインの裏にパスを通されるという悪循環に陥ります。 なので、オフサイドトラップがかからない場合、それはチーム全体の責任といえます。 特に、中盤の1対1で簡単に負ける、 ボールを執拗に追わないという前線や中盤の個々の選手の姿勢が、 DFラインを上げられないことにつながり、チームの悪循環につながります。
4バックでDFラインを上げてパスサッカーをする好例は、スペインリーグです。 スペインリーグのほとんどのチームが お互いにこのコンセプトでサッカーをしているため、 お互いにDFラインが滅茶苦茶高い。 その結果、センターライン付近に両チームの選手が密集します。 そのお互い中央に密集した激しいボール争いの状態から、 時々、DFラインを突破して、ボールがDFラインの裏にこぼれる といった感じのサッカーになります。
札幌の場合は、前線や中盤できちんとプレスがかけられないので、 DFラインが次第に下がり、全体が間延びしていきます。 全体が間延びした状態だと、3バックでも4バックでも大差ありません。 むしろ、3バックにして中盤や前線の人数を増やして、 前へのパスコースを増やした方がパスが繋がるという結果になってしまいます。 スペインリーグのサッカーを目指して、4バックでラインディフェンスをするなら、 もっと中盤や前線でしっかりプレスをかけ、DFラインを上げ、 全体をコンパクトにすることを試合を通じて維持しないとパスサッカーは実現できません。 ただ、このコンセプトは、スペインの様に相手もそうなら、まだやりやすいのですが、 ドン引きしてくる相手に相性が悪く、J2ではそういうチームも多いので、 臨機応変な対応が求められます。
2010年12月10日
今日は、ちょっと休憩して、違う話題も。 【道スポ】藤田「来季も札幌」 生え抜き6季目はチームリーダーだ >「得点とアシストで結果を残したい」 最近、毎年、同じ目標を言ってる気がする(-"-;A ...
最終戦、最後の三上へのアシスト。 アシストなんで悪いことではないんですけどね(-"-;A ... トッテナムのベイルなんてFW並に得点をとっちゃう変態SBもいますが、 個人的には、SBなら縦に抜けてマイナス方向へ折り返すプレーでも全然OK。 ただ、SHなら、プレーの優先順位がまずシュートであって欲しい。 極端な話、あの位置で入らなくてもパスではなく、シュートをうって欲しかった。 3点差というあの楽な場面で、 自分でシュートに行く積極性がなくて、自分の得点が増えるとも思えない。 まして、三上、古田、岡本とSHには得点力を兼ね備えた若手選手も出てきていて、 征也も、おそらくもう少し得点力アップしなければ厳しいという思いがあるから、 縦に抜けるだけではなく、毎年、得点を目標に掲げているのだとは思う。 決して、得点への意識が低いとは思わないのだけれど、 相手PA内に入っていって相手のマークをひきつけたり、長い距離を走ったりと、 自分がというより得点に関わる影の立役者的な部分での活躍が最近目立つ。 でも、やっぱりサッカー選手として評価されるのは、自らの得点という結果の部分。 まあ、今季も、1対1の場面でシュートを何本か外していて、 シュートはあまり得意ではないのかもしれない(-"-;A ... しかし、この場合は、個人の得点力アップが、チームの得点力アップに繋がるだけに、 来季こそ、得意の得点パターンをつくるとか、 もっと自分のゴールにこだわってプレーして欲しいと思う。 それが無理なら、もうSBになってしまうか・・・ 征也には、2年前にもほぼ同じような感想を・・・(苦笑) (※2009年02月25日 ディエゴ・カペルと藤田征也。)
2010年12月07日
札幌にブラジルやアフリカから、練習生が来たみたいですね。 “選手の多国籍化”と報じられてましたが、長らく日本や欧州のチームにとって、 安価な“決定力不足解消”の供給源であったブラジルが変わりつつあります。 ブラジルは、近年、経済発展が著しく、 “BRICs”として挙げられるように、通貨レアルの価値が上がっています。 つまり、ブラジルの選手は、 “安くて上手い”という今までの“お買い得感”が、なくなりつつあるんです。 なんでこの話をしたかといえば、 “決定力不足ならブラジルから選手を連れてくればいい” とは、安易に言えなくなってきているということです。 というわけで、安定した成績を残すためにも、 チームとして個に頼るのではなく、チャンスを多く生み出し、 決定力を高めるチーム作りが従来より必要とされているわけです。
さて、そこで、前回に引き続き、パスサッカーと4バックという話になるわけですが・・・ 前回の記事のコメントで、 “最終ラインにDFを4人並べる4バックでラインディフェンス”が、 くどい って書かれましたが、意味があるんです。(笑) 今回は、DFラインに並べるDFの人数について書こうと思っていたからです。 (↑前回のくどい言い回しは、今回の前振りのつもりでした。(笑)) 基本的に、4バックでパスサッカーをするという考え方は、 オフサイドというルールを前提としています。 だから、最終ラインにDFを横一線に並べるラインディフェンスをして、 相手からオフサイドをとりやすくします。 ラインディフェンス以外の守り方は、主に3バック時に見られる 相手2トップに対してマンツーマンで守って、残りの一人がカバーする方法があります。 (※5バックは、3バックのWBが下がった形として亜種と考えます。 また、DFラインに参加する人数が多いとオフサイドがとりにくくなります。) 3バックでラインディフェンスをする方法もありますが、 それが、2002年W杯時の、トルシエJAPANの“フラット3”です。 確かに、パスサッカーをするなら、DFラインの人数を4人から3人に減らし、 中盤や前線の人数を増やして、3-5-2や3-4-3にして、 パスコースの三角形をたくさん作った方がパスが繋がるように思えます。 しかし、日進月歩のサッカー界が、今後、どうなるかはわかりませんが、 現実には、“フラット3”は、世界的に普及していません。 理由はいくつかありますが・・・、 一つは、4-2-3-1や4-3-3などの1トップや3トップを採用するチームが増え、 3バックでは、DFは一人余らせるというDFの鉄則から考えると 不都合が生じやすいことがあります。 3バックだと、1トップに対しては、二人余る計算になります。 3トップに対しては、FWとDFが同数になってしまいます。 4バックだと1トップに対して、3人余るじゃないか!と思われるかもしれませんが、 その場合は、CBの二人が最終ラインに残り、両SBが積極的に上がることで解消できます。 (※2トップの時も基本的には、どちらかのSBが上がれば解消できる。) 4バックだと、3トップに対して一人余る計算になります。 また、もう1つは、3バックだと、3人のDFの守備範囲が広くなります。 特にピッチの横幅に対して、両サイドをカバーすることが難しくなります。 従って、3バックの選手にダニルソンのような超人的な能力が求められます。 もし、ダニルソンをDFラインに3人揃えられれば、機能するかもしれません(笑) そこで、ピッチの横幅に対して、攻守のバランスを考えると イングランド代表監督のカペッロ曰く、4人が適正と考えられています。 というわけで、オフサイドトラップを狙って、ラインディフェンスをする場合、 最終ラインにDFを4人並べる4バックを採用するチームが多いわけです。 ただ、次に、パスサッカーをするには、 最終ラインをどの位置まで上げるかが重要になってきます。 今季の札幌が、4バックでも3バックでも大して違わない、 むしろ、3バックの3-5-2の方がパスが上手く繋がってしまうのは、 4バックでラインディフェンスをするメリットをチームとして 上手く活かせていない可能性があります。 一応、次回は、この辺りを書く予定です(-"-;A ...
2010年12月06日
来季の動向を様子見しようと、更新サボってました(-"-;A ...
久々の更新。
夏目漱石の『草枕』の冒頭。
「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される」
理屈だけで割り切れば他人と衝突し、
他人の感情を斟酌すれば自分の足許をすくわれる。
生き難いのは、明治の頃から変わらないものです。
さて、“パスサッカーと4バック”の更新が滞っておりますので、
ボチボチ再開しようかと思います(-"-;A ...
プロフィール
当ブログは、ただのサッカー好きが、地元北海道のプロサッカーチームであるコンサドーレ札幌の情報を中心に、サッカーの話やそうでないものをチラシの裏的に書いたものです。 “whiteowl”の由来は、“ドーレくん”から何となく。 特に、サッカーの戦術やプレーに興味があり、他のスポーツも観ます。空手は、黒帯。 最近は、気分転換も含めて、スタジアムの色々なこところで観てます。 始めは純粋にサッカーだけに興味があったのですが、このチームは経営がもっとしっかりしないと強くならないと感じるようになってからは、HFCの経営に関する記事も書いてます。 尚、記事が長いのはデフォルトです(-"-;A ... コメントについて: 当ブログでは、長文コメント大歓迎です。 頂いたコメントに、すぐ反応できない場合が多くて申し訳ないのですが、極力返事をする方針です。 ただし、感情的なコメント、悪意が感じられるものについては、スルーするかブログ主権限において削除する場合があります。 ※当ブログはリンクフリーですが、コメント欄にでもこそっと書き込んで頂けると嬉しいです。
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