U-21v.s.韓国戦

2006年11月21日

 「言われたことはできるけれど…」という感じですかね。以下、雑感。

【「約束事は守っているんだけれど」な攻撃】
 同点ゴールをアシストした右の水野、サイドバックながら苔口が中へ流れて空けたスペースを上手く使った左の家長と、両サイドは良く機能していたと思います。しかしいかんせんクロスが合わない。クロスそのもののバリエーションや、アーリークロスを使ってみるなどの工夫が必要だったのではないでしょうか。ゴールはあげたものの増田は「ドコにいたの?」と聞きたくなるぐらいクロスに飛び込んでこない。「サイドを起点に崩していけ」という指示は忠実に守ったものの、それが上手く行かないときに融通のきいた攻めをするまでにはまだまだ、という感じです。
 一つの打開策として、「キープ力に長けた梶山を中心に真ん中から崩してみる」というのを多用しても良いかな、と思ったんですが…。前半は37分ぐらいに中央やや左からパスワークで突破を図った場面ぐらいだったでしょうか。

【やっちまった守備】
 前半ロスタイムの失点はいただけない。非常に拙い。あの場面、ボール保持者に3人行っているのですが、誰もボールにいけずに突破を許してしまいました。一番ボールから遠いところにいた(多分)家長はともかく、あとの二人はどちらがボールに行ってコースを限定しどちらがカバーのポジションを取るのか曖昧でした。コーチングがなかったと思われます。
 サイドの守備はある程度やれていたと思います。勉強不足で韓国の選手の区別がつかなかったのですが、両サイドバックが相手の3トップの外側に、水野と苔口が相手の両サイドバックを見るというマンマークに近い形を取っており、特に右SBの中村は韓国の#20にほとんど仕事をさせなかったと思います。ケガが軽傷であることを祈ります。


 韓国は終盤足が止まりましたが、スピードに乗ったときの縦への突破を1対1で止めるのはやはり難しそうです。逆に十分に遅らせればそんなにやられることはなかったと思います。予選でやるときは最初のパスの出所を潰すことができるか、サポートを早くして1対2に持っていけるかが守備のカギとなるでしょう。


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