第13節・札幌3-2栃木

2009年05月05日

 展開は痛快。内容は消化不良。以下、雑感。

【怖さがなかった前半の攻め】
 栃木は予想以上に良い守備をしていたと思います。最終ラインのバランスが非常に良かった。対する札幌はボールを回すものの相手の前でのパスばかり。ワンツーを使って裏へ、斜めに入るクロスでDFラインの裏へ、というプレーが少なかったと思います。シュートは前半なかばからほとんど打っていないんじゃないでしょうか。
 その中でも思い切りの良さを見せたのは藤田。クロスの精度はもう少し、といった感じですが、味方が持ったときに走り出すタイミング、受け方、調子は良さそうです。

【またしてもミスから失点した守備】
 一点目は4-4-2から3-5-2に変更した直後のFKから。フォーメーションを変えたことが影響したか、逆サイドに抜けてきたボールに対しアウトサイドの選手の絞りが遅れました。しかし何よりニアサイドでしっかりクリアできなかったのが拙かった。
 二点目は趙晟桓の判断ミスで抜け出されたことがきっかけ。もちろんあってはならないミス。ただ、ここ数試合、吉弘と晟桓は後半になるとスプリントがきかなくなることが多い。フィールドで出ずっぱりなのは彼ら二人だけですから、相当消耗しているでしょう。できれば休ませたいぐらいです。


【あっぱれ!】

  • 吉弘:疲れの残る中で奮闘。安定感も出てきた気がします。

【喝!】

  • 趙晟桓:仕方ないでしょう。攻撃陣に感謝、ですね。


 連戦を負けなしで乗り切ったわけですから、上々とせねばならないでしょう。内容にはまだまだ危なっかしさを残していますが、精神的にはひとつ突き抜けたかなという感じです。勝ち点ですぐ上にいる相手との対戦が残っていますので、そこを勝ちきって、順位は5位、昇格圏との勝ち点差5を目標に五月を乗り切って欲しいと思います。


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