雰囲気を作るのは誰か?

2007年11月12日

 ボクは単純なので、こういう上手な煽りには簡単に乗せられるわけですよ。ここで迸る何かをぶちまけるのも「意思の表現」の一つだよな、と、「ディープではないかも知れないけれどすべての場所の一つとしてのアウェイ側の座り客」の視点から何か書いてみることにしました。
 


 
 ボクは普段、「大勢の人を相手に喋る」ということを仕事にしています。
 
 聴衆の種類は様々です。強い動機を持って話を聞きに来てくれる人、仕方なく座っている人、こちらの話すことを一所懸命理解してくれようとする人、何かヘマでもやらかさないかと思いながら聞いている人…。話し手は話し方・話す内容に工夫を凝らし、これらあらゆる種類の聴衆に響くよう努めるべきです。
 
 でもソレ、ムリですから(大声
 
 もちろんその場の雰囲気を作る主体は話し手ですが、ハッキリ言って、どうしようもない聴衆というのは何をやってもまともに聞いてくれません。ボクの力量不足の場合もありますが、ダメなものはダメ(苦笑)。
 そうした聴衆を相手に喋っていると、喋る方の調子も狂ってしまうんですね。同じ内容でも、良い聴衆相手の時とそうでない時ではこちらの盛り上がり方が全く異なります。
 じゃあ逆に良い聴衆とはどういうものかというと、ただだまってじっと聞いている人ではありません。話はスムーズに進むけれども、そういう聴衆相手では充実感が得られない。こちらが伝えたい、話の大事な部分に敏感に反応してくれる人、やはりこういう聴衆が一番やりやすいし、やっていて気分が盛り上がりますね。
 
 そう、ここで言う聴衆とスタジアムの観客は、役回りが非常に良く似ているんです。良い聴衆は話の流れを読んで反応し、それが話し手のリズムを生む。上手く話せていなくても誰かが「ウンウン」と頷いてくれるのを見ると、話し手は落ち着きます。良い観客はゲームの流れを読んで反応し、それが選手のリズムを生む。上手く運べていなくてもたった一つのプレーにポジティブな拍手が上がれば、きっと選手は頑張れる。ボクは常々、「ゴール裏だけでなく座って見ている観客もスタジアムの雰囲気を作ることができる」と言ってきましたが、普段の経験からそれが実感として分かるんですね。極めて矮小な実感ですけど。
 
 次節はタイマン勝負、勝てば昇格が確定する。観客動員はいつもより伸びると予想されます。ボクも何人か連れて行く予定ですが、ただ見ているだけじゃない、自分たちもこの場を構成している要素なんだという感覚を持ってもらえるといいな、と思っています。
 
 ゴール裏だけじゃない。ボク等「座り客」にもできることがある。悔いは残したくないよオレは。


この記事に対するコメント一覧

笹姐

Re:雰囲気を作るのは誰か?

2007-11-12 23:03

ん?ナニナニ?私煽った? ←確信犯 座ってる人達パワーも超大事っすよ!そりゃあもうもちろん! ゴル裏だけじゃないに決まってますよ! スタジアム全部でスタジアムの空気を作るのです。 相手チームには得点どころか吸う空気すらやらないぐらいの勢いでw

tottomi

Re:雰囲気を作るのは誰か?

2007-11-12 23:28

>笹姐さん 薄まりかねないですよね、雰囲気。集まってくれるのはありがたいですが。ボクもせめて同行者のテンションはMaxまで上げて連れて行きます。 言わずもがなですがそれでもやっぱり引っ張るのはゴル裏。個人的には、一発目に揚がる声がその日のスタジアムのテンションを左右することが多いかな、と思います。 初っ端の鬨の声は腹筋千切れるぐらいの勢いでw

No.1 代表:くー@コンサ隊

Re:雰囲気を作るのは誰か?

2007-11-13 11:39

はじめまして。 コンサ隊のくーと言います。 笹田さんのところで同じように煽られて、 さらにこちらでも煽られて、 ウチのブログでも、書いてみました。 中で、紹介させていただいております。 ライト層を引きずり込むだけのパワーを私たちは出していかなくちゃならないですよね。

tottomi

Re:雰囲気を作るのは誰か?

2007-11-13 23:52

>くーさん はじめまして。コメントありがとうございます。 紹介までしていただいて、恐縮です。そちらも読ませていただきました。 できることは全部やりたいですよね。やり残した、ああしていれば…ってのだけはゴメンです。雰囲気、作っていきましょう。

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