第10節・札幌4-3東京V

2007年04月22日

 あわわわ、やってもうた。一昨日のプレビューで書いたことがまさか実現するとは…>客も点もいっぱい入れ!
 気を取り直してどっと疲れた試合に関する雑感。
 
【ハードワークが生んだ4得点】
 「はね返す」のではなくて「奪う」。ディフェンスにおいて大事なものを、今日ほど実感させてくれた試合はないでしょう。一点目はダヴィのチェイシングから得たCK。二点目は中山の落としが相手DF・GKの間に落ちたところをダヴィが諦めずに追ったことが奏功。三点目は服部のバックパスのミスをこれまたしっかり走っていた藤田が奪ってGKと一対一。四点目は誰だか覚えていないのですが自陣中盤でのパスカットから速い攻撃。いずれも奪いに行っているからこそ生まれたゴールでした。
 全体的には、速い攻めの時のコンビネーションが少しずつ良くなってきたかなという印象です。西谷は相手右SB福田のウラのスペースを上手く使っていたと思います。が、あとでも書きますがマイボールのつなぎには大いに不満です。結果的にこれが試合を難しくしてしまった原因かなと思います。
 
【攻め方のヒントを他チームに与えてしまったディフェンス】
 さて、一方で今季最多の三失点を喫したディフェンス。二点目は不運な判定、三点目はオフサイドに見えなくもない(向こう側にブルーノが残っていましたか?)プレーでしたが、それでも今日の東京V相手に三失点はある意味仕方ないかな、と思います。ジャッジの問題がなくても他に失点を招く要素がいくつかあったからです。
 第一に東京Vがとってきた攻め方です。「自分たちのサッカーをやる」とかほざいておきながらラモスのやろう、いわゆる「中盤省略縦ポン」サッカーをやってきました。これが効果絶大。中盤と最終ラインの網に引っ掛かることなく船越にボールが入り、ここを起点にフッキ・ディエゴが前を向いてプレーする機会が多くなり、三失点後も攻めのリズムは出ていました。曽田があれだけ競り負けるのを見るのは今季初めてです。福岡はポストプレーヤーを使わない作戦で札幌を攻めきれず、対する東京Vは上手くいった。他チームの戦い方に影響を及ぼすかも知れません。
 第二に「奪う」がだんだんできなくなってきたことが挙げられます。三点取った後、少しディフェンスラインが低くなり、前で追う選手との間に距離ができてしまった。これが船越に入ったあとのセカンドボールを拾えないことに繋がるわけですが、あくまで「前からディフェンスを仕掛けて取りどころを定める」ことがこのチームのディフェンスの基本なわけですから、そうした積極的な姿勢だけは常に保ち続けて欲しいものです。
 第三にたまにセカンドボールを拾ったあともなかなかつなげなかった点も気になりました。これは相手のゼ・ルイスが献身的に守備をしていたからでもあるのですが、しっかりキープできるときにはしておかなければ。低い位置で奪ったあとにいかに落ち着いて相手ゴール前まで運ぶか、今後の課題です。
 


 
【今日のピカイチ君・イマイチ君】

  • ピカイチ君:ダヴィ。二点目、良く決めたと思います。
  • イマイチ君:今日はいないでしょ。みんな力を出し切っていたと思います。【追記】間違えた、いたいた家本。

 
【今節の結果】[ ]内は出場記録・()内は通算得点

  • 注目ジョカトーレ・#3西澤:バツカトーレ[○]
  • 今節のマルカトーレ:#4曽田(2)・#10ダヴィ(2)・#25藤田(3)・#10ダヴィ(3)

 


 
 久々のコレオグラフィでいやがうえにも盛り上がった今日の試合。終了間際にはアウェイ側自由席まで手拍子が鳴り響き、素晴らしい雰囲気だったと思います。


この記事に対するコメント一覧

MasaMaru

Re:第10節・札幌4-3東京V

2007-04-23 00:33

>あわわわ、やってもうた。一昨日のプレビューで書いたことがまさか実現するとは… もう、使者とか預言者とか呼ばせて下さい。この展開を予想できていたのはあなただけです。多分。 >「自分たちのサッカーをやる」とかほざいておきながらラモスの野郎… ホント、困った人です(笑)。でも、ウチ相手にそれだけ本気で勝ちに来ていたということですね。

tottomi

Re:第10節・札幌4-3東京V

2007-04-23 19:28

>MasaMaruさん もうないです多分(笑 しかし負けなくてよかったですよホント。勝ち点3以上に得るものの大きかった試合だと思います。

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