2006年12月02日
「サヨナラしたくない」のは今日のチームじゃねえ(怒)。以下、雑感。 【「右ボランチの前」】 鳥栖の1点目。左SBの高地がボールを持ってするすると上がり、くさびに入った誰かと大きなワンツーで一気にDFラインの裏を取っています。形自体は今年の失点パターンの中でも多い方ではないと思うんですが、起点になった場所はまた「右ボランチの前」でした。 あくまで印象なのであんまり真面目に読まないでください。「右ボランチの前」、つまり大塚の前のスペースがポッカリ空いてそこを使われて相手にチャンスを作られる、というパターンが今年はすごく多かった気がするんです。18節の柏戦なんか、そこを蹂躙されていた記憶があります。もっとも左ボランチの前も似たようなものかも知れませんが。 無い知恵を絞って大塚の前が何で空くかを考えてみると、まず今年のチームの守備は後ろの選手の凡ミスもさることながら、中盤より前の組織的な守備がいまいち機能していなかった気がします。 今日の失点の直前、相手GKの足下にボールがあり、まさにプレーが始まろうとしているにもかかわらず、相川が大塚に向かってしきりに何事か喋っています。「前へ」という身振りを交えていたように見えました。攻撃の選手がボールを取りたいところまで後ろが来てくれない。後ろはそこまで出ていけない。で、スペースが消せずにノープレッシャーで侵入を許す。今年はこれの繰り返しだった。 守備的中盤の2人の位置が低くなることに関しては、私はDFラインがもう少し後ろから押し上げるとともに声を出してポジションを修正してやるなどしてやらないといけないと思っているのですが、難しいところですね。私もクソ草サッカーでは同じポジションをやることがあるのですが、どうすればもっと前で行けるか、正直全く分かりません。 で、「右」ボランチの前が空いてしまう要因にはもう一つ、フッキの守備意識の問題があると思います。彼が守備をしないというのではありません。今日はダメダメでしたが、普段は奪われたらきちんと取り返しに行く選手です。そういうボールに対する守備ではなくて、右FWであるフッキが正しいポジションを取れない(取らない)時に大塚の前に大きなスペースが出来てしまい、元来あまり足の速くない彼はボールを持って侵入してくる相手に為す術が無くなってしまうわけです。 大塚は危機察知能力が高く、ボールさばきも上手い選手だと思いますが、ここまで守備に問題を抱えている今年のチームだと、アンカーとしてのボールさばき・攻撃のサポートだけでなく、最終ラインのフォロー・しっかり追ってくれないFWの尻ぬぐいと、あまりにも仕事が多すぎ、どうしても彼の「ミス」が目立ってしまいます。今年もっともかわいそうな目に遭っている一人です。 天皇杯で闘う新潟には鈴木慎吾という左サイドのアタッカーがいます。彼を自由にしないよう、もう一度守備の組織を立て直してもらいたいと思います。以上、レビューになっていないレビューおわり。あとは小言だよ。
とは言いながら、今日の敗戦は組織以前の問題だったと思います。柳下がセレモニーで言っていた「クラブがひとつになってこそ、強いチームになれる」という言葉の意味を、言う前に相手の鳥栖に教えられる結果となりました。 まずピッチ上の選手。終盤次々と傷んで倒れて行きましたが、しっかり体を張っているからああなるんであって、ルーズボールの競り合いなんか全く勝てる気しませんでしたもん。2点目入ってからは自信に溢れてましたね。 選手だけではありません。いつものようにアウェイ側のB自由席だったので、鳥栖のベンチの様子がよく見えるんですわ。試合中ずっと前に出て大柄な体を揺すって選手を鼓舞するコーチをはじめとしてベンチも戦ってましたよ、確かに。試合前にサポに挨拶に行く監督にゾロゾロ付いていき、試合後に抱きあっていた背広組はフロント陣でしょうか。だとしたら最終戦のために札幌まで来たということですか… あんまり好きなタイプじゃないけれど松本育夫、良いチームを作ったなと思います。去年とうってかわって寒々しく、段取りもなってなかったウチのサンクスウォークと比べるとその良さが一層際だちますわ。 今日に限って言えば順位以上の差を見せつけられました。そしてそれは技術とか戦術とかそんなモンに起因するものではないことも、良ーく分かりました。
kabao
Re:第52節・札幌0-2鳥栖
2006-12-03 10:13
「小言」に激しく同意って奴ですね。 久々に感動のないサンクスウォークでした。 戦うことそのものより、戦うための準備とか心意気とか、 そういったものが足りないチームだということを感じさせられた1日でした。
tottomi
Re:第52節・札幌0-2鳥栖
2006-12-04 22:23
>kabaoさん このままでは来年の鳥栖は手の届かないところに行ってしまいそう(苦笑
プロフィール
性別:男 年齢:30歳代半ば 出身:兵庫県西宮市甲子園 現住地:北海道札幌市 サッカー歴:素人。たまにフットサルをやる程度 ポジション:アウェイ側B自由席 2007/12:加齢に伴い年齢を実態に即した形に書き換えました
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