代表v.s.ドイツ戦

2006年05月31日

 「勝ち点3」を取りこぼした試合。以下、雑感。

【ゲームの流れ】
 前半、立ち上がりからプレッシャーを掛けてきたドイツ。しかし日本も集中を保ち良くはね返したと思います。中田・柳沢が決定機をものにできていれば最高だったのですが、無失点で折り返した点は非常に評価できると思います。坪井をはじめDFラインは結構前で勝負できていました。38分、加地OUT・駒野IN。
 後半、ドイツが慎重な(あるいは重い)立ち上がりだったため日本ペースに。52分、柳沢がDFの裏に抜け出すもののシュートはDFがブロック。
 57分、CKの守備から絵に描いたようなカウンターで高原がゴール。その後も集中して守り、65分、右サイドで二人を抜いた高原が2点目。ここまでは完全に日本のペースでした。
 しかし70分、ドイツがノイビルを投入したあたりから自陣に押し込まれ、75分、左からのFKをクローゼに合わせられ失点。80分には右FKからシュバインシュタイガーのヘディングで同点。日本は大黒・玉田を投入するも3点目が奪えず試合終了。

 カギは73分あたりの時間帯のやり過ごし方にあったように思います。この時間、自陣深くでようやく奪ったボールをつなごうとして失敗、というのを繰り返してしまいました。それまでの時間帯と同じようにやろうとしたのですね。ここで大きくけるなりして一回切っておけば展開は違ったかも知れません。セットプレーのディフェンスについて言われていますが、身長差はいかんともしがたいのでファウルの回数とエリアに気をつけることが課題だと思います。

【各選手の評価】
中村。あまり目立たなかった印象ですが、何度も見せた大きなサイドチェンジのボールの精度はさすが。ただ、今日はドイツの中盤がルーズだったので、本番では今日ほど何度も出すことは難しいでしょう。
右サイド。加地は残念です。見たところでは外側にひねっている感じです。駒野は国内での親善試合にも出ておらず心配していたのですが、無難にゲームに入ったばかりか後半には何度もチャンスを作っていました。縦へ行くタイミングが良いです。
大黒。代表デビュー時から中田が高く評価している裏への動きが見られましたがシュートに行く時に焦ったかも知れませんね。ただ、中田は常に大黒を見ている。この二人、やはり相性が良い。
川口。抜群の安定感と持ち味の飛び出しに冴えあり、今のところは。

 攻撃面では2点取ったことはもちろん、持ち味のショートパスで崩す展開に持ち込めていたので及第点。ただ、バラックのコメントにあるように欧州リーグ終了後いったん休養を入れ再びフィジカル的に追い込んでいる時期なので、ドイツの選手が重かったのも事実。本番ではここまで自由にはやらせてもらえないのではないでしょうか。まあ、いろんな意味でこのチームらしさが出た試合だったと思います。


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