2006年05月26日
試合なしの17節をはさんで明日は第18節・柏戦。以前書いた星勘定のためにも是非とも勝ち点を取って帰ってきて欲しいこの試合。注目ジョカトーレは、
「札幌の頭技」#13・中山元気
です。いくつかの報道を見ているとどうやら先発するようです。彼が起用されることの意味は次の二つ。
フッキの出場停止により出番が回ってきたわけですが、中山が入ることによりいつもと違い「手数をかけずにまず中山めがけて長いボールを入れる」という闘い方になるはずです。他のFWに比べ高さがあって、DFを背負って体を張ることを得意とする彼を活かすにはこういう闘い方が一番良いと思います。 で、この闘い方はチームの状況を踏まえると意外なカンフル剤として働くのではないかと思うのです。こちらをご覧下さい。「9つのパスコースを3つにした」と柳下が言っていることから、迷いを抱えていてプレーの選択に的確性を欠いているチームの状況が窺えます。ですから、中山にボールを入れるというファーストチョイスを与えることで選手がシンプルにプレーできるという効果を狙っているのではないかと思われます。 もう一つ長いボールを入れることの意味としては柏対策が挙げられます。石崎の話や各種レポートを見ていると柏は前線からのプレスを信条とするチームのようです。函館ではチーム状態・メンバーの問題からそうした特徴は窺えませんでしたが、明日はウチのDFラインに厳しいプレッシャーが掛かることが予想されます。それを避けるために早めに蹴る、そのための中山起用、と私は見ました。 もちろん中山にボールを入れることの狙いは、攻撃面では彼に入ったボール・彼が競ったボールを拾って二次攻撃につなげ、守備面では相手を押し込んでピンチの数を減らすという点にあります。だから実はカギを握るのは中盤の中央3人(セカンドボールにきちんと競りにいけるか)と最終ライン(しっかり押し上げて前線との「間延び」を防げるか。これができないと中盤がボールを拾えない)です。どういう構成になるのか、特に最終ラインは健康な選手が少なく気になりますが、しっかり働いて欲しいものです。
もちろんこの予想が外れてパスサッカーを試みるかも知れません。しかし、勝ち点が思うように稼げていない今、選手は不満でしょうが長いボールを蹴ってシンプルに行くことも、当座を乗り切るためには致し方なし。もしそうだとしても、我々もこれを「変節だ」と批判するのではなく、本来あるべき姿を取り戻すための不可避な措置と捉え、まずは明日の健闘をスピカから、自宅から、職場から(?)祈りましょう。現地組は日立台を揺らせ!We are SAPPORO!
プロフィール
性別:男 年齢:30歳代半ば 出身:兵庫県西宮市甲子園 現住地:北海道札幌市 サッカー歴:素人。たまにフットサルをやる程度 ポジション:アウェイ側B自由席 2007/12:加齢に伴い年齢を実態に即した形に書き換えました
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