もう一つの「聖地」-甲子園巡礼(2)

2006年05月08日

 試合開始まで時間があったので、外周を一回りしました。

 バックスクリーン裏には「タイガース博物館」があります。入場は無料。甲子園球場・タイガースに関する資料が展示されています。ベーブ・ルース来日時の広告や、江夏・田淵・バース・掛布のユニフォームなど、ファンには垂涎モノのお宝が並んでいました。が、私の興味を引いたのは、創立30周年の時に当時のナインが寄せ書きをした記念の大皿です。日付は「1964年」…。40年前に30周年、歴史の重みというヤツでしょうか。


【甲子園の甲子園たるゆえん】
 私が勝手に決めた「甲子園球場三大名物」について。
 まず「銀傘」。雨よけのみならず、拍手・歓声を球場に響き渡らせることで演出に一役も二役も買っている屋根ですが、実は昭和初期にはアルプススタンドまで覆っていました。しかし太平洋戦争の最中、昭和18年(1943)に鉄不足のため軍事用として接収され、同26年(1951)に内野席を覆う現在の形の銀傘が復活しました。同57年にはアルミ合金のものに代えられ、現在に至っています。今回の大改修で、この銀傘も一時撤去され新しいものに取り替えられるようです。
 「アルプススタンド」。高校野球の際に両校の応援団が陣取り、選手に声援を送る場所として有名です。漫画家の岡本一平さんが「ソノスタンドハマタ素敵ニ高ク見エル、アルプススタンドダ、上ノ方ニハ万年雪ガアリサウダ」と朝日新聞に漫画を描いて以来、「アルプススタンド」と呼ばれるようになりました。ココの一番上から球場を見渡すと壮観です。
(写真の左側に見える屋根が「銀傘」、右端が三塁側アルプススタンド)

 「ツタ」。その外観を彩る緑鮮やかなツタは、建設された年の12月に植栽されました。株数約430本(意外と少ない)、葉の面積はタタミ8000畳分。かつてこのツタを切った不届き者がいましたが、改修後ももちろん残されるようです。



 中に入りました。私の席は一塁側内野指定席。札幌の試合で言うとSA席に相当すると考えてよいでしょう。
 野球では一塁側ベンチにホーム、三塁側にビジターのチームが入ります(札幌ドームは例外で逆。他にも例外があった気がしますが…)から、観客もそのように座るわけです。従って外野席も、ライト(ホームベースから見て右・一塁の方向)にホーム、レフトにビジターのチームが入るのですが…

 試合前の巨人ファンの皆さんです。周りに黄色のシャツが見えることからも分かる通り、「囲まれて」います(笑)。これだけだと厚別・ドームでも見られる光景ですが、試合が始まると、レフトの阪神ファンもライトスタンドと同じように声を出してメガホン叩いて応援しますからね。ぐるっと敵に囲まれて、それはそれは恐ろしい燃えるでしょう。



 こちらが阪神ファンの「本隊」。サッカーと違って、練習中から選手を鼓舞するということはなく、選手紹介に合わせて声をあげるという程度です。また、野球の場合、試合が始まってから来る人も多く、プレーボール時に空席が目立つ、というのも至って普通のことです。が、この日はGWにして伝統の一戦。3回ぐらいには満員に近くなっていた気がします。



 試合前にはいくつかイベントが。トラッキー・ラッキーとちびっ子が一緒に踊ったり、スピードガンコンテストが行われていました。スピードガンコンテストの参加者はバックスクリーンに大写しになります。羨ましい(笑


 続きます。



post by tottomi

22:25

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