第9節・札幌4-1湘南

2006年04月15日

 内容・結果ともかなり満足のいくゲームでした。以下、雑感。

【ゲーム全般】
 湘南が攻撃的な戦いを挑んできたこともありましたが、札幌も両サイドを上手く使って多くのチャンスを作り出していました。特に前半サイドチェンジが多く、西谷・芳賀等が1対1からセンタリング、という形で何度も得点機を演出。FW・二列目も相手SBのウラのスペースにどんどん飛び出していって湘南DFを翻弄。1点目(フッキ→砂川)・3点目(砂川→相川)とサイドを崩しての美しいゴールが決まり、見ていた皆さんも大満足だったのではないでしょうか。
 早めに3点目をとっていればもっと楽に試合を進められた。この点は今後の課題ですね。早いリスタートが多く、そのほとんどがつながっていたのはチーム全体が集中し、また良く動いていたことの証かと。

 湘南ですが、サイドの突破には迫力がありました。アジエル・加藤とテクニックのある中盤が、札幌の3バックの横(芳賀・西谷の後ろ)のスペースを何度も突いていました。最終的に札幌が大勝した要因は、自陣からのつなぎの差だったと思います。札幌はボランチが上手くさばき、フッキ・砂川あたりがしっかり前でボールを収めてくれたのに対し、湘南は出しどころがなく大きく蹴ってしまうという場面が少なからずあったように思います。この攻めであまり得点が取れていないということはやはり決定力の問題でしょうから、最後のパスの精度やコンビネーションがあってくれば破壊力は増しそうです。残り三回の対戦も今日のように点の取り合いになりそう。

【各選手の印象】

  • 大塚と鈴木の関係。生で見たのは(練習試合を含め)三回目ですが、今日が一番良かったと思います。守備では大塚が1stディフェンダーとして敵陣でのプレッシャーを担い、鈴木が自陣でのカバーリングを心掛け芳賀・西谷の後ろのスペースを埋める。攻撃では大塚はボールを動かすこと、鈴木は得意のミドルキックで相手DFのウラを狙う。こんな感じでしょうか。鈴木の代わりはいそうですが、大塚の役割を誰ができるか。ケガするなよ。
  • フッキ。相川とのコンビネーションも合ってきたみたいです。また、「ボールを預けてゴール前へ出ていく」という、シーズン前に聞いていた持ち味が発揮されてきました。1対1で自信持って仕掛けている時にはちゃんと右足も使えるんだな(笑
  • 相川。ここで体を張ってくれれば、という場面が少々。味方が辛いときに頑張ってキープしてくれ。

【懸念】
 あるですよ結構。

  1. 失点の場面。「ズッコケ三人組」が一つずつやらかしている。加賀の軽い対応、抜かれたときの曽田のポジションのミス、池内が相手に前に入られた。酷なようだがこういうのをなくさないと。時間帯も悪かった。
  2. 守備。ちょっとボールへの寄せが弱くないか?サイドで囲んだときには上手く取れているが、エリア付近で回されたときにもっとボールの近くまで寄せてシュートを打たせない、縦にボールを入れさせない守備をしないと。
  3. 逸機。上述のように前半で3点目を取っておけば。PKは仕方ないとして先制点までの時間と、あと4点目までの時間帯に取っておけよ。
  4. 西谷の足。軽傷を祈る。次が火曜日だけに。

【今日のブラボー】
 カガケン。あそこで天井めがけて打てるのは元FWの面目躍如。


【今節の結果】[ ]は出場記録・()内は通算得点
  • 注目ジョカトーレ・#25藤田:バツカトーレ[△83]
  • 今節のマルカトーレ:#8砂川(1)・#5池内(1)・#11相川(3)・#15加賀(1)