諸刃の剣

2010年09月19日

J2第26節

人  0-1  


『ウ~ン、結果が負けで残念・・・』
なんて感じです。
それだけ(特に先週と比べれば)中身というか
チームとしての取り組み方は悪くなかった印象。

今回は選手配置・交代において監督が責められても仕方がないかと。
起用についてはまぁ良かったとして・・・





全体としてやろうとしていた事に関して筋が見えたりする時に
自分なんかがどうしても気になるのは古田のようなタイプの選手。
今の彼は『諸刃の剣』となっているんですよ。
確かに例えば今回の近藤や宮澤はよろしくなかったかとは思いますが、
そのよろしくなかった中で『イメージ』については
感じる所もありました、個人的に。
実行した結果がうまくいかなかっただけで。
厚別の芝がボコボコだったのもありますし。
(宮澤については『彼の衛星となる選手がいなければ』といった感想)

ということで古田についてなんですが、最も気になるのは
『「トラップ」というものの意味を果たしてどう捉えているのか』
なんて部分。
現状では多分
『ボールを足元に止める事』
といった捉え方なんでしょう。
でなければ前半の終わり際のあんなつまづき方はしないでしょうし。

これは征也や西嶋にも共通するんですが、
大きくスペースに出たボールのセンタリングや
くさびで出たボールに対するシュート以外は
ダイレクトプレイすらなく、ほぼ来たボールを一旦足元に置くんです。
そして『必ず』自分のタイミング中心でプレイしようとする。
ココが個人的にチーム全体としてなかなかうまくいかない根底だと思っています。
どれだけさまざまなオフェンスを試そうとしても、その過程の中で
『トラップとはボールを足元に止める事』と思っている選手が1人でも入っていると
結局オフェンスがワンパターンとなって、守っている側からすれば
楽な事この上ない、なんて流れになっているかと。

ここで相手のディフェンスが『必ず「待ち」のスタイル』であれば、
(例えば昨日の湘南のような)
それが大して目立たなくなるのですが、そうでなければ
どうしても得点にはつながりにくくなってしまいます。
コレが『諸刃の剣』と感じる所以。




この事を考えると、今回真っ先に代えるべきだったのは古田だったかと。
そして出来の良くなかった近藤を代えて、上原or純貴あたりを
一番前に置いて欲しかったですね。
少なくとも彼らを途中で代える理由は個人的には感じませんでしたし。
あとは宮澤か西嶋あたりを交代できれば良かったですか。
(この部分については『じゃあ誰と代える?』なんて話にもなってくるので消極的に)


それでも、今回の試合と先週の試合の順序がもし逆だったら・・・なんて考えると
個人的に悲観は強くはありません。
選手配置で大きく変わってくる部分もありますから。
PKによる失点だってそりゃあモチロンやらないに越した事はないですが、
それで純粋に吉弘を責めるばかりでは
チームとしての前進なんかありゃしませんし。

今回の0-1という結果だけを見て、先週のような状況に逆戻りする可能性の方が
自分なんかは今現在では怖いです。



P.S.

『腹が立つ』といった意味合いで言えば、
トリックプレイで思いっきり蹴り損なった西嶋がその後にボールを追わなかった
なんて部分がありますか。
ちゃんと合わせられたかどうか?という話の以前に
(足を縦に振っている時点でミートの確率自体はそもそも低くはなるんですが・・・)
蹴り損なった時点で『ハイ終了~、残念でした』という感じになっていた事
に対してムカッとはなりましたね。


post by しゅ~ちょ~

18:21

コンサ コメント(4)

この記事に対するコメント一覧

フラッ太

Re:諸刃の剣

2010-09-19 22:19

 参戦お疲れさまでした。  内容は大分戦よりは良くなっていたということでしょうか。  昨日の湘南VS川崎を20分くらいまで見ましたが、湘南のDFラインはものっすごく低いし、人数は揃っているけどみんな立ちんぼ。川崎のそれこそ“シンプル”なボールさばきにあっさり切り崩されていて、どっかでよく見た風景だなあと妙に感心してました。0-2になった時点でゲームプランは崩壊し、これは0-4くらいで虐殺決定かと思いきやさらに酷かった(汗)。川崎容赦ねぇ・・・。  話が脱線しましたが、古田に関しては自分のタイミングで、ってのはいいんですけど、それが“必ず”足下で止めるってことになっちゃうと守る側としては一息つけるし、強い相手ならそれを利用して、古田にワザと出させて古田が止めるところを狙い澄まして・・・なんてこともやれちゃう。初ゴールの時は最初のタッチで股抜きしたんですが、あれは偶然だったんでしょうか・・・。  感じとしてはドームでの福岡の宮澤やカズゥに対するそれに近いかと。  宮澤やカズゥが個のテクニックを磨いてかわせるようになるか、  周りの選手が動いてパスコースをたくさん作ってあげるのか・・・。  どちらも中途半端で互いの取捨選択がバラバラというのが現状ではないでしょうか。  そう考えると勝敗ばかりにとらわれすぎるのは危険な気がします。

しゅ~ちょ~

Re:諸刃の剣

2010-09-20 00:23

>フラッ太さん どーもでございます。 (´∀`)/ コメントありがとうございます。 先週と比べればかな~り良かった印象ですよ。 そしてこの状況が崩れない事を今は祈っているワケであります。 常に自分のタイミング、というのも実は大きな問題なんですよ。 『自分のタイミング』と『周囲のタイミング』との使い分けが出来なければ 独りよがりなプレイばかりになってしまい、 チームの中の『いちプレイヤー』としての信頼はなくなってしまいます。 それを使い分ける事なく覆す為には、例えば今のメッシ辺りでも『いやぁオコチャマだ』 とハッキリと言えるくらいのプレイが必要になります。 (カレリンでも『微妙・・・』となる感じ ←レスリングネタ) 世界的にスゴくなっている選手は基本としてこの使い分けが出来る選手です。 そして実は宮澤が陥っている中身の中心もココであります。 巷でよく彼が叩かれていたりするのを見たりもするんですが、しかしながら 個人的には現状で古田よりも宮澤の方がトータルでは評価が高いんですよ。 理由は『いろいろと考えているから』です。 今回は事実パスミスは多かったです、宮澤については。 ですが、それは結果としての『パスミス』であって、そこに至るまでで考えると 彼はボールを受けるまでに次以降の展開を考えているように見受けられました。 ダイレクトでボールを動かす意図が所々で出ていましたから。 (必ずしも常にダイレクトプレイが良いというワケでもないですよ、念のため) そしてその意図がたとえ自分にとって『こうしたい!』と思うモノでなくとも、 『アイツがこうしているからそれに可能な限り同化する』 といった形にトライしていた、なんてイメージなんです。 この状況において、例えば周囲がもっと選択肢を増やしてあげる必要があるとか 厚別の芝の事があったりしたりとかで、どうしてもうまくいかないなんていう要素が 目立ったりもするんです。 エントリー内で『衛星』の必要性を書いているのはそのためでございます。 この意図というモノが技術云々よりも先に根っことして存在していなければならないと 普通に思うんですよね。 今はうまくいっていないながらも宮澤からはこの根っこを得ようとする意図を 量の多少は置いといて感じたりします。 そして逆に今の古田や征也あたりはこの根っこがありません。 この根っこを彼ら(だけではありません)が得る事が出来るのであれば、 その為にチームが試合にてズタズタにされたとしても構わないと 個人的には思っています。 ちなみに 古田の初ゴール時の股抜きは個人的には偶然の域を出ていませんです。

まさひろ

Re:諸刃の剣

2010-09-20 10:52

おひさしぶりです。 昨日の試合では、上原と横野がそろって先発出場し、どんなプレーを見せてくれるのかわくわくしていました。そんな中での古田のプレーについてですが、藤田よりは、面白いと思いました。守備のときに相手のボールコントロールのミスをつくようなプレーを狙っているなと感じるような、積極的な守備が見られたからです。(コンサの選手は、ボールコントロールが大きくてよく相手チームに狙われます。)藤田なら、SHでも相手との距離を少しとり、抜かれて決定的な場面を作られないような、相手の攻撃を遅くすることを優先させる守備をすると思いますが、反面、高い位置でボールを奪うことも少なくなり、コンサのチャンスも少なくなります。SBならまだしも、SHなので、まわりと連携して高い位置から、奪いに行く古田の守備は、見ていて面白いものでした。相手に時間を与えないので、相手も正確なボールが出しにくくなると思います。そんな守備を見た後に、古田の攻撃を見ると、 しゅ~ちょ~さんのおっしゃるとおり、足元に一度ボールをとめて自分でディレイをかけてしまいます。相手の守備が整った状態をサイドから崩す練習を見せられているようで、見ていて面白くありませんでした。ファーストコントロールでボールの位置を変えるなどいくつかのバリエーションがあって、そのまま相手を抜き去っていくプレイが見られると、本来の攻撃力がもっと見られるのではないかと思っています。当然、プレーの成功率は、下がると思いますが、ボールが来る前の予測や周りの状況把握によって、そのプレー性効率は徐々に上がると思います。何よりファーストコントロールで、相手を抜き去ってしまうことができれば、相手の守備陣形が出来上がっていないことが多いというのが最大のメリットだと思います。三浦監督の時に8人で守って、ダビの個人の力に頼っていたときとは違うので、高い位置でボールを奪っての攻撃が見たいです。話は変わりますが、上原の跳躍力には改めて驚きました。滞空時間が長いなあ!と思いました。高さという武器をなかなか攻撃面で生かせなかった曽田(正直なんであんなにヘディングが下手なんだろうと思っていました。)のようにではなく、宇宙人バルデスのように、頭でボールの落とし場所をコントロールできる選手になってくれると、コンサの新しい攻撃オプションになると思います。バルデスはいないので、中山を先発で使って見ると面白いのではないかと思っています。最後に、しゅ~ちょ~さんに聞きたいのですが、昨日の試合では、近藤と横野が横並び、芳賀と宮澤も横並び、1列目があって、2列目なくて3列目みたいな攻撃だったと思います。トップとボランチの間に大きな空間が気がつくとできていたと思うのですが、あの空間は、どうすればいいのでしょう。

しゅ~ちょ~

Re:諸刃の剣

2010-09-20 12:59

>まさひろさん お久しぶりでございます。 m(_ _)m 確かにディフェンス時の古田はそのような感じでしたよね。 だからこそ余計に彼のああいったオフェンスにガッカリくるものです。 これだと『考えてオフェンスをやっていない』と指摘しやすいですし。 目の前の現実『だけ』を見ることしかしなく、そしてそれを集大成にしようとした 前監督に悪い意味で影響を受けた選手がまだその色に染まっていて、 そうではない選手であっても中にはその選手に影響を受けているモノも・・・ 神戸の監督ではなくなったので、 『またウチの監督にならないかなぁ』 なんておぞましい考えをもっている方が以外といる事に個人的にはショックです。 近藤があまりよろしくなかったので、上原は一時的であっても一番前に 置いてみては欲しかったですよね。 そして自分なんかはそこまでソダンのヘッドがヘタだったとは思っていませんよ。 ヘディングをする事に限定すればバルデスよりも上でしょう。 バルデスがすごかったのはタイミングとポジショニングの極みです。 これがあるから普通に制空権を取っているように見えましたし、 実際に取れていました。 この事を考えてソダンの後ろへのポジションチェンジは大正解だったと 自分なんかは思っています。 彼は展開力もありましたし。 そしてコレをしっかりと見極めた柱谷テツ氏は悪くない指導者ですよ。 ゴンちゃんに関しては何とも言えません。 出場時間を増やした状況を見たいのは当然ながらにありますが・・・ あの空間についてですが、コレについては 芳賀がオフェンスをこなせるようになるか 彼に代わるチームのヘソとなり得るプレイヤーが出てくるか が理想的な解決方法になるかとは思います。 そうなれば今と比べて宮澤やカズゥあたりが普通に その空間にいるようになると思いますよ。 現実的な路線で言えば、 中盤の両サイドに対してもっとFWとしての中央目での仕事を増やし、 それに併せて両SBの仕事量も増やす事でしょうかね。 (今回の純貴や上原の起用はそんな感じだったかと) ただしそうなると、現状の西嶋はSBでは使えないと思います。 (彼が使えるとすればFWでのみ) まぁSBは右が社長で左がしゅんぴーと使えれば そこまで大きな問題にはならないんですが。

コメントする