イメージ不足

2009年10月04日

J2第43節

武者がえし  0-0  


宮の沢で見てました。
自分は別に『スグにでもJ1昇格至上主義』ではないので、という前置きをしながら・・・




とりあえず監督と攻撃陣は守備陣に対して、
1ヵ月くらいはメシをオゴり続けないといけないような試合。

てなワケで、トータルの試合内容としてはヘタレの部類に入るでしょうが、
『ヘタレな部分が分かりやすく、問題として考えていきやすいでしょう』
というような意味では収穫があった試合だったかと。
まぁ実際にこの先に生かせるかどうかは現時点ではワカリマセンが・・・




いろいろあった中身のうち、今回問題と感じられた中で最たる人は両ウィングの2人。
何だか、彼らが選んでいる選択肢は『2トップの場合のノーマルなもの』ばかりでした。
コレはキリノに対して90分間フルに2人分の要求をしているのと同じです。
両サイドバックが結構高い位置まで上がってきたりも普通にしていたので、
サイドに張り付いてばっかりではダメダメでしょう。
キリノをツブシたいのであれば話は別ですが。

そしてこの2人は正直プレイが満載でした。
正直なので相手を良い意味でダマせていない。
プレイとしては、ほとんどが
 ①ボールを受ける
 ②ドリブル
 ③相手に『ドリブルだ』と判断されてしまっているので、抜けない
 ④そうなると今度は100%パスの香り
 ⑤そうすると相手はパスコースをツブすだけ
 ⑥ボールを失う
こういった流れになっていました。
そうなると相手のDFが良く見えるのも当たり前。
やれば良い対処・動きがハッキリしているので、ムダな動きを減らせますから。
暑さとかは関係なく『鬼プレスを続ける事も可能かも』なんて思えるくらいに。


正直プレイでも『悪くないな』と思えるのは、例えば若き時の野人岡野のように
90分ムダ走りだったとしても、それを全力で、そして全方向で行える選手
しかいないかと思います。
それが出来なければ、もっとプレイの幅・選択肢を広げないと。
もっと頭で考えてプレイしないと。
ペース配分をするのは良いんだけど、そのやり方に大きな問題を感じます。
この意味では、やはり大伍のほうが現時点で長けているように感じます。

コレについては、攻撃時に全体としての意思統一がされた押し上げがあれば
少しは話が変わってくる時も出てはくるんでしょうが、
(最近の勝ち試合はコレがハマったりしたパターン)
押し上げというか基本的に『このタイミングだ!』といった意思統一がなかった
ので、見え辛かったボロが見えちゃいました。

ココに関しては、宮澤やカズゥがボールマンの時に
大いに同情してしまうような所がチラホラと。
(決して彼らが特別良かったワケではないですが)
放ったシュート5本というのもまぁ必然っちゃあ必然。

加えて全体として大きく気になるのは
『トラップとはボールを足元に止める事だ』
なんて必ず感じてしまう部分。
トラップで相手を抜き去る意思・選択肢を全く感じません。
コレも相手のプレッシャーがキツく見えるカラクリの1つ。
『キツいプレッシャーの中でどうプレイするか?』
だけを考えるのではなく、
『そのプレッシャーがどれだけ少ない状態でボールを受けられるか?』
といったベクトルでも考えていかなければ、最低限であっても

ダニルさんが10人  (´・ω・`)

といった結論しか出てこなくなってしまいます。


また、パスが出されてから慌てたように動いてばっかりじゃ
通るようなパスも通らなくなってしまいます。
(ココに関しては単純に『ボールマンのパスミス』のみで片付けてはいけないと思う)



併せて、モチロン制限が掛かる部分はあるにせよ、結局
最後の10分間以外は実質コチラが2人ほど少ないようなイメージ
だったので、監督もよろしくなかったですね。
個人的には最初に交代するのは宮澤ではなかったと思われ。
前半のうちから得点・リードをするような展開を希望しているような采配では
なかったかと感じます、今回は。




PKについては、前節高原本人が言っていた
『ガマンする事』
この勝負に勝った結果だと思います。
真ん中への緩い浮き球でしたが、もし高原がどちらかに飛んでいれば
決まるようなボールでしたから。
宮の沢ではキッカー(木島だったかな?)に対する失笑のような声が聞かれましたが、
それはキッカーに対してだけでなく高原に対しても大いに失礼。

自分としては決まる決まらない関係なく、中身の濃いPKだったかと思います。




という事で、トータルでは『・・・』な中身が結構出てはいました。
それでも、この試合オンリーで考えることはせずに、
悪いような部分を見つめ直し、そしてそれをこの先に生かす事ができれば
決して悲観する必要はないだろう、と思ってます。

そりゃあ昇格すれば嬉しいでしょうが、
バックボーンのないまま背伸びして昇格しても、
その先に大きな悲観が待っている事はいいだけ経験しているワケですし。


post by しゅ~ちょ~

19:05

コンサ コメント(2)

この記事に対するコメント一覧

owl12

Re:イメージ不足

2009-10-04 19:56

一部に対してコメントです スカパー観戦でしたが高原のPKは見事でした キーパーは通常左右どちらかに飛ぶ傾向が有ると思います 真正面に来るのを止めるのは、しっかりと相手の動きを見ていた証拠 高原の精神の強さが勝ったってことかなと思いますね あそこは木島に失笑じゃなく、高原を大いに褒め称えねばならないシーンでしょう

しゅ~ちょ~

Re:イメージ不足

2009-10-05 19:38

>owl12さん 宮の沢では ただ『止めた』という結果のみからの反応ばかり を個人的にはプンプンに感じたので、結構ソコは残念でした。 あのスピードのキックを正面に蹴るというのは かなりの勇気が必要なのはスグに分かる事で、 木島に失笑していた方々は見ていて恥ずかしかったです。 逆にコチラの選手の方が失笑に値する場面が多かったのに・・・ なので、自分も高原を大いに褒め称えるべきシーンだと思っています。 そして、両選手の駆け引きの深さを感じ取らなければならない、と。 今回の宮の沢の感じを見て、自分は 20~30年前の『家で酒飲みクダ巻きながらTVでジャイアンツ戦』 の名残をイメージしてしまいましたよ。 (´・ω・`)

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