今年を振り返る7(シャドー、FW編)

2018年12月31日

 今年はワントップにジェイ、シャドーにチャナと三好というパターンが多かった。また、三好に代わって都倉が入るパターンもあった。都倉はジェイが欠場の際はトップに入って攻撃を統率した。



 ジェイは今季は9ゴールとストライカーとしては物足りない数字だった。しかしミシャ式がフィットして、アシストが5とチームプレーに徹した。怪我で戦列を離れることもあったが、出場したときにはゴールやアシストなど必ずなんからの貢献をしていた。やはりチームにはなくてはならない存在だった。高さがあって懐が広くボールが収まるので、周りは安心して上がることができる。今年は大活躍とまでは言えないが、しっかり結果を出した選手だろう。


 チャナは今年さらに能力を伸ばした。シュートの意識が低かったが駒井に試合中、ミシャには練習から厳しく指導された。そして8ゴールを記録した。持ち前のドリブルは相変わらず切れていたし、体格のよい相手にも低い重心で突破していき容易には倒れなかった。もはやチームのエースと呼んでいいだろう。ドームMVP、Jリーグのベストイレブンにふさわしい活躍ぶりだった。来年から完全移籍になり、益々の活躍が期待される。



 三好は世代別代表でキャンプに合流する時期が遅れたが、ミシャ式にはほどなく慣れて、右シャドーの位置確保した。
 ボールを後ろ向きに受けてからの素早いターンで前を向き、狭いところを突破していく、三好にボールが入れば必ず前を向いて仕掛けてくれるという安心感があった。
得点はなかなかとれなかったが、鳥栖戦でゴールしてから吹っ切れたように頑張っていた。4位という順位も三好がいなかったらかなわなかっただろう。来年横浜FMへレンタルでいくが、レギュラーをとれるとは限らないし、自分の思うようなポジションではないかもしれないが、それは自分が選んだ道でもあるので、懸命に戦ってほしい。


 都倉は今季J1自己新の12ゴールを記録した。先発はジェイや三好がいないときに入るのみで不満はたまったと思うが、後半に点をとれること、ロスタイムには5ゴールもしたことは本当に素晴らしい。勝負強さでは都倉が群を抜いていた、
ミシャ式にも慣れて、少しばかりテクニックも向上したが、来期はC大阪に行くことになった。サポーターの間ではかなり辛辣な声も聞こえたが、短いサッカー人生だから自分の思った道を進んでよかったのではないかと思う。
 C大阪でもレギュラーをとれるかどうかわからないが、コンサ戦以外で活躍してほしい。いずれは札幌で何かをやるかもしれないが、その時にはコンサにかかわる仕事をしてほしい。


 内村はリーグ戦はターンオーバーをしたアウェイの鳥栖戦1試合だったが、途中で怪我をしてしまい、離脱するなど、運にも見放されていた。カップ戦でゴールはとったが、怪我もあってなかなか活躍できなかった。
ミシャにはあまり使われなかったが、過去の昇格の立役者。他のチームでは活躍する可能性は十分にある。
 まだまだふける年ではないだろう。
 「打てば入る」状態にはならないにしても、ゴールを量産できる自信はあるはず。
 サポーターは早くチームを見言いつけてほしいと願っているはずだ。

 宮吉は柏戦での同点ゴールが一番記憶に残る活躍だった。本人はワントップをやりたかったらしいが、チーム事情でシャドーやはたまたWBをやらされた。
 さすがにWBは宮吉のプレ-スタイルにあわなかった。
 宮の沢では新宮の沢の帝王として練習試合で毎試合のように得点をとって期待させてくれた。しかし、リーグ戦ではシャドー等のポジションだったこともあるのだろうが力を発揮できなかった。京都への移籍が決まった。まだ宮吉は若いのでプレーする時間も多くあるだろう。自分の意志を貫いて我がままでもいいから思い切りプレーしてほしい。

 ヘイスはリーグ戦は4試合しか出場できなかった。ミシャ式に適応すると思ったが、なかなか出場の機会がなかった。運動量不足といったことが、ミシャには届かなかったか。夏に欧州に移籍するという話があったが、移籍できず新潟に移籍。しかし試合には出場できなかった。J1昇格、残留の立役者だっただけに、残念だが、次のチームで頑張ってほしい。


 ジュリーニョはミシャ式に適応できず、今シーズンはなかなか試合に出られなかったが、ターンオーバーしたアウェイの鳥栖戦で同点、逆転のゴールを決めたのが思い出深い。しかし、夏の移籍で山口でプレー。主力として活躍したが怪我で終盤戦は出られなかった。今季で契約満了になったが、ヘイスと同じくJ1昇格の立役者だっただけに残念。次のチームでもテクニックをいかして活躍してほしい。
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 ふじれんはルーキーシーズンでリーグ戦の出場はなかった。もっぱらルヴァンカップに出場したがポジションはチーム事情によりボランチが主だった。しかし、ルヴァンカップでキッカーをつとめるなど、経験を深めた。また、試合ではドリブル突破などキラリと光るプレーもあった。
 とにかくプレーの正確性、大胆さを前面に出して頑張ってほしい。

 今年のエントリーはこれで終わりになります。

 2018年コンサはミシャの下で「新しい景色」を見ました。
 しかし、これで終わりではありません。今年以上の「新しい景色」
を見なければいけません。来年以降が楽しみです。

 今年は当ブログに訪れていただきましてありがとうございした。

 

 来年も精一杯コンサに関して当ブログで発信していきたいと思います。
 来年もよろしくお願いします。



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私的コンサドーレ史12(宏太のゴールパフォーマンスがサポーターを熱くさせた。)

2018年12月31日

 前年、不条理なルールのせいもあってJ2に降格したチームで気を吐いたのが吉原宏太だった。

 岡田新監督の下、1年でJ1に返り咲く強い意志をもって臨んだJ2リーグだったが、岡田監督も慣れないJ2リーグで苦戦し、なかなか勝ち点が伸びない状態。J1昇格はかなり難しくなった1999年10月17日アウェイFC東京戦。場所は江戸川区陸上競技場だった。

 その競技場は1997年にも行っており2回目とあって、行きも帰りもスムーズだった。当時宏太はU-22代表に選ばれ、アジア予選を戦い得点を量産して、ゴンの離脱によりコパアメリカの日本代表に選ばれ、パラグアイ戦に出場、キャップ1を記録していた。

 押しも押されぬチームのエースになった宏太。日本代表にもなったことで世間から注目され、サポーターの期待も大きかった。

 当日は雨は降っておらず、曇りだったような記憶がある。

  妻と私はバックスタンドに陣取った。コンサのサポーターはバックスタンドに約半分くらい集合していてかなりの人数がいた記憶がある。

 当時のFC東京はワントップのアマラオを中心に守備が堅く攻撃力もあって、この年J1に昇格するのだが、かなり強かった。確かその時には首位か2位だったと思う。
当時からFC東京サポは相手を挑発するのが好きで岡田監督のあだ名ののび太をモチーフにしただんまくを張り出していた。

 しかし、この試合はアマラオが負傷欠場していなかったことが幸いした。

 前半は押されながらも0-0で折り返し、後半、どんなゴールかは今となっては思い出せないが、とにかく宏太のゴールが66分に出た。その時のゴールパフォーマンスがサポーター、
 特に女性サポを熱くさせた。そのパフォーマンスは機関銃を打つポーズ。それもたくさんのコンササポーターがいるバックスタンドをめがけて機関銃を左右にふる動作をしたのだ。

 当然コンササポは大盛り上がり。そこまでのリーグ戦の苦戦を忘れさせるかのような盛り上がりだった。

 試合はその1点を守って勝利した。帰路は意気揚々と帰った記憶がある。

 その年はJ1昇格がかなわなかったが、再び立ち上がる気配を見せた年でもあった。

  翌年は爆発的な攻撃力と堅い守備力で勝ち点を積み重ねてJ1昇格することになるのだが、その開幕戦、2000年3月12日鳥栖スタジアム。
 鳥栖サポーターが「幼稚園児の中に大人がいるのは反則だ」と言わしめたエメルソンのハットトリックを見ることになる。


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