監督は試合後のコメントで前半の戦い方では東京Vに勝てないと言っていたが。

2011年10月31日

 まずはユースの2種登録の5人が来期、昇格するという記事がスポーツ新聞では日刊以外すべてに載っていた。11月中旬にはチームから発表されるということ。これは凄いことである。まさにコンサドーレ史上初の大量昇格

  昨日の奈良をみていても、また、この前の天皇杯を見ていてもユース選手のレベルの高さには舌を巻く。

 来年はどれだけ活躍してくれるのか、非常に楽しみである。

 そして昨日の試合。

 日刊スポーツの「健作が切り込む」ではもっと早い時間帯で突き放せという記事

 確かに先制点をとってからは、なかなか攻撃の形がとれずに苦戦していた。

  「好調な次の東京Vを見据えると、もっと早い時間帯に2点目を取って突き放せる強さが必要だ。」

 なにしろボールが前に収まらない。ボールを奪っても簡単に前に蹴り、ジオゴが競り合いに勝てないものだからすぐ相手のボールになってしまうことを繰り返していた。

 そこで監督は思いきった手を打った。後半早めにジオゴに代えて古田の投入

 そして近藤を前線に上げた。これが当たった。

 古田の運動量で前線をかき回し、また、プレスを前でかけ続けたことでチームが活性化した。さらには岡本を投入し前戦にタメができて攻撃の機会が増えてきた。 

 ジオゴが特段悪いというわけでもないのだが、もう少しジオゴに当てるボールの工夫もほしかったところだ。彼がハイボールに弱いのは周知の事実。それを高いボールばかり蹴ってジオゴに当てようとしてはなかなかマイボールにすることはできないだろう。

 高いボールを競らせて相手が勝ったボールを拾う作戦もあるかもしれないが、やはりジオゴは胸の下のボールには非常にキープ力がある。それを利用したジオゴへのパスの工夫も必要だ。 

 また、近藤のFWは去年よりも格段に成長している。サイドをやったことで、ずいぶんと相手のマークを外す動きがうまくなった。

 このことは非常に大きい。ジオゴがボールを収めることができないときのオプションで内村との2トップがやはり有効。

 監督は試合後のコメントで前半の戦い方では次の対戦相手の東京Vに勝てないと言っていたが、まさにそのとおりで、このままではかなり苦戦すると思う。

 ジオゴのワントップを止めて2トップにしろというつもりはさらさらないが、ジオゴをワントップにするなら、やはり工夫をしなければいけないだろう。

 そうしないと、ジオゴへのハイボールが読まれている分、格段に不利となる。

 とにかく、昨日、FC東京、鳥栖が引き分けたこと、徳島が勝ったこと4強での争いに集約化されつつある。そのなかで3つの席のいずれかをゲットするのには1試合1試合が本当に大切になる。

 次は苦手なアウェイで難敵の東京V戦。東京Vに勝つにはかなりの準備が必要。そのためにしっかりとした戦術の構築をしてほしいものである。