常識を疑え!

2010年12月27日

最近、ニュースを見ていて、ちょっと空恐ろしいと思ったことがある。

しかも、そのニュースを伝える当の本人たちは、いたって真剣だから余計に怖い。


それは、アメリカのクリスマス商戦を伝える某国営放送のニュース。

アメリカ国民が、以前のように“クレジットカード”を使って買い物をしないので、
米国の本格的な景気回復は程遠いという話。


一見当然に聞こえる、この話。

でも、要は、米国民が、以前のようにクレジットカードを使って、
じゃんじゃん借金して買い物しないから、景気回復しないというわけ。


(・-・)・・・ん?


でも、以前が異常で、むしろ、今が正常な“経済”のあり方なんじゃないの?と。


まあ、確かに、米国の個人消費の冷え込みの原因はそうなんでしょうが、
他国民がじゃんじゃん借金することで自国の輸出が増えて、
それで景気回復するってのは、いかがなものかと思うわけですよ。


まして、アメリカの自己破産者は年間約150万人。
(※日本は、最近増加しているといわれるものの約30万人。)

日本人じゃなくてアメリカ人だから、
たくさん借金して、たくさん消費して、自己破産しても、
自分の国の景気さえ回復すればいいってことなら、もっとひどい話。


それを、某国営放送が、当然のことのように報道するんだから、
世の中、よく検討もせず、これが常識だとか言ってることは、
まず疑ってみることが大事だと思うわけです。







ちなみに、日本語の“経済”は、中国の古典に由来する“経世済民”。

文字通りには「世を經(おさ)め、民を濟(すく)う」の意味。

http://ja.wikipedia.org/wiki/経世済民




post by whiteowl

15:00

Column コメント(1)

この記事に対するコメント一覧

SBさぽ

Re:常識を疑え!

2010-12-27 23:33

若者が非正規低賃金奴隷になり 車が売れなくなり レジャー支出も減り 子供が作れず少子化が進行する なぜかマスコミはこの事実を無視し続ける 景気を回復させるためには 普通に働いていれば、子供が生めて 車や家を買えるようにならないと駄目です 小泉、竹中が御手洗とつるんで行った亡国政策 を改めないと日本の縮小の下り坂は続きますね (コンサの現状と同じですね)

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