ゾーンディフェンスをゆるくすべき -三浦サッカー考。その4-

2008年05月26日

前の記事リアクションサッカーがもたらす精神的影響 -三浦サッカー考。その3-で、
J1残留のキーワードは、積極性なのではないかと書いたわけですが、
現状の札幌で選手の積極性を引き出すためには、どうしたらよいのか。
素人ですが、考えてみました(笑)。


現状、試合間隔が開くごとに戦術的な確認をするためか、中断明けの試合は
大体、選手が自分のゾーンを守ってラインを維持することに固執するあまり、
ボールへのプレッシャーが弱くなり、相手をフリーにする場面が多く見られます。
挙句の果てには、ゾーンとゾーンの隙間をつかれて3人も新居に抜かれたわけですから、
これは、選手の消極性の現れ以外に考えられません。
(※スライディングするのは、余裕がない証拠。)
積極的にもっと早い段階で寄せていれば、3人も抜かれるなんてことは普通ありません。
ゾーンディフェンスは、基本的に自分のゾーン(守備範囲)に来た人に付いて
その後は、マンマークをするわけですから、自分のゾーンで止めるという強い気持ちもなく、
すぐにマークの受け渡しをしていたのでは、止められるものも止められません。

守備の積極性、延いては、攻守が一体のサッカーですからチームの積極精を出すためにも、
自らのゾーンを守ることよりも、多少陣形が崩れても積極的に人に当たりに
行って止めることを優先すべきなのではないでしょうか?
確かに、これによって三浦サッカーの利点も同時に失いかねませんが、
そのことよりチームの積極性を引き出す采配の配慮を今はなすべきではないでしょうか?

こちらの陣形はガタガタになり、相手は勝っているので退いていたということはありましたが、
緑戦の後半は、見違えるような積極的なサッカーを札幌がしたことも事実です。

今の札幌の選手は、陣形維持に拘るあまり相手チームに積極的にいけなくなっています。
J1昇格組の挑戦者が、全て格上相手なのに、積極性を失っては勝てません。
しかも、J2であれば、多少フリーにしたところで、精度の高いパスやシュートを
打たれることはほとんどありませんが、J1は違うのです。


5月26日付北海道新聞によれば、
スピードにもろさ露呈
>指揮官は「うちのディフェンスの足が速くなってくれれば。(選手の)クオリティーの差」
>と半ば投げやりに返答。処方せんは見当たらない、と言いたげだった。

三浦監督が、もし本心からそういったのなら、次期監督候補も探さねばなりませんね・・・(・・;)
三浦監督には期待していたのですが、自分のサッカーにこだわるのなら、
この事態を抜けるのは厳しいのではないかと私は最近思うようになりました。



それと、三浦サッカーは、選手のユーティリティ、オシムが言ったところの
ポリバレントに欠けていると思っています。
それも、札幌停滞の原因だと思っているのですが、それはまた別の機会に書こうと思います。


post by whiteowl

23:02

Consadole Sapporo コメント(2)

この記事に対するコメント一覧

フラッ太

Re:ゾーンディフェンスをゆるくすべき -三浦サッカー考。その4-

2008-05-27 12:20

 新居の得点シーンを見て、「どうして当たりに行かないのだろう?」という疑問がありました。  スライディングで止めに行くっていうのはいってみれば最後の手段なわけで、あんなにあっさりスライディングしていたのでは「そりゃ止められんわなあ」となるわけで。  コンサの失点では確かに「人につかない」場合が多いように思います。  今のDFラインは若い選手が多いですから、戦術に引っぱられているというか戦術を守ることで精一杯という印象があります。  もう少し「ゾーンディフェンス」を緩くしてみるとか、DFラインは人につくことを優先してみるとか、何らかの手を打つ必要はあるでしょうね。

whiteowl

Re:ゾーンディフェンスをゆるくすべき -三浦サッカー考。その4-(フラッ太さんへ)

2008-05-27 22:07

いつもコメント、ありがとうございます。 >あんなにあっさりスライディングしていたのでは スライディングは、最後の手段ですからね・・・(・・;) >戦術を守ることで精一杯 監督に対して、とても選手皆がまじめに対応している結果ともとれるんですよね(笑) だーから、選手のクオリティとか言ったら、選手が可哀想でしょうと(笑)。

コメントする