日本代表候補トレーニングキャンプ-岡田流サッカーとは?-

2008年01月17日

日本代表候補のトレーニングキャンプの報道より
http://www.jsgoal.jp/news/00059000/00059692.html

個人的に岡田監督が評価の高かったオシム監督の後に
どういうサッカーを構築するのかが気になっています。

(以下、記事から一部抜粋) 

>一方のサイドでボールを動かしながら突破できればそのまま突破し、
>できなければ敵をおびきよせた状態で空いた逆サイドに展開。
>コーンで作られたゴールにシュートを放つというものだ。

>この練習は初日の夜、指揮官がミーティングで話した「接近・連続・展開」
>というラグビーの元早稲田大学監督だった大西鉄之祐氏が唱えた理論を
>ピッチ上で実践したもの。

同じフットボールから応用してきましたか(笑

理論的には分かるし、はまれば面白いサッカーだとは思うのですが…

サイドチェンジは逆サイドに展開する時に、相手にパスカットされると
そのままカウンターをくらうリスクがあって、だから不用意な横パスは
するなということになっているわけですが、まずパスの出し手と受け手が
ピッチの広い範囲で高度に連動していないと上手くいかないサッカーだなぁという印象を持ちました。

同じサイドでパスをまわして相手を引き付けるとしても、引き付け過ぎると、
周囲を囲まれてパスの出しどころがなくなってしまうし、
相手のプレッシャーが弱いうちにサイドチェンジしても相手が
ボールサイドに寄ってきてないと効果的なサイドチェンジには、ならないでしょう。

恐らく、基本は同じサイドでオシム流の人もボールも動くサッカーで、ボールをつないでいく。
それで突破できれば突破し、状況によってはサイドに展開することもある。
単調な攻めだと効果が薄いので適度にサイドチェンジを織り交ぜていこうってことかと。

もしそうだとすれば、すごく試合巧者というか判断の早さと正確さを求められるサッカーという印象です。


それにしても、この岡田監督の方針に対する各選手のコメントが面白かった(笑




http://www.jsgoal.jp/news/00059000/00059686.html

〇G大阪の橋本選手のコメント
>相手が寄ってきたら逆サイドに振るという指示があり、そのへんがオシム監督と違うところ。
>オシム監督の方がもっとピッチを広く使う意識を持てと言っていた。どっちがいいかは現時点では分からないけど…


〇F東京の羽生選手のコメント
>あとサイドチェンジの要求もあった。意味のないサイドチェンジはやめようという話。
>相手にえさを与えて、引きつけてから展開するとか、考えながらやっていかないといけない


〇川崎Fの中村選手のコメント
>自分があんまり無理しないで周りも動いてダイレクトでボールがつながって…
>というのがベストだと思うけど。岡田監督になって結構変わったところがある。
>近い距離でボールをつないで、選手を集めてサイドチェンジっていうのは僕はやりやすい。


〇鹿島の田代選手のコメント
>岡田監督はパススピードを上げて、小さいところでパスを回して崩すという
>日本人ならではのことをやっていきたいみたい。
>僕としては小さいところではたいて、逆サイドに振ったときに、真ん中に入っていきたい。
>できる限りいいポジションに入っていけるようにと考えながらゲームをやっていた。
>片方に集めて逆サイドに振って崩すというのを繰り返すと監督は言っていた。


まず、監督が同じ説明をしても受け手によって結構イメージが違うのだなと思いました。
選手は、監督と同じイメージを上手くつかめないと恐らく使われないんでしょうね(笑
チームとしても統一していかないといけないでしょうし。

コメントを見る限りでは、私は羽生選手のコメントが一番的を得ているのかなと。

恐らくオシム的に人もボールも動かしてダイレクトでパスをつないでいって
崩せるなら崩す、でも、それだけだと攻めが単調になるので、
たまにサイドチェンジも折りまぜていこうよってことなんじゃないかと思ってみたんですけど
見当違いでしょうか(笑。

練習試合中に、岡田監督が試合をとめてむやみにサイドチェンジをするなという指示を出したようですし。
それに、田代選手も、監督は狭いところでパスをまわして崩すという日本人らしいこと
をやりたいらしいとも言っています。

だとすれば、岡田監督の目指すサッカーは橋本選手の言うようにオシムサッカーと違う
と言うよりかは、オシムサッカーのアレンジ版と言ったところなのではないかと妄想しています(笑。

実際の試合を見て、早くそれを確かめてみたいところです。


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