2010年09月09日
昨日頂いたコメントで、 よくポゼッションサッカーとカウンターサッカーの話をする際に出てくる質問が多かったので、 その代表者ということで今日の記事にさせていただきました。 まず、昨日の記事で、ポゼッションサッカーとカウンターサッカーの2つに大別しましたが、 世の中に、ポゼッションサッカーとカウンターサッカーの2つしかない というわけではなく、その両者を両極に配したグラデーション、 “どっちかというとポゼッション志向”とか、“カウンター寄りの戦術”といった感じの意味です。 (※元日本代表コーチ小野剛さんのスカウティング方法を参考にしています。) また、当然、ポゼッションサッカーを志向していたとしても、 相手よりポゼッションで上回ることができなければ、 カウンターサッカーを余儀なくされます。 (※詳しくは、ここ。)
さて、ここからはコメントのお返事。
>「スタイルに貴賎なし、されど物事には一流から三流まである派」
私もどっちかといわれれば、ポゼッション派ですが、
ヤンツーの解任の時も反対してますし、
三浦監督の時も反対していることからもわかるように、
どっちでもいいから、スタイル固定してそれを極めろや!派でもあります(笑)。
個人的には、ポゼッションサッカーが観たいですが、
それ以前に、チームが如何なるスタイルでもコンサドーレを応援します。
>ところで、ポゼッションサッカーを指向すればJ1定着を望めるのでしょうか?
これ、非常に多い質問です。
まず、何でもそうですが絶対はない。もし絶対があればどこもそれをやります。
ヤンツーの時も、某掲示板の議論で話題になりました。
今の私の結論は、ポゼッションサッカーだからJ1に必ず定着できるとはいえないし、
カウンターサッカーだからJ1に定着できないとも思わないということ。
ただ、スペースのない現代サッカーにおいて、
相手のスペースを攻略する機会はポゼッションサッカーの方が圧倒的に多い。
したがって、選手の育成を考えた際は、
ポゼッションサッカーの方が向いているということはいえると考えています。
予算規模の小さいチームがJ1に昇格して残留できるだけの
戦力をそろえるためには、出来るだけ自前で選手をそろえるしかありません。
育成を柱として昇格を目指す場合は、ポゼッションサッカーの方が
都合が良いということはいえると思っています。
また、甲府をポゼッションサッカーで昇格した失敗例のように仰っていますが、
あの断トツのJ1での予算規模の少なさで、
札幌が果たせなかったJ1残留を1年成し遂げているともいえます。
むしろ、甲府は経営規模の問題で、
>ポゼッションサッカーでも強化費が乏しいと、
>カウンターサッカー同様にJ1定着への壁があるのではないでしょうか。
経営規模もJ1仕様にならなければ、サッカーの方針だけでは残留は難しい。
今も生きているはずの5段階計画も、
チームと経営を車の両輪として発展していく計画だったはずです。
要は、J1に昇格して定着できるための戦力を自前でそろえるのか、
他所から借りてきたり、買ってきたりして集めるのではどちらが金がかかるかということです。
ユース強化費も結構お金かかってますけどね(;´Д`A ```
予算規模が少ないチームが、どちらをとるかは明らかなのではないでしょうか。
>監督を交代するなら石崎監督以上の実績の人物とのことですが、
>そんなことを言い出すと誰も札幌に来てくれませんよ。
だから、他にいないからでは本人に失礼であり、
多少上から目線になるかもしれませんがと
断ればいいというものではないことは重々分かっていますが(苦笑)、
現状、チームが上手く回っていないことも事実であって、
このような形でしか擁護できませんが、
結果的、婉曲的に石崎監督擁護派になると自認しております(笑)。
>現状では石崎さんがかつて発揮してきた手腕は札幌で生かされているとは言いがたいですよね。
そうですね。
>厳しいようですが、肩書きが仕事をしてくれる訳ではないですし、
>選手同様に指導者にもピークが存在するのではと。
石さん、もう限界だって言われてますよ!(笑)
残り試合で、そうでないことを証明してもらいましょう!
>イバンチェビッチのサッカー自体は悪くなかったということと、
サッカーの内容云々より、“ノーアイディア”と言って去っていくのが、
私はトップとして責任あるやり方だとは思えません。
>石崎さんをポゼッションサッカーで括っていいの? という感想と疑問
この質問も多いですが、少なくとも今はポゼッションを志向したサッカーをしており、
これからできるのかとか、ポゼッションサッカーの実績あるのかとかじゃなくて、
現状はそれを目指しているということしか言えねぇっす。
だって、実現できていないんですから(苦笑)。
つくる
Re:ポゼッションサッカーへの疑問アレコレ。
2010-09-09 13:29
すいません 流し読みしちゃうんで抜けてました 「ポゼッションサッカー」推進派です。 (2年前にさんざん三浦監督解任を主張しましたし) 但し「できることからコツコツと」という立場です 基本がなってない選手たちに「バルセロナ」とか言っても意味はないです。 まずは「最低限の約束事」を確立してから次に進まないと、いきなりはできないと思います。 最初の1年でそれをやってくれるかと思ったのですが、1年半たっても「基本」が確立されてないので、ノブリンはそれを教える事はできないんだ、と結論づけました。 だから次の監督はノブリン以上の実績がある監督ではなく、「サッカーの基本」をちゃんと教えられる人を希望します。
dale
Re:ポゼッションサッカーへの疑問アレコレ。
2010-09-09 15:57
「ポゼッションサッカー」推進派です。 方針をカウンターサッカーにし、常にJ1下位かエレベーターチームになってしまっては、ハム人気に潰され、コンサドーレが何のために北海道にいるのか、わからなくなってしまいヴェルディになってしまいそうです。 whiteowlさんも前に書いておられたと思いますが。 ”「サッカーの基本」をちゃんと教えられる” のは、コーチのやることであり、監督のやることではないですね。 まぁ監督もコーチ経験があるでしょうから、教えられないわけではないと思いますが、優先順位が逆ですね。
dale
Re:連コメ失礼。
2010-09-09 16:35
カウンターサッカーで成功しているチームって、真っ先に浮かぶのが川崎Fですね、広島も一応。 鹿島はよくわかりませんが、かなり少ない。 ただ、いずれも強力な外国人が前線にいないと、途端に勝てなくなるような依存したチームですし、彼らが去った後どうなるのか。 ポゼッションにもカウンターにのいずれにしても当てはまりますが、チームを熟成させるのに何年もかかって、崩れるのはあっという間。 そんなことがあってはいけないような、クラブ運営をしてほしいですね。
暇ん児
Re:ポゼッションサッカーへの疑問アレコレ。
2010-09-09 21:52
ポゼッションとカウンターの二元論。 好き嫌いで語るうちは他愛なくても、エキサイトして正しい、間違ってるになりがちですよね。自分の好きなスタイルを正当化するために、嫌いな方をあげつらう。 私は金子、杉山両氏が大っ嫌いだということを宣言することで(笑)あまりこのことには深入りしないことにさせてもらいます。 イバンチェビッチを懐かしみたい(笑)でも、 ノーアイディアの一言は強烈でしたもんね。結果も出なかったけど、観ていて面白かったんだよなぁ。サンドバッグ状態から解放してくれて。 カウンターサッカーだったけどパスまわしも良かった。 また、石崎さんがポゼッションサッカーを目指してるとして(すいません。あんまり納得してません)、その進捗度はどれほどのものかと考えてしまいます。 ヴェルディに「ちんちん」にされるようでは、ちょっとねぇ。
whiteowl
Re:ポゼッションサッカーへの疑問アレコレ。のお返事。
2010-09-09 22:27
>つくるさん >基本がなってない選手たちに「バルセロナ」とか言っても意味はない 「バルセロナ」のところを「イチロー」にしてみましょうか(笑)。 超一流には到底なれないでしょうが、 超一流から何か参考にできること、学ぶことはあるように思います。 >「サッカーの基本」 ができない選手に、J2であっても相手よりボールを支配して、 ポゼッションサッカーをさせるのは、かなり至難の業だとは思いませんか? >daleさん >ヴェルディになってしまいそう 名門ヴェルディの行く末は今月で決まるんでしたか(;´Д`A ``` 対岸の火事には思えないですね。 >強力な外国人が前線にいないと、途端に勝てなくなるような依存したチーム ただ、まあ、維持し続けられるならそれもアリってことになるんでしょうけどね(;´Д`A ``` >崩れるのはあっという間。 そうですね。 なので、少数の選手に頼るようなサッカーは本来避けないといけないんですけどね・・・。 >暇ん児さん >二元論 そんな単純じゃないってことでしょうけど、 論点をはっきりさせないと議論として噛み合いませんからね。 >エキサイトして正しい、間違ってるになりがち 私がおぢさんを敢えて相手にしたのはそこが理由ですね(笑)。 最終的に自分の意見を譲らなくてもいいし、 そもそも一長一短なんで勝ち負けを競うものじゃないと思うので、 自分の意見を絶対化するんじゃなくて、相対化できる人じゃないと話にならない。 そこは安心感があるんで、喧嘩してるとも思ってなかったです。 挙げられたライターに関しては、パスサッカー云々より、 この人たち、本当にサッカー好きなのかなぁって思いますね。 >イバンチェビッチ 絶対的な選手の力量不足の中で、監督にできることって限られていると思うんですよね。 だから、監督のせいにしても短期間でチームの結果を出すのは至難の業だと思いますね。 >石崎さんがポゼッションサッカーを目指してるとして・・・ その点に関しては、少なくとも周囲を納得させるのは 私じゃなくて、選手・監督しかできないんじゃないでしょうか。
ししゃも
Re:ポゼッションサッカーへの疑問アレコレ。
2010-09-10 16:03
初コメ失礼します。 現状コンサの戦力を考えるとカウンター寄りのサッカーになるのは明白ですね ただだからと言ってカウンターだけのチームを作るんじゃなくてもっと幅をもったチームになってほしいと思います 鹿島もガンバもフロンターレだって基本はポゼッションサッカーなのかなと思いますけど。 試合の中でリスクを冒して攻めに行く回数はチームによって違えど、ドン引きカウンター一辺倒なんてチームはJを見渡してもまずいないでしょう。 現代サッカーで守備ブロックを作っているチーム相手に崩して得点なんてほとんどなく、どっかしらブロックが壊れている隙をついたショートカウンター気味に点を取っているんじゃないかなぁ。 コンサは選手が悪いのか監督が悪いのかわかりませんがポゼッション一辺倒なんですよね。 たまに速攻はありますが「ここは全力で走って攻めるべきところだろ!」ってところでも組み立てなおそうとしちゃってますよね んで難しいところにパスを通そうとして取られる 一時期の日本代表を見ているようです(汗 どちらの戦術も点を取るための過程なのに過程を重視しすぎてる感があります。 強化費は優良格安外国人の転売クラブとして成功させればいいんじゃないかな(笑
whiteowl
Re:ポゼッションサッカーへの疑問アレコレ。のお返事。(ししゃもさんへ)
2010-09-10 16:48
コメント、ありがとうございます。 >現状コンサの戦力を考えるとカウンター寄りのサッカーになるのは明白 そうでしょうね。 >カウンターだけのチームを作るんじゃなくてもっと幅をもったチームになってほしい 幅を持たせるときに、よりポゼッション寄りになっていくしかない。 だから、どこかのタイミングでやはりポゼッションすることを考えないと、 ポゼッションできずに守備一辺倒のチームになってしまう。 >現代サッカーで守備ブロックを作っているチーム相手に崩して得点なんてほとんどなく 仰るとおりで、崩して取る得点は難しいから賞賛されるわけで、 攻守が入れ替わって30秒以内の得点の方が圧倒的に多い。 絶対にポゼッションして得点取らないと1点にならないわけじゃないですから、 速攻か遅攻かの判断の問題だと思いますね。 そして、ピッチ上での実際の判断は、選手がするしかないでしょう。 石崎監督も判断の悪さをよく試合後にコメントしている。 まあ、確かに、監督の普段の教え方にも問題があるのかもしれませんが、 いずれにせよ選手の判断が良くならないとダメしょうね。 >強化費は優良格安外国人の転売クラブ まあ、まだそういうクラブだと割り切れてないですからね。 あとは、強化部の三上さん、がんばれー(笑)。
はげお
Re:ポゼッションサッカーへの疑問アレコレ。
2010-09-13 08:36
ご無沙汰しておりました。 ポゼッションとカウンター…。 大分戦はその点で、非常に興味深い一戦になったように思います。 両チームとも多分、ポゼッションサッカーを志向していて、前半は、そこを完全に大分に上回れる形になった。 >また、当然、ポゼッションサッカーを志向していたとしても、相手よりポゼッションで上回ることができなければ、カウンターサッカーを余儀なくされます。 まさにこの状態です(苦) そして守備ブロックを形成することにおわれる。 挙げ句、そのブロックも崩され気味(08コンサを観ているようで辛い前半に…) ですが、後半、勝負を決めたのは、コンサのカウンター気味の攻撃2発でした。 結局、ポゼッションを志向しても、カウンターはできなければならないということなのでしょう。 相手がブロックを組んで積極的に来なければ、ポゼッションをすることになる。(そうしないと世紀の凡戦になりますね) そこで何もできなければ、カウンターの脅威にさらされ続けることになるので、ポゼッション状態から何かができるようにならなければならない。 なので、一つ上のチームになるには、ポゼッションを志向せざるを得ないとは個人的には思います。 ただ、やはり、ポゼッションを志向しても、カウンターはできなければならない。 1つのゲームの中で、ポゼッションで圧倒できるような状況を保ち続けられるのは不可能に近い。 流れの中で、下がってブロックを形成して守ることも、絶対に必要になる。 どちらもできなければならないし、それを局面に合わせて判断できなければならないと。 大分は、追加点に固執せず、しっかりした守備をという選択をしていたら、勝っていた可能性が高いと思っています(サッカーに"たられば"は、もちろんありませんけれどね)。
whiteowl
Re:ポゼッションサッカーへの疑問アレコレ。のお返事。(はげおさんへ)
2010-09-13 17:11
>両チームとも多分、ポゼッションサッカーを志向していて、前半は、そこを完全に大分に そうですね。しかも、大分の方が良いサッカーをしていた。(苦笑) 良いサッカーをした方が勝つわけじゃないのが、サッカーの難しさであり、面白さなんですけどね(;´Д`A ``` >ポゼッションを志向しても、カウンターはできなければならない。 その判断のところなんでしょうね。 ししゃもさんも言ってましたが、ポゼッションしなければならないという 意識が強すぎてチャンスを自ら潰してる感じがしますよね。 あとは、2トップにしてから機能しだしたように、 昨季からの比較だとクライトン不在、前でキープできる選手がいるのかいないのかってのも このチームの浮沈の鍵を握ってるんじゃないかと最近思ってますね。
フラッ太
Re:ポゼッションサッカーへの疑問アレコレ。
2010-09-14 00:22
どうも。少しずつ平常運行に移行中です(苦笑)。 はげおさんのおっしゃるように、結論としてははポゼッションもカウンターもどっちもできなきゃならないし、要はその使い分けでしょっていうことになってしまうんだけど・・・。 ゾーンを敷いてカウンター1本ってのは三浦コンサで経験したように攻め手が少なくなったり、 守備でも局地戦で穴を空けられたりで手詰まりになる可能性が高くなる。 三浦コンサは下馬評がそう高くなかったので相手が攻めてきてくれてカウンターがハマりやすいシチュエーションだった。それで先行逃げ切りでJ1昇格はできたものの、J1はさらに相手の力が上でカウンターに持ち込む前にやられてしまってどうにもならなくなってしまったようにも思います。 一方、石崎コンサはどうかというと、去年は降格組で一応は力があるように思われていたし、今年はFWの補強で攻撃力はありそうだとなるとブロックを作って守ることを考えるチームが増えるから“崩しに行かなきゃならない”シチュエーションが増えたのかなって気はしてます。 一昔前の総合格闘技で相手に寝られちゃうと立ってるほうが手出しができずに、無理に攻めに行って気がつけばタップするっていうのに似てる・・・かどうかは怪しいけど(汗)、こと崩すことに関してはショートカウンター気味にスピードに乗って崩すのと、速さの緩急やパスとドリブルの変化をつけて崩すことの両方を求められるのでハードルが高くなっちゃってるのかなあ、と。 >前でキープできる選手がいるのかいないのかってのも >このチームの浮沈の鍵を握ってるんじゃないかと最近思ってますね。 石崎監督のやり方だとその傾向は強いように思います。 宮澤なのか、岡本なのか、古田なのか。帯に短し襷に長しってところなんでしょうか・・・。
whiteowl
Re:ポゼッションサッカーへの疑問アレコレ。のお返事。(フラッ太さんへ)
2010-09-14 23:10
見落としてました、すいませんm(_ _"m)ペコリ カウンター以外の攻め手もなく、守備も耐え切れないなら打つ手はないでしょう。 組織でJ1昇格したチームが、個人の力に頼ったサッカーをしても 打開できるはずもない。 >総合格闘技で相手に寝られちゃうと立ってるほうが手出しができずに、 >無理に攻めに行って気がつけばタップするっていうのに似てる いあ、これは絶妙な表現ですよ!(笑) 戦をする上で、自分の得意なポジションで戦うのは当然ですからね。 古くは、アリ対猪木の一戦を彷彿とさせますが、立ち技で勝てないなら最初から寝る。 >両方を求められるのでハードルが高くなっちゃってる だと思いますね。 トップ下やトップに関しては、現状のままの選手だとJ1昇格は夢物語だと思いますね。
プロフィール
当ブログは、ただのサッカー好きが、地元北海道のプロサッカーチームであるコンサドーレ札幌の情報を中心に、サッカーの話やそうでないものをチラシの裏的に書いたものです。 “whiteowl”の由来は、“ドーレくん”から何となく。 特に、サッカーの戦術やプレーに興味があり、他のスポーツも観ます。空手は、黒帯。 最近は、気分転換も含めて、スタジアムの色々なこところで観てます。 始めは純粋にサッカーだけに興味があったのですが、このチームは経営がもっとしっかりしないと強くならないと感じるようになってからは、HFCの経営に関する記事も書いてます。 尚、記事が長いのはデフォルトです(-"-;A ... コメントについて: 当ブログでは、長文コメント大歓迎です。 頂いたコメントに、すぐ反応できない場合が多くて申し訳ないのですが、極力返事をする方針です。 ただし、感情的なコメント、悪意が感じられるものについては、スルーするかブログ主権限において削除する場合があります。 ※当ブログはリンクフリーですが、コメント欄にでもこそっと書き込んで頂けると嬉しいです。
最新のエントリー
リンク集
月別アーカイブ
カテゴリー
コメント
検索