続・二酔人蹴球放談。

2010年09月08日

月曜に頑張りすぎた反動がっ(;´Д`A ```

少し頭を整理したかったというのもあるので、間をおきました。

古来より慌ててことに臨んでもあまりいいこたぁない。(笑)


しかしまぁそれにしても、公式ブログでこんな堂々と
選手・監督批判ができるようになったことに隔世の思いがします。


私はおぢさんのその愛すべきキャラクターが大好きなんですが、
一部で喧嘩してると思われているようなので、そろそろまとめましょうか(笑)。






まず、監督を解任する場合、とにかく今の状況を変えたいから
誰でもいいから代えるというのは賛成できません。混迷を深めるだけです。

第二の“イバンチェビッチ”を増やすだけです(笑)。


したがって、監督を代えるにしても代えないにしても、
来季以降、どういうサッカーを目指すのか
という長期的なビジョンが必要でしょう。


その際に、大きく、ポゼッションサッカー(アクションサッカー)と
カウンターサッカー(リアクションサッカー)に分けます。

(※それぞれのサッカーの特徴については↓の記事を参照してください。
2010年05月04日 コンサドーレに求めるサッカーは、何ですか?)


まず、ポゼッションサッカーを来季も継続するなら、
当然、代えるなら石崎監督以上の実績のある監督を連れてこないと意味がないので、
そういう監督をつれてこられるのであれば代えるのもありとは思いますが、
そうでないならば、このままの体制を維持したほうが良いと思われます。



次に、来季以降は、カウンターサッカーを目指すというなら、
監督を代えることには意味がある。

ただこの場合は、J1に時々昇格するかもしれませんが、
HFCの予算規模がJ1仕様ではないため、J1昇格に合わせてチームの強化ができず、
カウンター向けの外国人FW(エメルソン、ウィル、ダヴィ…)と
J1に対応できる守備力が維持できなければ、運良く残留できても、
次の年に引っこ抜かれる可能性が高いので長期の残留は厳しい。
したがって、当たりくじを引き続けない限り、
長期間J1に残留し続けるのは基本的に難しくなります。

ですから、J1とJ2を上がったり下がったりのエレベーターチームで良い、
勝てばつまらなくてもサッカーの内容には文句はいわねぇ
という人は監督を交代してのカウンターサッカーを主張するのはありかと思います。

さらに、もう1つカウンターサッカーには利点があり、
夏のアウェイの長距離移動、気温差が避けられない札幌にとっては、
過去の例をみても、省エネサッカーであるカウンターサッカーの方が
地理的条件との相性がいいということはいえそうです。






つまり、

ポゼッションサッカーで今いる選手を育成して、
時間はかかるかもしれないがJ1で長期残留できるようなチーム力をつける。

or

カウンターサッカーで目先の現実的な勝利を追求し、
J1とJ2を行ったり来たりするかもしれないが、
札幌の予算規模を考えるとそれでいいというか仕方ない。


実は、これとほぼ同じ議論を、ヤンツーのときにもやりました(苦笑)。

したがって、常に古くて新しい議論だともいえますが、
現状、選手の実力がないまま再びカウンターサッカーへ移行しても、
2007~2009あたりの『ヤンツー⇒三浦⇒石崎』を繰り返す可能性は高い。


まあ、何が起こるかわからないので、一概に絶対そうなるとはいえませんが、
まとめると大体そんな感じになるかと思います。


それで多分、おぢさんがカウンターサッカー派で、
私がポゼッションサッカー派だと思ってもらえればわかりやすいかと思います。


細かく分ければ他の立場もあるとは思いますが、
わかりやすくするために敢えて二分しました。

どちらの立場か表明してコメント頂けるとわかりやすいかと思います。







さて、ここからはおぢさんへの個人的な返答。


>三浦さんのサッカーそんなに評判悪かった?

おぢさんの2008年のエントリー「両さん型エヴァンゲリヲン」とか
意味不明なの多いからどういう評価だったのかわかりません(笑)。

まあ、ここで4-4-2のゾーンが欧州で流行ってるって書いたら、
そんなヨーロッパかぶれのサッカーはうちには合わんから、
“選手の個性に合わせた”サッカーをしろって、沢山コメント頂戴しました。


>あれは様式美を堪能するもの

三浦さんのサッカーは勝つことのみをひたすら合理的に追求したサッカーでしたからね。
だからこそ、当時、5~6番手の強化費でもJ2を優勝することができたと思うんですけどね。

本人もかつては、守備的なサッカーなんか糞喰らえって言ってたんで、
勝利に対する監督のプレッシャーって想像以上のものがあるんでしょう。



>最初に言った言葉と「戦術クライトン」はものの見事に矛盾

石崎監督のサッカーと岡田監督が日本代表でやろうとしていたサッカーは、
かなり似ていると思っていて、そうなると攻撃のキーマンが必要なサッカーになる。

岡田JAPANでいうところの俊輔。

W杯後の岡田さんの言動を追いかけていくと、明言はしてませんが、
俊輔のコンディションが上がらなかったので、
W杯直前に本田中心のチームに作り変えざるを得なかったというようなことを言っている。


ポゼッションサッカーとはいえ、石崎サッカーも
攻守の核になる、攻守のタクトを振るピッチ上の指揮官のような選手が
必要なサッカー~柏で言えばフランサみたいな~なんでしょうね。


そして、周囲の選手と核になる選手の実力が違いすぎると
核に周囲が一方的に寄りかかったサッカーになってしまったのだと思っています。

つまり、クライトンがいるのといないのでは、
良い意味でも悪い意味でも、かなり違うのだと思うわけです。





この記事に対するコメント一覧

つくる

Re:続・二酔人蹴球放談。

2010-09-08 18:42

こんにちは 毎日楽しく拝見してます(笑) 細かいことはさておき、カウンターだろうがポゼッションだろうが、最低限の約束事は必要なはずですが、今の状況はそれすら見れない(もしくは実現できてない)のではないかと思います。 監督はそれを教えることができてないし(できないことを教えても意味がない)、選手たちは基本も応用も実践できない。 まず最低限の約束事を教えられる監督を希望したいですね(熊本-高木監督や栃木-松田監督のように) それからカウンターだとかポゼッションだとかの話になるのでは? ノブリンの「絵に描いた餅サッカー」はいつまでも実現しないように思います。

whiteowl

Re:続・二酔人蹴球放談。のお返事。(つくるさんへ)

2010-09-08 19:40

本文にどちらの立場か表明してコメント頂けるとわかりやすいって書いたのに!(笑) つくるさんの挙げた監督と方針だと、カウンターサッカーの方が取り組みやすい弱者の戦術ですし、 カウンターサッカー志向ということになると思います。 >ノブリンの「絵に描いた餅サッカー」 実現するには選手の実力が足りていないのは事実でしょうね。 後は、いつ実現するかわからないサッカーを選手と監督を信じて我慢するのか、 選手の実力に合わせてカウンターサッカーに変えて目先の勝ちを望むのか。 ってことだと思います。

暇ん児

Re:続・二酔人蹴球放談。

2010-09-08 21:37

私は 「スタイルに貴賎なし、されど物事には一流から三流まである派」 です(笑) カウンターサッカーでもポゼッションサッカーでもどちらでもいいんです。 どちらであれそのスタイルの完成度がどこまで高められるかのほうに興味があります。   ところで、ポゼッションサッカーを指向すればJ1定着を望めるのでしょうか? 私はいささか懐疑的でして。 この件に関して参考となるチームが存在します。甲府です。 川崎や柏や広島ではなく甲府です。札幌と同様にJ1規模の強化費を組めない甲府です。 大木監督時代の果敢なポゼッションサッカーで一目置かれはしましたが、結果は2年で降格。現在に至ります。 ポゼッションサッカーでも強化費が乏しいと、カウンターサッカー同様にJ1定着への壁があるのではないでしょうか。 また、監督を交代するなら石崎監督以上の実績の人物とのことですが、そんなことを言い出すと誰も札幌に来てくれませんよ。 石崎さん以上の経歴の持ち主で札幌に来てくれそうな日本人指導者なんていないでしょう。 考えたら凄い経歴の持ち主ですよ、石崎さんは。 ですが、現状では石崎さんがかつて発揮してきた手腕は札幌で生かされているとは言いがたいですよね。 厳しいようですが、肩書きが仕事をしてくれる訳ではないですし、選手同様に指導者にもピークが存在するのではと。 最後に、イバンチェビッチのサッカー自体は悪くなかったということと、石崎さんをポゼッションサッカーで括っていいの? という感想と疑問があるのですが、長くなりましたので、もしよろしければまた今度の機会にでも(笑)

サッカーボール

Re:続・二酔人蹴球放談。

2010-09-08 21:55

私はどちらか?と聞かれればポゼッション派です。 でもどちらのサッカーをやるにしても「時間」は かけなければいけないというのが私の考えです。 (完成度を高めるために) このサッカーをやるんだ!!って決めたら最低5年間は続けてほしいです。

langu

Re:続・二酔人蹴球放談。

2010-09-08 23:11

私はポゼッション派です。カウンターサッカー・・とくに三浦さんの戦術は状況判断しなくてよい簡単なサッカーです。ある意味誰でも出来る。デカイ選手揃えて、こう着状態生み出したところをスーパーな選手が1点とって守りきるって感じですか・・ただ、選手の消耗が激しく、当時レギュラーだった選手みんなパンクしましたよね? ポゼッション(今の石崎監督のサッカー)は、考えながらプレーしないといけないから難しいと思います。おそらく細かい約束事は少なく、個人の判断による部分が多いからです。相手に攻撃で勝るには、ボールを持った時点で複数の選択肢がある事を重視していて、出来るだけ特定の選手に負荷がかからないようにしてます。ところが、特定の誰かに頼る癖が抜けないと言ったところでしょうか・・身についたら、おそらくJ1でも上位目指せます。セレッソは、香川抜けても変わらなかったですからね。 願わくばユース→トップと同じ指向で選手の育成をして欲しいと思います。なんでかというと、トップの指向がコロコロ変わると、せっかくユースでその戦術にあう選手育ててもムダになってしまうからです。 札幌の予算規模であれば、出来るだけ費用対効果は高めないといけないですから・・・

whiteowl

Re:続・二酔人蹴球放談。のお返事。

2010-09-09 13:07

>暇ん児さん 今日の記事にしたので、差し障りなければ続きは向こうでしましょう。 >サッカーボールさん >どちらのサッカーをやるにしても「時間」はかけなければいけない そうですね。札幌の場合は経営のことも常に考えなければならないので、 単純にはいきませんね(;´Д`A ``` >languさん >選手の消耗が激しく 守る時間が長く、守備の基本が1対1でしたからね。 DFラインに負担がかかっていたのだと思います。 >相手に攻撃で勝るには、ボールを持った時点で複数の選択肢がある事を重視 三浦サッカーの評価やこの辺りの認識はほとんど同じですね。 これからは、特定の選手が抜けてもチーム力を維持できるといいんですが・・・。 “札幌のサッカー”の色が早く確立すればいいんですけどね(;´Д`A ```

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