11人で見たかった・・・ 【第19節 vs 横浜FC】

2010年07月27日

久々に2万7千人近い観客が札幌ドームに集まり、会場にも熱気が篭っていた。

試合前、いつも以上のサポーターの声援が後押ししたのか、
選手からも勝ってやろうという気合が十二分に感じられた。


しかし、その気合が空回りしてしまったのか、
開始早々、訳のわからないうちにPKになってしまった感じ(;´Д`A ```






ただ、PKになったシーンも含めて気になったのは、
相手のボールを持っている人(ボールホルダー)へのプレッシャー。


おそらく当初のゲームプランでは、積極的に前線からプレスに行く予定だったのだと思う。
その場合、DFラインを高くして全体的にコンパクトにする必要がある。

しかし、その分DFラインの後方(DFラインとGKの間)にスペースをつくるため、
中盤でしっかりボールホルダーにプレッシャーがかかっていないと、
PKと判定されたシーンのようなDFラインの裏に抜けようとする相手FWを
DFが後ろや横からチャージするような危ない場面になる。






確かに、あの判定には疑問が残る。

しかも、あの開始早々の時間帯、あのホームの大観衆を前に、
ゲームバランスを大きく崩すことになる、“誤審”を恐れないPKの判定と、
そして、一発退場の判断を下した“主審はある意味すごい。”(苦笑)

W杯でも誤審は問題になり、次の欧州チャンピオンズリーグからは、
試験的に、ゴールの横に副審を二人増やすようだ。


判定に泣くこともあれば笑うこともあるので、
それもサッカーの一部と割り切るしかない・・・。

審判のせいにしても勝てるわけではないのだから・・・。






その後、不満そうな内村と高木を交代して4-2-3-1から4-4-1に。
この突然の事故への対応は、落ち着いた素晴らしいものだった。

しっかりと2ラインで守備ブロックを形成し、試合を落ち着かせることに成功。


ただ、ここでも寄せの甘さが気になった。

ゾーンディフェンスの場合、自分の守備範囲(ゾーン)では基本的に1対1であり、
自分のゾーンで相手に十分にプレッシャーをかけずに、
安易に味方にマークを受け渡そうとすると、
相手に自由に動きまわるスペースを与えてしまう。

ここが正に、札幌のゾーンディフェンスがJ1で通用しなかった理由ではなかったのか?

そこが依然として改善されていない(;´Д`A ```


特に、FWならまだしも上里と宮澤は、ボランチとしてボールホルダーへの寄せが甘い。
自陣なのに寄せが甘いので、相手に精度の高いクロスをゴール前に入れられ、
横浜FCに得点を許したり、ゴール前で決定的なチャンスを作られる原因になっている。

ボールへの執着心が感じられず、淡々と守っている印象すら受けてしまう。






そして、もう1つ気になったのは、4-4-1にして守備ブロックを形成したのなら、

少なくとも前半、狙うのはカウンターだろう。


しかし、チームとして守備の意識はあっても、そこから素早く攻撃に切り替えて、
チームとしてカウンターを仕掛けるという意識があまり感じられなかった。

前半は、ボールを奪っても周囲の動き出しがなかったし、
かといって、ロングボールでキリノをDFラインの裏に走らせるというよりかは、
不得手のポストプレーをさせて起点をつくれず(;´Д`A ```


後半は、芳賀をリベロにして、近藤をFWに入れて3-4-2にして、
2点差ということもあって、サイドの藤田と高木が積極的に上がった。

1点返したシーンも右サイドの藤田がゴール前に飛び込んで生まれた。


しかし、石崎監督も試合後にコメントしていたが、
ボランチからタイミングよく前線にボールが出ない。
こねくり回した挙句、横パスやバックパス。
これでは、折角走りこんでいても完全にカウンターのタイミングを逸してしまう。


ただ、負けていたこともあり、

“一本のパスでどうにかしてやろう”

という気持ちが強すぎて、
パスの出し手も受け手も縦に急ぎすぎていたのかもしれない。

前線へのパスの出し所がないなら、誰かがフォローしてそこから前に出したり、
サイドチェンジをするなど、もう少し視野の広さや落ち着きがあれば
また違った展開になったのかも・・・。






しかし、まあ、選手の勝ってやろうという気持ちは十分に伝わってきた試合だっただけに、
11人だったなら・・・と思うと非常に残念な試合です。゜゜(>ヘ<)゜ ゜。

今回ばかりは、仕方ないとはいえ審判に試合を壊された感じは否めません・・・。


さらに、これで次節、西嶋と石川が出場停止と相変わらずDFラインが、
火の車ですが、今節、吉弘も人に強いところを見せていましたし、
藤山が戻ってきます。


そして、終盤に見せたあの必死さを次節にも継続できれば、
次の試合こそ勝点3がとれるのではないでしょうか。





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