続・札幌のアウェイの戦い方。

2010年06月08日

昨日の記事で、アウェイの長距離移動を余儀なくされる札幌は、
アウェイの戦い方をもっと考えなければならないのではないか?
と書いたら、色々とコメントを頂戴しました。

個人的に、もう少し深めたい話題でもあったので、
昨日のお返事もかねて、もう少しお付き合いください。m(_ _"m)ペコリ






長距離移動による疲れ、気温差による体のだるさなどの不適応は、
前日入りしたとしても実際あるだろうし、当日移動ならなおさらだろう。

あのバルサだって、長距離移動の影響を受けたわけですし(-"-;A ...

ただ、これを理由に、走らなくても良いなどというつもりもなく。


問題は、“動きの質をあげること”だと思っていて、
長距離移動が必須の札幌は、これを他のチームよりも
追求していく必要があるんじゃあないかということが、
最も私が言いたいことです。



昨日の夜中、“Fの炎”で平川さんが指摘していた“サイドから裏への飛び出しがない”と。

これを聞いて思い出したのは、2008年のJ1三浦札幌。

カウンターサッカーをやるにしても、DFラインからのロングボールだけなら
前線のターゲットさえ抑えれば、セカンドボールが拾えず機能しない。

FWが“変態”の場合は別(笑)。

カウンターサッカーをやるにしても、サイド攻撃は必要。

元気をSHに置いたり、何とかやろうとはしていましたが・・・


しかし、最下位の草津相手にすら、後半防戦一方になってしまったのですから、
正直、このままカウンターサッカーに戻しても、
過去の繰り返しになる可能性は高いというのが実感です。

J2で通用したとしても、J1では通用しない(-"-;A ...


したがって、限られたスタミナを要所でつかう“動きの質”の向上が課題で、
これの参考になりそうで“ならなそう”なのが(笑)、鹿島のサッカーかなぁとも。

ただ、あのダイレクトプレーを“目標”にするのはいいんじゃないかと(-"-;A ...


選手の動きの質をあげるには、以前、コンサドーレに求めるサッカーは、何ですか?
でも書いたように、今のサッカーのスタイルの方がいいと思っていて、

だから、監督を交代させてカウンターサッカーに戻すべきというのは、
私は、まだ時期尚早だと思っています。


ただ、悠長に結果がでるまで待っていられるような経営状況でもないので、
結果も同時に追求していかなければ、最悪、監督解任、オフに大赤字になり選手も放出、
そして、全く来季に希望が持てないということにもなりかねない。

この辺りの危機感が、特に選手から感じられないのが残念。


つまるところが、折衷案 として、

長距離移動を余儀なくされるアウェイは完全に引いて、
タイミングを見計らってカウンターを仕掛けるサッカーをして、
ホームでは、積極的に前からプレスをかけて面白いサッカーをする。

それは就任当初、石崎監督本人も言っていたことですが・・・


結果的にそうなってしまっているだけなのか、
何となくそういう風にしているようにも見えますけれど、
もう少しはっきりと、戦い方そのものをがらっと変えてしまう。

例えば、ターンオーバー制ではありませんが、ホームとアウェイでスタメンを
入れ替えてしまうなどの工夫があってもいいのではないでしょうか。


長距離移動のハンデを逆手に取れば、
札幌は戦い方をホームとアウェイで180°変えたとしても、

他のチームに比べて、“移動がつらいから” といえば、

それほど反発されないんじゃないかというメリットもあるんじゃないかと(笑)。





post by whiteowl

13:20

Consadole Sapporo コメント(3)

この記事に対するコメント一覧

kokoro

Re:続・札幌のアウェイの戦い方。

2010-06-08 16:52

根本的にホームでもあまりおもしろくないというのが問題ですけどね。だいたい守備がうまくいかないのは運動量というより戦術の問題だと思うし。 そもそもあのプレスがしたいなら最低限のラインとして、高いライン設定、高いボールキープ率、守から功への切り替えの成功率の高さ、が絶対必要なはず。特に奪ったボールを前に蹴ってまた奪われる、という確率の高いコンサにおいて、プレスをかけて奪う行為事態つかれるだけであまり意味のないことであると思います。一生懸命追いかけて奪ったボールが5秒後にまた相手のものになるなら、三浦時代のように引いて相手のミスを待ったほうがはるかに攻撃にかける力も出てくるというものです。 また今のコンサはアウェーに限らず縦に早い。2トップということもあるからどんどんFWに預けていく。あとJ2レベルだと無理をすれば確率的に結構縦にいけるというせいもある。特にSB。相手にちょっと寄せられただけでぽんぽん縦に入れてますけど、あれが狙いならプレスさせてはいけませんよ。苦し紛れに縦に入れればカットされる確率も高まるし、縦パス多用だとゴールに早くなるから今の戦術だとサポートの早さも要求されるし、結果全体として前後の運動が早く、多くなる。省エネ守備をしているならともかく、守備でも相手を追いかけるのだから、攻撃と守備のトータルバランスで考えるとどう考えても人間の体力を超えています。 あと全体にいえるんですが、うしろでボール回しをしているときはドリブルのキープや仕掛け禁止とかあるんでしょうか?寄せられた時の選択肢が横パス、縦パス、バックパスのみの選手が多すぎる気がします。藤山はさすが元J1の選手と思っていますが他は・・・。 とりあえずホームでもプレスはやめろと。実際追いかける割に普通に回されてしまうのでぜんぜん効果的とは思えないし疲れて攻撃では出て行けなくなってるし。守備はやりたいからやるでなくて効果があるからやる、だと思うし、効果のない守備、良くない結果との強い関連性の語られるような守備はやりたくてもやらないのが鉄則でしょう。 今シーズン一回くらい相手を動かすパスサッカーを見せて欲しいですね。コンサは自分達が動くことには熱心ですけど相手を動かすことは無頓着。疲れたらどれだけつらいかは自分達が一番良くわかってるでしょうに、自分達が動く以上に相手もより動かすという視点は常に必要だと思います。 サッカーは走った量を誇るスポーツではないはず。相手より走らせるという監督も、相手より走ったといわれる選手も、それ自体には何の意味のないこと。走ることの意味が見えるサッカーをこれからのコンサに願います。

oates

Re:続・札幌のアウェイの戦い方。

2010-06-08 21:03

ふと思ったのですが、皆札幌目線で「今の時期のアウェイは暑いところで戦うので不利」って考えてると思うのですが、関東以南のチームの場合、夏場はほぼ毎戦暑いところで戦ってる、すなわち、~札幌は2試合に1試合はいい環境で試合できてる~、ってことじゃないですかね。 逆に有利なんじゃ? 監督、システム、戦術うんぬんをないがしろにする気はないのですが、結局、各選手の戦闘能力(風間八宏氏著 日本サッカーを救う「超戦術」』 より)が無いってことに集約される気がするのです。 一部の選手以外、道産子気質満ち溢れていますもの。 戦う前から負けたときの言い訳考える、負けないためにそもそも戦わない、とか。もうこれ以上、逃げるところは無いことを意識すべきだと思うのです。 ボールを奪われる事が一番怖いことなんだということを自覚すべき(再び、風間八宏氏著 日本サッカーを救う「超戦術」』 より)

whiteowl

Re:続・札幌のアウェイの戦い方。のお返事。

2010-06-09 00:05

>kokoroさんへ コメントありがとうございます。 非常に今の札幌の問題点を端的に指摘されていると思いました。 例えば、↓ >根本的にホームでもあまりおもしろくない >守備がうまくいかないのは運動量というより戦術の問題 >奪ったボールを前に蹴ってまた奪われる、という確率の高いコンサにおいて、プレスをかけて奪う行為事態つかれるだけ >今のコンサはアウェーに限らず縦に早い >攻撃と守備のトータルバランスで考えるとどう考えても人間の体力を超えています ご指摘されている点は、もっともなことばかりだと思います。 それで、最後に仰っておられますが、 >走ることの意味が見えるサッカー 私が表現したところの“動きの質”、ということだと思うんですよ。 プレスするなら連動して追い込まないと取れない。 カウンターを仕掛けるなら、これも連動しないと前につながらない。 これは、結局、サッカーをする上で、 守備がプレッシング主体だろうが、ゾーンが主体だろうが重要なことなので、 ここの部分の判断が良くなっていかないといけないんじゃないかと思うわけです。 >oatesさんへ お久しぶりです。 >夏場はほぼ毎戦暑いところで戦ってる 札幌の場合、問題なのは、長距離移動によって、環境が急激に変化するということです。 ずっと暑いところにいれば、夏バテにはなるかもしれませんが、 移動によって、急激に体調を崩すということはないはずです。 “やっひー”は、タイトルにもなってますが、日本に足りないのは、戦術を語る前に、 「戦術」を“超えた”部分が足りないって書いてますね。 私の読後の感想としては、ユース年代の育成に限っていえば、 戦闘能力の育成は一つの指針になりえると思いますが、 プロのチームには、やっぱり戦術が必要だと思いました。 負けない気持ちも大事だと思うのですが、今の札幌に足りないのは、 やはり“動きの質”だと思います。

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