脱ゆとり。

2010年01月22日

キャンプ前に体調管理メニュー渡しておいただろ!ってことで(笑)、
体脂肪率が12%を越える選手に対して、
容赦なく追加メニューが実施されているグアムキャンプ。


報知によれば、その選手とは、

(※地獄の4部練習、体脂肪率12%超過9選手に罰…札幌(2010年1月22日 スポーツ報知))

>GK佐藤、DF趙、岩沼、吉弘、MF宮沢、古田、FWキリノ、内村、近藤の9選手


“普通の人”なら、体脂肪率13%でも十分少ない。

しかも、体は少ない体脂肪をつけようとするので、
食事まで気をつかわないとそっから減らすのは想像以上に過酷。

しかし、例えば、わかりやすい例でいえば、
体重60Kgの人が体脂肪20%なら、単純計算で12Kgが脂肪ということになる。
それが10%まで減れば、6Kgの重石が取れて体が軽くなる。
そして、減った分筋力をつければ、体重を増やさずに強いフィジカルも手に入る。


>「自己管理は選手生命にかかわる。特に若い選手には身をもって感じてほしい」
と石栗フィジカルコーチ。

チーム屈指の7%台をキープする中山は
「脂肪が増えると、動きにキレがなくなるだけでなく、けがにもつながる」と証言。
飲み物は水かお茶。間食もしない。改めて、ゴンのプロ意識の高さが際立った。


そして、徹底した自己管理が選手生命を延ばすという一番のお手本が、
今年は身近にいるので、ものすごい説得力がある(笑)。






さて、こっからは少し堅い話・・・。


一見、↑の行為は、良いことのように思える。

でも、見方を変えれば、いい大人、しかも、プロアスリートに対して、
体脂肪率の管理まで言わなければならないのか?という見方も出来る。

体脂肪率が高くなって、体の切れがなくなったり、スタミナがなくなったり、
例えば、それが原因で怪我をしたり、試合に出られなくなって
選手生命が短くなっても自己責任ともいえる。

そもそも、個人に体調管理をするというプロとしての自覚があれば、
フィジカルコーチというコストを払わなくても済むという話にもなる。


クラブが選手にそこまで介入する必要があるのか?






ここで、少し話を変えて・・・


いわゆる“ゆとり教育”は、今では非常に評判が悪く批判の的だが、
一昔前は国民全体の悲願であったといって良い。

マスコミは、こぞって“受験戦争”、“詰め込み教育”と批判を繰り返した。
(※多くの国民もこれに追随したから、マスコミだけが悪いとは言えないが。)

そして、いざ“ゆとり教育”が望みどおり実現すると、今度はそれはダメだ、
学力が低下すると“詰め込み教育”への回帰を望み始めた。


この一連の流れから見える“大人たちの本音”は何かと考えたら。

確かに、行きすぎは良くないかもしれないが、
結局、子供は勉強しないとダメ、勉強させないとダメという、ごく当たり前の事実に行き着く。

(※まあ、単に“ゆとり”が悪いとは思っていません。
ただ、教育の問題は、内容じゃなくて方法論だったり、何のために勉強するのかといった目的の問題じゃないかと。)






確かに、選手はもう子供ではないので同じとはいえないかもしれない。


しかし、札幌は育成を掲げ、高卒、大卒新人、生え抜きの若手主体のチーム構成を目指す以上、

彼らはまだプロになりたてであり、

彼らのプロとしての自覚を促すシステムをある程度HFCが用意する

必要があるのではないだろうか。


その意味で、今回の試みは大変良いことではないかと思うわけです。







さて、最後に、私事ではありますが、お陰様で昨日、40万アクセスを突破しました。

なんか、アクセス数がマイナスになっている方もいるらしく、
この累計アクセス数も信頼できる数値なのかはわかりませんが・・・、
個人的には、気持ち的に区切りになりますね。

そして、当ブログも14日で、3年目に突入いたしました。

これまでに確立したスタイルといえば、文章が長いことくらいでしょうか(笑)。

たまに、以前の自分の文章を読み返してみて恥ずかしくなる時がありますが(苦笑)。


区切りのたびに書いていますが、アクセス数とコメントがなかったら、
ブログなんてとっとと止めていたことでしょう(笑)。

3年もやっていることに自分でもびっくりです。


これからもご愛顧頂ければ幸いですm(_ _"m)ペコリ




この記事に対するコメント一覧

はげお

Re:脱ゆとり。

2010-01-22 22:31

祝! 40万アクセス突破! これからも楽しみに読ませていただきます! "長文"で読みごたえがあるのが、whiteowlさんのブログの"長所"と思っています(笑) "長文"は結構大変ですが、今後も"スタイル堅持"で!

フラッ太

Re:脱ゆとり。

2010-01-23 01:33

 40万アクセスおめでとうございます。 >そもそも、個人に体調管理をするというプロとしての自覚があれば、  フィジカルコーチというコストを払わなくても済むという話にもなる。  何となくですが、大学での教授と学生の関係に近いのかなと感じました。  選手としては、最初の1年目はイメージは何となく掴めていても見るとやるでは大違いでプロの壁にブチ当たる。なので、コーチとしては「プロはこういうことをしなくてはいけないんだよ」というようなアドバイス役に近い。  何年もプロでメシを食っている選手に対しては「当然これくらいはできているはず」という前提で、さらに上を目指すためのメニューを提示するというのがフィジコの仕事なのかな、と。そこで選手とコーチに意識のギャップがあり、実際に“宿題”を与えられているにもかかわらず・・・というのが現状なんだと思います。 >チーム屈指の7%台をキープする中山は 「脂肪が増えると、動きにキレがなくなるだけでなく、けがにもつながる」と証言。  飲み物は水かお茶。間食もしない。改めて、ゴンのプロ意識の高さが際立った。  そこでゴンですよ、ということですね。まさに生きた教材だし・・・。  今後ともよろしくお願いします!  

whiteowl

Re:脱ゆとり。のお返事。

2010-01-24 22:05

>はげおさん コメントありがとうございます。 字ばかりのブログで、画像もないんですけどね(-"-;A ... 皆同じことを書いたり、同じ反応だとつまらないので、 自分なりの視点で物事を切れたら面白いかなと思って書いてます。 >フラッ太さん コメントありがとうございます。 >何年もプロでメシを食っている選手に対しては「当然これくらいはできているはず」という前提 若手とベテランで一律に扱うのではなく、扱いに差をつけるべきとは思いますね。

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