2009年05月21日
第16節、札幌はアウェイで水戸とやって、スコアレスドロー。 今季、監督が交代しチームが試行錯誤を繰り返す中で、 スタートで思いっきりこけたものの/(*ε*) 、これで10戦負けなし。 チームが発展段階であるにもかかわらず、負けないということに、 チームとしての今後の可能性の大きさを感じます。 しかし、今節はチームがまだ発展途上であるということを実感させられる試合になりました。
今回は、試合をノブリンのコメントから振り返ってみたいと思います。 【J2:第16節 水戸 vs 札幌】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.05.20) 「ここ最近負けていない状態でこの試合を迎えましたが、今日の試合の入りは集中できていなかった。90分間自分たちのリズムでできなかった。守備に関しては相手がロングボールをどんどん入れてくるので、守備のリズムができなかったし、奪ったあとにイージーミスが多くて、攻撃のリズムもできなかった。まだまだウチは発展途上のチーム。そういったところを改善していかないといけない。すぐにヴェルディ戦がホームであります(5/24@札幌厚別)。今日負けなかったということで、切り替えてやっていきたい」 Q:2人目の交代は考えなかったのですか? 「考えはありましたが、リズムを取れていなかったところで、攻撃重視の形にすると、やられそうな感じがした。ボランチも含め、後ろの選手を替える勇気がなかった。メンバーチェンジしたとき、リズムを変えられる選手もいなかった。ただ、砂川が入って、カウンターからチャンスがあった。そこで決められればと思いました」 Q:無失点でしたが、守備の評価は? 「無失点で終えたのは相手のミスがあったから。前半はポストに当たったし、後半はゴールに誰もいない状態ではずしてくれた。褒められる内容ではなかった」
まず、 >今日の試合の入りは集中できていなかった。 どんなスポーツでも、どこのチームも立ち上がりには不安を抱えているものです。 まあ、相手と実際にやってみないとわからないわけですからね(笑)。 しかし、試合に集中できていないとか、フワッと入るとよく表現されますが、 そういう場合は、気持ち的に受身になっていることが多い。 自分でこうしよう、こうしてやろうというよりも、 相手の出方を見て、それに対処しようと思っている場合が多いのですが、 それをするには、自分に精神的な余裕と実力が必要です。 つまり、試合の入り方に対するイメージが不足しているということが言えそうです。 クライトンが試合前に、怪しい儀式を・・・なにやらブツブツ言ってますが、 ああいう集中力の高め方もありだと思うし、 私が組手の前によくやってたのは、自分で相手を想定してイメージすること。 試合前に具体的なイメージがあるとそれを実行しようと動きが明確になるのですが、 イメージがないと試合にフワッと入っちゃうんですよね。 そうならないようにミーティングをしているのでしょうが、 人からの分析を聞いて相手のことをわかったつもりになって、 具体的に自分で考えないとこうなることは多いです。 ただ、相手に自分のイメージした以上の動きをされると、かえって慌てることになるので、 実力のある人は、逆に具体的なイメージは持たず、集中力だけ高めるようにしていると言ってましたが、 それは経験という名の具体的なイメージが自分の中に蓄積されているから出来るのだと思います。 だから、選手の頭の中にコンセプトがはっきりあった開幕戦の立ち上がりの15分、 相手どうこうではなくて、今年の札幌は一味違うぞという攻撃が出来たのだと思います。
>守備に関しては相手がロングボールをどんどん入れてくるので、
>守備のリズムができなかったし、奪ったあとにイージーミスが多くて、
>攻撃のリズムもできなかった。まだまだウチは発展途上のチーム。
水戸は、前節、セレッソ相手に3-5、前々節、湘南相手に1-5と
上位相手に大量失点していたこともあり、高い守備の意識をもって試合に臨んできました。
相手のプレッシャーがきつくなると、
余裕を持ってプレーできなくなるので、ミスが多くなる。
そして、思うようにプレーできないので、困ったらドラえもんに頼るのび太くんのように(笑)、
札幌のストロングポイントであるクライトンとキリノへの依存も高くなる。
彼らへのチームの依存が高まれば、相手はさらにクライトンとキリノだけ抑えればよいことになる。
攻撃は開幕と比べると格段に良くなっていますが、プレッシャーがきつくなると
慌ててしまって出来なくなるというのは、発展途上の証でもあるのですがね(;´Д`A ```
ただ、上を目指すなら、より高いプレッシャーの中でも
実力を発揮できなければならないのは言うまでもないこと。
水戸の場合は、特に札幌対策として、まず長いボールを高崎に当てる
ということではなかったのですが、これだけ効果てき面だと、
上位になるというのはそれだけ今後マークされる可能性が増えるということですから、
札幌対策としてやってくるチームは多そうです。
前線からプレスをかけるためには、DFラインを上げて全体的にコンパクトにならないといけない。
しかし、コンパクトにしようとDFラインをあげれば、DFラインの後ろにスペースをつくる。
その結果、DFラインの裏に抜けるスルーパスや、
ロングボールを競った空中戦からのこぼれ球に弱い。
その対処のためには、パスの出所を抑えるのが効果的だと思われます。
しかし、プレッシングサッカーの弱点でもありますが、
中盤ではなく相手のDFライン、SBやCBから組み立てられた場合、パスの出所を抑えにくい。
(概ね世界のサッカーは、高いDFラインによるプレッシングサッカーが普遍化してきているので、
ゲームメイカーがトップ下から、よりプレッシャーの少ないボランチになり、
今やSBやCBにパスの能力が要求される時代となっています。)
これに対処する方法は、もっとラインを上げてFWから積極的にプレスをかけるか、
極端にラインを下げて裏のスペースをなくすかのどっちかでしょうか。
わかりやすようでわかりにくい例えで言うと(笑)、
スペイン風にいくか、イタリア風にいくかといった感じでしょうか。
ノブリンサッカーを追求するなら、前者で対処して欲しいと思いますけどね!(笑)
>メンバーチェンジしたとき、リズムを変えられる選手もいなかった。 意外と、ノブリン、辛口なんですよね(苦笑)。まあ、あんまり甘口でも困りますが・・・(・・;)きっちり砂川は違うよというフォローは入れてますが、 それ以外の選手は、はっきり使えないって言われてるのと同じですからね。 これはマスコミを使った強烈な監督からのメッセージですよ。 これでベンチとそこに入っていない選手が奮起しなかったら、 なんなんだって話じゃないですか。 >無失点で終えたのは相手のミスがあったから。 これで2試合連続無失点ですが、まだ安定というには程遠い内容。 しかし、課題を抱えながらもここまで10試合負けずに来たわけですから、 これからその課題を少しずつ克服していって、 どんどん札幌のサッカーが良くなっていくことを期待しています☆
フラッ太
Re:チームが発展途上であることを実感した試合。 -第16節 水戸戦-
2009-05-21 14:28
コンサが今年ほど七転八倒、じゃなかった七転八起という言葉が当てはまる年はないと思ってます。 ほぼ1クールかかって本来いるべき位置に来たわけで、昇格争いはこれからが本番ってところでしょうか。何度「これからが本当の戦いだ!」って言えばいいんだってツッコミも入りそうですけど(苦笑)。 選手交代に関しては砂川の投入はほぼデフォと考えていいと思われるので、二の矢三の矢を続けて打てなかったと考えるべきなのでしょう。それだけ控え選手にはまだ不安や不満があるということでもあり、アウェイで確実に勝ち点1を確実に拾うという考えに切り替えたととらえれば交代枠を使わなかったことも合点がいくかと。 上を目指すなら「こういう試合でも勝てなきゃダメだ」となるし、 ポジティブに考えれば「負けなくて良かった」となるワケで・・・。 あんまり楽観的になるのも問題だけど、内容はアレでも結果としては悪くはないのかな、と。 これからはクリアすべきハードルは格段に高くなるワケで、緑戦はそういう意味では良い対戦相手でしょう。向こうもかなりの上り調子だし、緑戦を取るか落とすかでだいぶコンサの位置が見えてくるんじゃないかと思ってます。 >概ね世界のサッカーは、高いDFラインによるプレッシングサッカーが普遍化してきているので、 ゲームメイカーがトップ下から、よりプレッシャーの少ないボランチになり、 今やSBやCBにパスの能力が要求される時代となっています。 大伍をSBで起用しているのは実はこんな意図があるのかも・・・。
Ryosuke
Re:チームが発展途上であることを実感した試合。 -第16節 水戸戦-
2009-05-21 17:43
ずっと勝ち続けるのは難しいですから、勝てるときには勝って、 負けそうなときには引き分けられるチームになれればいいですよね。 第1グループと下の差が開いてきましたが、厚別から差を縮めてくれることを祈るのみです。 晩年のミハイロビッチがSBのときに、こういうSBもありかと思いました。 CBに趙がいるだけでもいい武器を持っていると思います。
はげお
Re:チームが発展途上であることを実感した試合。 -第16節 水戸戦-
2009-05-21 22:19
こんばんは。 勝ち点1はある意味ラッキー…。 そう思えるゲームでした。 やりたい守備は、全く機能しなかったと言ったら大げさですかね… "縦ポン"に弱い(ゲーム終盤でなくとも)ところを露呈したゲームになったかと。まあ、水戸の守備もよかったのですが、あれだけ間延びの陣にされちゃうと…キツイ。 守備戦術の問題点として、コンパクトさが崩されるとキツイのはわかっていたことですが、前半の早い段階から、あれほど間延びさせられるとは…。 プレッシングがうまく行かないときの、チームとしての切り替えが必要になりそうですね。 間延びさせられたとき、"コンパクトさ"を取り戻すためのチームとしての約束事が必要かと。 間延びで選手間の距離がよくないから、ボールを奪ってもよい攻撃につながらない(フォローも後手をふんで必要なポゼッションもできないから、リーグ序盤の"ドタバタ"復活…のような感じに見受けられる。 戦術の相性があるので、必ずやりたいサッカーが機能するわけではないのは当たり前ですが、なんとか一皮むけて欲しいと願います。 次節、緑戦も注目のゲームになりますが、この先、水戸のような戦術にどう対応できるかがポイントになりますね。 >これでベンチとそこに入っていない選手が奮起しなかったら、 なんなんだって話じゃないですか。 激しく同感です! いいかげん"層の厚さ"につながる何かを見せてもらって、少しでも安心して真夏を迎えたいものです。
whiteowl
Re:チームが発展途上であることを実感した試合。 -第16節 水戸戦-のお返事。
2009-05-22 16:04
>フラッ太さん >何度「これからが本当の戦いだ!」って言えばいいんだ これからも何度もいいそうです(笑)。 >緑戦を取るか落とすかでだいぶコンサの位置が見えてくる そう思います! >大伍をSBで起用 それは、あると思います! SBに誰を起用するかで監督の趣味がわかりますよね。 >Ryosukeさん >第1グループと下の差が開いてきました 離されないようにしないとね! ミハミハといえば、なんといってもあの正確無比なFK! あれでSBっていうのが、かっこよかった(笑)。 >はげおさん >プレッシングがうまく行かないときの、チームとしての切り替えが必要になりそうですね。 チームとしての意志の統一とラインコントロールを頑張って欲しいと思います! >間延びで選手間の距離がよくないから、ボールを奪ってもよい攻撃につながらない 面白いサッカーをするためにも、もっとコンパクトになることを意識して欲しいですよね。 特に劣勢になっているときは。 今の札幌の力を知るには、次節のヴェルディ戦、いい相手になりそうですね。
プロフィール
当ブログは、ただのサッカー好きが、地元北海道のプロサッカーチームであるコンサドーレ札幌の情報を中心に、サッカーの話やそうでないものをチラシの裏的に書いたものです。 “whiteowl”の由来は、“ドーレくん”から何となく。 特に、サッカーの戦術やプレーに興味があり、他のスポーツも観ます。空手は、黒帯。 最近は、気分転換も含めて、スタジアムの色々なこところで観てます。 始めは純粋にサッカーだけに興味があったのですが、このチームは経営がもっとしっかりしないと強くならないと感じるようになってからは、HFCの経営に関する記事も書いてます。 尚、記事が長いのはデフォルトです(-"-;A ... コメントについて: 当ブログでは、長文コメント大歓迎です。 頂いたコメントに、すぐ反応できない場合が多くて申し訳ないのですが、極力返事をする方針です。 ただし、感情的なコメント、悪意が感じられるものについては、スルーするかブログ主権限において削除する場合があります。 ※当ブログはリンクフリーですが、コメント欄にでもこそっと書き込んで頂けると嬉しいです。
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